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April 2018 の投稿一覧です。
カテゴリー: サカナクション
投稿者: nakashita
SCHOOL OF LOCK!


山口「はい、授業を始めますから席に着いてください。マンガを読んでいる生徒はマンガをしまいなさい。Twitterを開いている生徒はTwitterを閉じなさい。Instagramを開いている生徒はInstagramを閉じなさい。授業が始まりますよ。今夜のサカナLOCKS!ですが、なんと……この方と一緒にお届けしたいと思います!」

松任谷「こんばんは、この方です!(笑)」

山口「(笑)」

松任谷ユーミンです!」

山口「よろしくお願いします!」

今回の授業は、今年デビュー45周年!1970年代から日本の音楽シーンのトップを走り続けている音楽偉人。ユーミンこと、松任谷由美先生が音学室に登場です。

SCHOOL OF LOCK!


山口「先週は、ユーミンさんの番組『Yuming Chord』に私がゲストとしてお邪魔しました。そこでもいろいろと……僕が一方的に質問攻めにしたりとか……」

松任谷「いや、そうでもなかった。質問っていうより自分の話をしてた。」

山口「ははは!(笑) そうですよね。自分の話を一方的に浴びせてしまったという感じだったんですけど……僕、「あなた本当に自分の話しかしないよね。」っていって振られたことがあるんですよ(笑)。」

松任谷「やっぱり(笑)。」

山口「……そういうところなんだよなー。」

山口「黒板書かせてください。今日はちょっと……この授業でいくぞ!」

松任谷「……字って本当にそれぞれ特徴があるねー。」

山口「特徴出てます?」

松任谷「うん。魚っぽい!」

山口「(笑)」

松任谷「うなぎっていうのかな……2〜3匹細長い魚がいる感じがする。」

山口「でも、この(45周年記念のベストアルバム)『ユーミンからの、恋のうた。』のブックレットはユーミンさんの字ですよね?」

松任谷「私です。」

山口「可愛い字ですよね?」

松任谷「可愛い?」

山口「可愛い。」

松任谷「そうですか。」

SCHOOL OF LOCK!


今回は、実は恋愛ソングが書けないという山口一郎先生が、今月、45周年記念ベストアルバム『ユーミンからの、恋のうた。』をリリースし、これまで数多くの恋愛ソングを生み出してきたユーミン先生に、どうしたら書けるのかを相談していく特別授業──『恋愛ソング相談』を行っていきます。

山口「ここからは、僕の相談に乗っていただきたいんですが……先生が先生に相談するって形になるので。」

松任谷「そうだね。大人のための塾みたいなもんだね。」

山口「そうですね。『ユーミンからの、恋のうた。』……この中には45曲収録されています。」

松任谷「45周年だから、45曲ですよ。」

山口「でも、ユーミンさんって全部で何曲くらいあるんですか?」

松任谷600曲くらい。」

山口「ははは!(笑) もちろんこのベストアルバム以外にも、ユーミンさんは数多くの恋の歌を作られてきています。」

松任谷「うん。」

山口「実は、サカナクションで恋愛の歌というのはほとんどないんです。」

松任谷「ですよね。言われてみれば……」

山口「でも、恋愛していなかったわけじゃないんですよ。数は少ないんですが……」

松任谷「ちなみに何個?」

山口「えっと……はなちゃんでしょ。るみっぺに……どうだろうな……4つ?これ片思いとかも入れていいですか?」

松任谷「いや、それは入れない。」

山口「じゃあ4つですね。」

松任谷「そういう、はなちゃんとか、具体的なの良いですねー。人の話を聞いて曲を作るときに、どう思っていたかではなく、具体的な名前とか、別れた場所とか、何を飲んでいたとか、そういう具体的なことがいいんですよ。大好きなんですよ。そこからストーリーが広がる。」

山口「でも、自分がそれを歌にしようとすると、生々しすぎて……」

松任谷「だから自分のことじゃないほうがきっと作れるでしょう?」

山口自分のことじゃないことを曲にするってどういうことですか?どうすればいいんですか?」

松任谷「心情は自分の体験を織り交ぜればいいんだけど、シチュエーションとか風景とかは人のを借りればいいんじゃないですか。映画でもいいし。」

山口「はー……でも、恋愛映画って僕ほとんど見ないんですよね。」

松任谷「見なさそう(笑)。」

SCHOOL OF LOCK!


