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November 2017 の投稿一覧です。
カテゴリー: サカナクション
投稿者: nakashita
SCHOOL OF LOCK!


SCHOOL OF LOCK!


今回は、12月20日(水)に発売される『未確認フェスティバル 2017』のコンピレーションCDを、"NF Records" のレーベル主催でもあるサカナクション・山口一郎先生が、収録曲をいち早くチェックしていきます!



【未確認フェスティバル】とは……
10代だけが出演できる音楽フェス。今年は応募総数3199組の中から勝ち抜いた8組が、2017年8月27日・新木場STUDIO COASTのファイナルステージに出演しました。

そのファイナリストたちの代表曲、全8曲を集めたコンピレーションCDが12月20日に全国発売決定。価格は 969円(税抜)。このコンピCDに収録されている楽曲を一郎先生がチェックしていきます。



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山口「私は一応ミュージシャンという仕事をやっていますのでね。CDを出すということは、ミュージシャンとして同列として聴きますから。出る杭は打つ!……くらいの圧をかけていきますからね(笑)。それでは聴いていきましょう。」

「まずは、グランプリアーティストリツキ。埼玉県出身の17歳の男の子ですね。」


♪ 偏見 / リツキ


「(曲を聴いて)……17歳の男の子の混沌とした……不安とかそういうものよりも、心の中のぐちゃぐちゃしたものを言葉にしたって感じですね。これはこの年齢の彼にしか歌えない歌なんじゃないかと思いますけどね。「偏見」っていうタイトルも素晴らしいなと思いますね。そうね……曲のテンポは遅い方がいいかもしれないね、この曲。もうちょっと余裕を持ってテンポを落として歌うと、言葉の意味が……意味は伝わらなくてもいいんだけど、もう少し聞き手に入ってくるんじゃないかと思うのと、あと曲が食って入ってくるところとか、テンポよくなるところとかも、もうちょっと遅い方が活きてくる気はするかなー。あとライブだと、絶対走るんですよ、テンポが。……(職員からメモを渡される)……え?未確認フェスティバルのファイナルの日が人前で歌うの2回目だったの?それでグランプリ?へー……すごいね。尾崎豊みたいですね。声も歌い方もすごくいいですね。たまに現れる天才ですね。」

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「でも、ちょっと今の子達には難しいかもしれないね、彼の才能を理解するのは。普通の恋愛の歌や青春の歌ではないので。前に言いましたが、世界を変える曲が今世の中で生まれても、それで世界は変わらない時代ですからね。彼も、自分が歌っていることは理解できていないと思うんですよね。それがもう少し整理できてくると、伝えるっていう方向に言葉の種類も変わってくるんじゃないかと思いますね。僕、すごく好きですよ。これからが楽しみですね。」

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「次は準グランプリアーティストSoms Life「リラックス」という曲ですね。聴いてみましょう。」


♪ リラックス / Some Life


「……なんかちょっと安心しましたね(笑)。高校生のバンドってこんな感じだなって。こういうジャンルって、ビートの面白さが大事になってくると思うんですよ。そこがもうちょっと工夫されてくると、テンポが速く聞こえると思うよ。今はテンポがべったりしているから、普通に聞こえちゃうかな。オリジナリティというか……オリジネーターを目指していかないと、こういうジャンルはたくさんいるのでね。もうちょっといろんな音楽を聴いた方がいいかな。あと、コピーをした方がいいと思う。もっと真剣に。普通に耳コピして演奏するだけじゃなくて、これよりもっと上にいきたいんだったら、真剣に、音色(おんしょく)から細かいタッチ、コード進行……メロディに対してどこのコード進行に乗っているのかっていう、自分の好きだって思うところを探していかないとだめだね。」

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10代の音源に熱の入った本気のアドバイスをする一郎先生。

「……あ、これ今、思いっきりオーディションしていますからね(笑)。僕、NF Recordsの代表なので。先週は藤原ヒロシさんに来ていただいて、NF Records第一弾で藤原ヒロシさんにリリースをしていただきましたから、第二弾、第三弾とリリースしていく中のオーディションをしていますから。申し訳ないんですけど、ちょっと厳し目になってしまいます(笑)。ご容赦ください。」

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「つづいて、審査員特別賞SUNNY CAR WASH「それだけ」。」

♪ それだけ / SUNNY CAR WASH

「……なるほどね。僕、歌詞は結構好きです。"髪の毛の色が変わった あの子を見るのが なんとなく少し嫌だった それだけ"っていう部分はすごく分かる。作詞をしている岩崎優也君の人柄が見えるというか共感できるというか……。選んでいる言葉は、聴いてきた音楽から影響を受けてきているんじゃないかと思うけど、andymoriとかクリープハイプの更にオリジネーターがいるわけです。曽我部(恵一)さん……サニーデイ・サービスとか、はっぴいえんどとか。それを辿っていくと、もう少し深みが出てくるんじゃないかと思う。それと、ギターのサウンドがこのジャンルにしてはハードロックのサウンドだよね。エレキの音がもう少しカラッとしてくると、彼の歌声に合ってくるんじゃないかと思う。……でもライブだとこっちの方がいいのかもしれないけどね。ギターはいい音が鳴っていると思います。あと、歌い方……ダブリングとかすれば良いと思うけどね。同じように2回歌って、重ねて入れたりすると、時代感が少し古くなるというか。そういう工夫が出てくるといいんじゃないかと思う。でもライバルが多いジャンルではありますね。すごいやつがいるからね。」

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そろそろ今回の授業も終了の時間になりました。

「グランプリのリツキ、頑張ってもらいたいですね。すごい才能だと思います。言葉の整理とか……自分の頭の中にすごく溢れていると思うんですよ。何と何が結びつくと自分の心の中が表現できるのかっていうのがまとまってくると自分の納得出来る歌が出来るんじゃないかと思う。でも、もうちょっと時間がかかると思います。まだ曲を作り始めて1年も経ってないくらいでしょ?それでこれが出来ているっていうことはとんでもないですよ。本とか……読んでいるとは思うけど、昭和文学とか読むといいかもね。谷川俊太郎さんとか、ズバッと分かりやすく、美しく言葉にできる方の作品を読むと勉強になるんじゃないかと思う。もし、音楽でご飯を食べていこうっていう気持ちでやるのであれば、もう少し落ち着いて頭の中を整理するということを勉強していったら良いんじゃないかと思う。でも、作り続けることだね。途中でやめないで、最後まで作りきる。それをたくさん作っていくっていうね。」

「……っていうことを、締め切りを守らないボーカルがおっしゃっています(笑)。」

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気になった生徒は、ぜひCDをゲットしてください。そして未確認コンピCDと同じ12月20日には、グランプリのリツキのソロ作品も同時にリリースされます!




