LIVE REPORT

放送日時:2014年7月26日[土]
ゲスト:手嶌葵

Information

1987年6月21日福岡県生まれ。
2003年と2004年に、出身地である福岡で行われたTEENS' MUSIC FESTIVAL協賛「DIVA」に出場。
その歌声が聴衆を魅了し、翌年には韓国で行われたイベント「日韓スローミュージックの世界」にも出演、好評を博した。
その当時彼女が歌った「The Rose」のデモCDが、スタジオジブリの鈴木敏夫プロディーサーと、2006年に公開された映画「ゲド戦記」の監督、宮崎吾朗氏の耳に届く事となり、デビューへの足掛かりとなった。
映画挿入歌と主題歌の歌唱、その劇中ヒロイン"テルー"の声もつとめ、デビュー曲「テルーの唄」はロングヒットを記録。
2008年には誰もが一度は耳にしたことのある洋画メインテーマを全編英語で歌唱した3rdアルバム「The Rose~I Love Cinemas~」をリリース。
発売後4年を過ぎた今でもセールスを伸ばすロングセラー作品となっている。
2009年にシリーズ第2弾「La Vie En Rose~I Love Cinemas~」をリリース。
そして2011年夏、スタジオジブリ作品「コクリコ坂から」で再び宮崎吾朗監督作品の主題歌を担当。7thアルバム「コクリコ坂からの歌集」をリリース。
2013年は5月から手嶌葵コンサート2013~Miss AOI-Bonjour.Paris!~を開催。
また、7月に香港でのワンマンも成功させる。
その後も、精力的にLIVE活動をし、CMやTV番組の歌唱を担当するなど活躍の場を広げている。

ニューアルバム『Ren'dez-vous』
ニューアルバム『Ren'dez-vous』
¥3,240円(税込)


■LIVE
『手嶌葵コンサート2014』
11月23日(日/祝) 日本橋三井ホール【開場:16:15 / 開演:17:00】


※その他、詳しい情報はオフィシャルページをご確認ください。

「手嶌葵 OFFICIAL WEBSITE」
http://aoiteshima.com/aoiteshima.html

手嶌葵 写真

LIVEレポート

避暑地ならぬ“避暑声”。
KIRIN BEER Good Luck LIVE、うだる様な暑さを忘れさせてくれる
そんなお声を聴かせて下さったのは、手嶌葵さんです。

真っ白なワンピースにブルーのバラのデザインが施された
なんとも清楚なスタイルで登場。
まるで軽井沢の白樺並木の中に佇む教会で、
ライブパーティを行うかのような雰囲気です。

2006年に映画「ゲド戦記」の“テルーの唄”でデビューされた手嶌葵さん。
意外にも、今回初めてとなるオリジナルフルアルバムをリリースされました。
タイトルは、“Ren'dez-vous(ランデブー)”

一から作る作品ということで、美しい日本語と、
映画が大好きなので本編のないサウンドトラックのようなアルバムを
完成させましたとお話下さいました。

今回のライブパーティは、
ピアノ:真藤敬利さん、ギター:末松一人さん
パーカッション:中北裕子さんをバンドメンバーに迎えた
たまらないアコースティック編成。


ライブ・パート1。
ニューアルバムの中から、いしわたり淳治さんが作詞をされた
“ショコラ”

ピアノの美しい旋律のイントロから。
三拍子に身体を揺らしながらはにかむ手嶌さん。

緑の生い茂る山に入った瞬間、空気がひんやりと感じられる
あの心地良さを思い出すその声。

どこかノスタルジックな雰囲気漂うメロディ。
そして、まさに映画のワンシーンが浮かんでくるような詞世界。
ふーっと惹き込まれていきました。

とっても優しいお声でのメンバー紹介に続いて、
同じくRen'dez-vousから、大貫妙子さんが作曲をされ、
手嶌さんが初めて作詞に挑戦された“ちょっとしたもの”

