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ぼくのシンデレラへ
 このガラスの靴、履けるんです――。東京・中野の住宅街。熱気がこもる工房で、透き通った輪郭がきらりと輝く。作るのは中村昌央さん(41)。「ハイヒールのシャープさを出しつつ、履ける形にしていくのが難しい」
 8年前に「ガラスの靴を」と注文を受けた。そのときは「作れない」と答えたが、徐々に職人魂に火が付く。せっかくなら履けるものをと、妻で「なかむら硝子(ガラス)工房」店長のえみさん(48)に履き心地を聞きながら、1千回以上試作した。片足約8万円。プロポーズや、結婚式でのサプライズなど、自分だけのシンデレラを喜ばせたいと、予約が絶えない。

※朝日新聞 2015年12月25日 夕刊(東京本社版)
※地域により、掲載日、掲載ページが異なる場合や、掲載のない場合もあります


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