あなたは、バンドのライブで、他のアーティストの楽曲(JASRACの管理楽曲)を替え歌にして披露したいと思いました。そのとき、替え歌をすることについては誰から許可を得る必要があるでしょうか。

A 楽曲をつくったアーティスト
B JASRAC
C 許可を得る必要はない

正解は【 A 】:「楽曲をつくったアーティスト」です。

著作権には、大きくわけて2つの権利があります。
1つ目は著作者の経済的な利益を保護するための「財産権」です。自分の著作物を他人が利用するときに許可することができるもので、JASRACが著作者からお預かりしている権利です。ただし、財産権の中でも、その著作物をもとに新しい作品をつくる権利「翻案権」については、JASRACはお預かりしていません。
2つ目の権利は著作者の精神的な利益を保護するための「著作者人格権」です。著作物を通して表現された著作者の考えや気持ちなど、著作者の「人格」を守る権利です。この権利は財産権とは異なり、他人に譲ることはできません。そのためJASRACは、著作者人格権については、著作者からお預かりすることはできません。
替え歌にすることは、原作をもとに新たな作品をつくり、もとの著作者が表現した考えや気持ちを変えることにつながるので、関わってくるのは「翻案権」と「著作者人格権」。JASRACではなく、楽曲をつくったアーティスト本人に許可をもらう必要があるんですね。