『未確認フェスティバル2017』コンピレーションCD
1. Summer / FAITH
2. inside popbox / 揺れるドレス
3. リラックス / Some Life
4. colour / くすり
5. ひと夏の君へ / Absolute area
6. 偏見 / リツキ
7. 夢重力 / QB and planets
8. それだけ / SUNNY CAR WASH
価格:969円(税抜)







『DAWN TO YOUTH』リツキ
1. 偏見
2. 角で会いましょう
3. スコットランド・ダンス
4. 笑顔のイデア
価格:1200円(税抜)



詳細は【未確認フェスティバル】オフィシャルサイトから。

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カテゴリー: サカナクション
投稿者: nakashita
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今回のサカナLOCKS!は、ゲスト講師に藤原ヒロシ先生を迎えます。先週は憧れの藤原先生を目の前に、がちがちに緊張していた一郎先生でした。今回は藤原先生に、生徒の悩み相談にのっていただきたいと思います。

山口「今回は先週に引き続き、サカナクション先生のレーベル:NF Recordsから、11月29日にニューアルバム『slumbers』をリリースする、藤原ヒロシさんを迎えての授業です。よろしくお願いします。」

藤原「よろしくお願いします。黒板のslumbersって、うたた寝とか居眠りの意味なんですけどね(笑)。授業に向いていないですね(笑)。」

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山口「ふーっ……(ひと呼吸して)……なんかだいぶ緊張が落ち着いてきたかな。いつもの感じで……。ということで今回は、生徒からの相談に一緒に乗っていただきたいと思います。さっそく生徒から届いた相談メッセージを紹介していきます。」



★藤原先生と一郎先生に聞きたいこと
夢を持ち続けることと現実をみることどちらの方が大切・大事なことだと思いますか?
私には夢があります。その夢を実現するために、毎日努力をしています。でも、たまに現実的に無理かなとか現実を見て諦めた方がいいのかなとかネガティブ思考になってしまう時があります。
そんな簡単に諦めたくないし、実現させたい夢だけど、現実的に実力・技術もまだまだ足りないのは自覚してるし…。
藤原先生と一郎先生の意見を聞きたいです。
ビーグルドッグ
女性/21歳/宮城県




藤原、持ってました?」

山口「10代の頃……持ってなかったかもしれないですね。」

藤原「僕もそんなに夢ってなかったです。あったとしたら、すごく小さな夢があって、それを乗り越えてまた次にあるっていう……叶う夢しか持たないタイプ。それは現実を見るってことなのかな?」

山口「なるほど。僕は……"ヒラメを釣りたい"とか(笑)。」

藤原「そうそう、そういうことですよ(笑)。それは現実になりそうな夢じゃん、絶対に。」

山口「そうですねー。僕、ミュージシャンに今なっていますけど、ミュージシャンになってご飯を食べていきたいって思ってなかったんですよね。”いい曲を書きたい"とか、"自分が納得いくものを作りたい"とか、"人を見返したい"……"好きな子に自分が作った歌を聴いてもらって感動してもらいたい"とか……そういう目の前のことばかりでしたね。」

藤原「僕も、"○○になりたい"とか、遠い夢はなかったんですよね。」

山口「あと、僕、努力をしたつもりがないんですよね。

藤原「僕もそれはそうです。でも、やっぱり好きなことをやっている時って努力に感じないからじゃないですか?」

山口「でも、このビーグルドッグさんは、"現実的に実力・技術もまだまだ足りない"と。」

藤原「どういう夢かが分からないから、なかなかアドバイスが難しいですけど。諦める必要はないけど、実現できることを夢見る方がいい気がしますね。いつかはヒラメ釣れるだろう……みたいなさ(笑)。やっぱり、叶って初めて楽しいじゃん、夢って。

山口「そうですね。夢というか、目標を持つっていうのも手なんですかね?」

藤原「そうかもしれないですね。でも、あんまりネガティブに考える必要はない気がします、全然。いろんなのを持っていたりして……大きいすごい届かないような夢だったら、届かないのも悲しいし、届いた時にその次が見えないし……。」

山口段階を踏んでいくっていうね。」

藤原「うん。いくつかあるといいんじゃないかな。」

山口「いろんな夢が繋がっていって、最終的に目標になってしまうかもしれないし。」

藤原「そうですね、うん。」

山口「ビーグルドッグさん、頑張ってください。」

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★ 相談!
彼女が欲しいです!
女子は性格がいい人がいいって言うけど、やっぱり顔も大事ですか?
ちなみに、どのような男子だとモテますか?
ラジオネームはラジオネーム
男性/15歳/福岡県




山口「これはちょっとなー……僕、答えられないですね(笑)。」

藤原「まず "女子は性格がいい人がいいって言うけど、やっぱり顔も大事ですか?"っていうのは、やっぱりバランスですよね。顔も大事じゃないですか。それは好き嫌いもあるけど、元々、顔を見たり、何かを見ないと好きにならなくないですか?話す前に顔を見ちゃうし。」

山口「そうですね。服もそうですしね。」

藤原「うん。何か、趣味についての共通言語みたいなのがないと成立しないしね。」

山口「どんな人を自分が好きになるかっていうところもありますよね。」

藤原"性格がいい人"も難しいですよね。自分にだけ性格がよければいいのか、それともみんなといて、「あの人いい人だね」って言われている人の方がいいのか……それだと、みんなにいい人で自分はその中の一人だったら物足りないかもしれないしね。」

山口「そうですよね……。藤原さんはどんな女性が好きなんですか?

