SCHOOL OF LOCK! | スカパー! 校内放送 ラッパーズ

『DTラップクルー』初めての経過報告!!(後編)

校内放送ラッパーズ 2018年07月27日(金)

SCHOOL OF LOCK!

今日は、『DTラップクルー』初めての経過報告!!!



とーやま校長「SCHOOL OF LOCK! 校長のとーやまです!」



あしざわ教頭「教頭のあしざわです。そして!」



R-指定先生「スカパー!校内放送ラッパーズの特別講師、CreepyNutsのR-指定です!」



とーやま校長「さあ、今夜は先週に引き続き、こちらのプロジェクトをお届け!」



「自分解放宣言〜DTラップクルー〜」!!!



ほとんどラップをやったことがない、ラップDTの生徒が、来年の高校生RAP選手権出場を目指してもらうというプロジェクトです!
先月の授業で4名のクルーメンバーを発表しました!
早速今月から、ラップに関する宿題が出されていて、専属講師であるEINSHTEIN先生言xTHEANSWER先生にアドバイスをもらいながら、ラップの修行が始まっています!


クルーメンバーが提出した宿題の音源、EINSHTEIN先生、言xTHEANSWER先生とのやり取りは、全て[ 特設サイト ]に載っているので、ぜひチェックして欲しいです!


とーやま校長「先週はEINSHTEIN先生チームの2人に経過報告をしてもらった!」



SCHOOL OF LOCK!



あしざわ教頭「ということで今夜は言xTHEANSWER先生チームのメンバーに経過報告をしてもらいます!」



とーやま校長「R先生、いつもの呼び出しをお願いします!」



R-指定先生「はい!」




<ピンポンパンポーン>




R-指定先生静岡県、16歳、ラジオネーム アプリコットのツリーホーク!
高知県、17歳、ラジオネーム MC KAKELU a.k.a 翔!
今すぐ放送室に来なさい!」



アプリコットのツリーホークMC KAKELU a.k.a 翔「失礼します!」



SCHOOL OF LOCK!



とーやま校長「アプリコットのツリーホークも、MC KAKELU a.k.a 翔もすでに修行が始まっていると思うけど、今はどんな感じ?」



アプリコットのツリーホーク楽しいが一番最初かもしれないです!」



とーやま校長「マジで! ツリーホークは今までリリックも書いたこともなかったし、ラップの経験もなかったわけだけれど、どういうところが楽しい?」



アプリコットのツリーホーク「今までヒップホップ自体触れたことがなかったんですけど、高校生ラップ選手権も好きだったし、バトルも聴いていてかっこいいなって思っていたので、ラップが出来るようになるためにプロの言xTHEANSWER先生に教えてもらっているのがめちゃくちゃ楽しいですね!」



とーやま校長「言xTHEANSWER先生からのアドバイスはどう?」



アプリコットのツリーホーク「色々と細かく教えてくださって、めちゃくちゃ長文でアドバイスくれることもあるし、すっごく嬉しいです!」



とーやま校長「吸収しまくっている状態ですね!」



R-指定先生「イイですね! やっぱり、楽しいが一番最初に来るっていうのが聞いていて嬉しいですよね」



とーやま校長「翔はどうだ?」



MC KAKELU a.k.a 翔「同じ意見ですね。楽しいです!自分の意見や主張とかを音楽に乗っけて楽しくやっているので、ラップの真髄に入り込んでいるんじゃないか、って思うほどです!」



あしざわ教頭「すごい言葉だね!」



R-指定先生「ほんまにね!」



SCHOOL OF LOCK!



とーやま校長「ツリーホーク、今ここに大先生がいらっしゃるんだけど…」



R-指定先生「大はやめてください(笑)」



とーやま校長「R-大指定先生が……」



R-指定先生「いじってはるで!」



あしざわ教頭「すごい指定しているみたい(笑)」



とーやま校長「でも、聞きたいことあったらどんどん聞いて欲しいですよね!」



R-指定先生「もちろん!」



アプリコットのツリーホーク「この前やった宿題で『自己紹介ラップで5個以上の韻を踏め!』ってあって、いざやってみたら韻が全然出てこなくて。バトルとか見ていると、みんなスラスラと韻が出て来るのに、自分は全然出てこなかったので、どうやって練習したら出来るようになるのか知りたいです」



SCHOOL OF LOCK!



R-指定先生「それこそ、2人の先生でもある言xTHEANSWERくんが基本的なラップをすごく上手に出来る子なんですよね。
1小節の結だったり、文章の結とか、最後に韻を踏むのが良いんですけど、そのために文章を倒置法にしてみたりすると良いかも。
あと、無理やり長い韻を踏まなくても良いっていう裏技も実はあって。長い文章の中には1、2文字だけ同じような文字が隠れていたりするんです。
そこにイントネーションをつけたり、そこを強調することによって韻を踏んでいるように聴こえる技があるんです。これも立派なライミングなんですよ。
ヒップホップ・ユニットSWANKY SWIPEBES(ベス)さんというすごく上手いラッパーが日本にいるんですけど、その人は分かりやすく長い文字で韻を踏んだりはあまりしないんです。
例えば、『スキルがなくても力持ちか』っていう文章には”ちか”が2個隠れているんです。そこを強調させると、それだけでラップに聴こえるんですよ!」



