『 納得いかない校則 』

さかた校長「先週、SNSで『都立高校の校則でツーブロックがダメな理由が納得できない』と話題になりまして、『校則』についても議論されてました！」

こもり教頭「先週のこの学校運営戦略会議でも、生徒みんなからの書き込みを元に『校則』について考えていきましたね」

さかた校長「そして、みんなに“『納得いかない校則』があったら教えて欲しい”と、アンケートをお願いしたら………すっごい来た!!」

＜生徒がたくさん集まってくる音＞

こもり教頭「お！　かなり来てますね！」

さかた校長「校則に納得いってない生徒たちがね。もう職員室前がもうはちきれそうです！」


こもり教頭「じゃあ、本日も参りましょう！　起立、礼！」


さかた校長・こもり教頭「叫べ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」


♪ 社会のルール　／　BiSH


先週のアンケートにはたくさんの書き込みが来ました！　みんなありがとう！
職員室前には、『校則に納得いかない！』と書き込みをくれた生徒たちが大勢押しかけて来てる！

そんな生徒たちが職員室に投げ入れてくれた書き込みを紹介するぞ。



さかた校長「『激しすぎる』っていうのはどれくらい刈り上げたんだろう？」

こもり教頭「これって定義が難しくて、“高さ”なのか“薄さ”なのか？　刈ってる部分が極端に短いから激しさを伴ったのか、とかっていうところもあると思うんですよね」



さかた校長「刈り上げすぎての、真ん中に毛があんまり残ってなかったら、それはもうモヒカンじゃないですか」

こもり教頭「“モヒカンです”って言えばいいのよ」

さかた校長「毛の量ですけど、モヒカンと坊主の違いがもうわからんな」

こもり教頭「スネオ先生がそうだからね。僕が違和感なかったってことは、近しいものがあるんでしょうね」

さかた校長「ニュアンスが難しいんだよな。ツーブロックが都内の校則で議論になったけども、愛媛もそうなんですね。だからどこも変わらないんですよね」

こもり教頭「そう。全国的にツーブロックみたいなものは、ちょっとあるのかもしれないね」




こもり教頭「でも、俺はこれだからダメだと思うんだよ。『これがなければもっとヘアアレンジができるのに…と思います』っていうヘアアレンジをさせないための校則だと思うの」

さかた校長「まぁ、そうだね…」

こもり教頭「“すごく古い”と言ってしまうと言葉は正しくないかもしれないけど、“学校は学問を学びに来るところだから、（ポジティブな意味で）余計なことは考えさせない”っていう意味での、『選択肢を与えない』っていうことなんだろうな、とは思う」

さかた校長「まぁね…、『肩に髪がついたら』っていうのが絶妙じゃないですか。もっと伸ばしたい子もいるだろうし。『結ぶとき耳より上で結んではいけない』っていうのは、本当に男子には全く経験のないことだから…」



こもり教頭「そうだね」




こもり教頭「俺的には、だからこれはさっきの理由になると思うけどね。でも、だからこそ疑問を持っていいわけ。男子はそこの選択肢に触れないから校則がないだけであって、“女子はそういうのに触れるからある”のは、“じゃあいいのかい？”って言われたら、俺はwin-winじゃないと思うから。
だから女子が悩んでるっていうのはもちろん重々わかるんだけど、意図としてはそこなのかな、と思っちゃう」

さかた校長「やっぱり男子と女子だと、女子の方が髪の毛大事じゃないですか。わかるけども、そこをイーヴンにしちゃうのは…難しいよなぁ」

こもり教頭「そう、だから俺はイーヴンは良くないと思うけど、意味としてはそういうことなんじゃないかな、っていうのを理解した上で、“校則を破れ”とは言わないけど、そういう自分の中での納得がある上で、できる範囲のギリギリを攻め込むというのはアリだと思う」

さかた校長「結び方とかも、いろいろ細かいところがあるか…」

こもり教頭「校長はどうですか？　ポニーテールは好きですか？」

さかた校長「ポニーテールは好きでしょ！」



こもり教頭「そうねぇ…」

さかた校長「でもね、俺が本当に一番好きなのはショートがいいんだよ。ショートって言うかボブぐらいがちょうどいいから、だから俺はね、みんなボブでいいと思うよ」

こもり教頭「何言ってるんですか、校長…」

さかた校長「言わせたよね」




こもり教頭「これはわからん！」

さかた校長「これは、行き来自由にしたら、休み時間とか盛り上がりすぎて授業に間に合わないとかあるんじゃない？」

こもり教頭「いやいやいや…！　それは違うと思うけどなぁ」

さかた校長「違う学年、揉めるからじゃないかなぁ？」

こもり教頭「そう！　そういうのもあると思う」

さかた校長「それか、上級生が下級生のフロアにかましに行く、とか」



こもり教頭「ちょっと上下関係が強すぎるのかな？」




さかた校長「こういう身体的な、自分にとってはちょっとね…」

こもり教頭「コンプレックスな部分だったりとかね。どうなんだろうね。これは近くで言えば、『ピアスをあけてはいけない』とか、“からだ本来のものに対して何か手を加えるのはダメだよ”っていうことなのかな、とは思いますが…。難しいところですよね」

さかた校長「たぶん、一番多いのは眉毛だと思うんだよ。眉毛を細くしたりすることが良くないことでの、だろうから、こういうのは特例だと思うし、そういうのは個人的に先生に相談してみてもいいんじゃないかな、とは思う」



こもり教頭「おおやけにする必要はないですけど、個人的に相談するっていうのであればアリかな、っていうのはありますね」

さかた校長「わざわざ恥ずかしいことをみんなに言う必要はないからね。そこはうまいことやって欲しいな。だってそんなのコンプレックスだから、カツ丼クリームチーズにも傷ついて欲しくないからね」

こもり教頭「そうですね」


さかた校長「今夜は本当にたくさんの生徒から、『納得いかない校則』を聞かせてもらいましたけど…。全国で細かいのから大きいのまでたくさんありますから、納得いかなかったら先生や生徒会にいろいろかけあって、どんどん自分たちから動いていいと思う！」

こもり教頭「そうですね。こういうふうに、生徒みんなが昼間通ってる学校についての授業も、またやっていきましょうよ」



さかた校長「やりましょう！」


他にも、何か授業してほしいことあったら、引き続き、『学校運営戦略会議掲示板』に書き込んで欲しい！