「初めてお小遣いで買ったマンガは、ONE PIECE第29巻」

Q. 校長が読み始めたのは、だいたいいつぐらいから？

小学校5～6年生の頃だったかなー。ちょうどみんなが揃って『週刊少年ジャンプ』を読み始めた頃とかで、ストーリーでいうと、『アラバスタ編』が終わったくらい。人生で最初の漫画もたぶんONE PIECEだったと思う。空島編の第29巻だった。自分のお小遣いで買ったな～。読み始めたのは途中からだったけど、先輩とか、いとこのお兄ちゃんとかが単行本持ってて、それで借りて読んでたな～。だってこの7月で連載開始25年って、すごいよね！僕とほぼタメ（笑）。

Q. 作品の中でも、特に好きなシーンは？

いやぁ、難しいな〜！ちょうどこないだも読み返しながら、好きなシーンを思い返してたりしたんだけどね～…。学生くらいの頃だと、チョッパーがフィーチャーされている『ドラム王国編』の「ヒルルクの桜」（第17巻）のあたりとか…でも、今の自分だと、頂上決戦のあたり、ドフラミンゴっていう悪役が「勝者こそが正義だ！」っていうセリフを言うシーン（第57巻）とかかな〜（笑）

ドフラミンゴは、作品の中でも特に悪役感たっぷりに描かれているけど、大人になると、なんとなく「悪に憧れる男」っていうのがわかる気がするし、なんとなく現実にもいそうなキャラクターとして描かれていてるようにも感じられて、憎めない瞬間があったり。

大人になっても今読んでもどんどん好きなシーンが増えていってる気がする(笑)

「境遇も、文化も超えた、世界で一番共感できる物語」

Q. まだ読んだことがないリスナー生徒に、『ONE PIECE』の魅力を伝えるとしたら？

読んでみて魅力を感じて欲しいっていうのはもちろんあるから、「ここが素晴らしい！」ていうのを敢えて言わないようにしているんだけど。一つ言えるとしたら、「世界で1番売れている漫画」!（※注：2015年に「最も多く発行された単一作者によるコミックシリーズ」としてギネス世界記録に認定）

っていうことは、『ONE PIECE』って、「世界で一番共感できる物語」なんだと思うんだよね。日本人だけじゃなくて、世界中の人が共感できる、夢を抱ける、そんなロマンが詰まってる。

世界だといろんな境遇で、宗教もバラバラだし、文化だって違う人がたくさんいるはずなのに、どこかに必ず共感できるポイントがある。それがすごい。

それって、もちろん物語はファンタジーなんだけど、その中にある人間の温かみだったり、キャラクターの濃さ、自分に似た境遇の人とか、「自分だったらこういうこと言いたいよな」って思うキャラクターが絶対出てくるからだと思う。

だから、今の自分の物差しにもできるし、『ONE PIECE』を読んでから、日本を飛び出た時に、世界の人と『ONE PIECE』の話で繋がれるかもしれないって思うと、それだけでも読む価値があるんじゃないかなって思う。

Q. 映画『ONE PIECE FILM RED』が8月6日（土）に公開しますが、予告編を見てどうでしたか？

本当に楽しみだよね！原作者の尾田栄一郎先生が総合プロデューサーってこともあるし、もちろん、予告編だけで物語の全容はわからないけど、重要なキャラクターのウタもルフィと会ったことがある人物で、なによりもシャンクスが出てくるから、『ONE PIECE』全体のストーリーとリンクする部分があるのかな…とか、原作ファンとしてすっごく気になってる！今回はそんな作品のリスナー生徒限定試写会が開催されるけど、本当なら全部の会場に行って、生徒のみんなと一緒に観たいんだよね！「どう思った？」って直接聴きたいもん（笑）

Ado先生が歌唱パートを担当している“ウタ”の「新時代」、番組でも聴いてるし、サブスクで配信されてからも何回も聴いてるけど、ホントにワクワクするよね！『ONE PIECE』の公式YouTubeチャンネルでウタが出てる動画「ウタ日記」とかもあるし、音楽も動画ももりだくさんで映画だけじゃない総合エンタメって感じで、公開が待ち遠しい！

Q. 最後に、リスナー生徒に伝え切れてないことがあったら、ぜひ！

僕みたいに原作をずっと読んでいる人たちは、これから先に出てくる新しい物語を楽しみに待ってるけど、もし今これをきっかけに『ONE PIECE』を知ろうかなって思ってくれたリスナー生徒たちには、何と言っても「102巻分の漫画」と、今回の『FILM RED』を含めると15作品の長編アニメーション、もちろんレギュラー放送のアニメだったり、『ONE PIECE』をここから100%楽しめる余白があるんだよね。それが羨ましくてしょうがない！だからもし、好きになったら番組の掲示板とかで感想も欲しいし、語り合いたいね！