ガーベラ

長渕LOCKS! 2015.3.14 土曜日

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校長「失礼します!」

長渕「おう、校長。今さ、SCHOOL OF LOCK!の未来新聞っていうのを読んでたんだけどさ」

校長「あぁ、これ読んで下さってるんですか。今週水曜日の生放送授業でも紹介したんですけど、東北のみんなが“今”思ってることや感じてること、言いたいことを短くても長くてもいいから、記事にして送ってくれってお願いして作り上げたものですね。送ってくれた生徒、改めて本当にありがとう」

長渕「ありがとう」

校長「例えば、福島県郡山市の“ろく”は『あれから4年経って何も変わってないし、なんでこんなことになってしまったんだろう』ということを書いてくれていて、中でも印象的なのは『とにかく私はもう復興なんかしなくていいから全てなかったことにしてほしい』ということでしたね・・・ろく、お前の率直な気持ちを送ってくれて、本当にありがとう」

長渕「福島といえば僕は当時さ、浪江町の子を20名ぐらい故郷の鹿児島に招待して、色んなことをして遊んだりしたんだよ。最後のお別れ会の時は一緒にギターで歌ってさ、その後もRun For Tomorrowのツアーで郡山行った時に全員ステージに上げて『ガーベラ』っていう曲を一緒に歌ったりもしたし・・・元気にしてるかなアイツら」

校長「この“ろく”の記事とかも、なかなかニュースとかでは報道されなかったりすることだったりするじゃないですか。でもそういうことを、ちゃんと子供たちが僕達に伝えてくれるっていうのはすごくありがたいですし、彼らが伝えてくれるものを、僕ら大人もしっかりと受け止めないといけないなと思います」

長渕「僕はね、大人はそうなんだろうなと思ってたんだけど、やっぱり子供もそうなんだなと思ったのはね、自分の故郷がなくなる恐怖、悲しみを子供たちも持ってるということだよね。こんなことがあってさ、大人が打ちひしがれている時でも子供たちはいつまでもシクシクメソメソしてないんだよ。環境が変わってもそこから友達を見いだしたりね、希望に向かって羽ばたいていくっていう目をしてる。それが僕らにとっては救いっていうかね。僕ら大人もそういう気持ちで頑張らなきゃいけない。希望って何だよ!? って思うけどさ、子供はどんな場所でも生きるんだよね。それに対して大人はエールを送っていく。こっちだよ!こっちこい!ってさ。そういう関係でいたいよね」

校長「そうですね。未来新聞に載っている福島県いわき市の“きんぐぷーる”も『3年間仮設校舎で勉強頑張ってきて、4月から大学生になるので新たな一歩を踏み出そうと思います』って書いてくれていたりとか、宮城県の“眠たいpony”も『大丈夫ってかけてもらった言葉を、今度は自分がかけていけるようになりたい』って書いてくれてます。みんな前を向いて、希望に向かって歩いているんですよね」

長渕「そうだね、嬉しいね」

校長「僕らも大人としてやれることが沢山ありますし、これからもみんな一緒に歩いていきましょう」

長渕「よし!じゃあ今日も点呼からいくぞ!名前を呼ばれた生徒はその場でしっかり返事をするように!」

長渕 【 福島県 17歳 女の子 ラジオネーム れもねぇさん 】!
【 宮城県 15歳 女の子 ラジオネーム 2mプーさんがほしい剣道部 】!
【 福島県 11歳 男の子 ラジオネーム らいきらいき 】!
【 福島県 14歳 女の子 ラジオネーム ひなっぺ 】!

長渕「以上!全員出席!!! それでは授業を始めていくぞ!!!!!!!!!!!」

さあ、今夜も“炎の生活指導室”から長渕剛先生ととーやま校長がお届けする『長渕LOCKS!』!!!
今夜は『TSUYOSHI NAGABUCHI HALL TOUR2015‘ROAD TO FUJI’』!! 長渕先生が我が校の生徒50名を招待してくれた、富士ロゼシアター大ホールでの静岡公演がありました!! ライヴに参加してくれた生徒のみんな、本当にありがとう!ぜひ感想を【長渕掲示板】に書き込んでくれ!! 待ってるぞ!

そして長渕掲示板やメールには、今年卒業を迎えた生徒からのメッセージも増えています!例えば・・・



三年間を振り返ると強くなりたくてただあがいてもがいていただけでした。
弱い自分が嫌いで見栄はってかっこつけて周りを見るとひとりぼっちでした。
たくさんの友ができたけど本当の友はいません。
Myselfを聴くと涙が止まりません。
爆走ラガーマン
男/18/滋賀県




長渕「なるほどね・・・校長も卒業してきたよね?校長はどんな感じだった?」

校長「やっぱり寂しかったですね。僕は学校も楽しかったですし、仲間もいましたし。でも僕、やりたいことがあって、それは東京に出て芸人になって人を笑わせるっていうことだったんですけど、それを友達に言えずにいたんですよ。それがすごく後ろめたくて」