藤原「僕は……可愛い人の方が好きですね。性格もそうだし、冷たい人よりは暖かくて可愛い人の方が好きです。」

山口「そうですよね。僕……なんか天然の人が好きなんですよね。」

藤原「あ、本当?(笑)」

山口「なんかね……最近……ぶりっ子とか好きかもしれないですね。演技かもしれないぶりっ子をしている人。」

藤原「ほー……それがいいんだ?」

山口「それが、本性を出していないのがいいなと思って。本音を出さない……」

藤原「その本音を出さないところから本音を出したい感じなの?」

山口「全く。ずっと表面的でいいです。本音を知りたくないんです……多分、僕。」

藤原「ずっとそれでいいんだ(笑)。それね……恋愛できないよ、それじゃ。」

山口「できないか(笑)。そっかー……。ラジオネームはラジオネーム君、15歳。女子は性格がいい人がいいっていうけど……」

藤原「そう。性格も大事だけど顔も大事ですよね。でも、何かに特化して、専門分野に詳しいとか、自分の世界を持っていて、うまくそこに引きずり込めればいいですよね。」

山口「なるほど。それが音楽だったりするといいですね。」

藤原「そう、音楽もそうだし、ファッションもそうだし。」

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山口「僕、カセットテープとか作って(※カセットテープに自分で選曲したものを録音する)、それをクラスの女子とか、好きな人にあげたりとかしていたんですよ。」

藤原「そういうのがいいですね。」

山口「別に、相手が好き嫌い関係なく、自分はこういうのが好きなんだよって。それが周りから見て、あいつイケてるわ……って。」

藤原「あと、好きな人や、いいなと思った人には、自分をさらけ出すのがいいですね。」

山口「おー。」

藤原「かっこつけて、いいところを見せようとするんじゃなくて、自分のダメなところや弱いところも見せると、急に仲良くなれる気がします。」

山口「はー…………。」

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山口「……なるほどねー……。そうだな……。」

藤原「いやー、ぶりっ子な人に自分をさらけ出していこうよ(笑)。」

山口「そうですね(笑)。藤原さん、年下って何歳まで大丈夫ですか?

藤原「僕は全然、あんまり関係ない。年上も大丈夫ですし。」

山口「年齢関係ないですか?」

藤原人となりを見るタイプ。どっちかというと。」

山口「なんか僕……構えちゃうんですよね。僕もあんまり年齢関係ないですけど、すごい若い人……20代前半とかの子をいいなと思っても、恋愛として……あれ?……これ僕の恋愛の話になってる。」

藤原「いいじゃん(笑)。」

山口「あれ?なんか方向がずれてきた(笑)。」

藤原「でも、恋愛は……あんまり告白してって感じじゃないから……それまでに仲良くなった段階で、この人は恋愛モード、この人は友達モードって振り分けませんか?

山口「会った瞬間にありますね。」

藤原僕は話してなっていく感じなんですよ。」

山口「僕は、会った瞬間に、この人は恋愛対象、この人は友達、この人はあんまり仲良くならない、知り合いで終わる……とか。一瞬のフィーリングで決まって、あんまりそこからずれないんですよね。

藤原「ほー、なるほど。……怖いね(笑)。」

山口「確かに。」

藤原「ちょっと余裕を与えてあげてよ(笑)。話したらいい人だったり、何かが見えてきたら、この人こんな一面もあるんだ……ってこともあるよ。」

山口「ははは(笑)。そうですよね。でもなんでかそこからずれないんですよね。線を引いちゃうのかも。恋愛対象だと思う人って……あ、もう、次行きますか。」

藤原「あれ、なんか今日、山口先生……いつもこんな感じなんですか?(笑) ラジオネームさん、15歳のうちにいろんなことを経験しておかないと、大人になるといろんなしがらみが出てきますよ(笑)。

山口「そう。僕みたくこじらせると大変なことになるよ(笑)。」

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藤原「山口先生、恋愛モードというか、恋バナモードになってますよね。」

山口「あのね……ぶっちゃけ、恋愛したいんですよね、今(笑)。」

藤原「ははは(笑)」

山口「スランプなんですよね。曲がサクサクできない時期が続いているので、しっかり恋愛したいな……みたいな。」

藤原「あー……恋愛もそうだし、何かですごく落ち込んだり、考え込むと歌詞って結構できますよね。

山口「そうなんですよ。」

藤原「そのモードは結構大切だなって思う。」

山口「僕ね、「ルーキー」って曲は、恋愛真っ最中に作ったんですよ。」

藤原「へー、いい時に?」

山口「いい時に。で、すぐに別れて、「『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』」と「years」って曲が2曲できたんですよ。だから、付き合うと1曲できて、別れると2曲できる(笑)。」

藤原「ははは(笑)」

山口「別れる方が1曲多いんですよね。」

藤原「でも絶対それはそうだと思うよ。別れたりブルーになっている時のほうがすらすら書けるっていうかね。」

山口「ねちっこくできちゃうんですよねー。」


(「ルーキー」がかかって……)


山口「いやー、この曲がかかると思い出すのよ(笑)。」

藤原「ははは(笑)。」

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ということで、今回の授業も終了の時間になりました。


山口2週にわたって藤原ヒロシさんとお届けしました。

藤原「ありがとうございました。めっちゃ楽しいですねー、この番組(笑)。」

山口「楽しかったですか(笑)。でも、僕はぶっちゃけ過ぎて……自分の気持ちを藤原さんに打ち明ける、僕のお悩み相談みたいになってましたけど……」

藤原「でも、さっきも言ったけど、自分をさらけ出すことが一番大切だから。」

山口「モテるには?」

藤原「モテるにもそうだし、人間関係を繋ぐのもそうだから。生徒にも自分をさらけ出すっていうね。」

山口「僕、藤原さんとお会いしてお話しさせていただくようになって思うのが、藤原さんって誰に対しても同じですよね。本当に変わらないですよね。

藤原「同じです。変わらないんですよ。」

山口「それがすごく素敵だなって。やっぱり人って、人によって変えていくじゃないですか。」

藤原「うーん。でも、それをすると結局、損をするかなって。関係性を作れない。いい関係になれないなって思って。」

山口「それが信頼できるというか……こんな風に自分の秘密もいっぱい打ち明けられるのかなって(笑)。

藤原「ふふふ(笑)。まだまだ引き出せそうですよねー、山口君の秘密(笑)。」

山口「そうですね。」

藤原「じゃあ、今度は僕の秘密も。」

山口「え!」

藤原「いや、秘密じゃないけど(笑)。面白い話をいくつか話しましょう。」

山口「ありがとうございます(笑)。」

藤原「ありがとうございました。また機会があったら呼んでください。」



■藤原ヒロシ『slumbers』
発売日:2017年11月29日(水) 
【Deluxe Edition】デジパック仕様 :CD(全13曲)+ オマケ *2,000セット限定生産
【Standard Edition】通常仕様 :CD(全9曲)



山口皆さん、11月29日にNF Recordsからリリースする『slumbers』、10代のみんなにも聴いていただきたいアルバムなので、聴いてみてください!

