閃光ライオット

2010年07月31日

景色 (fromやんも)

ある生徒は僕に言った。

改めて思ったんですけど、
閃光ライオットは出場する子たちだけのものじゃないんですね!
だって、掲示板見てても、今年こそは観に行けるとか、あーやっぱり行けないとか、
そのことだけでも、こんなにドキドキしたり、夜寝れなかったり…
やっぱり、閃光ライオットは、生徒1人1人のものですよ!







東京ビッグサイトで8月を迎えるのも、今年で3度目になりました。
届いたデモテープの正確な数を知らないのでジャスト1万通だってことにしておきますが、
カラオケステージを含めて、8月1日。
東京ビッグサイトの特設ステージに立つことができたのは、
15組。
9985組のヤツらは、『負けた』ということになります。

負けたか。負けたな。
文句もあるし悔しいし認めたくないし。
でも負けた。落ちた。ファイナルステージには、立つことができない。
うらやましいなー。うらやましい。
負けたお前らがうらやましい。




恥の多い生涯を送ってきました。

世間様に顔向けができるようなことなど、何一つしてこなかった。

親とはロクに顔も合わせず、公共料金も滞納し、
女とは汚く別れ、タバコのポイ捨ても数知れず。
人とまともに会話もできず、引きこもってテレビを見ては部屋の天井に遠吠えを飛ばす。
かといって何かを始めるわけでもなく、寝て起きてオナニーして寝るの繰り返し。

負けなかった。勝つこともなかった。
悔しさもなかった。喜びもなかった。
人の物差しに乗るのが怖かった。
怖かったよ、ホント。




力を加えなければ、何も起こらなかった。
グイと押さなければ、どこにも動かなかった。

作用・反作用の法則は、当然のごとく僕らの毎日に適用されて、
少し前までの僕には、何も作用しなかった。

目の前の人に何かを伝えて、望み通りの反応があることは、とても少ない。
僕らは、自分のことも分からないし、相手のことも分からない。
分からないままだ。永遠に。

でも、変化を起こすことはできる。
自ら景色を変えることはできる。




負けの隣にしか、勝ちはない。
嫌いの隣にしか、好きはない。




行け。押せ。叫べ。走れ。暴れろ。
もっともっと、たくさんの景色を見に行け。
泣いたり笑ったり、死ぬほどイチャイチャしたり死ぬほど苦しんだりして来い。
見たことない景色に、出会って来い。
いいんだ、気にすんな。昨日見た景色は忘れていい。忘れていいんだ。
どんどん行け。どんどん見に行け。


ファイナリストを含めて、デモテープを送った1万組のヤツらは、
人生初の、新しい景色を見た。
日曜日、ひとりっきりで東京ビッグサイトに来るヤツも、
人生初の、新しい景色を見るだろう。




恥の多い生涯です。僕が人に誇れることなんて、何もありません。
でも、そんな僕にも胸を張って人に言えることが、
こんないい年こいて、ようやく1つだけできました。


みんな、生徒でいてくれて、本当にありがとう。
僕は、未来の約束なんて死ぬほど大嫌いだけど、
自分ルールを破って、これだけは約束する。
キミの事は、死ぬまで忘れません。


1万組の閃光アーティスト。東京ビッグサイトに来る生徒。来れない生徒。
キミの存在が、僕の誇りです。キミの光が、僕の輪郭を作ってくれました。
キミの光でカタチづくられたこの手で、僕はキミを光で照らします。
キミが、僕の生徒でいてくれるなら、キミが世界のどんな隅っこにいようとも。
必ず、光で照らしてみせます。



人生で初めての新しい景色を。
光に包まれた東京ビッグサイトで。


SCHOOL OF LOCK!
やんも (with塩アメ1000個 ← 閃光とかけてみた)

投稿者 toukousya:00:21