長渕「あぁ、なんか分かる気がする」

校長「でもその想いを、いつの日か自分がテレビやラジオに出ることで、俺はこれがやりたくて東京に出たんだぞ!オマエも頑張れよ!っていうのを伝えたいという気持ちで卒業して東京に出てきましたね」

長渕「それさ、卒業して東京に出て来てからも、たまに北海道帰るときもあるわけじゃない?」

校長「はい、ありますね」

長渕「その時に北海道ボコボコ同好会にやられたりしなかったの?」

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校長「あれぇ〜・・・なんでそんな話になるのかな〜?」

長渕「(笑)」

校長「でもいますよ、北海道ボコボコ同好会!剛先生、今日半蔵門に入られる時見ませんでした?」

長渕「見てないけど?」

校長「あ、じゃあ帰り気を付けて下さいね。もうこの校舎囲まれてますから、北海道ボコボコ同好会に」

長渕「誰をボコボコにするわけ?」

校長「剛先生です」

長渕「なんで?」

校長「だって僕、前回やられてますから」

注:とーやま校長は長渕先生のリハーサルスタジオに潜入した際、世田谷ボコボコ同好会に取り囲まれて大変なことになったとかならなかったとか・・・【2015年2月21日放送後記】参照。

長渕「なんで俺今日ボコボコにされんの?」

校長「いや、あの時も僕を散々脅したじゃないですか!あの後スタジオ出て30人ぐらいに囲まれて大変だったんですから!だから今日は北海道からAIR DOで全員来てくれてます」

長渕「なんだよ〜、俺北海道のラーメン好きなんだけどな〜」

校長「ラーメンは関係ないじゃないですか」

長渕「でもさ、ここ東京だよ?世田谷ボコボコ同好会が出てくるのは分かるけど、なんで北海道の田舎モンが東京に来るわけ?・・・あ、ヤベ!」

校長「あ!言ったな!俺だって鹿児島の田舎モンに言われたくないっしょや!」

長渕「あ〜!オイオイオイ!言ったなテメェこの野郎!ヤバいヤバい、言っちゃったよこれは」

校長「こっちだってヤバいっすよ!」

長渕「これはもう北と南の仁義なき戦いだぞ!オウ!おんどりゃあ北に引っ込んどらんかいや!」

校長「なんまらムカつくなぁ、オイ!」

長渕「なんばら?」

校長「え?」

長渕「北海道ってなんばらって言うの?どういう意味?」

校長「なまらですよ!なまら!」

これ、もう今回は収録だってバラしちゃいますけど、実際はこの後30分に渡る仁義なき茶番を繰り広げたので、この辺で放送後記のほうも割愛させていただきます。ちなみに30分のナレーションがあれば長渕LOCKS! が余裕で1本作れる尺ですから、もし生徒のみんなで仁義なき戦いだけの授業が聴きたいという人がいれば【長渕掲示板】にリクエストお待ちしてます。ただその授業、内容はまったくないとは思いますが。

あと、念のため言っておきますがこれは“茶番”なので、2人ともお互いの地元に対して偏見とか全く持ってないですから!北海道と鹿児島のみなさん、これからもよろしくお願いしまーす!

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では、卒業のメッセージをもうひとつ!



僕は長渕剛先生の歌に何度も助けられています。
高2の時に悩んでいた時期に長渕剛さんの歌ばかり聴いていました。
昔の長渕剛先生の曲ですがマイセルフやネバーチェンジとか、そのほかにも色々な曲を聴いて励まされ、学校も辞めず、そして卒業の時を迎えます。
これは長渕剛先生のおかげです。本当にありがとうございます!長渕先生大好きです。
♪KOUTA♪
男/18/静岡県




長渕「ってことは親父がトラックの運転手ってこと?」

校長「そうでしょうね。そしてKOUTAが学校行けてない時にトラックの助手席に乗せて、その時に剛先生の曲が流れてたんでしょうね」

長渕「カッコいいな・・・トラック野郎だ!トラック野郎!仁義なき戦いだ!!!!」

校長「そこ戻っちゃダメでしょうが!」

またここから仁義なき茶番が始まったので割愛します!
ひとつだけ10代生徒に説明しておくと、『トラック野郎』と『仁義なき戦い』の主演はどちらも菅原文太先生です!