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カテゴリー: サカナクション
投稿者: nakashita
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山口「はい授業始めますから、席に着いてください。マンガを読んでいる生徒はマンガをしまいなさい。Twitterを開いている生徒はTwitterを一度閉じなさい。Instagramも開いて人がいたらう一度閉じなさい。授業が始まりますよ。」

山口「今日……山口一郎はですね……非常に緊張しております。」

山口「では……黒板を書きたいと思います。」

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山口「さあ今夜は、ゲスト講師が来てくださいました。一郎先生の先生のような人……先生の憧れの人です。藤原ヒロシさんです。よろしくお願いします。」

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藤原「こちらこそ。」

山口「この度、サカナクション先生のレーベル:NF Recordsから、藤原ヒロシさんのアルバム『slumbers』が11月29日にリリースされるということで来ていただきました。」

山口「僕と藤原さんの最初の出会いについてですが。」

藤原「最初の出会いは、あるテレビ局の人の紹介ですよね。いっしょにご飯食べましょうって誘われてね。僕もその時、サカナクションがやっていることに興味があって、是非って。」

山口「僕、覚えてますけど、その時めちゃくちゃ緊張していて。脇汗がすごかったです(笑)。今も脇汗すごいんですけど(笑)。」

藤原「そうなの?(笑)」

山口「でもあの時に一度お会いして、そこから番組で何度かご一緒して、お食事もしていただいて。僕の高校生の頃のカルチャーというか……音楽もそうですけど、ファッションとかも、ものすごく影響受けてきた方なんですね、藤原ヒロシさんって。なので、実際お会いしてご飯食べた時もそうですけど、こうして僕たちのレーベルから藤原ヒロシさんのアルバムを出すことになったなんて、高校生の僕に話しても、何を言ってるんだ、夢見てるんじゃないかって言われると思うんですけど……。」

山口「……ちょっと、一回背伸びして良いですか?(笑)」

藤原「先生、伸びしちゃだめなんじゃないの(笑)。「授業中に背伸びをしない!」って言われちゃうよ。」

山口「本当にそうですよね(笑)。」

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山口「そこから僕らの「多分、風。」のシングルで「ルーキー」のリミックスをやっていただいて。いろいろと音楽的なこともご一緒して。」

藤原「そうですね。でも初めて会った時も、音楽の話もちょっとしたけど、ほとんど釣りの話だったね。」

山口「あと、僕の生い立ち(笑)。」



藤原「確かそうだった(笑)。でも、それに僕はすごい引き込まれて。一郎マニアにそこからなっていってしまったんじゃないかな。」

山口「ははは(笑)。ただ、僕らを応援してくださっている方にも藤原さんの存在を知ってもらいたかったし、藤原さんの作品を聴いてもらいたいっていうのがあったので、リリースしていただけるということで。」

藤原「光栄です。」

山口「実は、先日の放送で、『slumbers』に収録されている「WALKING MEN」をオンエアさせていただきました。早速、感想が届いています。」

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★藤原ヒロシさん
藤原ヒロシさん、イイね!
adultyさ、urban、シティーポップみたいな感じがしました。
AORと同じようなことかもしれませんが。
お洒落感が半端ないと感じました。
一郎先生、有難うございます。
あかいたぬきと、みだらなたぬき
男性/14/北海道




藤原「いやー、14歳の子と話したいですね。どんな感じなのか。」

山口「話したいですよね。実際に話をしながら聞いてみたいですよね。」

山口「藤原さん、14歳のころ何されてました?」

藤原「14歳は……もう時間があったら東京に出てきていたかな。ディスコ行ってましたね。ツバキハウスに行ってた。」

(ツバキハウス : 1975〜1985年に東京・新宿にあったディスコ。ディスコ・ミュージックだけでなくロックに特化した日があったり、当時にしては珍しいジャンル別のイベントも行われていた。)

山口「14歳でディスコに?あれ……藤原さんって三重県ですよね?」

藤原そうです。東京に来てましたね。」

山口「え、ちょっと待って。14歳ですよね?」

藤原「今って20歳じゃないと絶対には入れないですよね?昔はそういうのがなかったから。逆に「若いね」って可愛がられるぐらいな感じだったので。」

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山口「ファッションとかアートとかに興味持っていく最初ってファッションだったんですか?」

藤原同時ですね。でも……音楽かな、どちらかというと。姉の影響下にあったので、姉が聴いてる音楽を無理やり聴かされながら、自分も好きになっていった感じなので。」

山口「好きな服とかを見つけていたりするきっかけって何だったんですか?」

藤原「それも、姉か……中学の頃に、(音楽のジャンルとして)パンクロックが現れたのが大きかったんですよね。今までまったくないものが急に現れて、尚且つ、(表現方法が)反抗的じゃないですか。若い頃って反抗心が好きだから、そこにすごく憧れていた。」

山口「The Clashとか?」

藤原「クラッシュとか、Sex Pistolsとか。」

山口「自分で実際にその音楽活動を始めたのはいつだったんですか?」

藤原「それはDJですかね、正確には。バンドとかもやってたけど、中学の時とか。」

山口「DJでデビューしたのは?」

藤原「18歳。」

山口「実際にクラブで回していたんですか?」

藤原「そうです。」

山口「それから、楽曲制作とかも始めていくわけじゃないですか、実際に曲を書き始めたのって?」

藤原「それは90年代ですかね。」

山口「小泉今日子さんに楽曲提供をされた頃?」

藤原「そうですね、その辺の頃からです。」

山口「プロデュースでしたよね?」

藤原「プロデュースと作曲。それも、その時ちょうど屋敷豪太君がロンドンに住んでいて、豪太君と何かやりたくて、僕がロンドンに行って作リ出したんですけど。豪太君に、作曲のノウハウだったりとかプロデュースのノウハウみたいなものを教えてもらった感じですね。」