山口「実は僕、あまりフィクションの歌って書いたことがないんですけど、1曲だけめちゃくちゃユーミンさんに影響を受けて作った曲があるんですよ。

松任谷「本当?」

山口「ユーミンさんのスタイルに。僕にとってユーミンさんの歌って、"東京"ってイメージだったんですよ。」

松任谷「そうだね。地元だから。」

山口「僕は北海道出身なんですけど。それに、手を伸ばせば届く距離間の人たちっていうか……セレブとかの話じゃなくて、同じ目線の共感できる。」

松任谷「その通り!そのリアリティをすごく大事にしています。」

山口「その技法を自分で出来ないかなって思ってやってみた曲があるんですよ。」

松任谷「お、聴いてみたい。」

山口「表参道26時」っていう曲なんですけど。」



山口表参道の東京の2人がファミレスでなんとなく沈黙が続いている状況をフィクションで書いて……」

松任谷”左手で書いた"……っていうのがリアリティあるね。もどかしい感じ。」

山口「はい。水で、なんとなく左手で名前を書いてみたっていう。でも、これ以降フィクションで恋愛の曲を書いたことがないんですよ。これで挫折して。」

松任谷「なんで挫折……してないじゃないですか。」

山口「あのー……やっぱりすごすぎて……ユーミンさんが……」

松任谷「照れ屋さんなんじゃない?」

山口「(苦笑)」

松任谷「……あのー(笑)、ほんとはー……出せよ!」

山口「あはははは(爆笑)」

松任谷「出してみろよ!!」

山口「(笑)そうすね……どう出したらいいのかな、みたいな。なんかこう……振られて、打ちひしがれた、振られてどうにもならない自分……みたいな、そっちになっちゃうんですよ。」

松任谷「駄目な自分……共感持たれると思うんだけどな。」

山口「みんな知りたいかなって思っちゃうっていうか……(笑)」

松任谷「知りたいでしょう!」

山口「え、知りたいですかね。なんか……リズムになんないんですよね。手紙になっちゃうというか……」

松任谷リズムがある手紙にすれば?」

山口「え……それが出来たらやっているんですけどねぇ。出来ないんですよね……ちゃんと恋愛していないのかな?」

松任谷「出来ないっていうことを衒いもなく言えるのがすごいと思う。もうちょっと隠したりするじゃない。」

山口「はー……。ただ、好きな人ができると、その人に向けて曲を作ろうとは思うんですよ。その人が好きそうだなとか、2〜3人に作る感じっていうモチベーションは湧いてくるんですよね。ただ、それが、「あなたが好きよ」とか、「2人でこんなことあったよね」じゃなくて、自分の、心象スケッチを彼女に向けて作るっていうのはやってきていたかなみたいな。」

松任谷「うん、うん。」

山口「ユーミンさんが数々やってきた、「ルージュの伝言」とか、「中央フリーウェイ」とか……ああいう世界観みたいなのには絶対にいけないんです。」

松任谷「「中央フリーウェイ」は比較的ドキュメンタリータッチかもしれない、比較的ね。」

山口「これ、めっちゃ好きなんですよ、僕。」

松任谷「ありがとう。」

山口「これは曲先(※先に作曲をして、後から歌詞をつけること)ですか?」

松任谷「曲先。♪中央フリーウェイ〜って出だしのところは、メロディーと一緒に決まってた、うん。」

山口「その時にはまだストーリーは出ていないんですよね?言葉だけですよね?」

松任谷「そうね。」

山口「そっから作ってったってことですもんね。こういうのが書けないんですよ……釣りに行く過程とかはかけるんですけど。……田舎者だからかな、東京に対する劣等感なんですかね?」

松任谷「そんなことないよ。それを言えちゃうのがすごいよ!」

山口「そうですか?」

松任谷「言えているっていうことは、解消されているってことだし。個性だし。」

山口「あー……」

松任谷「一郎くんじゃないと作れないものを数々作ってきているじゃないですか。だから、これからのキャリアにおいてどう展開していくかって思うところだよね。」

山口「はい。ただ、ビクターの人によく言われるのは(笑)、その「恋愛の曲は書いてくれよ」と、やっぱりそれは共感されるから書くべきだっていうのはすごく言われ続けているんですよね。自分も何度もトライしているんですけど、メロディーまでたどり着くんですけど、ありきたりになっちゃうっていうか……」

松任谷「じゃあさ…… ”I love you.”っていう言葉を、その時の心情を込めて、どういうコードでどのメロディで言うかっていう、歌してみれば?

山口「だって、人を好きになったときに「愛してる」って僕、言わないですもん。もうよっぽど……本っ当に……こいっつー!……みたいな時に……」

松任谷「それいいじゃん!!本当にこいつー!!って歌詞にすればいいじゃない。」

山口「あははははは(爆笑) 僕が!?」

松任谷「そのエモーションを、曲と……「本当にこいつー!!」で1曲できるよ、感動すると思う。」

山口「ほんとですか。えー……」

松任谷「今すごい来たもの。本当にこいっつーっていうアクションとともに。」


山口「この間『Yuming Chord』に出させていただいた時に(※[2018年4月20日の放送])、僕たちが同じタイミングでベスト盤を出して、サカナクションは10年経って次のステップっていうのはあるの?って話になっていったじゃないですか。その時に思っていたのは、やっぱりここから先は……違う自分を作っていかなきゃいけないというか、違う領域っていう部分で、……やらなかったけど、これからやらなきゃいけないこと。っていう中に、恋愛の歌っていうのはあるかなって思っているんですよ。」

松任谷「うん。そう思ったらやるべきだよ。」

山口「やりますか。」

松任谷「うん。ベテランのミュージシャンでも、曲なんか同んなじで良いんだよっていう人もいる。私は、いろいろギャンブルするタイプ。こっちいけば何か鉱脈があるんじゃないかなって、すごいエスニックなものに走ったりとか、デジタルサウンドに行ったりとか、荒井由美の時からすると、結婚して、うちの旦那さんと一緒にAORやソフトソウルみたいな方向に……様々手を染めてきていますよ。自分ではこの声が幸いしているかもしれないけれども、ものにしてきているとは思う。」

山口「それは思いますね……」

SCHOOL OF LOCK!


