サカナクション初期3作品の再発、アナログ盤リリース

サカナLOCKS! 2015.2.12 木曜日

サカナLOCKS! 2月12日 ON AIR
「サカナクション初期3作品の再発、アナログ盤リリース」

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山口「はい、授業を始めますから、席に着いてください。マンガを読んでいる生徒はマンガをしまいなさい。Twitterを開いている生徒はTwitterを閉じなさい。授業が始まりますよ。……あの、"ドラゲナイ"って何なの?(笑) 流行ってるんですよね?SEKAI NO OWARI先生の「Dragon Night」という曲の中で、Fukase君が"ドラゲナイ"って歌ってるんでしょ? それをみんながドラゲナイってつぶやいたり写真でコラージュしたり……使い方、何でも良いんですか?

……歌詞が書けない、ドラゲナイ。

いいの?これ。そういう使い方でいいの?(笑)」

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■ ハイレゾ

ハイレゾ対応ウォークマンを最近買って、意味が気になっていたので分かりやすい説明ありがとうございました。専用イヤホンが必要みたいなので、お金に余裕があったら買って聴いてみたいです。
k☆lock☆
男/22/愛知県




「これは、先々週の副担任ガールズの授業 [ コチラ ]で話題に出てきた、ハイレゾの話ですね。ハイレゾ対応ウォークマンっていうのは、ハイレゾ対応のイヤホンじゃないと聴けないんですよね。普通のイヤホンで聴いてもダメだと。つまり、ウォークマンを買ったら、イヤホンも買わないといけない。これはまた、すごいことですね……。ハイレゾ対応のコンポを買ったら、ハイレゾ対応のスピーカーも買わなきゃダメ、みたいな話ですもんね。これもちょっと、なかなか難しい時代ですね。」

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先日、サカナクション先生の過去6つの作品のハイレゾ配信、そして、アルバム初期3作品『GO TO THE FUTURE』『NIGHT FISHING』『シンシロ』のアナログ盤と完全生産限定のスペシャルプライス盤のリリースが発表になりました。今回はその経緯、そして初期3作品について、山口一郎先生が語っていきます。

「アナログ化ってことは、レコード(LP)化ってことね。スペシャルプライス盤っていうのは、廉価版っていうやつ。そして、ハイレゾとは、ハイレゾリューション(High-Resolution Audio)のことです。高解像度ね。簡単に言うと、先生たちがいつも作っている音源は、生徒たちがCDで聴いている音源よりもデータ量が多い。つまり、味が濃い。でも、CDにするために味を薄くしちゃってるんですよ。それはなぜかというと、CDに入る容量が決まっているから。ハイレゾ音源はだいたいCDの音源の情報量より、6.5倍大きいと言われているんですね。マスター音源をほぼそのまま収録できると言われています。つまり、先生たちが作っているままの音源は、果汁で言うと100%。だけど、CDに入っているのは、なんと40%くらい。果汁40%くらいのものを生徒諸君は飲んでいるんだということです。配信になると果汁1%や2%っていうのもあったりする。アナログとなると、これは一体どういう事になるかというと、濃縮還元していない果汁100%っていうことだよ。つまり、果物をそのまま絞ったものをゴクッと飲むのがアナログだ。濃縮還元されていない100%っていうものが、先生たちが作っている音源ということだな。」

「ハイレゾ音源っていうのは、先生たちが作ったままに近い。濃縮還元された、果汁100%のジュースに近いんだ。先生たちが作ったそのままを聴きたい人もいるだろう。そういう人たちのためにこのハイレゾ音源っていうのが作られたわけですね。だけど、ハイレゾ音源を聴くには、みんなが利用している環境じゃ無理で、ハイレゾ専用の再生プレーヤーとハイレゾ専用のイヤホンが必要。これは、お金がかかって仕方がない……富裕層の音楽なのではないかという部分での否定的な意見もありながらも、ミュージシャンとしては、僕らが作ったそのままのデータを聴いてもらった方がいいんじゃないかという意見もある。これから一体どういう風に転がっていくかっていうのは、たぶん時代というものが答えを与えてくれると思いますけど。」

