* 放 送 後 記 *

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─放課後の体育館裏

いこか「なんなの、こんなところに呼び出して。」

課長「あ、あ、あのう…… え、えっと………………。」

いこか「帰る。」

課長「ちょちょ…! 待って!」

いこか「何なのよ!?」

課長「ぼ、ぼくは、きみのことが…… きみのことが……!」

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…長い間。

課長「●●●です!」

いこか「ん?」

課長「言っちゃった…。」

いこか「え、何てなんて?」

課長「僕は、あなたのことが、●●●(注《SE》)です!」

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いこか「え? え? ちょっと、よく聞こえなかったんだけど。」

課長「だからぁ! 僕は、あなたのことが… ●●●」

いこか「そこ! 重要なとこが聞こえないの!」

課長「だから、●●●ですよ!●●●!ほら、●●●!●●●!」

いこか「雑に言ってんじゃないよ。何?好きなの?私のこと。」

課長「え、なんでわかったんすか。」

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いこか「いや、体育館裏とか、そうじゃん。ベタなやつじゃん。連れて来られた瞬間にザワッとしたよ。」

課長「マジすか?」

いこか「マジすよ。」

課長「や、まあ、好きは好きなんですけど、違うんすよねー。愛してる!とか、好き!とかじゃ、ちょっと違うんすよ。しっくりこないんだよなー。要するに、●●●なんですよ。●●●。」

いこか「だから、わかんないんだよ。言葉じゃないと。」

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課長「じゃあ…●●●●●●●●● どうすか、今ので。」

いこか「いや、長くされても。」

課長「じゃあ… ●。」

いこか「余計わかんないでしょ。」

課長「じゃあ… どーしたらいいんすか!」

いこか「もっと、ちゃんと考えてよ。」

課長言葉にできない気持ち。

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─教室での授業①

MARI「はーい!じゃあ、何か質問ある人ー!」

川谷「はい!先生!」

MARI「はい!川谷くん!」

川谷「宇宙の果てには、何があるんですか?」

MARI「宇宙の果てには、宇宙の果てがあります!」

川谷「はい!先生!」

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MARI「はい!川谷くん!」

川谷「宇宙の果ての果てには、何があるんですか?」

MARI「宇宙の果ての果てには、宇宙の果ての果てがあります!」

川谷「じゃあ、宇宙の果ての果ての果ての果ての果てには、何があるんですか?」

MARI「宇宙の果ての果ての果ての果ての果てには、宇宙の果ての果ての果ての果ての果てがあります!」

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川谷「質問変えます!学校の帰りに一人で夕陽を見ると、たまに変な気分になるんですが、あれは何ですか?死にたくなるくらい、寂しくて、でも、幸せで…あれは一体、何ですか?」

MARI「ああ、あの、なんとも言えない感情ですねー。あれは●●●です!」

川谷「先生、よく聞こえませんでした!」

MARI「じゃあ、もう一回言いますよ。あの感情の名前は、●●●です!」

川谷「もう一度お願いします!」

MARI「●●●です!」

川谷「先生、今もまた、変な気分になってきました。」

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MARI「ひょっとしたら、それも●●●かもしれませんね!でも、全然違うかもしれません!じゃあ、他に何か質問ある人―?」

川谷「はい!先生!」

MARI「はい!川谷くん!」

川谷「大人って何ですか!?」

MARIまだ、名前のない感情。

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─放課後の校庭(の近く)