山口「じゃあ、『ユーミンからの、恋のうた。』から、山口一郎に向けて、曲の処方箋として1曲何かいただけますでしょうか?

松任谷「じゃあ、ものすごい女心の機微を出している曲をいこうかな。「心ほどいて」っていう曲を聴いてください。」


♪ 心ほどいて / 松任谷由実


松任谷「(曲を聴いて……)登場人物は約3人。結婚式ですね。」

山口「いや、こんな優しい男?いるかな?いるんですよね……。でも、これは男心ってわけですよね?男心も込めているわけじゃないですか。」

松任谷「そうですね。あのね……良いことを聞いてくれた一郎くん!やっぱり、アーティストっていうのは、男の目線、女の目線、両方持っていないと駄目ですね。片方だけだと、色と形は分かるけど、両方ないと距離がわからないように、男性性、女性性、両方を持っていることが大事だと私は思います。」

山口「僕ね、それは……本当に女心、分からないんですよね。」

松任谷「またそれもそれで魅力ではあるけどね……めちゃくちゃにしてやりたい!!っていう(笑)。」

山口「あはははっは(爆笑)。あっはっはっははは(笑)」

松任谷「一郎をめちゃくちゃにしてやるー!って(笑)。」

山口「結構やられてきてるんすけどねー。」

松任谷「やられてきてる?(笑)」

SCHOOL OF LOCK!


山口「最後に1つだけ質問いいですか?女性的な目線をつけるには、どういうトレーニングが必要ですか?

松任谷「私の実体験ということではないけど、誰かを本当に好きになるっていうことは必要だと思いますよ。」

山口「………はい。」

松任谷「その上、人の気持ちはままならないものなんだっていうのを学ぶことは大事だと思います。」

山口「僕ね、本当に好きになった人がいたんです。この人としか結婚しないって思った人がいたんですけど、その恋が叶わなかったんですよ。」

松任谷「よかったね。……それは、栄養になったと思うよ、アーティストとしての。」

山口「(苦笑)。栄養になったプラス、トラウマになっているのかも。それを超える恋がない、みたいな。」

松任谷「じゃあ、それを超える恋にあうと良いね。でも、自分で意識してって、あるものじゃないもんね、うーん。交通事故のようなものだったりもするし……ひどい風邪を引くようなものでもあるし……」

山口「それ、交通事故的な感じだったら、僕、歌にできるかも。」

松任谷「うん。」

山口「……ちょっと、勉強します!もっと。」

松任谷「勉強して得られるものでもないしねぇ。」

山口「飲みに連れて行ってください(笑)。」

SCHOOL OF LOCK!


今回の授業も終了の時間になりました。

山口明日の朝11時から放送される『Yuming Chord』にも、私山口一郎がゲストとして出演します。引き続き、そちらでもお話しさせていただきたいと思います。ということで、音で学ぶ、音を学ぶ、音に学ぶ"音学"の授業、サカナクションの山口一郎と、」

松任谷「松任谷由実でした!」


松任谷由実さんの番組『Yuming Chord』毎週金曜日 11:00-11:30 オンエア!先週に引き続き、今週も、山口一郎先生がゲストで登場します。
番組サイトは[→コチラ]


『ユーミンからの、恋のうた。』 特設サイトは[→コチラ]

【初回限定盤 A】 3CD+Blu-ray+ブックレット
・CD3枚組 45曲収録
・ユーミン直筆 恋のうたの“備忘録”108P ブックレット
・アリーナツアーチケット最速先行予約シリアルコード封入
・特典映像「観るベスト YUMING SUPER PERFORMANCE 2」(Blu-ray)
・豪華仕様ブックレット/スリップケース仕様

【初回限定盤 B】 3CD+DVD+ブックレット
・CD3枚組 45曲収録
・ユーミン直筆 恋のうたの“備忘録”108P ブックレット
・アリーナツアーチケット最速先行予約シリアルコード封入
・特典映像「観るベスト YUMING SUPER PERFORMANCE 2」(DVD)
・豪華仕様ブックレット/スリップケース仕様

【通常盤】3CD+ブックレット
・CD3枚組 45曲収録
・ユーミン直筆 恋のうたの“備忘録”108P ブックレット
・アリーナツアーチケット最速先行予約シリアルコード封入
カテゴリー: サカナクション
投稿者: nakashita
SCHOOL OF LOCK!


SCHOOL OF LOCK!