(屋敷豪太 : プロデューサー/アレンジャー/ドラマー。MELONなどのグループで活動後、渡英。ロンドンの音楽グループ、Soul II Soulのアルバムに参加。独自のグラウンド・ビートで世界的な注目を集める。その後、ロックバンド Simply Redの正式なメンバーとしても活動。『新堂本兄弟』堂本ブラザーズバンドのドラムでもある。)

山口「楽しかったですか?やっていて。」

藤原「楽しかったですね。あんまりやったことない事って楽しいでしょう?」

山口「僕ら当時みてた人間からすると、アイドルっていうジャンル……小泉今日子さんみたいなみたいな存在の人が、そのカルチャーをまとって外に出てきたというか。今までそうじゃない……シンボル的な、アイドルという枠の中でしか表現されてなかったものが、飛び出して出てきたみたいな印象があったんですよね。」

藤原「本人の好奇心もあったんだろうけど、彼女はそういうふうに、自由にやらせてくれる人だったから。」

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山口「僕、実は最近、女性ボーカルをプロデュースしてみたいと思っているんですよ。サカナクションが与えられる影響って、知れていると思っていて。」

藤原「そうなのかな。」

山口「それこそ、音楽に興味がない人に届けられないかなと思っているんですよね。音楽にさほど興味がない人たちにも届けたいんですよ。そう思った時に、影響力のある他のジャンルの人がいると思っているんですよね。そんな人たちに、自分たちが今まで培ってきたものをうまく駆使して影響を与えたいと思ってるんですよね。」

藤原「でも、今の時代だと、本当にアイドルがそういう一般に影響があるかどうかっていうところはあるよね。アイドルはアイドルでコアなマニアみたいなところがありそうですよね。それよりも山口君が今やっている、企業との仕事とかの方が影響力があるんじゃないかと思うけどね。」

山口「うーん。あれ……なんか、藤原さんのアルバムの話をするつもりだったのに、僕のお悩み相談みたいになってる(笑)。」

山口「アルバムの音源を送っていただいてから、何度も何度も聴かせていただいているんですけど、本当にめちゃくちゃ好きなんですよ。」

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藤原「本当?ありがとうございます。」

山口「Suchmosとか、最近AORやシティポップが流行り始めて、海外でも山下達郎さんとか吉田美奈子さんが再評価されたりして。レコードが動き始めたりしている中で、藤原さんのアルバムを聴いたときに、古き良きものと今の美しいものが絶妙に混ざっているなって思って。藤原さんが歌っているはずなのに、藤原さんじゃない人が歌っても新しく感じるだろうし、……僕も歌いたいって思ったんですよね。」

藤原「本当?ありがとうございます。今回はね、渡辺シュンスケ君っていう人にプロデュースを全部任せちゃったので、彼の音作り……彼の音になっているので、それはすごくよかったなって。全てバックトラックを作ってくれたり。作曲は僕がやったのを渡してやってもらったんですけど、そのデモの上にやったのもあったし、メロディだけ使われていたり。」

山口「打ち込みですか?」

藤原「打ち込みだと思います。」

山口「すごいかっこよかったです。歌詞も、藤原さん自身が書かれているものとそうじゃないものがありますけど、このYUKIさんって方……」

藤原「この人ですね。」

山口「え?YUKIさんってこのYUKIさん?

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【TOKYO FM マンスリータイムテーブル】

藤原「そう、このYUKIちゃん。」

山口「へー!」

藤原「前にご飯を食べた時に、歌詞書いてくれる?って聞いたら、「全然書くよ」って言っていたのでオファーしてみたら書いてくれました。YUKIちゃんって、ひねった恋愛ソングとかうまいじゃん。そういう、僕では絶対に書けない恋愛ソングがくるかなと思ったら手紙も添えられていて、「ヒロシさんお久しぶりです。ヒロシさん、ゾンビが好きだからゾンビの歌にしました。」って(笑)。」

山口「ははは(笑)。それで「WALKING MEN」?」

藤原「そうそう。ちょうどその頃(海外ドラマの)『The Walking Dead』にハマっていて(笑)。僕はそこを求めていなかったんだけど……心がキュンとくるような恋愛の歌がくるかなと思っていたら、ゾンビだったっていう。」

山口「でも、他の人が書かれた曲を歌うってどうでした?」

藤原「もう……めっちゃ面白かったです。絶対、"Hello ますますご機嫌さ” なんて書かないから(笑)。それはもう最高でした。」

山口「それはそうですね(笑)。だから僕は藤原さんが歌っていない感じがしたのかな。」

藤原「そうかもしれないですね。」

山口「たくさんの人にこのアルバムを聴いてもらいたいんです。」

藤原「「WALKING MEN」のトラックも、あんまり日本にはないような音でもあるじゃん。今はSuchmosとかそういう感じかもしれないけど。いわゆるみんなが耳にしている歌謡曲とは違うので、そこはいいかなって。」

山口「今はフェスで、分かりやすい……"浴びる"音楽の楽しみ方を求めるんです、10代の子たちって。僕たちの世代ってもう少しいろんなジャンルの音楽があって、その中でいろいろ選びながら自分の好きなものを見つけていっていたと思うんですけど。この藤原さんのアルバムで……」

藤原「そのきっかけになってくれたらありがたいですね。」

山口「ぜひ聴いていただきたいと思います。」

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今回の授業、終了の時間になりました。

山口「ひきつづき、次回のサカナLOCKS! も、藤原ヒロシ先生にご登場いただきます。次回は、10代の相談にいっしょに乗っていただきたいと思います。」

藤原「楽しみです!」

山口「そして、11月18日に僕たちがやっているイベント『NF』にトークゲストで出て下さることになりました。いつかライブの出演でも。」

藤原「ぜひ。次にでもお願いします。」

ということで、次回のサカナLOCKS! にも藤原ヒロシ先生が登場します。
お楽しみに!!
カテゴリー: サカナクション
投稿者: nakashita
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今回の授業は、生徒の皆さんに出していた、宿題『音楽フェスに参加して良かったこと/悪かったこと』に提出された意見を紹介していきます。