課長「オレたち…… 親友、なのかな?」

川谷「どうなんだろな…?」

課長「でも、友達… だよな…。」

川谷「ん… まあ…。」

課長「なんなんだろな、オレたち……。」

川谷「たぶん…… ●●●じゃない?」

課長「まあ… なんでもいいか…よくわかんねーけど。」

川谷よくある言葉で、おさめたくないこと。

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─放課後の帰り道

MARI「ねえねえ、先輩のこと、好きなの?」

いこか「うーん… そういうんじゃないんだよな〜…。」

MARI「え、でも、告られたらどーすんの?」

いこか「うーん…。」

MARI「嫌いなの?」

いこか「いやあ…?」

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MARI「好きじゃないの?」

いこか「いやあ…?好きなときもあるし、嫌いなときもあるし…。」

MARI「どっちなの?」

いこか「あえて言うなら……●●●かな。」

MARI「そっかあ………。そうだよね……。」

いこかどんなに考えてもわからない、言葉にならない想い。

川谷それを僕は、あえて言葉で書きなぐる。

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チョークの音が、教室から鳴り響いています。

いこか「何書いてんの?」

課長「チョークとか、懐かしいなー。」

MARI「この音も懐かしいよね。」

いこか「キィーってなったりね。」

MARI「笑」

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川谷「書けた。」

MARI「何て書いたの?」

川谷「じゃあ、読み上げます!●●●の講師!」

いこか「え?なに?」

課長「なんて?」

MARI「聞こえなかった!」

川谷「あ、●●●取るの忘れてた!課長、これ取って!」

課長「おい…しょ! 取りました!」

いこか「すごいじゃん課長!どうやったの!?」

課長「秘密があるんですよ。」

川谷「その秘密は僕が教えたんだけどね。」

全員「(笑)」

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川谷「じゃあ、ちゃんMARI、ここ読んで!」

MARI「はい!読みます!………コポゥ!

全員…の講師! ゲスの極み乙女。!

いこか「今日からは、先生とお呼びなさい!」

課長「はいっ!!」

川谷「言葉にならない感情『コポゥ』の授業、ゲスの極みLOCKS!。ゲスの極み乙女。ボーカル・ギターの川谷絵音です。」

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課長「ベースの休日課長です。」

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MARI「キーボード、ちゃんMARIです。」

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いこか「ドラムのほな・いこかです。」

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川谷「ということで始まりましたね。ゲスの極みLOCKS!」

いこか「始まったね。」

MARI「はじまっちゃった!!」

川谷「SCHOOL OF LOCK!10周年という記念すべき日でもありますし、僕もリスナーで、今もハイセンス太郎という名前登録してて、逆電も何回かでたことあるんだけど、逆電にでた生徒が講師になるっていうのは、SCHOOL OF LOCK!の歴史で初めてのことらしい。」

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課長「おー。」

川谷「こうやって生徒が講師になっていって10年の歴史を感じます。そして、この学校のレギュラー講師の皆さんには、それぞれ、担当が決まっているんですが……。サカナクション先生は、『音を学ぶ、音学の講師』。」

いこか「かっこいいー!」

川谷「セカオワ先生は、『世界を始める、世界始の講師』。Perfumeは、研究員として研究してたりするんだけど。」

川谷「僕たちの担当は…“コポゥ”つまり、“言葉にならない感情”。さっきいこかさんと課長がやってたみたいに、好きとは違うし、愛してるとも違うし、どう表現したらいいか分からない感情を、まあ…逃げる意味での“コポゥ”って。」

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全員「(笑)」

MARI「便利な言葉だなー!」

川谷「僕らの担当は“コポゥ”ということで、これから生徒みんなで、そこの“コポゥ”を埋めてってもらえたらなと、一緒に考えていけたらなと思っています。」

川谷「多分こう言ってもわからないと思うけど、さっきやったみたいなコントが間にあるかもしれないし、途中で番組側の心が折れる可能性もある。」

全員「(笑)」

川谷「ちなみに、Perfume研究員だったら、『ヒミツの研究室』とか。昨日から始まった[Alexandros]先生だったら、『進路指導室』とかで授業してるんだけど、僕らがどこで授業してるかというと…なんかきったない所でやってます!!!」

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全員「(笑)」

MARI「荒れてますね。」

いこか「物置部屋みたいな感じだね。」

川谷「なんかさ、学生の頃、図書館の鍵を隠したら、掃除が伸びて次の授業がなくなんじゃないかなって思って、本棚の後ろに鍵を隠したことがあって、探す時に本棚を倒して探したりしたんだけど、結局鍵をなくした犯人が俺だってばれちゃって大変だったって思い出があったんだけど、今日の今いる場所がソレっぽいなって思って。」