山口「さあ、全国のミュージシャンしりとりファンの皆さま!お待たせ致しました!ついに、第2回ミュージシャンしりとり大会を再開いたします。1週勝ち抜きのままでいた、兵庫県のyurunは3回連続勝利して2代目チャンピオンになるのか……お楽しみに!」

第2回 ミュージシャンしりとり大会の様子はコチラ→[ 1 ] [ 2 ]

<ミュージシャンしりとりのルール>
・しりとりの基本ルールにのっとる。
(「ん」で終われば負け。「バ」や「パ」で終わった場合は「ハ」に置き換えてもOK。小さい「ィ」などで終わった場合は「イ」で始める。)
・メジャデビューしているミュージシャンの名前のみ。
・5秒以内に答えなければ失格。
・3人勝ち抜くとチャンピオン。
・ミュージシャンの名前を言ったあと、そのミュージシャンのうんちくもひとつ言う。← 第2回からの新ルール


ミュージシャンの名前を言った後、そのうんちくをひとつ言う……それが第1回と違うところです。そして、そのうんちくのセンスも評価に値する。勝利に関わることはないが、聴いている皆さんを楽しませられるかどうかというのも、サカナLOCKS!の授業の美学としてありますからね。」

SCHOOL OF LOCK!


「……ということで、1回勝ち抜いているyurunに電話してみましょう。」

山口「もしもし!」

yurun「もしもし!」

山口「yurun、元気か?」

yurun「はい!」

山口「あれ?yurun前回より声が低くなってるんじゃないか?」

yurun「あ、今ちょうど変声期が来ているんです。」

山口「マジで?(笑) 変声期が来たかー。3ヶ月時間が空いちゃったけど、どう?」

yurun「その間すごく勉強できました。」

山口「練習した?」

yurun「はい、しました。」

山口「じゃあ、改めて何系のミュージシャンが得意ですか?」

yurun「ロックバンドですかね。」

山口「じゃあ、普段結構ロックを聴いているんだ?」

yurun「はい。」

山口「じゃあ、あと2人勝ち抜いたらグランドチャンピオンなので、頑張って下さい。」

yurun「はい。」

続いて、新たな挑戦者の登場です!

山口「もしもし!」

もこ「大阪府14歳 もこです。中学3年生です。」

山口「もこちゃん、中学3年生か。このミュージシャンしりとりは聴いていた?」

もこ「はい。前の回を聴いていて、ちょっといけるかなって思って応募して。」
山口「いけると思った?」

もこ「はい(笑)。」

山口「もこは何系が得意なの?」

もこ「一緒で、ロック系が好きです。」

山口「おー。yurunもロック系が好きってことで、かぶってくると思うけど……2人とも準備はいいか?」

2人「はい。」

山口「まだまだ踊れる?」

2人「フー!」

山口「ははは!(笑) いくぞー。緊張するなよ。」

【 第1回戦 】
<兵庫県/yurun(13歳)> VS <大阪府/もこ(14歳)>


山口「先攻は、yurunで、うんちくの"く"からスタート!」

yurun「えっと……"Cream"で。」

山口「うんちくは?」

yurun「1960年代に活躍したイギリスのロックバンドです。」

山口「ははは(笑)。詳しいなー。"Cream"の"む"!」

もこ「"向井太一"……福岡市出身です。」

山口「"向井太一"の"ち"!」

yurun「えーっとな……」


(5秒カウントダウン START!)


山口「くー……!」

yurun「あの……"チューリップ"ってバンド、ありましたっけ?」

山口「あるなー(笑)。チューリップあるぞ。」

yurun「うんちくなんだったっけな……出身地でいいですか?」

山口「いいよ、いいよ。」

yurun「福岡県出身。」

山口「OK!"チューリップ"の"ぷ"!(※"ふ"でもOK。)」

もこ「"04 Limited Sazabys"……地元の名古屋でYON FESを主催している。」

山口「やってる!OK!"04 Limited Sazabys"の"ず"!"す"でもいいぞー。」

yurun「"スカイピース"……YouTubeで動画を上げている。」

山口「"スカイピース"の"す"!」

もこ「"ストレイテナー"……メンバーが、Nothing's Carved In Stoneというバンドに入ってる!」

山口「"ストレイテナー"の"な"!」

yurun「ナイアシン……」

山口「ナイ……?」

yurun「ナイアシン……あ、アウトや!」


< 試合終了! >


山口「あー!!"ん"が付いちゃったー!!yurun、残念……!!」

yurunyurun「あー、やらかした……"ん"付いたなー……。」

山口「"ん"付いたなー。ナイアシン、どんなバンド?」

yurun「1990年ごろにデビューしたバンドです。」

山口「古いバンドが出てくるな(笑)。いきなりCreamが出てくるぞ、13歳から。すごいなー。いやー、残念だったな。せっかく勝ち抜いてたのに。」

yurun「ははは(笑)。」

山口「でも、また挑戦してください。それじゃあなー。」

yurun「はい!さよならー。ありがとうございます。」


山口「もこ!このまま対戦続くぞ。」

もこ「はい!やったー。頑張ります。」

山口「頑張ってな。どうだ?緊張したか?」

もこ「めっちゃ緊張します。」

山口「緊張する?あと2組勝ち抜くと名誉ある2代目グランドチャンピオン。もう、モテモテだぞ(笑)。」

もこ「(笑)」

山口「もこは中学校3年生?」

もこ「はい。」

山口「今年受験?」

もこ「今年受験です。」

山口「そっかー。でも、勉強も頑張ってください。」

もこ「ありがとうございます。」

SCHOOL OF LOCK!


続いての挑戦者の登場です!

