作曲

サカナLOCKS! 2013.8.1 木曜日

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■ 質問です
バンドの作曲はどういう手順で、どういう方法で行うのでしょうか?やっぱり難しいんですよね…。 教えて下さい!!
ひなB
女/15/福島県




「ひなBは、作曲をしたいんだね。作曲するっていうのは、バンドとか、作曲家の人とかもそうだと思うんですけど、人それぞれだと思います。でも、そんなに難しく考える必要は無いと思っています。」

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山口「皆さんは、作曲ってすごく難しいものだと思っているかもしれません。作曲と聞くと、譜面が読めないといけないとか、楽器が弾けないといけないなど、なんだかとても難しいことに思えます。今夜は、その作曲に対して抱いているハードルの高さを下げるような授業をお届けしたいと思います。君も作曲できるんですよ。」

ということで、今日は『作曲』についての授業です。
まず、山口先生が初めて作曲したのはいつなのでしょうか。

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「僕が初めて作曲したのは、中学校2年生のころでした。ギターで作ったんですけど、作ろうと思ったきっかけがあります。先生は、フォークソングをコピーしてギターで弾いていたんですね。生徒諸君は知っているか分からないけど、イルカ先生……って言っていいのかな(笑)。イルカさんっていう方の、「なごり雪」っていう曲。伊勢正三さんが作った、女性ボーカルの歌なんですが、僕らの世代は誰もが知っている曲です。この曲を生まれて初めてコピーした時に、「あれ?使っているコードって、こんなに少なくて、反復されているんだ……。これだったら僕でも曲を作れるんじゃないかな?」って思い、曲を作ろうと思いました。」

では、そもそも作曲とは、どんなものなのでしょうか。

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「権利的な話をすると、トラックやオケを作った人は、作曲家には該当しません。歌であれば、メロディーを作った人が作曲家と呼ばれるわけです。ですから、著作権印税をもらう人は、メロディーを考えた人です。バンドをやっている生徒は、ドラムが叩き始めて、ベースがそれに自然に音を乗せ始めて、ギターが弾き始めたら……もう、歌っちゃえば良いんだよ!それに対して、メロディーをはめていけば、鼻歌でも良いんだよ。すると、一曲できてしまうわけです。」

「じゃあ、楽器を触った事がない生徒、歌う事が好きだけど、楽器はやったことがないという人も、全然問題ありません。先生がよく話に聞くのは、「楽器触れないけど、歌手デビューします!」っていう女の子なんかが、「アルバムに1曲書いちゃいました!」っていうこともあるじゃないですか。それは、たいてい鼻歌だからね!その子がお風呂に入りながら鼻歌をフンフーン♪って歌ったとして、それにプロのミュージシャンたちが編曲するわけです。メロディーだけを残し、曲として肉付けしていく作業をします。それで、その女の子は作曲をした、ということになるのです。」

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鼻歌でも曲になるっていうことですね。でも、そんなプロのミュージシャンといっしょに音楽を作れる環境なんて、なかなかありません。そんな私たちは、どうすればいいのでしょうか。

「今すぐにでも曲を作ってみたい、歌を作ってみたいという生徒には、すごくいい方法を先生がお教えしましょう。それは……

歌が入っていないインストの曲に、自分で勝手に歌えば良いんだよ!

ハウスやテクノなど、歌が無い曲がありますよね。そこに自分で歌を乗せちゃえばいい。サカナクションでも、そういう手法で曲を作った物があります。
まずは、鼻歌だけで作った曲。『シンシロ』っていうアルバムに入っている、「ライトダンス」という曲。この曲のAメロの部分は、僕が鼻歌でフンフン、フンフンと歌っているものを、岡崎が鍵盤でコードを当てて、そこからこの曲が出来上がりました。」


『シンシロ』


「それ以外にもいっぱいありますよ。今回僕たちがリリースした、『sakanaction』っていうアルバムは、ほぼオケから作った曲が多いですね。「なんてったって春」っていう曲や、「ミュージック」のAメロも。あと、「アルデバラン」「夜の踊り子」もそうですね!結構な曲がそういう風に、鼻歌から作られています。もちろん、コードの指定はしているけど、メロディーは後から作っているものが多いです。」


『sakanaction』


「ギターやドラムだったり、楽器をやっているっていう生徒もたくさんいると思うけど、特にギターをやっている生徒は、好きなミュージシャンの曲をコピーしていると思うから、その中の曲のコードを弾いてみて、それに、勝手にメロディーを乗っけてみたら良いんじゃないかな。そうすると、生徒諸君が好きな曲に、自分の好きなメロディーがついて、それが全く新しい曲になるわけです。そう考えると、みんなも、作曲できそうじゃないか?試しに、前回授業で扱った、『「ストラクチャー」のラララの部分に歌詞をつけよ』っていう宿題のように、『「ストラクチャー」のオケに乗せて、メロディーをつけよ』っていう授業も、いつかやってみようかな。生徒諸君、そういう宿題も提出してくれたら、先週決定した「売れそうなバンド名」の宿題から続編で、架空のバンドを作り、架空の曲を作り……そのメロディーを考えた生徒と、歌詞を考えた生徒で印税の分配!なんてことも可能になるんじゃないかと思います(笑)。曲を作るってことは、難しい事じゃなくて、誰にでもできる事だと、そういう事を先生は言いたいんです。もちろん、そういう作り方をしていない作曲家もいるし、人それぞれなんですが、入り方としては、そういう方法も面白いんじゃないですかね。」

そろそろ授業も終わりの時間です。

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「世の中には、素晴らしいミュージシャンがたくさんいて、生徒諸君はいつも音楽に救われたり、癒されたりしていると思います。だからといって、自分がそれを作れないと最初から思うのは、先生はもったいないと思います。自分が作ったメロディーや言葉で、自分の友達や、家族に何かを伝えようと思えば、それで簡単にできてしまうものなんです。先生は、チャレンジすることで損をする事はないと思う。鼻歌から自分の好きなインストの曲を作って、その曲にメロディーをつけてみるっていうことも、作曲の練習として、何か新しい世界が見えてくるんじゃないかと思います。近いうちに、皆さんに作曲の宿題を出したいと思っています。『「ストラクチャー」に歌詞をつけよ』の宿題で、歌詞を書いて歌ってくれた生徒がたくさんいたわけですからね。同じ手法でメロディーも考えたら、音源化も夢じゃないですよね。「Aメロを考えよう!」「Bメロを考えよう!」「サビを考えよう!」と、ブロックごとに作れば、作曲家は3人になるのかな。……いつか、そんな授業をやってみたいと思います。」

生徒の皆さん、どうでしたか?作曲に対するイメージが変わりましたか?皆さんがこの授業をきっかけに、作曲に挑戦してみようと思ってくれたら幸いです。

さて、現在出ている宿題は、「君が3万円出しても見たい夏フェスを考えよ!」です。君がチケット代として "3万円" を出しても観たいと思う夏フェス『3万円出すフェスティバル』に出演する、9組のアーティストと出演順を考えて提出してください!

「3万円って本当に高い!何が買えるかな……。Wii U買えちゃうよ!そんな金額を出してでも見たいと思うフェスを考えて下さい。いっぱい提出されているから、先生も楽しみにしていますよ。生徒諸君が選んでくれた9組の中に、サカナクション先生が入っているかどうか(笑)、そこは気にしていないですけどね。その辺も楽しみにしつつ、宿題を募集していますので、よろしくお願いします。」

宿題の提出は→コチラ!

今回の授業は、ここまで。

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