LIVE REPORT

放送日時:2014年12月27日[土]
ゲスト:海援隊

Information

1971年、武田鉄矢・中牟田俊男・千葉和臣の三人で「海援隊」結成、音楽活動をスタートさせる。翌年、活動拠点を地元・博多から東京に移す。エレックレコードよりアルバム「海援隊が行く」でデビュー。
1973年「母に捧げるバラード」発売、1974年紅白歌合戦に初出場する。
1979年『3年B組金八先生』に武田鉄矢が教師役で出演。ドラマ主題歌「贈る言葉」は大ヒットとなり、ザ・ベストテン"では第1位を獲得する。
1980年初の日本武道館でのコン サートを敢行。
1982年海援隊解散、メンバーは各々ソロ活動を始める。
1994年海援隊を再結成、ツアー活動も再開する。
2001年海援隊結成30年の節目を期に、結成時期の3人だけのアコースティック ギター2本というフォークソングの原点のライブスタイルで全国70カ所に及ぶ全国ツアーを敢行。『3年B組金八先生』パート6の主題歌「まっすぐ の唄」リリース。
2014年10月、海援隊として13年ぶりのアルバムとなる『去華就実~花散りて次に葉茂り実をむすぶ』を発売した。

ニューアルバム『去華就実~花散りて次に葉茂り実をむすぶ~』
ニューアルバム『去華就実~花散りて次に葉茂り実をむすぶ~』
¥4,320円(税込)


「海援隊 OFFICIAL WEBSITE」

http://www.universal-music.co.jp/kaientai-takeda-tetsuya/

海援隊 写真

LIVEレポート

ライブの様子

KIRIN BEER“Good Luck”LIVE、2014年最後の放送。
清々しい青空の中、今年の締め括りにお迎えしたのは、
海援隊の皆さんです。

「どうもお邪魔します。」と、
ボーカル:武田鉄矢さん、リズムギター:中牟田俊男さん、
リードギター:千葉和巨さん。

今年、13年ぶりのスタジオアルバム「去華就実」をリリースされました。
「歌うことがこの歳になってもまだ楽しいですね!
いや、逆にこの歳になって初めて楽しめるようになりましたね。」と武田鉄矢さん。

若いときはライバルが多かったので、
敵視したり、足を引っ張ることに力を入れていた(笑)と、
武田鉄矢さんらしい言葉で、今の歌に向き合う気持ちを聴かせて下さいました。


ライブ・パート1。
「フォークソングというものは、
“まるっきりの嘘は歌わない”という特徴があります。
今は、中学生が卒業式のときに歌っておりますが、
実は、この歌は大学生の時に私が体験した失恋をテーマにしております。
この歌なんです。」

やわらかく優しいギターの音色がゆったり奏でられ、
この曲は・・・・!
“贈る言葉”

武田鉄矢さんならではの節回しで聴く贈る言葉。
なんとも染み入ってきます。

そして、この歌詞が武田鉄矢さんの大学生の頃の
実話をテーマにしていらっしゃったとは。
卒業式のイメージから、聴こえ方ががらりと変わりました。
なんとも切ない失恋の歌。

曲の後は、さらに具体的なこの曲の失恋のエピソードを。
そして、追いかけず、拳を握りしめて泣いたときに歌が生まれると。

武田鉄矢さんの語りに全員が惹き込まれます。

続いては、“人として”

フォークソングの歌声とギターのハーモニー。
爽やかながらも哀愁漂うメロディーと歌詞。
ハーモニカの音色にキュッとなります。

80年にリリースされた曲ですが、
その歌詞は、30年の時を越えても色褪せることなく、変わることなく、
私達の心に真っ直ぐ届きます。

ライブの様子

ライブ・パート2。

海援隊は、団塊の世代。
かつては、同じアーティスト同士、特に武田鉄矢さんは、
闘志をむき出しにして、仲間の悪口を言っていたのだとか(笑)
小田和正さんとのお話に、スタジオイリスは笑いで溢れます。
実際のライブでは、あと5人は続くのだそうです。
それは是非聴いてみたい(笑)

65歳の恋心を歌ってみようと思って作ったという
“恋文”
ニューアルバムの中から。

この曲も、歌詞がなんて切ないのでしょう。
だけど、あたたかくて。
じんわりじんわり噛みしめるように味わいました。

2本のアコースティックギターとハーモニカ、
武田鉄矢さんの声、ハーモニー。

「人間は、上手くいかなかったときのことの方が面白い。」
この言葉にグッときました。

その言葉から思い出したという、
新人の頃の流れるプールでのライブのエピソード。

歌の切なさと、トークの温度が真逆。
でも、そこには繋がりがあって・・・
この味わいを出せるのは、武田鉄矢さん、海援隊の皆さんだけ!
たまりません。

失敗から生まれたという勢いのある歌。
“あんたが大将”

声にも、ギターにも力が入り、会場からの手拍子が自然と。
ファンの皆さんもサビの「あんたが大将!」を一緒に歌います。
会社の忘年会で、カラオケで歌ったら間違いなく盛り上がる曲。
お祭りのような威勢の良いテンションに、皆笑顔!!

この曲で、ハーモニカのキーを間違えたという武田鉄矢さん。
FMの番組なので正直に言いますが・・・と話して下さったあと、
「Jazzぽかったよ。」と(笑)
海援隊の皆さんは、大きく音を外すとJazz的フィーリングで
お送りしておりますというのがクセになっているのだそう。
イイですね!


ライブ・パート3。
若かった頃にお客さんが入らなかったコンサートのお話から、
強く、温かいお母様のエピソードに、ほろり。

「乾杯!乾杯!と言っていれば、疫病神が追い払われていく。
お客さんが少なくても、その人数に向けて歌えば、
その会場は満員たい!」

武田鉄矢さんとお母様とのエピソードは
数えきれないほど素敵なもの・響くものがありますが、
今回も、その想いを大事に受け取って、自分の心に留めたくなりました。

“母に捧げるバラード”

40年も前の・・・というこの歌。
語りからはじまり・・・会場からは拍手が。

お母さんのセリフで綴られるこの歌を
年末のこのタイミングで、この距離で聴けることのありがたさ!

そして、最後は・・・
“郷愁心~のすたるじい~”

昭和の時代だからこその幸せ。
どんなものも手に入る今の時代には、
薄れてきてしまっている感覚。

幸せの感度。
「幸せと友達でした。幸せと仲良しでした。」という言葉が
いつまでも、いつまでも残りました。

全ての曲にまつわるお話に、ユーモアと人生の教訓が。
まるで、同窓会に参加して、先生のありがたく楽しいメッセージを
聴いているような気持ちになる滋味深いライブパーティでした。
海援隊の皆さま、本当にありがとうございました!

そして、今年も一年間KIRIN BEER“Good Luck”LIVEに
お付き合いくださいまして、ありがとうございました!
来年も、毎週とびっきりのライブパーティと乾杯をご一緒に☆
どうぞ良いお年をお迎えください!

ライブの様子

Set List

  • 1.贈る言葉
  • 2.人として
  • 3.恋文
  • 4.あんたが大将
  • 5.母に捧げるバラード
  • 6.郷愁心~のすたるじい~
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