校長「剛先生!KOUTAずっと電話口で待っててくれてるんすよ!いきますよ!もしもし!」

KOUTA「もしもし!」

長渕「KOUTA〜!オメェの親父最高だな!トラック野郎!カッコいい!」

KOUTA「ありがとうございます!」

長渕「どんな曲聴いてたんだよ、トラックの中で」

KOUTA「昔のアルバムで、勇次とかが入ってるやつでした。あとはMyselfとか色んな曲に励まされました」

校長「KOUTAさ、高2の時でしょ?その時はどういう状況だったわけ?」

KOUTA「先生とウマが合わないというか、学校行くの嫌だな・・・って思ってた時期でしたね。それでこのまま辞めて働いて、お金を貯めて夢に向かって頑張りたいなって思ってました」

校長「夢って何?」

KOUTA「俳優になりたいんです。その夢のことでも悩んでいたんですけど、剛先生の『Myself』にある“まっすぐまっすぐ”っていうセリフにすごく励まされました」

長渕「そうか・・・俳優になりたいっていうのはなんで?」

KOUTA「誰とは言えないんですけど憧れている俳優さんがいて、その人の演技を見て、自分も役者になって芸能界っていう世界に行きたいなって思うようになりました」

長渕「夢を見るのは大事だけどね、芸能界っていうところは結構キツいぞ」

KOUTA「はい・・・」

長渕「もう逆風、何風っていろんな風が吹くからね。その風、そして荒波に立ち向かっていくためには本当に屈強な精神が必要だからな。どの世界もそうかもわからないけど、そんな中で俳優業をやるっていうのは本当に大変なことだよ」

KOUTA「はい」

長渕「俳優で何をやってみたいんだ?」

KOUTA「ヒューマンドラマっていうんですか、そういうのがやってみたいです」

長渕「俳優業で一番大事なのはね、経験なんだよ。いくら素晴らしいセリフが台本に書いてあっても、それを言う俳優の人間性が絶対に出るんだよ。だからKOUTAがヒューマンドラマをやりたいっていうのはね、人の何倍も辛さや悲しみを経験することでにじみ出てくる演技の幅っていうのがあるはずなんだ。そのために辛い経験をするっていうのは本当に大変なことだけど、お前は学校ですごい辛い経験をしてきたはずなんだ。その辛さを乗り越えて、卒業というところまで辿り着いた。そしてその先には夢が待っているっていうことはとっても良いことだな」

KOUTA「はい」

長渕「だけど社会に出てもね、それ以上の苦しみが待ち受けてるっていうことを覚悟しろよ!」

KOUTA「はい!」

長渕「そして親父がお前をトラックに乗せたってことはさ、きっと何かを言いたかった、伝えたかったはずなんだ。お前はきっとそれを分かってると思うけど、お前はその親父の粋な男気を受け止められるやつだと俺は思う。その気持ちを胸に、そして辛い時には俺の歌をまた聴いて、頑張ってくれよ」

KOUTA「はい!」

長渕「苦しい時こそ、悲しい時こそ、俺の歌を聴いて泣け!そしたら俺も泣くから!そしてその泣き虫の魂がね、きっと俳優になった時に花開くから頑張れよ!親父さんに宜しく伝えてくれ!」

KOUTA「はい!ありがとうございました!」

KOUTAに熱いメッセージを送った後、長渕先生は今年卒業を迎えた生徒全員に向けて、黒板にメッセージを書いてくれました。

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長渕「これに卒業おめでとう、という言葉を添えたいね」

校長「ありがとうございます」

長渕「卒業っていうのはさ、期待と同時に悲しみがあるんだよね。やっぱり3年間一緒の学び舎で過ごせば誰しもが色々あるだろう。多感な10代にとってはさ、これから社会に出ても沢山の喜び悲しみ苦しみがあるだろうけど、その社会に出る前の純粋な魂の中で沢山傷つきなさい、そんな時期だと思うんだ。自分の人生を振り返っても、一番輝いてて一番悩んだのが10代。でも今思うとそれが自分の心の中に一番大事なものとして、自分の背骨になっている気がするよね。君たちはこの10代の魂を大事にして、ここから社会という荒波にみんな出ていくわけだけど、おめでとうと共にね、覚悟を決めてね、俺ら大人のところに来い!一緒に頑張るぞ!っていう気持ちだね。社会は厳しいけど、ヘタレな大人ばかりじゃないぞ!信じられる大人は必ずいるからな。卒業おめでとう」

さあ、長渕LOCKS! ではみんなからのメッセージも待ってます!
長渕先生に相談したいことでも、今挑戦していることについて聞いて欲しいってヤツでも、オールナイトライヴについてアツい想いを持っているヤツでも、富士山について語りたいヤツでも誰でも何でもOK!
ぜひ【長渕掲示板】【メール】から声を届けてくれ!待ってるぞ!!!

ちなみに今回のアドレス読みは42点!
その点数を巡ってまたもや仁義なき茶番が繰り広げられましたが、最終的には長渕先生から校長に対して「お前の母ちゃんで〜べ〜そ〜!」という言葉が飛び出すほどの茶番っぷりでした(笑)果たして来週も仁義なき茶番は飛び出すのか!?

それでは、また来週!

長渕語・録「君たちはこの10代の魂を大事にして、ここから社会という荒波にみんな出ていくわけだけど、おめでとうと共に覚悟を決めて俺ら大人のところに来い!一緒に頑張るぞ!社会は厳しいけど、ヘタレな大人ばかりじゃない!信じられる大人は必ずいるからな。卒業おめでとう」

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