山口「今年も夏の間にたくさんのフェスが行われました。サカナクション先生もたくさんフェスに出演しました。今年は、サカナクション先生は年末のフェスには出演しません。なので、ライブ納めはしているんですけど、冬も春もフェスがありますので、楽しみにしている生徒もたくさんいると思います。有名なフジロックフェスティバルが日本でスタートしたのが1997年。そこから20年で日本にフェスという文化が、だいぶ根付いたと思います。行ったことがない生徒もいると思うけど、結構いろんな生徒が体験していると思いますね。そんな中、音楽フェスに行って良かったこと、悪かったこと、嬉しかったこと、迷惑だったこと、改善してほしいこと……これを生徒諸君にいろいろと考えてもらいたいと思います。これはフェスの関係者の方も聞いておられるかもしれないので、是非参考にしてもらいたいと思います。先生はミュージシャンとしての立場で読み上げていきます。」



フェスの良かったところ
普段聞かないアーティストの音楽を聴き、その後も聴くようになった。
アーティストのファンじゃない人とも同じ音楽を楽しめた。

良くなかったところ
トイレに異常に並ぶ
Aiden
男性/17/神奈川県




「なるほどね。新しい音楽と出会ったということね。そして、その音楽を目的に来ていない人とも同じ空間をシェアできたと。トイレに並ぶのは、どのフェスでも必ず起きる問題ですよね。人数分トイレを用意するととんでもないことになるしね。フェスだけではなく人が集まるところでは起きる問題かと思います。」



良かったこと
新しい出会いがあったこと
新しい音楽のジャンルに出会えたこと
身近な人の音楽のノリ方の癖を知れたこと
みんなの新しい側面を知ることができたこと
共感

悪かったこと
トイレが汚いこと
長い距離を歩くこと
演奏中に人に押されてみんなとはぐれること
人と近すぎて他人と恋人同士と勘違いされたこと
ゲス充
女性/14/宮城県




「なるほどねー。踊り方を見ることができたってことかな。いろんな人と音楽のシェアをすることができたってことだね。"人と近すぎて他人と恋人同士と勘違いされたこと" (笑)。悪かったことは、環境が悪いってことなんだね。音が悪いとかそういうことじゃなくて、音楽を楽しむっていう環境についてのクレームってことだね。」

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演奏中に動画を撮っている人がいると本当に腹が立ちます。イライラしながらライブを観ていて全然楽しめません。ワンマンだと始まる前に何度も警告されますが、フェスはその辺が緩い気がします。
梨のなし
女性/14/石川県




「あー、マナー違反ね。……これ、先生の持論を言っていいか?先生的には、別に動画は撮っていいと思っているんだな。写真も撮っていいと思ってる。だけど、フラッシュとかを焚くと演出に影響したりするからよくないけど。でも、これは先生側の意見で、マネージメント的な意見を言うと肖像権とかいろんな問題があるのでダメと。ミュージシャンとしては別に撮ってもいいよって思う。でも、梨のなしが撮っている人がいて腹が立つっていう気持ちっていうのは、ミュージシャンの権利を守るべきだろっていう思いなので、それはすごく嬉しいと思います。」



自動販売機にお水しかない上、500円もして喉がカラカラになって辛かったです。
魚のわた
女性/15/千葉県




「そういう高い場合もあると……これは辛いね。夏とかだと危ないしね。熱中症とかになるからね。これは運営側の問題だと思います。」

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良かったこと
初めて観るアーティストとの思わぬ出会いがあるし、それによって新しい景色や見方ができる貴重な体験ができる場だと思います。また、大本命の観たいアーティストがトリだと、それまでの時間どのアーティストを観よう、どのステージに行こう、ご飯何食べようと考えることが出来てワクワクします。

悪かったこと
終わった後、本当に疲れることです。クタクタになります。特に僕は夜行バスで行ったのですが、フェスの翌日の朝帰宅してお風呂に入ってから寝たら、夕方まで寝てしまいました。夜行バスは特に体が衰弱しきるし、寝ておかないと免疫力が下がるので本当に注意です。まあ、それもそれで思い出ですし、悪いことというより、アドバイスですね。
愛知のシュン
男性/16/愛知県




「自分の好きな、目当てのミュージシャンを観るまでの間に、どう時間を過ごすかプログラムを自分で立てていくっていうのが楽しいってことだね。それは分かる。なるほどー。12時間くらい外で音楽を聴いて、騒いで帰ってくるわけですから、それはクタクタになるよね。それは全力を出して楽しんだ証ってことかなと思いますね。」

「皆さんの意見を読んで先生が感じたことは、フェスという空間に行くことで、知らなかった音楽に出会えたり、音楽以外のことをみんなとシェアできたり、空間を楽しむことができるっていうことがフェスの良いところだと。それは先生もそう思うね。普段ライブに行くって言っても、ワンマンライブだとチケットを取るのが大変だったりとか、そのミュージシャンが好きな仲間と行くって言っても、クラスに何人かしかいなくて一緒に行けないとかね。でもフェスだと、クラスの友達何人かと様々なミュージシャンを観に行くともできるからね。体験としては素晴らしいと思う。」

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「悪かったところに対する意見で多かったのは、環境に対するもの。トイレが汚い、並ぶ……(遠くまで)よく歩く、疲れる……マナー違反の人がいる……とか、そういうのが多いですね。でも先生たちがフェスに行き始めた頃って、もっと不便だったぞ。トイレなんてあってないようなものだったし、交通機関も……シャトルバスなんてなかったからな。専属のバスはないから、自分たちで乗り継いで会場まで行って、バス停からまた歩く……みたいなことは平気であったけどね。今は本当に便利になったと思うぞ。参加者の年齢層が下がったっていうのがあるから、より安全に、快適にっていう風になって、アミューズメントパーク化してきたけど、苦しかったことや辛かったことも、実は音楽に付随して思い出になるんですね。だから、快適さを求めて行くと、キリがない気はするな。」

「先生はもっと、音を良くして欲しいとか、音量が小さいとか、風で流れるのが嫌だとか、そういう意見が来るのかと思ったけど、それは全くなかったんだよね。なんか……6.1chサラウンドライブとかをやっている先生からすると、そこの意見はないのに、何を僕は頑張っているんだろう……みたいな(苦笑)。なんか複雑な気持ちになってきたな……。」

