2013年5月16日

5月16日 いしのまきカフェ「  」(かぎかっこ)

今朝は、宮城県石巻市から、高校生が自分たちで運営する一軒のカフェについてお伝えします。

石巻駅前、市役所1階の商業施設にある、いしのまきカフェ「  」(かぎかっこ)。こちらは、お店のコンセプトやデザイン、メニュー作りまで、すべて、石巻の地元高校生に任されているカフェ。被災地支援活動として、この企画を高校生たちに呼びかけた、日本財団・ 東日本大震災復興支援チームの 金子知史さんに伺いました。

◆石巻の高校生たちが作るカフェ
将来を担う子どもたちのサポートをしていく必要があるだろうということで、高校生が作るいしのまきカフェ「」(かぎかっこ)を作った。カフェをゼロから作るという企画。壁を真っ白にして、テーブルと椅子だけおいた状態で高校生に集まってもらった。34人が集まった。一つ印象的だったのは、自分たちが石巻市に生まれ育って震災を受けて様々な人にサポートをしてもらって、自分たち自身が復興に向けて力を発揮できる場所は無かった。ここが復興につながる場所だと感じたから参加したんだ、と言った子もいた。石巻を元気にするカフェにしたいということで、なるべく地元の美味しいものを自分たちでさらに美味しく料理にして出していこうと考えて商品の開発をした。特徴的なのが、石巻でとれる養殖の牡蠣に付着するムール貝を使ったカレー。ムール貝はそれまであまり流通していなかったが、カレーの出汁に使っている。今まで使われなかったものを商品にするということで石巻の漁業に少しでも還元できるのではないかという思いを持っている。カレー一つ作るにしても、ちゃんと漁師さんのところに行って色々と現状を伺い、勉強した上で高校生らしい感性で作っていくということを第一にしている。漁業に還元できるのではないかという思いを持っている。漁師さんたちもすごく喜んでくれている。石巻の復興につながる第一歩のために一緒に開発をやっていきたいということを言っていただいた地域が一体になった瞬間なのかなと思った。


金子さんによれば、この企画の目的は、高校生に社会体験をしてもらうこと。また、卒業後 75%が地元を出て行ってしまう石巻の高校生たちに、町に愛着を持ち、将来は地元・石巻に還元できる社会人になって欲しいという目的もあるということです。

現在、かぎかっこの高校生スタッフは、およそ30名。営業だけでなく、定期的に運営会議も開いています。そして、そこで話し合われたアイデアが、どんどんお店を良くしていき、高校生たちもどんどん成長していると金子さんは言います。
 
◆ゼロから考える力を
メニューもすべて高校生が考えている。受験生メニューというのがあって、メニューそのものが「受験を受けている」。値段も自由に設定してもらい、アドバイスをしてもらいメニューの改善に役立てようということで出している。カレーといちごみるくの2メニュー。ここはアルバイトのように全部の仕事を与えるのではなく、ゼロから高校生たちが考えるというのを大事にしている。自分たちが考えてそれを具現化するにはどうしたらいいかを考えて、社会に入ってプロジェクトを任された時にも、すんなり出来るのではないかという自信も持ってきている。



ちなみに、お店の名前「  」(かぎかっこ)も、高校生たちの話し合いで決まったもの。店名を決める話し合いの結果、あえて空欄のままにしたんだそうです。



いしのまきカフェ「   」
・営業時間…毎週土日と祝日の11時から午後3時まで。
・場所…石巻駅前 石巻市役所1階・エスタ石巻内

いしのまきカフェ「   」

明日も、いしのまきカフェ「   」(かぎかっこ)についてお届けします。

パーソナリティ:中西哲生・高橋万里恵

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