SCHOOL OF LOCK! | 「学び舎の春~LAST RUNNERS~」合唱プロジェクト

2017年の夏、
UNISON SQUARE GARDEN先生が、
北海道旭川東栄高校(2018年3月に閉校)の
生徒のために
つくってくれた合唱曲
「学び舎の春~LAST RUNNERS~」。

ついにこの曲が、音源としてリリースされます。
発売日は、12月7日(金)。
※曲の譜面も同時に発売します。

合唱の担当は、SCHOOL OF LOCK!の生徒47人と、北海道旭川東栄高校の
生徒(当時)代表14人。

卒業式に。大切な人との別れに。
ぜひこの歌を、誰かと一緒に聞いてもらえたら。
そして、できれば、共に歌ってもらえたら。

たくさんの人に、この歌が届きますように。

去年の夏、UNISON SQUARE GARDEN先生が、
2018年3月で閉校する北海道旭川東栄高校の
生徒のためにつくってくれた合唱曲
「学び舎の春~LAST RUNNERS~」。
まだ音源化されていなかったこの曲の
正式なレコーディングを行いました。

参加してくれたのは、たくさんの応募の中から
選ばれたSCHOOL OF LOCK!の生徒47人。
そして、卒業と閉校を迎えた、
北海道旭川東栄高校の生徒代表14人。

この曲をもっとたくさんの人に歌ってもらうために。
何より、卒業を迎えた君へ届けるために。

この曲、そして、このレポートを通して、
君に「卒業おめでとう!」と伝えさせて下さい。


3月3日 土曜日 13:00 ─

まだまだ春の足音は遠く、しつこい寒さが続く東京。
都内のスタジオ 正面駐車場で待ち合わせ。
集合時間が近づくとSCHOOL OF LOCK!の生徒たちが集まってきます。

もちろん、ここで初めて顔を合わす47人。
初めてのスタジオ、初めてのレコーディング、初めて会った生徒たち。
まだこの時点ではピリピリとした緊張感が漂っています。

そして!久保田先生とラジオネーム きさらぎを筆頭に、
北海道旭川東栄高校の生徒たちも到着!
卒業と閉校を迎えた北海道旭川東栄高校を代表して
歌声を残しに来てくれました。
卒業したからか、私服だからか、みんな少し大人っぽくなったように見えます。


13:30 ─

みんな集まったところで、レコーディングスタジオに移動。プロのミュージシャンも使っている広~いスタジオ!さっきまでの不安そうな顔が一変!みんなワクワクした表情に!今回、指揮を振って下さるのは、ユニゾンの田淵先生とも一緒にお仕事をされている、天才アレンジャーの伊藤翼先生!
まずは、伊藤先生からレコーディングの説明を受けます。今回のレコーディングは、パート毎に録っていくとのこと。

「レコーディングの前に、声出しも兼ねてみんなで合唱してみよう!」

伊藤先生が指揮を振り、このメンバーで初めての合唱がはじまります。


――!!!

衝撃でした。一発目とは思えない完成度。
さっき会ったばかりで、ほとんど会話もしていないにも関わらず、ひとつになった瞬間。まだ名前も年齢も出身地も知らないみんなが、この曲でつながっていることを肌で感じました。
自分たちでもそれを感じたのか、ここからみんなの距離がぐんぐん縮まっていきます。伊藤先生にも「このままでいけるくらい良い感じですね!」と言ってもらえて一安心。

パート毎では、プロも使う“イヤモニ”を付けての本格的なレコーディングとなります。“イヤモニ”から流れてくるピアノとクリック音を聞きながら歌っていくのですが、意外と難しいらしくて、慣れるまで何度か練習を重ねていきます。

「クリック音もうちょい強めがいいんじゃない?」
「歌声の返しがもっと欲しい!」

もうこの頃には、自然とみんなで声を掛け合って練習していました。イヤモニにも慣れてきたところで、パート毎のレコーディングに入っていきます。

14:00 ─

まずはソプラノのレコーディング。
アルトとテノールの生徒は、パート毎に楽屋で待機します。

このソプラノのレコーディング音源をベースに、アルト・テノールとレコーディングしていくので重要な役割になります。
ソプラノコースに選ばれたSCHOOL OF LOCK!の生徒は、16人。

高校卒業間近だったラジオネーム Nocturneは、高校生活で辛かったとき、
大好きな合唱部で歌うことで乗り越えてきました。春からは大学生。
高校3年間の集大成として、支えてくれた全ての人に感謝の気持ちを込めて
歌ってくれます。


テスト前だったり東京まで遠かったりで、お母さんに参加を反対されていた、ラジオネーム Sa-i。実際に曲を聞かせて、必死に説得して、ようやく許可がもらえたそうです。そこからは、お母さんも協力してくれて、応募音源も一緒に作ったとのこと。この日は、そんなお母さんも一緒に来て下さいました。

ラジオネーム のり塩は、こんなメッセージと一緒に応募してくれました。
「私は高校生になってから不登校になる経験をしました。思い悩む時期もあったけど、だからこその出会いやキッカケがあり、今は自分の成長が日々嬉しいと思えて、好きな事も増えた気がします。そんな中、ラジオで合唱の話を聞いた時に、一瞬で感じた興味を大切にしようと応募を決めました。これに応募できたこと自体が、私にとって大きな大きな一歩です!」

様々な思いで挑むレコーディング。

1回目。録り終えると、みんなで聞き返しながら伊藤先生のアドバイスをもらいます。
「歌い出しを強くしよう!」「切るところはハッキリ切っていこう!」「アルト・テノールの合いの手をイメージして歌おう!」「歌詞に思いを込めて歌おう!」
アドバイスを受けてもう一度合唱。またアドバイスをもらい、それを受けて合唱。伊藤先生のOKが出るまで、これの繰り返しです。「これは大変そうだなぁ。」なんてことを考えながら見守っていると…「OKでーす!」
なんと!わずか3回目でのOK!!!アルトとテノールの生徒たちにとっては、ものすごいプレッシャーになりました。笑


14:30 ─

ソプラノと入れ替わり、アルトのレコーディング。
レコーディング前に、集まっている様子を見た伊藤先生が思わず、「アルトってこんなキャッキャしてるんですか!?」と言っちゃうほど仲良し!ソプラノのレコーディング中に、楽屋で仲良くなっていました!!