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「今、ばーっと話しましたけど、生徒諸君はちんぷんかんぷんなところもあると思う(笑)。先生の個人的な感想を言う。ピュアオーディオ、つまり、オーディオの高い、一発100万円とか200万円とかするようなスピーカーで、デッドな音の響かない空間、そんな最高の環境でハイレゾ音源とハイレゾ音源じゃないのを、先生は聴き比べた事があるんです。生徒諸君、これは明らかにハイレゾ音源が良いって思うだろ?先生は片耳が悪いけど、先生の見解は、違いはあるけど、どっちが良いかは分かんない。生徒諸君、悪い音ってそもそも何だ?良い音ってそもそも何だろう?……自分の好きな音が、良い音であるのではないかなと思う。先生は、解像度が高いものが良いとは思わない。写真でもそうじゃないか?解像度が高い写真を良いと思うか?それとも、フィルムでちょっとにじんだり、色が変わっている写真の方が美しいって思ったりしないか?それは、個人的な感覚で良いんだと思う。ハイレゾがすげー!やべー!って思えば、ハイレゾを利用すれば良いと思うし。だから、ハイレゾっていう選択肢が世の中にあるっていうことはすごく大事だと思うが、選ぶのは生徒諸君だと思う。」

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「それに、音源をどういうデータ容量で聴くというよりも、もっと大事な議論をこれからしていかなきゃいけない時代が来る。例えば、Spotifyとか。生徒諸君は知らないだろうけど、海外では公共料金のように、定額を払うと音楽をダウンロードできたり聴けたりする。そういう時代が来ているんだけど、海外でもいろんな議論が起きているんですよ、リスナーの間で。そういった議論から日本は離れた所にいるわけだな。なぜそういうことが起きているのかっていうことを、いつかサカナLOCKS!でも授業をしていきたいと思いますけど。そういう議論をする方が先なんじゃないかと、先生は思っています。ハイレゾなどに関しては、質問があればメールや掲示板の書き込みを使ってみんなで議論をして行こうじゃないかと思いますけど。」

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「そして、サカナクションのファーストアルバムからサードアルバムに関してはハイレゾとアナログ、スペシャルプライスCDという3形態がリリースされる事になります(ハイレゾは過去6アルバムすべてハイレゾ配信予定)。どういった経緯で出す事になったかというと、基本的な事を言うとこれは……契約です!(笑) 本当はサカナクションは3月くらいにアルバムが出るはずだった……紅白も出たし、シングルもポンポンと売り出して前作を上回る結果を、一郎さんには頑張ってミュージックステーションとかにも出てもらって、COUNT DOWN TVとかでもいろいろ言ってもらって、大々的に頑張ってもらおう……と思ってたけど、まだ七草狩りの最中である先生のこの状態のために(笑)、3月のリリースができないと。でも、契約上、何かを出してもらわないと、いつまでもビクター批判している場合じゃないよって、ビクターの偉い人たちから、頼むって話をいただきまして。リリースする事になりました。」

「先生がなぜ今回この3形態を出す事を良いなと思ったかというと、過去の作品をみんなにもう一回知ってもらう事で、新しい作品に対するストーリーを明確にしていきたいと思ったからです。先生は、ファーストアルバム、セカンドアルバム、サードアルバム、3枚のアルバムがすごく好きなんですよ。なぜかというと、『GO TO THE FUTURE』や『NIGHT FISHING』は、札幌で制作したんですよ。だから、まだ東京をしらない、擦れていない、ルアーを見たらすぐに飛びつくニジマスみたいな(笑)。「三日月サンセット」はね、当時好きだった女の子がいて、その子に向けて作ったんです。その子が好きだろうなって思って、こういう曲。北海道の実家、小樽の富岡町っていうところでね。実際に空に三日月があって。このときはもう、何も悩まずに書いていましたね、先生(笑)。迷う事なんてない。メロディーと一緒に言葉が出てきて、すごく自然に、ナチュラルな気持ちで音楽に向きあっていましたね。それに(意識的に)作ろうなんて思ってないしね。自然と作ってたから。追われることもなく、モラトリアムを謳歌しておりましたね。だから、みんなにこれを聴いて、新しい作品と聴き比べてもらったりすると、サカナクションのルーツを知ってもらえるんじゃないかと思います。」

