SCHOOL OF LOCK!



(チャイム……)


M 10% roll,10% romance / UNISON SQUARE GARDEN


鈴木「こんばんは、UNISON SQUARE GARDENドラムの鈴木貴雄です。[ 先週の授業 ]東京スカパラダイスオーケストラ、そしてフィッシュマンズドラマー、茂木欣一先生をお招きして、僕とドラムを叩きながらのドラム対談を行なったんですが…!1985年に僕は生を受けてですね。中学3年生の時からドラムを始め、今まで17年間頑張ってまいりました。こんな日が訪れるんですねと…。大好きな僕の太陽であり、月である欣ちゃんと共にドラムを叩きながら喋ってそれを全国放送で聴いていただく…。本当にありがとうございました。もう…!僕のバンド人生の頂点の時だったかもしれないですね(笑)」



■わかりやすい!
私はドラムのことよくわかんないんだけど、今説明してくれてるのすごいわかりやすい!
ドラムのリズムがちょっと変わるだけで印象が変わってくるんだ!面白い!
さきいか。
女性/16/沖縄県






■すごいっす!!
今日の初めにあったセッションを聴いてすごいと思い最後まで聞きました。
想像していたものとは、いっさい違ってすごく興味が湧くものでした。
ずっと聴いていたいです!!
人見知りの人間嫌い
女性/15/兵庫県




鈴木「そうなんです。そもそもドラムはどんな音か分からないっていう物だと思うんですけど、それを対談を通じてみなさんの心の耳のそばに少し寄れたらなと思っておりますが…。そんな欣ちゃんとのドラム対談の続きをお届けします!この対談の最後には、SCHOOL OF LOCK!のテーマソングでもある『Lust For Life』のテンポを活かし、そこからソロをお互い何周も回し、最後また盛り上がって終わっていくというセッションもありますので…どうぞ!」


SCHOOL OF LOCK!



鈴木「えっと…じゃあせっかくなんで、同じビートを2人で別々に叩いてみたら、ドラマーによってどういう風に聴こえ方が違うのか?って…」

茂木「あ〜!これは面白いね」

鈴木「これは同じ楽器を使っていても全然違う物だと思ってるんですけど、果たして聴いてる人にこれが伝わるのか?」

茂木「やってみましょうか!」

鈴木「やってみましょう!どんなリズムがいいですかね?」

茂木「じゃスカパラがここ数年でやっている『Paradise Has No Border』っていく曲があるんだけど、あれのビートで」

鈴木「ちなみに、ものすごくスカだったりします…?」

茂木「いや!」

鈴木「僕、スカのリズム全然叩けないっすよ(笑)」

茂木「ウソッ!貴雄くんに出来ない事なんか無いでしょ!」

鈴木「なぞる事は出来るかもしれないですけど、やっぱり体がドライブしていってない状態で叩いてもアレなんで…。まあ、1回やってみましょう!」

茂木「やってみましょうか!」


(欣ちゃん先生が『Paradise Has No Border』のビートを叩く)


SCHOOL OF LOCK!


鈴木「あ〜なるほど!」

茂木「…みたいな!」

鈴木「多分…僕、全然違いそうですね」

茂木「貴雄くんがやるとどんな感じになるか!?」

鈴木「ちょっと、シンコペーションを変えたくなっちゃいますね、自然にやると…」

茂木「それも込みで!」

鈴木「じゃあ何となくやってみますね!」


(今度は鈴木先生が『Paradise Has No Border』のビートを叩こうとしますが…)


鈴木スナッピー(スネアの部品)が利いてないですね(笑)もう1回やります。これドラムあるあるですよね〜」

茂木「超〜あるある!俺、一昨日のライブでやったもんね!」

鈴木「こういう(スネアを叩きながら)カッコイイ音が今まで鳴っていたのが、スナッピーが利いていないと(もう1度叩くとスネアの少し抜けた音して)こういう音がしちゃうんですよね。これで今みたいにカッコ良く乗って”ワン・ツー!”って始めても全然カッコ良くない…!」

茂木「ある!あるね!”ワン・ツー・スリー・フォー!…トン”みたいな!(笑)」

鈴木「今のが悪い例…!(笑)」


(気をとり直して、鈴木先生がもう一度挑戦!)

SCHOOL OF LOCK!