ラジオネーム 草餅は、勝ち負けを付けられる合唱コンクールに苦い思い出がありました。「スクールソングプロジェクト」を見て、勝ち負け関係なく、全員で歌うことの感動を知ってくれたそうです。いつか自分の学校の仲間たちとこの曲を歌うために、今回応募してくれました。

前日に高校の卒業式を終えた、ラジオネーム まめ猫。まだ進路が決まっていないけど、3年間、一緒に過ごした仲間たちに伝えたいことが全部詰まったこの曲を、どうしても歌いたくて応募してくれました。

そんなアルトの生徒は、17人。
先程のソプラノの歌声を聞きながらのレコーディングになります。「もっとソプラノに寄せていこう!」「ソプラノより強くなりすぎないように!」伊藤先生にアドバイスをもらいながら、繰り返し録っていきます。そして3回目。
「OKでーす!」
ソプラノ同様、3回目でのOK!!!次に控える、テノール男子たちが震え出します。笑


15:00 ─

最後は、男子生徒たちによるテノールのレコーディング。
12歳から19歳の男子14人。2つのパートに比べ少しだけ人数が少なく、
声量も求められます。

最年少・12歳のラジオネーム 覇気は、この春、小学校を卒業します。
6年間過ごした校舎や仲間に感謝の気持ちを届けたい!
小学校を卒業する生徒を代表して歌ってくれます。

ラジオネーム ウラオモテヤマネコは、18歳。本当は高校を卒業する年齢です。
しかし、高校2年生で学校を辞めていて、もちろん卒業式には出ていません。
「自分から辞めてしまったけど、卒業式に出て、みんなで合唱したかった。」



この日は、去年・秋に高卒認定試験に合格した、ラジオネーム ウラオモテヤマネコにとっての卒業式でもありました。
待ち時間も長かったということで、まずは伊藤先生秘伝の体操で身体やのどをほぐしていきます。


迎えた、1回目のレコーディング。14人の力強い低音が、スタジオ中に響き渡ります。
「ほぼOK!」
その勢いのまま、2回目のレコーディング。
「OKでーす!」
男子すげーーー!!!!!待ち時間が1番長かったからか、強いチームワークが生まれていました。これで全てのレコーディングが終了。

15:30 ─

「最後にみんなに紹介したい2人がいます。」SCHOOL OF LOCK!の
長・コサイン先生から紹介されたのは…
我らが、とーやま校長&あしざわ教頭ーーー!!!!!

「うおーーーーー!!!!!」

みんな反応してくれて、一安心する校長&教頭 笑

まず、みんなの仲の良さにビックリする2人!
仲良すぎて校長に「団地」と名付けられた女子3人組もいました 笑
北海道旭川東栄高校のみんなとも久しぶりの再会でしたね。

「まだ、みんなに伝えたいことがある方がいらっしゃるんだけど…。」

「え?」「うそ?」

何かを察する生徒たち。

次の瞬間。

「ギャーーーー!!!!!!!!!!!!」


UNISON SQUARE GARDEN先生が
サプライズで登場ーーー!!!

叫ぶ生徒。飛び跳ねる生徒。泣き出す生徒。
まじでカオスな空間。笑




残念ながら、ユニゾン先生はレコーディングの様子を見れなかったとのこと…。

「せっかくだから聞いてもらおう!」

校長ナイス!1回だけみんなの合唱を聞いてもらえることに!みんなレコーディングよりも緊張してるじゃん!!!笑
しかし、さすがはスムーズにレコーディングを終わらせた生徒たち。イントロが流れるとスイッチが入り、全員の顔つきが変わります。それぞれが合唱に感情をぶつけあって爆発してる。思い溢れ泣きながら歌う生徒もいました。


気になるユニゾン先生の反応は…

斎藤先生は目を潤め「めっちゃ良かった~~~」。
鈴木先生も涙腺が刺激され、生きていることを実感したそうです 笑
田淵先生からも「上手でしたね。」と言ってもらえました。

ユニゾン先生に褒めてもらえて再びカオスな空間に 笑

しかし、夢のような時間はあっという間。これにて合唱プロジェクトは終了です。今日録った歌声が、ミックス・マスタリングされ正式な音源になっていきます。
そして「学び舎の春~LAST RUNNERS~」は、今日集まってくれた61人の生徒の声で、未来に歌い継がれていきます。

応募してくれたのに、選んであげられなかった君。
応募したかったけど、応募できなかった君。
今、初めて知ってくれた君。

「学び舎の春~LAST RUNNERS~」を歌い継ぐのは君たちです。
君の声で未来に歌い継いでいってね。

そして、卒業を迎えた君。
北海道旭川東栄高校のためにつくられた「学び舎の春~LAST RUNNERS~」は、この日から君への曲になりました。

「あの日の笑い声」「あの日の泣き声」「あの日のケンカ」「未来に近づいたね」「背を向けて走り出せ」「これが最後なんだね」「初めてのじゃあね」

ぜんぶ、君のことを歌っています。
この曲と、このレポートをもって、あらためて、僕から君に伝えさせて下さい。

「卒業、おめでとう!」


text by バンズ先生/撮影 樋口 隆宏



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