大貫さんにアドバイスを頂きながら
手嶌さんのちょっとした素の部分が入った歌であり、
手嶌さんの頭の中を描いたちょっとしたショートムービーのようであり、
短編を再生してもらいながら聴いてもらえたらいいなと。

大貫さんの世界観と手嶌さんの世界観が、
美しく織りなされた曲。
フレンチポップスの中に、手嶌さんの紡ぐ言葉が重ねられると
こんなにかけがえのない作品になるのかとじっくり聴き入りました。
ページをめくるのが惜しくなるほど魅力的な短編小説のよう。

そして、言葉を大事に歌う姿、歌い終えた後の丁寧なお辞儀。
とても印象的でした。


ライブ・パート2。
ピアノの優しいイントロが少し流れた後、
手嶌葵さんのアカペラで!“テルーの唄”

なんて神秘的なのでしょう。
スタジオにいることを忘れてしまうくらい、
霧の中に身をおいて、大地や空気、自然の香りを肌で感じているよう。
天から舞い降りてくるようなそのお声を
ありがたく全身で受け止めました。

同じくジブリ作品の「コクリコ坂から」
“さよならの夏”

手嶌葵さんの声は、本当にジブリ作品になくてはならない声。
作品の画が目の奥に浮かんできました。
同じ空間にいられる喜び。
「暑さ」なんてすっかり忘れてしまう何かを超越した魅力があり、「美しい日本語」が最も似合う声。

そして、ピアノ、パーカッション、ギターとメンバーの皆さんが、
手嶌さんの声に寄り添い、包み込むように演奏される音が
どの曲も豊かで、優しくて・・・この上ない。


ライブ・パート3。
明るいテンポの曲、再びニューアルバムの中から、
こちらもいしわたり淳治さんが作詞を手掛けられた
“Voyage a Paris~風にふかれて~”

にこやかに歌う手嶌さん。
心がくすぐられる歌詞。パリの石畳の街が浮かんでくる。
途中のギターソロも、まるでカフェテリアで演奏しているフランスの
ギタリストが見えてくるようでした。

手嶌さん自身がパリに行かれて、すごくすごく楽しかった時のことを
いしわたりさんに伝えたらこんな可愛い歌詞を書いて下さいました。と。

続けて“明日への手紙”
身体の中でどこか凝り固まっていたり、トゲトゲしていたものがすべて取れていくよう。
上質なアロマに浸っているような感覚。
手紙をゆっくり読むように歌う手嶌さん。

池田綾子さんの作詞作曲。
「私が一歩、先の女性になりたい。成長したいです。」とお伝えしたら
こんな歌詞を書いて下さいました。と。

大事な人から頂いたような手紙、
大事な人へ宛てような手紙、
そして、未来の自分へ贈るような手紙・・・
色んな風に受け取れるように感じましたが、
ずっと大切な宝物を入れる引き出しにそっとしまっておきたい歌。

最後は、2曲手嶌さんの大好きな洋楽を。
“I wanna be loved by you”

まるで、パリのお砂糖菓子のようにスイートでキュート。
メロディカの音色と共に、とろけていきそうでした。

そして、手嶌さんとピアノで“The Rose”

珠玉でした!
ささやくような歌声。決して手を触れてはならない、
そして、触れようとしても触れられない神々しさを感じました。

ライブが終わるのがとても名残惜しく感じられた今回のライブパーティ。
心も生き方も清らかで、繊細な手嶌葵さんの魅力がたっぷり感じられ、
感謝の気持ちでいっぱいになりました。
手嶌葵さん、本当にありがとうございました!
ライブの様子

ライブの様子

Set List

  • 1.ショコラ
  • 2.ちょっとしたもの
  • 3.テルーの唄
  • 4.さよならの夏~コクリコ坂から~
  • 5.Voyage a Paris~風に吹かれて~
  • 6.明日への手紙
  • 7.I wanna be loved by you
  • 8.The Rose
番組へのメッセージはこちら
メールマガジンの登録はこちら
ページトップへ戻る