鈴木「…みたいな感じかな?」

茂木「良い!燃えてきた!」


(欣ちゃん先生も再び、叩きだす)


鈴木「いやぁカッコイイですね!」

茂木「楽しい!楽しい!やっぱり全然違うね!」



鈴木欣ちゃんのほうが(音が)高いですか?

茂木「うん」

鈴木「そうっすね!欣ちゃんはライド(シンバル)とスネアで乗る感じ?ハットとか…」

茂木「それもあるね」

鈴木「簡単に言うと、高めの音でノリを出していて、僕はどっちかというと低い方でノリを出していたんですかね?」

茂木「そういう所もあるかもしれないね」

鈴木「あるかもしれないですね」

茂木「同じ所は同じなんだけど。多分、頭の中で描いている物が微妙に違ったりしているんだろうね」

鈴木「そうなんですよ!”もっとこういうノリにしたくなる!”っていう物がやっぱりありましたもんね」

茂木「うんうん、それが生まれている時点でオリジナルだよね」

鈴木「欣ちゃんもオリジナルですよ」

茂木「いやいや…!」

鈴木「いやいや…!」

2人「(笑)」

SCHOOL OF LOCK!


ここで職員から「『シュガーソングとビターステップ』のイントロを欣ちゃん先生が叩いたどうなるか聴いてみたい」と提案が…!

鈴木「いやいや!それは…!」

茂木「あれは…大変ですよ…!」

鈴木「大変ですよ、多分」


(欣ちゃん先生が試しに叩いてみると…!)

〜〜〜〜〜

茂木「この後の譜割が…!」


鈴木「あ〜そんな感じですね」


鈴木「その後、もう1回キック入れますね」


茂木「これの早いヤツだ」

〜〜〜〜〜


茂木「あ〜難しい!」

鈴木「でもやっぱり欣ちゃんがやった方が明るいですね!」

茂木「スネアの感じ?チューニングとか?でも、そういう事だけでもないんだよね」

鈴木「チューニングもあると思います。でも、そもそもスネアのピッチを僕は低くしていて、欣ちゃんは高くしている時点で、自分が出したいリズムの高さ、リズムのいる位置っていうんですかね、それが最初から違うんでしょうね」

茂木「あるかもね。でもスネアっていうのは’顔’とも言える部分だよね、ドラムにおいて」

鈴木「そうですね」

茂木「やっぱり”ドラムで決まっちゃうじゃん”っていうような場面があって」

鈴木「それで、”俺を見ろ、俺だけを見ろ”っていうわけでもないじゃないですか」

茂木「うん」

鈴木「ちゃんと輪をもって、やらなければいけない!」

茂木「全ては、大前提でそこに曲があるもんね」

鈴木「そうですね」

茂木「全ては!」

鈴木「ドラマーは曲にお邪魔している存在ですからね。それを忘れちゃいけないですね」


M シュガーソングとビターステップ / UNISON SQUARE GARDEN


SCHOOL OF LOCK!


鈴木「じゃあちょっと…’原点’的な話を」

茂木「ああ、気になる!貴雄くんは?」

鈴木「元々、黒夢が大好きだったんですよ」

茂木「お〜!」

鈴木「黒夢に憧れて、1人で歌ったりギター弾いたりしていて、どんどんロックバンドに夢を見るようになって。なので”ロックバンドをやれれば何でも良い”って感じで、完全にロックバンドに夢を見ていたので」

茂木「へぇ〜!」

鈴木「たまたま自分の才能がドラムに行き着いて、やってるうちにドラムを愛するようになっていったという流れですね。欣ちゃんはどうなんですか?」

茂木「最初はね、ラジオから洋楽が流れてきて…歌謡曲の時には聴こえてなかった楽器の音がボーンっと前に出てきて。その音がものすごく耳に来たんだよね」

鈴木「ああ…!」

茂木「その音がドラムだったっていうか」

鈴木「それいくつの時ですか?」

茂木「小学校…」

鈴木「早っ!!」

茂木「6年生くらい」

鈴木「僕も6年生でした!ギターに目覚めた時でしたけど」

茂木「その頃、ずっと机を叩いてた。だから僕は’オープン・ハンド’。貴雄くんとかは両手をクロスして右手でハイハット、左手でスネアドラムだけど、僕は左手でハイハット、右手でスネアにいくタイプ」

SCHOOL OF LOCK!


