* 放 送 後 記 *


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小出「あのね、僕ずっと気になってることがあるんですけど。」

堀之内「なんでしょう。」

小出「ここ2〜3年言ってると思うんですけど、未だにファッションって何だろうって。」


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堀之内「それずっと言ってますよね。」

小出「ビックリするくらいみんな同じ格好してるし、ファッションって何するためのものなんだろう。」

堀之内「ホントに好きなの着れば良いと思うんですけどね。」

関根「まあね。」

小出「俺もオシャレ気を使ってないけど、人と同じなのは正直嫌なんですよ。同じファッション、同じ髪型が嫌だなと思ってるんですけど、なんで街に行くとみんな同じ格好してるんだろうって。みんなと同じ格好してるってことがトレンドなのか、じゃあトレンドッて無個性ってことなのかって。」

関根「なるほどね。」

小出「スタイリストさんとかに聞くと違うじゃん。ちゃんと今の時流のものに合いつつ、だけどこの人にしか着れない、この人にしか似合わないっていうのをちゃんとスタイリングしてくれる。ものが一点ものじゃなくても、自分が一点ものになればそれでファッションだと思うんですけど、なんでみんな右に習えなんだろう。ファッションに限らず、これは全てのことに言えるんだけど、本もそうだし映画もそうだし音楽もそうだし食べ物もそうだし。全てみんな同じことするでしょ。ホントにおかしいと思ってるけど、ただおかしいと思ってると同時にコレが人の習性なんだなって。同時に諦めの気持ちも感じてるんです。じゃあそんな中で自分はどうやって音楽やっていこうかなって思うわけですね。」


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さぁそんなファッションの話から始まったベボベLOCKS!ですが
今回がBase Ball Bear先生が 11月27日にリリースするダブルAサイドシングル「ファンファーレがきこえる/senkou_hanabi」についてのお話に繋がっていたんです!!

小出「実は冒頭のファッションがなんだかんだって言う話はちょっと関連する話でして過去にも『 スローモーションをもう一度 part.2 』っていう曲で似たような題材を取り上げてるんですけれども、2〜3年たって改めて「俺今スゲー言いたい事がある」と。『 The Cut 』の時も腹立ってることとして曲作ってましたけど、引き続きちょっと腹立ってるんですね。なんか今風になっただけで、お前のパーソナルな部分はどこにほったらかしてるんだっていう。それももしかしたら老婆心かもしれないです。それはもう俺が歳とってきたってことかもしれないけれど(笑)」

関根「(笑)」

堀之内「まあね。」

小出「だけどね、少なくとも僕が思うにSCHOOL OF LOCK!を聞いてる子たちはそこにちょっと疑問を持ってるはずだと思うんですよ。」

堀之内「とくにB組なんかそうだよね。」

小出「そうそう。モヤモヤしてるってことは、なんで俺みんなと同じことをしなくちゃいけないんだろうってきっと疑問に思ったり、引っかかったりすることもあると思うんですけど。僕がさっき言ったようなその話が最終的には自分がどういう人生を送るかっていう、実はそこまで結び付くと思ってるんですよ。例えばタレントさんだったり俳優さんだったりとかスポーツ選手とか成果をあげてる人達って一点ものでしょ。」

関根「そうだね。」


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小出「替えがきかないじゃん。で、それを「いいなー。あの人かっこいいなー。」って憧れるのは良いけど、じゃあなんで憧れたあなたはそんなに時代に流されてるの?と。言ってること違うじゃんって僕はずっと思ってて、だけど大多数がそうであるってことも受け入れてることでもあるんですよ。じゃあそんなことをグチグチ言っている僕はどうなのかって言ったら、僕はやっぱり嫌なんですよ。僕は自分の人生を生きたいんです。」

関根「うん」

小出「"ゴーイングマイウェイ"って言うと凄く大雑把ですけど、ホントにそういう事なんですよ。僕は僕の生きたいように生きたいし、僕は僕だけのゴールを目指したいんです。っていうのがここ最近のテーマになっていて。」

