2020年2月24日

震災9年、ISHONOMAKI2.0のまちづくり?

今朝は、宮城県石巻市で進む、まちづくりの「いま」お伝えします。

お話を伺ったのは、ISHINOMAKI2.0というまちづくり団体の代表・松村豪太さん。ISHINOMAKI2.0は石巻市の駅周辺・中心市街地で、東日本大震災の直後、地元の若い世代やボランティアが立ち上げた団体。その名の通り、町を新しく、バージョンアップすることを目指しています。

最初に案内していただいたのは町を横切る旧北上川の川沿い。ずっと護岸工事が続いていたのですが、ようやく一部が解放、この町の未来を象徴する、素晴らしいロケーションに生まれ変わっていました。

◆水辺と町場を分断しない町づくり
(聞き手:復興支援番組「HAND IN HAND」パーソナリティ高橋万里恵)
ーーーーいま連れてきてもらった場所は川の堤防の上で、目の前に旧北上川。その向こう側が中州で石ノ森章太郎漫画館が見えています。リバーサイドみたいな雰囲気です。テラスみたいですごくきれいな場所になっているんですね。
松村:旧北上川という日本で5番目か6番目に長い大きな川なんですけれども、震災前は堤防はなかったんです。これだけの規模の川では珍しいことです。もちろん堤防や防潮堤というのはいろんな意見があります。今までは、水辺、海や川との距離感が今までは近くてよかったのに、そこに壁を作って良いのかという意見も当然あります。それで石巻は命を大事にするということもあり、ここに初めて川沿いに堤防を作ったんですが、水辺と町場の人のなりわいを分断するだけではなくて、そこを人が気持ちよくお散歩したり、あとはこういう水辺空間では通常難しいんですが、商業活動・・・市を出したりキッチンカーを並べられるようにということができるように、地元の人が集まって協議会を作って、広くてとても気持ち良い空間ができました。

ーーーー朝の時間帯ですがお散歩している方もいらっしゃいますし、ここはマラソンしたりする方も気持ち良い場所ですもんね。
松村:いらっしゃいますよ。ワンちゃんを連れて歩いたり、家族で歩いていたり、カップルで歩いていたり、この川の空間は、正面に日和山と太平洋が臨めて良いところです。



この旧北上川のリバーサイドには、網地島ラインの船着き場もあり、石巻周辺の島(猫の島として有名な田代島、網地島、鮎川)をめぐる周遊を楽しむこともできます。


船着き場はもともと河口付近にあったのですが、地元の方のアイデアで「川を船が行き来する風景」を実現させたのだそうです。暮らす人々の声、想いを反映したのが、この素晴らしい風景を生み出しました。

明日も宮城県石巻の町づくり、お伝えします。

パーソナリティ 鈴村健一

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