
![]() 「国民的行事」といっても過言ではない、全国高等学校野球選手権大会。“夏の甲子園”が、今年も開幕! 今回は、朝日新聞社で総勢70人以上のスポーツ部記者を束ねる、宮田部長に「甲子園の魅力」そして、「新聞記者」というお仕事についてお話をお伺いしました。 ―宮田さんが記者を目指したきっかけを教えてください。 高校野球がきっかけです。高校で野球部に入りたかったのですが、僕が入学した学校はあまり野球部が強くなかったんです。それで担任の先生から「この学校でどんなに頑張っても甲子園に行く事はできない。それよりも勉強を頑張りなさい」と言われ、違う部活に入ったんです。その時は納得したのですが、高校、大学と「どうして甲子園に行けなくても、野球を続けなかったんだろう」という後悔がずっとありました。それで就職活動をする時に、夏の甲子園を主催している朝日新聞社に入社すれば、甲子園に行けるんじゃないか?と、思って朝日新聞を希望しました。なので、もし、高校で3年間野球をやっていたら、記者になっていなかったかもしれません。 ―はじめて甲子園でお仕事されたのはいつだったのですか? 入社した年に、取材で甲子園球場に行きました。 ちなみに、朝日新聞では毎年、多くの代表校に入社1,2年目の新米記者が担当記者として同行します。短い時間の中で、試合、そして、選手たちのどこを見て、どう記事にするのか?若い記者の訓練の場にもなっているのです。 ![]() ―お仕事の醍醐味は何でしょうか? 新聞記者の醍醐味はその瞬間に立ち会えることだと思っています。試合を見て、選手と話をして、そこで、見聞きしたことをどうやって伝えていくのか?を考えるのが仕事です。その伝え方に悩みは尽きないですが(笑)。 特にスポーツ記者は、殺伐としたニュースが多い中で、喜びを一緒にわかちあって、それを伝えて喜んでもらえる素敵な仕事だと思っています。 ―これまで、甲子園を見たことがない生徒もいると思うのですが、宮田さんが思う甲子園の魅力。また、観戦する時のポイントがあったら教えてください。 きっかけは何でもいいと思います。野球を見るんだ!と堅苦しく考えず、まずは一度見てもらいたいですね。それが知らない学校でも、必ず伝わるものがあると思います。 甲子園は負ける大会なんですよ。だからこそ、優勝した選手はすごいのですがそれ以外はどこかで負けます。それがたまたま地方大会の1回戦だったり、決勝だったりするのですが、その負け方を見てもらいたいですね。人生はそこで終わるわけではないので、そこで何かを得て、次のステップに進んでいく姿を見てもらえれば。 あとは、予想しないこと、ありえないことが起きるのが甲子園。でも、予想しないことが起きるからこそ、野球に関わらず、スポーツってすごく面白いんです。 ![]()
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