鈴木「いわゆる普通のドラマーとは逆の手の位置なんですよね」

茂木「逆なんだよね。これは机でずっと練習しちゃったから…平面で練習してしまったので、”左手でハイハットを叩いて、右手でスネアを叩くんだ”って思いこんじゃったんだよね」

鈴木「あ〜」

茂木「YouTubeとか無かったから」

鈴木「そういう勘違いが生むカッコ良さっていうはある気がしますね」

茂木「そうだね!何事もそれを長所に持ってければいいよね」

鈴木「ユニゾンも最初は’うるさい’とか’分かりづらい’とか’フレーズが多すぎる’とかずっと言われてましたからね」

茂木「おお…!」

鈴木「勘違いと思い込みをそのまま貫き通していったら魅力になっていったという」

茂木「突き詰めてるね!」

鈴木「突き詰めてますね(笑)」

茂木「うん!」

鈴木「人から否定された事でも一回は突き詰めた方が良いですよね」

茂木「そうね!」

鈴木「自分が好きだったら…」

茂木”言われた事を100%飲み込むわけにはいかない!”って感じだよね」

鈴木「そうですね。売れてない頃に、他人からよく”分かりやすい歌詞を、分かりやすいドラムを”って言われた時に、素直に聞けなかったから、今があるんでしょうね」

茂木「”本当はこういう感じなんだけどな”って絵が向こうの方に見えてて…」

鈴木「見えてましたね」

茂木「ただ、”その絵を実際どう書き上げたらいいのか!”っていうは、まだよく分かり切らない期節がすごいあって。僕もまったく一緒だけど…」

鈴木「一緒ですか…!遠くにあってまだ出来ない、でも’やりたいイメージ’だけで言うと、それが僕にとって…すごくクサいんですけど、それが欣ちゃんなんですよ。まさに…!」

茂木「いやいや…もうお恥ずかしいです!」

鈴木「本当に、そうなんですよ!」

茂木「照れちゃう…!」

鈴木「本当に、”もっとこういうイメージで、ドラマーがドライブして、ドライブして、ニコニコ感情が大爆発して…!

茂木「(笑)」

鈴木でもテクニカルで、でもそれが第一じゃなくて、カッコイイ物をずっとやりたいな”と思ってたけど、実際にどうしたらいいんだろう?って」

茂木「ものすごく出来てるじゃない!」

鈴木「でも、それは欣ちゃん以前と欣ちゃん以後で違うんですよね。欣ちゃんに会ってから明確に”あっ!これだ!”って思えたから。それを目指すというか…1つの答えにして、”じゃあ自分はどうするか?”って考えれる…そういう物になれたんですよね。本当にありがとうございます!」

茂木「いやいや、そんな!とんでもない!そんな風に言ってもらえるなんて、本当にね…」



鈴木「それで色々、良い話をしてきたじゃないですか。これを最後セッションという形で締めていきたいなと」

茂木「今語った事を全部音に変換するわけですね!」

鈴木「これがカッコ悪かったら…」

茂木「(笑)」

鈴木「もう何にもならない…」

茂木「さんざんここまで来たんですけれども…!」

鈴木「それで、そのセッションなんですけど、一緒にやったり交互にソロをやったりするわけなんですが、聴いてくださってるみなさんに分かりやすいように、”左側から鈴木貴雄の音””右側からは茂木欣一の音”が出るようになっていると」

茂木「面白いね!」

鈴木「みなさんのお耳にお邪魔して、愛を囁かせていただきたいなと…!」

茂木「本当に心を込めて囁きますからね(笑)」

鈴木「やっていきましょう!」

茂木「やりましょう!」


M Drum Session〜Live@UNISON LOCKS! / 鈴木貴雄(from UNISON SQUARE GARDEN)&茂木欣一(from TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA)


SCHOOL OF LOCK!


SCHOOL OF LOCK!



鈴木「今夜の授業は以上です!UNISON SQUARE GARDEN・鈴木貴雄と!」

茂木「茂木欣一でした!」

2人SCHOOL OF LOCK!ーーーー!!!


M 世界地図 / 東京スカパラダイスオーケストラ


SCHOOL OF LOCK!



SCHOOL OF LOCK!

鈴木貴雄先生のドラムセット


SCHOOL OF LOCK!

茂木欣一先生のドラムセット


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