課長「なるほどね。」

川谷「みんなは立派な教室でやってるけど、僕らは空き教室というか…どこでやるかわからないんで、それこそ秘密の研究室にはいちゃってもいいしね。」

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課長「!!入りたいなーー。それものすごく入りたいなー!!!!」

川谷「それリアルなやつでしょ?」

課長「リアルにはいりたい。」

いこか「いやがりそうだなーPerfume(笑)」

課長「秘密知りたいし、秘密打ち明けたいっすよ!!」

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いこか「だめだよ!知らないから秘密でしょ!」

川谷「課長に打ち明けられてもって感じだと思うしね。」

課長「(笑)まあね。」

川谷「その都度、色んな所に出没してね。」

MARI「屋上とか!」

川谷「屋上いいね!4人でなんか色々やっていきたいね。」

課長「“好きだー”みたいなのを叫んだりしてね。」

川谷「それもコポゥなのかもしれないね。」

課長「あっ!そうだね!!」

川谷「はい!ということで、それでは生徒のみなさん!これからよろしくお願いします!!」

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川谷「ゲスの極みLOCKS!生徒みんなからのメッセージは…あっ!!ここ課長のとこだ…。」

全員「(笑)」

川谷「最後のアドレスのLOCKだけ言わしてよ!!」

課長「ここね。じゃあ台本どおり読むね。www.tfm.co.jp/lock。www.tfm.co.jp/lock。」

川谷ロックのスペルはL・O・C・K――――――――――!!!!!!!!!!!!!

いこか「うるさい!!ほんとうにうるさい!!!でもよかったね。夢だったもんね。」

MARI「よかったね!」

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川谷「これからはここを課長が全部読むんでね。ここの採点を次回からはさ、いこかさまにしてもらいましょう。30点満点で。」

いこか「30点満点!!?わかった。やってあげましょう。」

川谷「それでは!!!今日の授業はここまで!ゲスの極み乙女。ボーカル・ギターの川谷絵音と、」

課長「ベースの休日課長と、」

MARI「キーボード、ちゃんMARIと、」

いこか「ドラムのほな・いこかでした。」

─教室での授業②

MARI「じゃあ、他に何か質問ある人―?」

川谷「はい!先生!」

MARI「はい!川谷くん!」

川谷「大人って何ですか!?」

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MARI「オトナとは…自由が増えることだと思います。学生の頃は時間割が決められていたけど、どんどん大人になるにつれて自分がやりたい仕事が出来たり、好きな食べ物を食べられたり、好きな場所に住めたり、どんどん選択肢が増えていくことだと思います。」

いこか「先生!それは幸せですか?」

MARI「幸せだと思います。」

課長「もてますか?」

MARI「努力次第でモテると思います。」

川谷「お金はもらえますか?」

MARI「お金も頑張り次第でもてます!」

いこか「本当ですか?」

MARI「本当です!」

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課長「先生もってますか?」

MARI「先生はそこそこ持ってません!」

川谷「先生は貯金残高はいくらですか?」

MARI「貯金そんなにありません!」

いこか「先生結婚してますか?」

MARI「してません!」

課長「彼氏はいるんですか?」

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MARI「いません!」

川谷「暗証番号教えて下さい!」

MARI「教えてはいけません!」

いこか「住所教えて下さい先生!!」

MARI「住所はその辺です!!」

川谷「じゃあ、先生、そろそろまとめてください!」

MARI「結論! 大人とは……!●●●です!」

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いこか 「先生それずるい! 課長、これ取って!」

課長「オッケイ!……あ、これ、先方の許可がないと、取れないやつですね。この時間だし、確認とれるのは明日だから……今日はちょっと厳しいかなー。」

いこか 「なんかわかんない…けど、それ、なんか大人!」

…ゲスの極みLOCKS!は、また来週どこかで授業します。
どこでするかは、分からないので、●●●な感じで待っていてくれればなと思います!

それではまた来週!!

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