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「先生は思う。若い子たちが今フェスというもので音楽に興味を持ち始めている昨今で、やっぱり音楽体験っていう部分で、もう少し運営側は努力して欲しいなと思う。もちろん、トイレの数を増やすとか、移動の不便さをなくすとか、そういう部分も改善して欲しいけど、音という部分や、演出という部分に対しても、もう少しトライして、投資していって欲しいなって思います。なぜかというと、そういう子たちが未来のミュージシャンになったり、これから音楽を聴きに行く世代になるわけですから。そこを頑張って欲しいと、ミュージシャンとしては思うかな。みんなもあんまり甘えすぎるのも良くないと思う。例えば、トイレがないから海水浴に行かないっていうことにはならないでしょう?便利さを求めて行くと、どんどん幅を狭めて行くことになると思います。その辺はちょっと頑張ってもらいたいかなって気は……ちょっとするかな。」

「マナー違反が出たりはしているから……痴漢が出たとか。そういうことに関しては厳しくしていかないといけないと思う。ただ、今この時代、インターネットやSNSが主流の世の中になっているから、ライブの写真を撮るとか、映像を残すっていうことは、例えば、それを目的に商業的なビジネスを成り立たせようとしている人は罰するべきだけど、もうちょっと寛容化してもいい気はするよね。演出とかそういった部分に影響を及ぼす場合は、自重して欲しいとは思うかな。……そういっても、みんなフラッシュ焚くんだよね。いいよって1回言うと。だからOKって言えないところもあったりするんですね。だから、そういうところはいろいろと難しい問題ではあるから、いつかライブマナーについての授業もやっていきたいなと思います。」

そろそろ今回の授業も終了の時間になりました。

「今日は、フェスの良いところや悪いところについての授業をしてきましたが、フェスに行ったことがある人も、ない人も、フェスに対するイメージがいろいろとあると思います。知らない音楽を知るという意味では素晴らしいところだと思う。ただ、フェスに行って、フェスだけで満足はしないで欲しいと思うね。ワンマンライブに足を運んだり、そこから音楽の素晴らしさを知っていくっていうきっかけであって欲しいなと先生は強く思います。」

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さて。来週のサカナLOCKS! ですが
ゲスト講師に【 藤原ヒロシ 】先生が登場です!!

「来週は(サカナクションのレーベル)NF Recordsからアルバムをリリースする、藤原ヒロシさんがゲストに登場します。生徒の皆さん……藤原ヒロシさんって知らない方も多いかもしれないんですけど、先生にとっての先生みたいな人なので、藤原ヒロシさんのゲストをきっかけに、音楽だけではなくて、いろんなカルチャーを知ってほしいと思います。是非、藤原ヒロシさんと僕に相談したいこと……進路でも、恋愛でも、友達関係でもなんでもいいので、【 サカナ掲示板 】に書き込んで欲しいと思います。お父さんとかに「藤原ヒロシって知ってる?」って聞いたら、「知ってる知ってる!」ってなると思うから。普通の大人とは全く違う目線でお話できると思うし、藤原ヒロシさんの魅力も感じ取れると思うので、ぜひ聞いてください。」

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カテゴリー: サカナクション
投稿者: nakashita
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山口「はい、授業を始めますから、席に着いてください。マンガを読んでいる生徒はマンガをしまいなさい。Twitterを開いている生徒は、Twitterを閉じなさい。Instagramを開いている生徒は、Instagramを閉じなさい。授業が始まりますよ。」

「今日はまず、以前このサカナLOCKS!でも紹介しました、NF Recordsから11月29日にリリースされる藤原ヒロシさんのアルバム『slumbers』から新曲を初解禁したいと思います。藤原ヒロシさんの存在を生徒諸君はあんまり知らないんじゃないかと思う。知っている生徒はすごくカルチャーに敏感な生徒だと思う。先生たちの世代からすると、藤原ヒロシさんっていうのは、憧れのクリエイターなんです。音楽だけではなくカルチャー全般の"先の人"っていうかね。先生がよく言う、一歩先の人。遥か遠くにいるわけではなく、みんなが理解出来るくらいの一歩先のことを常に見つけて発信していった人ですね。だから僕らの周りにはファンが多い。僕の先生みたいな人です。その藤原ヒロシさんが、僕たちが立ち上げたNF Recordsっていうレーベルから曲をリリースすることになったんですね。これはね……当時高校生だった僕に言っても信じないと思う。「おい、一郎!お前いつかメジャーデビューして、自分のレーベルを立ち上げるんだよ。その立ち上げたレーベルで藤原ヒロシさんがアルバム出すんだよ!」って言っても、「……んなバカな!そんなことないよ。何言ってんの、おじさん。」みたいな(笑)。そのくらいびっくりすると思う。小泉今日子さんに楽曲提供をしていたり、日本のカルチャーにすごく影響を与えてきた人なんです。NF Recordsからリリースすることをきっかけに、藤原ヒロシさんが歩んできた道を知ってもらいたいなと思う。まずは、このアルバムから1曲聴いてもらいたいと思います。」


M WALKING MEN / 藤原ヒロシ


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「ということで、サカナLOCKS! 稀に見るアダルティな楽曲になっております(笑)。みんな、どう?こういう感じの曲、どうかな?”AOR”っていう言葉をみんな知っているかな?日本では、”Adult Oriented Rock”っていうんだけど、海外では、"Audio Oriented Rock"とか、"Album Oriented Rock"って言い方をします。大人な雰囲気で、夜景を見ながらロマンチックなムードで音楽を聴く……っていうようなジャンル感が定着しています。藤原ヒロシさんのアルバムから感じるAOR感っていうのは、主流という幹から枝分かれしていった、その枝の先の音楽っていうかね……それをAORっていうんですよ。だから、その感覚は生徒諸君にも掴んで欲しいと思う。藤原ヒロシさんの『slumbers』っていうアルバムを紹介した理由は、普段触れている音楽と違う音楽に触れるいいきっかけになるかなと。藤原ヒロシさんっていう存在を知って、掘っていくことで、新しい出会いになるんじゃないかと先生は期待している。だからぜひ聴いてもらいたいと思っています。……サカナLOCKS!に藤原ヒロシさんが来るかもしれないからね。」

「それでは黒板を書きます。今日は久々にしりとりとかではなく、専門的な授業になります(笑)。皆さん、ついてきてくださいよ。ちょっといろいろ難しい話になると思うけど、イメージを働かせて……これは”音学"の授業だからね!