山口「もしもし!」

Sa-i「もしもし!宮城県14歳のSa-iです。」

山口「Sa-i、14歳?中3?」

Sa-i「中3です。」

山口「じゃあ受験か。」

Sa-i「嫌です!」

山口「(笑)」

Sa-i「本当に嫌ですよー!」

山口「嘘、勉強嫌いか?」

Sa-i「嫌いです!今日家に帰ってきてから一度も机に座ってないですから(笑)。」

山口「いやー、でも勉強も頑張らなきゃだめだぞー。」

Sa-i「そうなんですよね、本当に……。」

山口「やっぱり勉強より音楽の方が好き?」

Sa-i「音楽の方が好きです。」

山口「このミュージシャンしりとりは聴いてた?」

Sa-i「全部の回聴いてます!やっと出られて嬉しいんですよ。だから今めちゃめちゃテンション上がってます。」

山口「お、テンション上がってる?でも、対戦相手のもこちゃんは今1回勝ち抜いているからな。」

Sa-i「ぶっ潰します!!」

山口「ははは!(笑) 中3同士だからなー。頑張れよ。」

Sa-i「え、そうなんですか?」

山口「うん。もこちゃーん、もこちゃんも中学校3年生だよな?」

もこ「はい!そうです。」

山口「じゃあ、ここで中3女子のバチバチとした……」

Sa-i「負けないんで(笑)。」

もこ「ドロドロしてる(笑)。」

山口「ははは(笑)。じゃあ、早速いってみようと思うぞ。2人とも、まだまだ踊れる?」

2人「フー!!!」

山口「(笑)」

【 第2回戦 】
<大阪府/もこ(14歳)> VS <宮城県/Sa-i(14歳)>


山口「それでは、先攻はもこで、"ストレイテナー"の"な"!」

もこ「な……"Nulbarich"……メンバーはボーカル以外固定されていない。」

山口「"Nulbarich"の"ち"」

Sa-i「ち……」

山口「う……」

Sa-i「ち……」


(5秒カウントダウン START!)


山口「ぐ……」

Sa-i「あ、待って。やばい、やばい、やばい……!」

山口「ぐぐぐ……」

Sa-i「えっと、なんだっけ……」


< 試合終了! >


山口「うわー!残念!Sa-i!!」

Sa-i「(爆笑)」

山口「せっかくお前出てきたのに、なんだよー(笑)。」

Sa-i「待って待って待って!怖い、怖い!」

山口「怖いってなんだよ(笑)。Sa-i……ぶっ潰しますとか言ってたんじゃないのか、さっき(笑)。」

Sa-i「勢いだけです(笑)。」

山口「(笑)」

Sa-i「何があったっけ……」

山口「ちなみに、もこは言える?」

もこ「え……"ちゃんみな"?」

Sa-i「あー!!!」

山口「"チャットモンチー"もあるなー。」

Sa-i「あー……」

山口「ほら。怖いだろ、Sa-i、ミュージシャンしりとり。」

Sa-i「恐ろしいですね……」

山口「この雪辱を晴らすためにまた出てもらわないとな。」

Sa-i「もう一回やりたいんですけど、この後……」

山口「また次回チャレンジしてください。」

Sa-i「本当にすいません……」

山口「Sa-i、勉強もちゃんとやって、音楽も楽しんでください。」

Sa-i「はーい。」

山口「よし。じゃあ、また応募してくれな。」

Sa-i「本当にごめんなさい。ありがとうございました。」

山口「バイバイ。」

SCHOOL OF LOCK!


山口「もこ!来たぞ!」

もこ「イェーイ。」

山口「2回勝ち抜き!あと1人勝ち抜けば第2回グランドチャンピオンに輝けるぞ。」

もこ「やばいですね……!」

山口「ライブとかはよく行ったりしてるのか?」

もこ「結構行ってます。」

山口「どんなミュージシャンが好きなの?」

もこ「SiMとか、Crossfaithとか……結構激しい系のやつが好きなんですけど、サカナクションも観たことあります!」

山口「あ、観たことある?何で観たことあるの?」

もこ「METROCKです。」

山口「METROCKに来ていたんだ。今年はフェス行ったりするの?」

もこ「今年もMETROCK行きます。」

山口「それは、サカナクション先生が出るときに来るのかな?」

もこ「あ……初日なんですよ……(※METROCK 2018 大阪会場では、サカナクション先生は2日目に出演します)」

山口「なんだよ、お前ー(笑)。まあ、それはしょうがない。」

もこ「ごめんなさい!(笑)」

山口「でも、楽しんでな。誰目当てに行くの?」

もこ「SiMです。MY FIRST STORYとかも結構楽しみです。でも、サカナクションもめっちゃかっこよかったですよ。」

山口「本当?」

もこ「光がすごく綺麗で。」

山口「ありがとう。またいつか機会があったらまた観てください。」

SCHOOL OF LOCK!


それでは、続いての挑戦者の登場です!

