【制作メモ from やんも先生】

掲示板での講評でも触れましたけど、
会話の息づかいは1番上手な脚本でしたけど、
それよりも、部員のみんなに注目してほしいのは、
5分という時間をどういう風に切り取るのか、というとこですね。
完全なワンシチュエーション。場面転換なし。
そこで行われる人と人のやりとり。
ドラマとは人と人のやりとりそのもので、あえてやりとりをしない、という意味もふくめて、やりとりです。
僕たちは自分のキモチも、相手のキモチも、100%表現することはできない。
僕たちにできることは、
『私』と『あなた』の距離。
『私』と『あなた』の間にあるもの。
その表現でしかない。それがドラマです。
ドラマに限んないですけどね。


唯一の2人キャスト。ねくたぁは、情景のイメージができる役者でした。
下向いてセリフ読むだけの役者は使いません。
ノドと声帯だけで何かが表現できると思ってる役者は使いません。
とか言って、僕今日で最後ですけど(笑)
ま、なかなか難しいですよね。僕が言わんとしてることを、いつか少しでも気づいてくれるとうれしいです。

曲は脚本見た瞬間に決めました。
あんまし、最後に合う曲を求めてバタバタするっていうパターンは、僕の場合は少なくて、最初から音と映像で僕の頭の中をグルグル回ってますんで、演技をつけるのも効果音やBGMの場所もエンディングテーマの色も、一緒に決まることが多いです。
キザったらしい言い方をすると、『今夜も星に抱かれて…』は、ドラマの中の星空と、星の数が一緒ですね。だから選びました。
わーキザったらしい(笑)

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