手紙


寂しがり屋なのか、なかなか去らなかった今年の夏。
ホントにアツイ夏だったね。

いろんなアツイ夏を過ごしたと思う。

暑い日差しで真っ黒になって、遊んだりバカやったりしたんだろうな。
熱いキモチを焦がしまくって、部活やったり、いろんなイベントに参戦したりとかね。
厚い参考書や辞書とニラメッコで、半年後へ向け、エンジンかけた受験生のミンナ。
圧い壁を目の前にして、モヤっとした温度の中、なんとなく流れたキミ。

恋や夢を見つけたり、失ったり。
結局、やっぱ何もなかったり。

ミンナ、ゲンキデスカ?

僕ら、未来の鍵を握る学校は、9月も変わらず開校中!
気が向いたら、よかったら、たまに来てくれたらと思うよ。

スクール・オブ・ロック!の宝探し担当、海賊先生と名乗る者です。
(ちょっと挨拶しよーと思ったら、長くなった!(笑))
さておきね、ちょっとさておき。
今回は、あるオモシロイ事があったもんで、ちょっとだけ伝えたくて言葉にしてます。
全然、興味のあるヒトだけでいいんで、よかったら気軽に読んでみてくださいな。

海賊先生って名乗るだけありやんして、もれなく「海」が大好きなワケであります。
2010年は、うだる猛暑のせいも助けて、よく海へ行ったな。
海上の風は、陸地よりも少し早く「秋」と連絡取り合ってて、時折、涼しさを分けてくれるから、なんか気持ち良くてね。あと、いろいろ妄想とか想像の住人なもので (笑)、思考のダイビングするには、海はもってこいの場所。
SOL職員のあっきー先生からボソっと聴いた、 "「海」は「産み」だから。" って感覚も助けて、何か産み出したい時に、よく「海」と一緒に居た夏だった。

そんな、ちょくちょく海へ出てた、ある日。
ある海で、見知らぬヒトリのジェントルマンに出会ったんだ。


一見、真面目そうで、厳格そうな雰囲気とは裏腹に、そのヒトはとても無邪気な眼差しで、熱心に海を見つめていたっけ。

まあ、そのヒトとの馴れ初めは長くなるから割愛する事にして、気付けばフタリで、日が沈むまで「海」にまつわる海洋談議。

そのヒトは、とても「海」に詳しかった。いや、"詳しかった" どころの騒ぎじゃない。

水中のマングローブが地球温暖化を防いでる事。
風力、波力、潮力など、海には僕らが使えるエネルギーがまだまだたくさん隠されてる事。
人知れず深海に潜り、働き続けている海中ロボットのハナシ。
僕の呼び名を伝えたら飛び出した、世界の海賊の歴史と物語…。

どれもこれも、目をまん丸くさせるハナシばかりだった。
ちょっとした紳士的な海のルールとして、"何者か?" は聞かずにおこうと思ったのだけれども、まあ、無理だよね (笑)。ここまで海の事情通っぷりを浴びせられたら、そりゃ聴くよね。

そのヒトの名は「ミスターカワカミ」。
アナタはいったい?の問いに返って来た正体は、太平洋と富士山に挟まれたある場所で、海にまつわる様々な研究をしている "教授" だと言う。

教授?つまり大学?
そう、ミスターカワカミの正体は、静岡県にある東海大学海洋学部の教授だった。
「海洋学部」…。どこか聴いた事あるようで、ぶっちゃけ初めて聴くその響きに、目はさらに丸くなり、いったいどんな事を教えてるのか尋ねてみた。

返って来た答えは、どれもこれも、ワクワクする響きばかり。

「例えば、"海洋考古学"。「水中の遺跡」や「沈没船の秘密」を調べたりするんですよ。
"航海学" では、船の船長になるために、生徒達は半年間、海の上で過ごします。
あとは、"海洋生物学" と言って、水族館で働けるヒトを育てたり、他にもいろいろです。」

って、まるで "海洋ワンダーランドへの冒険" に出かけたような気分!
とんでもない "海の学び舎" があったのもだと、いささか驚愕した。

そして、僕は、"電波" という "電気の波" が作りだす "夜空の海" の学び舎にいる。と話すと、ミスターカワカミも同じように目を丸くして、興味深く好奇心を投げかけて来た。

結局、フタリで、夜の海に月の道がハッキリ出来る頃まで、語りあったっけな。

そして、別れ際、ミスターカワカミは、「今度、我が学び舎に遊びに来てください。校舎の中は水槽と魚だらけですけどね。(笑)」と、お茶目に笑みを浮かべて手を振った。
僕も、「こちらこそ、ラジオの中の校舎にも、是非遊びに来てください。」と手を振り返した。

で、こっからが若干、変な流れになるのだけれども…、この出会いを、スクール・オブ・ロック!に戻り、職員室で話したところ、何故か、最も興奮したのが、我が校のカリスマセールスマン "林さん" だった。
(なぜだ!(笑)) そして、林さんは、眼鏡を光らせ、突如、立ち上がった。

「そんな謎の海洋機関、ちょっと調べる必要がありそうじゃあーりませんか!
太平洋と富士山に挟まれた場所ですね、了解です。了解いたしマシータ。」


「謎の機関って…?」「ちょっと!場所の認識がおおざっぱだって。」そんな職員達のツッコミを完全に振り切り、新職員の "サワカリー" を連れ、飛び出して行ってしまった。

というわけで! (どういうわけだ!) 9月から10月アタマにかけて、ミンナに、"東海大学海洋学部" の実態を、スクール・オブ・ロック!サイト内で、"林レポート" として報告して行きたいと思う。(っていうか、なりゆきでそうなった!(笑))。

詳しい所在地も聞かずに向かった "林さん" が、無事、辿りつけたかどうかが、まずは心配だが、そこはもう "カリスマ・レーダー" に任せて、僕らも楽しみにしたい と思う。

それで、もし東海大学海洋学部なる、"海洋ワンダーランド" に、少しでも興味が湧いた生徒がいたなら、報告レポートを覗いてみて欲しい。もちろん好奇心だけでいい。
ミンナに紹介したいなって思った僕らの原動力も、100% "好奇心" だからね。


「海」は「産み」。
もう周知の事実だが、"母なる海" と言われるように、全ての生命の産みの親は、「海」。
偶然なのか、誰かが意図的に名付けたのか、いずれにせよ、少し神秘的な話しだ。

海はまだまだ謎に満ちている。
深海には、僕らが知らない生命体すら、まだまだいるらしい。
地球上の70%も占めている海が、まだまだ謎だなんて、ワクワクする話しだ。

僕ら人間のカラダも70%が水分。
偶然に照らし合わせて、仮定の話しをすれば、僕らもまだまだ謎に満ちている。

僕らは、きっと "自分" の大部分を、まだ知らない。
本当の才能、弱い部分や強い部分、未来の可能性、心の力。

今回、このキッカケで、もう少しだけ、詳しくなりたいと思った。
「海」にまつわるいろんな事に。そして、「産み」出た僕ら、自分自身の事にも。


かくして、カリスマセールスマン "林さん" は、早とちりのまま、旅立ってしまったのだった。

果たして "林さん" は、目的地にたどり着けるのか!?
とゆーか、こんな大ざっぱな認識で、調査などできるのか!?

…そんなドキドキに満ちた (笑) 『林レポート』の内容は、来週以降、SOL!のWEBサイトにて発表していくぞ!

第一弾は【コチラ】

それじゃ!
もうすぐ6年目を迎える、夜空の海の学校で、今夜も待ってます。


SCHOOL OF LOCK! 宝探し担当 海賊先生 より