山口「もしもし!」

オートマチック横丁「宮崎県 16歳 オートマチック横丁です。」

山口「オートマチック横丁、16歳っていうことは?」

オートマチック横丁「高校2年生です。」

山口「このミュージシャンしりとりは聴いていた?」

オートマチック横丁「聴いていました。」

山口「どう?」

オートマチック横丁「すごい緊張するんですけど、いつでもかかってきていいように勉強はしていたので。」

山口「おー、そうか。対戦相手はもこちゃんっていう中学校3年生の女の子なんだけど、オートマチック横丁を倒したらもこちゃんはグランドチャンピオンになっちゃうから、阻止しないと!頑張って下さい。」

オートマチック横丁「はい!」

山口「よーし、2人とも、準備はいいか?」

2人「はい!」

山口「まだまだ踊れる?」

2人「フー!」

山口「(笑)」

【 第3回戦 】
<大阪府/もこ(14歳)> VS <宮崎県/オートマチック横丁(16歳)>


山口「先攻は、もこで"Nulbarich"の"ち"!」

もこ「"ちゃんみな"……3ヶ国語話せる。」

山口「"ちゃんみな"の"な"!」

オートマチック横丁「"ナオトインティライミ"……2010年にメジャーデビューした。」

山口「"ナオトインティライミ"の"み"!」

もこ「"Mrs.GREEN APPLE"……ファンクラブの名前がRingo Jam。」

山口「"Mrs.GREEN APPLE"の"る"!」

オートマチック横丁「"ROOT FIVE"……2011年にメジャーデビュー。」

山口「"ROOT FIVE"の"ぶ"!」

もこ「"Bruno Mars"……ホノルル出身。」

山口「ははは(笑)。知らなかった(笑)。"Bruno Mars"の"ず"!」

オートマチック横丁「"SPYAIR"……アニメ『ハイキュー!!』の主題歌を歌っている。」

山口「"SPYAIR"の"あ"!」

もこ「"[Alexandros] "……(庄村)聡泰さんのドラム(シンバルの位置)が高すぎてライブハウスの天井が削れたことがある!」

山口「(爆笑)」

オートマチック横丁「"sumika"……「Lovers」っていう曲の動画再生回数が1000万回を超えている。」

山口「"sumika"の"か"!(※"が"でもOK!)」

もこ「"Galileo Galilei"……元メンバーでもう一回バンドを再結成する。」

山口「"Galileo Galilei"の"い"!」

オートマチック横丁「"井上苑子"……兵庫県神戸市出身。」

山口「"井上苑子"の"こ"!」

もこ「"go!go!vanillas"……THE BAWDIESと仲良し。」

山口「(爆笑)」

オートマチック横丁「ず……」

山口「"す"でもいいぞー。」

オートマチック横丁「す……」


(5秒カウントダウン START!)


山口「ぐ……」

オートマチック横丁「す……」


< 試合終了! >


SCHOOL OF LOCK!


山口「残念ー!!」

もこ「わー!やったー!!」

山口「ということは……14歳 大阪府のもこが2代目グランドチャピオン!!」

もこ「ふふふ(笑)。」

山口「もこ、おめでとう!!」

もこ「ありがとうございます!」

山口「グランドチャンピオンになった感想は?」

もこ「めっちゃ嬉しいです!」

山口「だけどな……賞品とか何もないぞ!(笑) 名誉だけだが、これはもう、今世界中でグランドチャンピオンに輝いた人間は2人しかいない!その中の1人になれたわけだな。おめでとう。」

もこ「ありがとうございます!」

山口「オートマチック横丁!残念だったなー。」

オートマチック横丁「残念でした……今なら出てきたんですけど……」

山口「何が出てきた?」

オートマチック横丁「"スピッツ"とか、"SMAP"とか……」

山口「いっぱいあるな……やっぱり緊張しちゃったか。」

オートマチック横丁「緊張しました。」

山口「でも、結構いい線いってたぞ。」

オートマチック横丁「ありがとうございます。」

山口「またチャレンジしてください。ありがとなー。」

オートマチック横丁「ありがとうございました。」

山口「バイバイ。」

SCHOOL OF LOCK!


山口「もこ、このグランドチャンピオンに輝いた気持ちを勉学に向けてな(笑)。受験勉強も頑張って下さい。METROCKも楽しんでくださいね。」

もこ「はい、ありがとうございます。」

山口「またこういう機会があったら是非参加してください。」

もこ「はい。」

山口「それじゃあまたね、ありがとう。バイバイ!」

もこ「バイバイ!」

そろそろ今回の授業も終了の時間になりました。

SCHOOL OF LOCK!


山口「ここで、サカナLOCKS!の生徒の皆さんに来週のお知らせです。来週、このサカナLOCKS!に……なんと……

ユーミンこと、松任谷由実さんがゲスト講師として登場いたします!

……みんな、ユーミンさん知ってるか?先生もめちゃくちゃ影響を受けてきた素晴らしい伝説の偉人と言ってもいいミュージシャンだが、今回はサカナLOCKS!にゲスト講師として来てくださいます。恋愛の曲が書けないサカナクションの山口一郎先生の講師として、恋愛の曲をどうやったら書けるかっていうのをいろいろ聞くぞ。」

「実は、明日の朝11時から放送する『Yuming Chord』に私がゲストとして行ってきました。そちらを聴いて、来週のサカナLOCKS!を聴いてもらいたいと思う。ユーミン先生を知らなくても、この放送を聴いたらユーミン先生の凄さと素晴らしさがわかるはずだ。だから生徒諸君、これは勉強だと思って聴いて欲しい。」

ということで、来週もお楽しみに!