堀之内「うんうん。」

小出「あとちょっと深い話になっちゃうんですけど、僕って今歌いたい事なんだろうって考えた時に、結構悩んだんですよ。この2年くらい。俺はいったい何を歌いたいんだろうなーって結構テーマを考えてたんですよ。ずーっと考えてて、一個自分のテーマとして『 人に対して歌う 』『 人に向けて何か伝える 』っていうのをテーマとして持ってるんだけど、じゃあそれを俺はもともと出来る体質の人なのかなって考えた時に、ご存じの通り僕やっぱそうじゃないんですよ。」

堀之内「ご存じの通り。」


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小出「矢印で例えると外に向かってく矢印をお持ちの人と、内側に向かってる矢印をお持ちの人が二通りいるとして、やっぱり内側に行く人なんですね。じゃあ内側に行くってことで完結していいのかって考えたらやっぱそうじゃないんですよね。僕がやりたい事は外に向かっていくことなんです。でも体質として僕はもう内側にしか向かっていけないと、じゃあ何を歌ったら良いんだろうってこの2年間ずっと考えてたんですよ。で、ある時ふと気付いたのが、外のことを直接歌うっていうのもやっぱり違うんですよ。僕の持ってる性質として。じゃあそれを歌いたいけど、それをそのまま描写するっていう事が僕の思ってる表現方法じゃないと言う事はなんなんだろう。歌いたい事は"外"、表現方法は"内"そこがどうにか繋がんないかなって思った時に、実は僕が生きてるのは現代じゃないですか。今の時代の中で僕は生きてるから、僕をそのまま描写するっていうことが実は外を描写するってことなんじゃないかなと。要は自分自身が映し鏡だと。で、時代を描写するそれ自体を描写ってことはもしかしたら僕はヘタかもしれないし、上手く言えないかもしれないけど、時代の中を生きている自分を描写することによって最終的には時代も描写してるってことになって行けばいいなって。僕を描写するってことがみんなを描写するってことにイコールになってるってことに一周していく。そういう考えに最近なったんですよ。僕とあなたの中間をずっと探してたんだけど、そうじゃないなと思って。じゃなくて僕はもう僕のことを歌えばいいやと。極端な話を言うと、「小出君今何に興味ありますか」って聞かれたら僕はもう自分のことしか興味がないんですよ。さっきも言った通り僕がどういうゴールに向かっていくかっていうのをずっと考えてるし、僕がどういう人生を歩んでいくかって考えてるし、っていう中で全てのことは僕にとっての要素でしかないんですよ。だからみんながみんなそれぞれの世界を持ってるし、それぞれの人生を生きてるし、それは僕も同じで。じゃあそこを繋ぐのは何かって言ったら、圧倒的に超個人でしかないというか。僕はそういう考え方になったんですね。っていうとこから、題材としては『 スローモーションをもう一度 part.2 』で一度描写していることではあるんですけど、またちょっとニュアンスが違って。」

堀之内「そうだね。」

小出「よりパーソナルなこととしてなりました『 ファンファーレがきこえる 』という 曲でございます。歌詞とかもこの後じっくり聞いてもらえれば良いと思います。」

堀之内「そうだね。面白いよね。」


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小出「結構シニカルな歌詞で。」

関根「シニカルだね。」

小出「『 senkou_hanabi 』は若々しい曲ですが、『 ファンファーレがきこえる 』は曲調の割には暗いです。実は。そこにこめられてるのは凄くポジティブな部分じゃなくて、あくまでもネガティブ発信のポジティブなので、そういうところもふまえて聞いていただきたいと思います!」


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という事で、今回は新曲『 ファンファーレがきこえる 』にこめられた想いを語っていただきました!ダブルAサイドシングル『 ファンファーレがきこえる / senkou_hanabi 』は11月27日に発売!同日に『 日比谷ノンフィクション? 』のDVDも発売されますのでこちらも是非チェックしてみてください!
特典に過去の『 日比谷ノンフィクション 』の模様がついていたりさらに来年のツアーも決定していたりと、ここ最近のベボベ先生に関する詳しい情報はオフィシャルサイトを見てね!!

Base Ball Bearオフィシャルサイト

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