とーやま校長「すごい!」



あしざわ教頭「面白い〜!」



R-指定先生「無理やり5、6文字の韻を踏もうとせず、自分で書いてみた文章の中に”あれ、この文字2つ入ってるな”とか、”良い区切りのところに同じ文字があるな”、っていう部分を引き延ばしたり、アクセント付けたりするだけでリズムが生まれるんですよね」



アプリコットのツリーホーク「なるほど!」



とーやま校長「ツリーホーク、とんでもないアドバイスもらえたんじゃない!?」



アプリコットのツリーホーク「すごい良いことを聞けました!」



R-指定先生「ツリーホークさんが送ってくれた『韻を踏むのが難しい』っていう文章も、”む”って文字が2つありますよね。

『韻を踏 ”む” のが ”む” ずかしい』ってリズムをつけて言うだけでラップになるっていうね」



MC KAKELU a.k.a 翔「すげえ!」



あしざわ教頭「翔ももらってますね!」



R-指定先生「自分が言いたいことを言いたい、韻を見つけるのが難しいってことだったら、言いたいことに絞って後からリズムを考えていくっていう方法もあるんですよ」



とーやま校長「俺、鳥肌たったわ! うちの大先生やっぱりすごいよ!」



あしざわ教頭「さすが大指定!(笑)」



とーやま校長「翔も、R先生に聞きたいことあったら聞いてみよう!」



MC KAKELU a.k.a 翔「最近、リリックを書いているんですよ。色んな人の曲とか聴いてみて、こういう韻の使い方あるんやなって思うんですけど、Creepy Nuts先生の最近の曲でもある『鵺の鳴く夜は』だったり、詩のテーマを決める時ってまず何を考えますか?



SCHOOL OF LOCK!



R-指定先生「俺も、テーマに関しては一番時間がかかると言っても過言ではない! これが一番難しくて、逆にテーマを決めずにラップを書く人もいて。
トラックにもよるんですけど、『ぬえの鳴く夜は』の場合は、あれだけロックテイストな音の上でヒップホップのことを喋りたかったんですよ。
ヒップホップという音楽がいかに歪な音楽で、楽器もできへん奴らがやっているような、でもカッコイイ音楽っていうことを伝えたいなって思ってそこで『楽器一つも弾けないくせに 楽しむ器ならある』っていうリリックが出てきて、この歌詞を主体に作っていこうってことは出来たんです。
でも、最終的にそれをひとまとめにするような印象的なフレーズが無いなって思ったんですよ。『楽器を弾けないけど楽しめるのがヒップホップ』それをそのままテーマにしてしまうと、何か引っかかりが無いな、って考えて、色んな音楽を取ってきてサンプリングして一つの形にしてる。
これを生き物で例えると『鵺(ぬえ)』っていう妖怪なんじゃないかって思いついて、『鵺の鳴く夜は…』っていう歌い出しができて、それがそのままテーマになったんです。
伝えたいことを考えているうちに色んなものが出てきて、その中で”これはタイトルにしよう”、”これは曲の入り口かな?”、”曲のオチかな〜”ってパズルみたいに作っていく感じです



MC KAKELU a.k.a 翔「すごい!」



とーやま校長「すごいね!」



R-指定先生「テーマをどうしようって悩んでいる状態は、どちらかというと、正しい!時間はかかるけど、面白いものはできるかなと思いますね」



MC KAKELU a.k.a 翔「ありがとうございます!」



とーやま校長「良いこと聞けたね! じゃあ、アプリコットのツリーホークも、MC KAKELU a.k.a 翔も、これからまだまだ修行は続くので、また経過報告してもらうぞ!」



アプリコットのツリーホークMC KAKELU a.k.a 翔「はい!」



とーやま校長「2人のラップを聴けるのを引き続き楽しみにしているから、頑張ってね!」




SCHOOL OF LOCK!



ということで、今月から本格始動したDTラップクルーのメンバーRN アプリコットのツリーホーク、RN MC KAKELU a.k.a 翔に経過報告をしてもらいました!



とーやま校長「次の経過報告が楽しみですね!」



R-指定先生「アインくんとアンサーくんのアドバイスが主体になるので、俺が出来ることは、そこで行き詰まった時の逃げ道的なアドバイスというか、裏技みたいなのが良いのかもしれないですね。でも、飲み込みも早いし、すごい素質のある生徒達ですよね! これからが楽しみです!」



DTラップクルーのメンバーは、来年の高校生RAP選手権出場を目指しているんだけど、その高校生RAP選手権の第14回大会が、来月8月31日金曜日にZepp Nagoyaにて開催される!
すでに本戦出場をかけた東京と大阪でのオーディションは終わり、暫定合格者が発表されております。
詳しくは、高校生RAP選手権のアプリ または、BSスカパー!のテレビ番組『BAZOOKA!!!』の【 オフィシャルサイト 】からチェックしてみてください!


来週は、この授業の専属トラックメーカー、ハザマリツシ先生に来てもらいます!
実際にトラックを作る機材を持って来てもらって、どうやってトラックを作っているのか、という授業を行っていく!
トラックメーカーに興味があって、ハザマ先生に聞きたいことがあるという生徒は、【 ラップ掲示板 】に書き込み待ってます!


ということで、「スカパー!校内放送ラッパーズ」は、来週金曜日に再び開講!
R-指定先生、今夜もありがとうございました!
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