2020年2月28日

被災地の子どもたちに夢を! サポートアワーキッズ2020年募集

今朝は、復興を担う被災地の子どもたちの、自立支援に取り組む団体「サポートアワーキッズ」の活動についてお伝えします。

サポートアワーキッズは2011年から、継続的に被災地の子ども達による海外ホームステイを実施していて、これまで、ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリアなどで
455人の子どもたちが、海外を経験しています。この番組ではそうした子どもたちが成長していく姿もお伝えしてきましたが、今年も夏の実施へ向けた、募集がスタートします。

きょうは、今年1月にスイスへのホームステイに参加した岩手県立大船渡高校2年、熊谷秀人くんにその経験について伺いました。

◆IOC会長からもらった言葉を胸に
まずサポートアワーキッズの活動を知ったのが、学校で応募のチラシを見てだったんですが、僕は小さい頃からスポーツの力で何か人の為に役に立ちたいという思いもありましたし、僕が震災を経験したのは小学2年生の時で、自分がその時に受けた恩に対して何も恩返しができていなかったので、今度は自分が支えて下さった方々の手伝いや、加えて東日本大震災以降も様々な自然災害が起こったのでそれに対して自分が何かやっていきたいという想いで参加しました。スイスの中ではIOCの会長であるバッハさんとお話しする機会があったんですが、その中で「change or be changed」、変わることを恐れずどんどん自分から変わっていってほしい、変わったことがもし悪いことだったとしてもそれが自分がまた変わるチャンスになるからという言葉をもらって、これから僕たち東北に住む若者は自分たちでどんどん未来を切り開いていかなければいけないと背中を押していただいたような気がして、そういった経験が自分の成長にもつながっていったんだなと感じました。僕は今回のスイスでの経験を通して実際にユースオリンピックにボランティアとして携わる中で、スポーツの持つ国境を越えた力というか、人々を奮い立たせる力を感じて、僕も将来はスポーツを通じて国際的に役に立てることができれば嬉しいなというのがあって、今はそのIOCで働くというのが大きな目標です。このサポートアワーキッズのひとつの魅力として、海外の活動を通してのひとつの目的である「自立」という言葉があるんですが、自立は1人でやっていくことではなくて人とつながっていく中で自分の役割を見つけるものだと僕は今回参加して思っているので、そうした自分の中の自立を必ず助けて、そんな風なことを考える素晴らしいきっかけになると思うので、ぜひ皆さん参加していただきたいなと思っています。


この「サポートアワーキッズ」による海外ホームステイ
「復興アンバサダー海外研修プログラム」は、現在参加者募集中です。
行先は夏季がフランス・アイルランド・カナダ、実施は6月上旬から7月中旬、約2週間研修プログラムです。
(春季は2021年3月下旬)夏季の募集分締め切りは3月25日(水)です。
詳しくはサポートアワーキッズのホームページをご覧ください。


・・・ちなみに、サポートアワーキッズのプログラムで1月にスイスへ渡った熊谷くんはIOCバッハ会長に30分、復興五輪に対する自分たちの想いを伝えることもできたそうです。また熊谷くんは、東京オリンピック聖火ランナーにも選ばれ、地元の陸前高田−大船渡を走ることも決まっているそうです。海外での貴重な体験を機にいろんな道が広がっているんですね。現在高校2年生で陸上部でも活躍。来年は受験して大学進学をめざし夢をかなえたいと話しています。


※今年1月のスイスホームステイの様子

パーソナリティ 鈴村健一

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