■松任谷由実さんの番組『Yuming Chord』毎週金曜日 11:00-11:30 オンエア!
山口一郎先生がゲストで登場するのは、4月20日/4月27日です。
番組サイトは[→コチラ]


SCHOOL OF LOCK!
カテゴリー: サカナクション
投稿者: sakurada
SCHOOL OF LOCK!




★ライズ
一郎先生こんばんは。
3月31日のインスタライブでユリイカの歌詞
「いつ yeah yeah 終わるかな」が
「いつ永遠終わるかな」と聞こえた、という声があり、歌詞がライズした。と仰っていましたが、僕の場合、
「いつ永遠は叶う」と聞いていた時期があります。
他にも一郎先生が経験したライズを聞きたいです。
いのろう
男性/16/埼玉県




■ サカナクション / ユリイカ



山口「そうなんです。この間Instagram Liveをやったんですね。そこで話していたことなんですけど、ライズしたっていうのは、「ボイル」っていう僕らの曲があるんですね。その一部で "朝に書けて ライズしたんだ" っていう歌詞があるんですよ。ボイルっていう言葉は釣り用語。魚を食べる魚をフィッシュイーターって言うんですけど、その魚が魚を追いかけることをボイルって言うんですよ。で、ライズっていうのは、魚が跳ねることをライズっていうんですけど、僕は、曲を作るときにいろんな感情を餌にして音楽を作っているんですね。あるとき自分の親類が亡くなってすごく悲しかったんですけど、その悲しいっていう気持ちさえも、これで曲ができる……って思ってしまったんです。それにすごく罪悪感があって、そのことを歌にしようって思ったのがこの「ボイル」っていう曲です。いろんな感情を餌にして、ボイルして、言葉を生み出したり音楽を生み出したりしているっていうことを言いたかったんですけど。言葉の意味がライズしているっていうのは、ひとつの言葉を生み出した時に、その言葉が違う意味も成したりする時がある。そういった瞬間にライズしたって言っていたんです。」




「どんな曲があったかっていうとね、「ネイティブダンサー」の……空から降ってくる雪、"そう 雪になって" っていうのと、"そういう気になって" っていう意味がひとつの言葉で違う意味を成している。そういう時に僕は、「ライズした」、「意味が跳ねた」って思ったりしています。そういう曲は自分の中でも好きになることが多いですね。」

■ サカナクション / ネイティブダンサー



「「ユリイカ」は、まだ歌詞を発表する前にリスナーの人がTwitterで、「"いつ永遠終わるかな"って歌ってるのかな?」ってつぶやいているのを見つけた時に、これは意味がライズしているのに僕は気付けなかったなって。いつ永遠終わるかなって歌詞の方が素敵だなーって。だから、次のアルバムにこの曲は収録されるんですけど、しれっと "いつ永遠終わるかな" にしようかなって(笑)。しれっと変えちゃおうかなって気持ちもありますね。でも、ちょっと歌詞を変えるだけでも(権利関係を)申請をしないといけないんですって。」

SCHOOL OF LOCK!


「それでは黒板書きます。」

SCHOOL OF LOCK!


「生徒の皆さん、いいですか。先週も言いましたが、このサカナLOCKS!は "授業" です。ですから、生徒の皆さんに僕は、今からたくさんの宿題を出していきたいと思います!」


「学校で音楽の授業をやっていると思いますが、その授業とこのサカナLOCKS!の"音学"の授業は違います。早速、サカナLOCKS!的「音学の宿題」を出していきます。必ず提出するように!まずひとつ目は……」

『売れそうなバンド名を考えよ!2018』

「……つって!(……あ、"つって" っていうのは、サカナLOCKS!的なブームだからな・笑) これは、過去に何度も宿題として出していますが、バンド名のブームや流れも毎年変化していますね。そこで、2018年現在の売れそうなバンド名を自由に考えて提出してください。ちなみに前回、2013年のときに先生が選んだバンド名は、"さよならのあとに"でした。[→ 2013年7月25日の授業] 今見てもなかなかいいんじゃないかな……でもちょっとくさいかな。キザだなって感じがして売れなそうだなって思うけど(笑)。今だったら……ヤバイTシャツ屋さんとか、岡崎体育とか、とんでもないバンド名が出てきたりしているわけですから、前のめりに先を読んで考えてもらえたらと思います。」

「先生の読み的には、先生たちの時代より洋楽より邦楽を聴く生徒が増えていると。だから、邦楽に影響を受けてバンドをやる人が増えてきていると思うから、バンド名的も邦楽寄りになっていくんじゃないかなって気がするかな。だから日本語のバンド名が増えるかなー……。先生たちの時代より英語の授業がしっかりしているから、英語を理解している生徒諸君が考える英語のバンド名みたいなものも出てくるんじゃないかな。バンドをやっていない人もバンド名を考えるのはおもしろいから、ぜひトライしてほしいと思う。」

SCHOOL OF LOCK!


