１年ぶりの再開。リベンジ組の弾き語り娘。オトナへの成長とオンガクへの成長が、
見事に正比例していた「haruka」。ストリートの場数が、彼女の歌を少しづつ
成長させたのだろう。“成長”は、札幌会場のキーワードだった。
９組中、５組がリベンジ組。成長の証として、
２年連続の３次ライヴ進出を続々と果たした。中でも最も観客を沸かせ、抜群の
ステージングを見せたのが「2g MONKEYZ」。車の中で、ファイナリストの発表を
聴いてくれたという心情を想像しては、今でも胸を痛める。だからこそキミタチには
隠さず伝えたい。“バンド”という表現手段に於いては、もう完成に近いものがある。
それほどの魅力を手に入れたバンドだ。残るは“楽曲そのもののチカラ”。
リズムとメロディー、言葉とアレンジ。全てをあと１mm前に進ませる。それが出来た時、
「2g MONKEYZ」はとんでもないバンドになる!
さらにストイックに音楽と向かい会ってみてくれ。心から期待してます。/
“閃光”史上、最も“お洒落”を奏でるヤズ君率いる「小箱」。
キミが弾き出す音楽が羨ましいさ。だって、どこにいたって、
どんなシュチュエーションだって、オシャレに変えちゃうんだぜ。
“閃光”発！オシャレ泥棒！これからも僕らのシャレ心を盗んでおくれ！/
壮絶に長くなった５１組へのメッセージもいよいよ最後になる。最後は、
０９年度、最も“閃光スタッフ”を悩ませた存在。「Guild」。はっきりと言える。
彼等ほど、ファイナリストの座を目指し、東京ビックサイトの高みへと、
手を伸ばしたバンドはいない。“閃光ライオット”へ進出するために新たに広げた
♪ツバサは、想いと気合いと熱量と本気を原動力にして、見事に飛んだ。
しかし、“閃光の強烈な光”の直前で、その羽ばたきは、
止まった。届かなかった。理由ならたくさんあるし、ひとつもない。
それはファイナリストに残った連中にも言える事かもしれない。
何故届いたのか。何故届かなかったのか。
その理由なんてもんはホントにたくさんあるし、実はひとつもない。
じゃあ何故？その答えは、いみじくもキミタチのバンド名が少しだけ
教えてくれるかもしれない。僕はキミタチを想って、あのバンドの「♪ギルド」を
思い出しては、心で歌った。
何故かと言うと、キミタチ好きだからさ。必死に生きる、必死に手を伸ばすキミたちが
大好きだからさ。だから、キミたちの楽曲が、いつのまにか“仕事”でしか
なくっていたとしても、奪われたモノを取り戻すために、奪いとろうとしたとしても、
もし汚れたとしても、「受けとめよう」。一緒に受け止めよう。
きっといつか、キミの世界は、キミのものになる。だから今言える事は、
ただ一つ。どれもがすべて、“気が狂うほど、まともな日常”なんだろう。


以上、たいへんに長くなったけど、ここまで目を通してくれたヒト、
奇跡的に見てくれたらと願う５１組のメンバー達、すべてに感謝します。

改めて想う。
このたくさんの傷の上に、１４組は立っている。
もちろん５１組だけじゃない、正確に言えば、５５００組の傷の上に、
１４組は立っている。
２日後に、フェスのステージに立つ１４組は、それを背負っていって欲しい。
そして、彼等の“誇り”を一緒に持ち、彼等の光も一緒に、放って欲しい。
そして、集まってくれるだろうオーディエンス達は、その“傷と誇り”の光を、
感覚のすべてを駆使して、目撃して欲しい。

それは、それは眩い光。
それは、それはかけがえのない光。
たくさんの“今”が刻まれた、光の中心点。

“閃光が暴動する日”まであと２日。

日本で一番、眩しいフェスで、会いましょう。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　SCHOOL OF LOCK!海賊先生より