Amazon: 『GO TO THE FUTURE』
(完全生産限定・スペシャルプライス盤)

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「セカンドアルバムの『NIGHT FISHING』も、『GO TO THE FUTURE』っていうアルバムをリリースした後、何度か東京に行ってライブをやるようになって、そういう人たちと関わるようになって、どういったものが受け入れられるかなっていうことを考え始めたときですね。あと当時、MONOBRIGHTが北海道の同郷で、デビューは同じくらい……彼らの方が早かったかな?でも、同郷で同じタイミングだったので、ライバル意識を持っていたの、先生。だからMONOBRIGHTとは違う自分たちらしさを出していこうよ、みたいなところで作った所ですね。」

「このセカンドアルバムに収録されている「ワード」っていう曲は、もともとYUKIさんに楽曲提供をするっていうつもりで作ったんですよ。当時、コンペに出してみない?っていうことで、この曲を作ったんです。結局は自分たちのために作ったんですけど。先生はすごくこの曲が好きだったし、「ナイトフィッシングイズグッド」っていう曲も、ライブでこの曲をやったらみんなびっくりするだろうなって、東京の人たちはびっくりするだろうなって思って作ったし。サビに出てくる景色がディレイのようだっていうような歌詞も、当時、ディレクターだったオカさんっていう人が居るんだけど。当時はホテルなんてとれなかったから、オカさんの家に泊まるっていうときに、一緒にタクシーに乗っていく途中に見た景色だったりね。思い出が深いですね。」

Amazon: 『NIGHT FISHING』
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「『シンシロ』から、初めて東京へ。神奈川の登戸っていうところへ引っ越して、みんなうちに集まって、引っ越して初めて作ったアルバムだったので、もの凄く東京を意識した、ライバル意識したアルバムでしたね。(「セントレイ」のイントロが流れて)……これね。ニンニキニキニキ、ニー二ニー、ニンニキニキニキ、ニー二ニー、って言ってますけど(笑)。「セントレイ」は、僕たちにとっての初のシングル。こんな感じじゃなかったんですよ、それまでのサカナクションは。だけど、この時から吹っ切れて。スペシャ(SPACE SHOWER TV)のミュージックビデオのコーナーで、どんなものが流れたらパンチがあるかな、引っかかるかなっていうのを意識して作ったんですね。これは、ベースの草刈が担当したんです。『シンシロ』は、一曲ずつメンバーが担当して作っていたので。「Ame(B)」は岩寺が担当したでしょ。「セントレイ」は草刈。「minnanouta」は江島でしょ、僕は「ネイティブダンサー」だったんですよ。岡崎は「ライトダンス」だったんですね。こうして担当性で作っていたんです。そういうやり方が初めて導入されたのが『シンシロ』でした。」

Amazon: 『シンシロ』
(完全生産限定・スペシャルプライス盤)

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「ということで、この3枚を聴く事で、サカナクションのルーツみたいなところを知ってもらえると思うから、今までのCDよりもちょっとお手頃な価格で提供しようと。そして、アナログレコードという形でもリリースする事で、いろんな層に届いたらいいなというのが今回の趣旨、ねらいでしたね。そして、この3枚は旧譜ですけど、どんなプロモーションをしていこうかというのを考えていて。スタジオライブとか、昔の曲をゲリラ的にUstreamで放送できたらいいなって思っているし、昔の曲についてメンバーと話すような場所も作れたら良いなと思っています。……先生の歌詞が出来ていたらね(笑)。七草を狩れていたら出来るかなと思いますので、楽しみにしていてください。このスペシャルプライス版のアルバム、アナログは、ともに、3月25日に発売されます。是非、過去の3作品を聴いてもらえたらと思います。リリースタイミングでまたいろんなことをやっていけたらと思っていますのでお楽しみに。」
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