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「今回は、先日幕張メッセと大阪城ホールで行った、6.1chサラウンドLIVE(SAKANAQUARIUM2017 10th ANNIVERSARY Arena Session 6.1ch Sound Around)を振り返っていきたいと思います。」

「まずは、6.1ch サラウンドシステムってどういうことなのかお話ししていくぞ。そもそもみんなは音楽を聴くとき、どうやって聴いてる?ヘッドホンやイヤホンで聴くことが多いと思う。でも、コンポって知っているか?LとRっていう風に、右と左にスピーカーが分かれているんだ。LとRの2つがある……これがレギュラーなんだ。6.1ch……これに、".1"っていうのが存在しているな。これは何かというと、低い音だけが出るスピーカーのこと。ウーハーっていうんだけど、例えば、田舎道で車が低い音を鳴らして走っているのをみかけたことがないか?あれは、ウーハーっていう低音だけ出るスピーカーを車に積んでいるんだ。その低音だけ出るスピーカーを".1"と計算するんだ。なぜかというと、低い音は右から鳴っているのか、左から鳴っているのか、前から鳴っているのか、後ろから鳴っているのかっていう、"定位"を感じにくいんだ。その定位が分かりにくいから、".1"っていう換算になるんだ。サブスピーカーっていう扱いになります。右のスピーカーと左のスピーカー、低音専用のスピーカー、これで、2.1ch。」

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「さらに一番後ろの壁……教室で例えると、ヤンキーの生徒が座っている後ろの窓側の席……ロッカーとか道具箱があるところだな。そこに1つスピーカーがあって、廊下側の一番後ろの席にもスピーカーが1つある。前にある左右2つのスピーカーと、後ろに2つあるスピーカー、そして低音専用、これで4.1ch。」

「そしてさらに教室の真ん中の窓側の席……可愛い子がよく座っている席だ。そこにも1つスピーカーがある。廊下の壁側の、マンガとかが大好きな子が座っていそうな席(笑)。そこにもスピーカーがある。つまり、前に2つ、横に2つ、後ろに2つ、そして低い音だけ出るスピーカーが前にある。それで6.1ch。6つのスピーカーと、低い音だけ出るスピーカーが付加されて、6.1chということになります。」

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「みんな、わかるかな。映画館とかもそうだな。映画館はスピーカーに囲まれているんだ。それと同じなんだね。例え話をすると、英語の授業で先生がラジカセを持ってきて、「今から外国人が何をしゃべっているのかリスニングしなさい。」と、再生したときに、教室の前にいる生徒も後ろにいる生徒も同じくらいきちんと音が聴こえるようにしよう!……っていうのが、今回、6.1chをやろうと思った、ひとつの動機なんです。なんとなく分かるかな?」

「普段は2つのスピーカーでしかライブをやっていないんだけど、それを6つにすることで出来ることが増える。6つのスピーカーから音が出せるとしたら、前のスピーカーの音が、真ん中のスピーカーに行って、後ろのスピーカーに流れていく……とかね。音をぐるぐる回したり、表現方法が増えるわけです。そこで新しいクリエイティブが生まれていくというところで、サカナクションは6.1chを実現したわけです。音に囲まれるっていうのは、普段ライブに行っている人は体験をしたことがあるかもしれないけど、6.1chの臨場感っていうのは、他のライブでは味わえなかったと思う。みんながよく行くような音楽フェス……2万人、3万人、5万人が収容するっていうスペースに対して、前に左右の2つしかスピーカーがなかったら、いちばん前の人と後ろの人で聴こえ方が全然違うじゃない。それを均等に保とうと思うと、スピーカーを足さなきゃいけないわけですよ。だから僕らはスピーカーを足したんだけど、それをすると(LIVEの運営的には)赤字になっちゃうのね。今回の僕たちのライブも、合計6万人ほど入りましたが、なんと……赤字でございます。サカナクションね……「解散」ではなく……「破産」の可能性大(笑)。でもね、やった甲斐があったと思う。これはいずれレギュラー化していきたいと思っています。」

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このライブを体験した生徒からの書き込みを紹介します。



★ 6.1chサラウンド大阪城ホール
サカナクションツアーの大千秋楽行きました!余韻がまだ抜けなくてずっと体がうずうずしてます全方位から自分に向けて音が飛んできて音に溺れる最高の夜でした!鳥肌がずっと止まらなかったですていうかあれはライブとかいう次元じゃない、完全に異世界に連れていかれてしまいました夢だったのかなって本気で思います本当にサカナクション好きになってよかったなって心の底から思います!これからもどんどんやばいミュージシャンになっていってください!応援してます!!春に出るアルバムも楽しみにしてます!あ、新曲めっちゃくっちゃ好きです!わたしもアルバムを楽しみに春まで乗り切ります(笑)
小悪魔ラスカル
女性/20/徳島県




「がんばります!大阪城ホールは、幕張メッセに比べて音がぐるぐる回るのが分かりやすかったんですね。なぜかというと、形状が大阪城ホールは丸いんです。幕張メッセは四角いので、大阪城ホールの方がどこから音がなっているのかが分かりやすいのと、音を吸い込むので反響しにくい。より定位感が分かりやすいんですね。例えば……みんな、引越ししたことあるか?これから大学に行くことになって引越しをする機会もあると思うけど、部屋を見に行くだろ?そこは声が響いてなんだか寂しいって思うこともある。でも、そこにテレビが来たり、タンスが来たり、洗濯機が来たり冷蔵庫が来たりすると、それが音を吸収するんだ。これは「デッドになる」っていう言い方なんだけど、反響しないことで音がデッドになっていく。床が絨毯の部屋に行くと、急に音が締まるっていうか。あとは絨毯の部屋だと反射しない分、人の声が聞き取りやすかったりするんです。」

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「2013年に一度このサラウンドライブをやって、スピーカーの進化もあります。たかがこの4年でも。それによって、よりサラウンドっていうものが分かりやすくなったり、音質や音量が上がっています。だから、前回よりもサラウンド感を強く感じやすかったっていう意見が多かったので、僕たち的にも続けていきたいと思っている音楽体験です。やっぱり、音楽体験もアップデートしなきゃいけないと思う。僕たちも挑戦し続けていきたいなと思います。次のツアーは春だと思いますが、この春でもサラウンドができるように頑張りたいと思います。」

音っていうのは奥が深い……ここで話をし続けると、みんな眠たくなってくるんじゃないかと思うけど、ちゃんとサカナLOCKS!では伝えていきたいと思います。」

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