続いての宿題は……

『音楽の未来はテクノロジーでどう変わるか。140字以内で答えなさい。』

「レコードだったものがCDになり、ダウンロードになり、今ではストリーミング配信も当たり前になってきています。SpotifyとかApple Musicもそうですね。そして、ライブの演出もテクノロジーで進化しています。皆さんが思うテクノロジーが音楽にもたらす未来について、Twitterのように140字以内で教えてください。」

「先生はテクノロジーをどう捉えているかというと……、みんな知ってるかな。ちょっと前に4足歩行ロボットみたいなものがYouTubeに上がっていたのを見たことがあるか?軍事用に開発された4足歩行ロボットの性能を試すために、研究者がそのロボットを蹴飛ばしているんだよね。すると、踏ん張って転ばないように耐えるわけ。なんかその動画を見た時に、先生は"かわいそう"っていう感情と、"すごい"っていう感情が同時に起きたの。今までかわいそうとすごいが同時に自分の中で湧き上がったことってなかったから、テクノロジーの進化っていうのは、新しい感情を生み出すツールになるのかなと思う。混ざり合わなかった感情を混ざり合わせるのにテクノロジーは寄与するんじゃないかと思っています。なので、ライブの演出も含め、音楽っていうものの感動の種類もテクノロジーによって増えていくんじゃないかなと思う。」

■ BigDog Overview (Updated March 2010)



「ここでひとつ、この宿題を提出する上で生徒諸君に考えてもらいたいのは、デジタルとアナログの感動の種類……これをどう分割して考えるのか、一緒にして考えるのか。音楽の最終地点ってどこなんだろう。デジタルの進化の最終地点ってどこにあるんだろう……その考え方はいろいろあると思うんだが、先生は、デジタルの最終進化はアナログに到達するんじゃないかなと思っています。デジタルはアナログに成りきれないんだが、アナログに近づいていこうとしているデジタルの進化を先生は推進したいと思っているんだな。現在のライブはマイクを通した声なわけだ。マイクを通してスピーカーから出ているわけだな。マイクを通さないで歌っている歌声とは違う。でも、デジタルが進化していくと、どんなに大きい会場でも、生でそこで歌っているように聞こえるかもしれないわけで、そうすると演出も変わってくるわけだな。つまり、アナログの良さっていうものに、デジタルがどれだけ近付けるかっていうのが進化なのか?……いや、そうじゃなく、全く違う物としてデジタルは進化していって、感動の種類は違いものになっていくのか。この辺は、この宿題を考える上で肝になってくるんじゃないかと思う。生徒諸君の考えを読みながら、先生の見解も話していけたらと思うので、ぜひ宿題を提出して欲しい。」

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続いてが今回の最後、3つ目の宿題は……

『ミュージシャンのファンクラブに求めるものを答えよ!』

「サカナクションにも、いわゆるファンクラブというものがあります。前にも話をしていましたが、そのファンクラブというものは過渡期に来ている。サカナクションのファンクラブもこれからいろいろ変貌させていこうと思っているわけですが、皆さんは今まで誰かのファンクラブに入ったり、入っていたことがありますでしょうか?ここでのファンクラブというものは、会費を払ってそのミュージシャンからサービスを受けるというサービスのもの。例えばですけど、ライブのチケットが取りやすいっていうメリットがあるわけです。それ以外にも、皆さんが好きなミュージシャンのファンクラブに入ったら、どんなサービスがあれば嬉しいのか、どんなことをしたらファンクラブに入ってよかったなと思うのか、自由に考えて教えていただきたいと思う。」

「先生はSNSをやっている。これは無料で提供している「情報」だよな。先生はこんなものが好きだよ、こんなことをしているよ、こんなことを考えているよっていう情報を無料で提供する時代でありながら、ファンクラブというものでどんなサービスを求めるのか……。もともと、SNSがなかった時代に、ミュージシャンの思考を情報として提供するっていうのがファンクラブの担うところだった。それが無料になってしまったことで、ファンクラブの要素というものが一体どういうものなのか、どういう風に変わっていくのかっていうのが過渡期だと思う。だから、生徒諸君はファンクラブに入ってどんなサービスが欲しいのかを考えてもらいたい。それを参考にしながらサカナクションのファンクラブの改革にも生かしていきたいと思う。先生が考えているのはファンクラブの会員数を増やしていくっていうよりも、血を濃くするっていう作業に対して加担していきたいと思っている。それはどういうことかというと、会員数を増やしていくためにはいろんな活動をしなくちゃいけない。メディアにも出ていかなきゃいけないわけだな。だけど、自分たちがメディアになってしまえば、そうする必要もなくなるんじゃないかなと。自分たちはミュージシャンでありながら、音楽と音楽にまつわる情報を発信するメディア的役割を担っていけると、ある種の音楽の貢献になるんじゃないかと思っている。だから、サカナクションは別に好きじゃないけど、サカナクションのファンクラブに入っているっていう状況になったりするのが理想かな。つまり、ファンクラブっていう言い方も変わると思う。ファンクラブっていうと、なんか小っ恥ずかしいところもあるよね、多分。だけど、コミュニティっていう呼び方だったり、何か違う言い方を見つけると、違った意味が見つかるんじゃないかと思う。そういったことも含めて、生徒諸君にはファンクラブの未来についていろいろと考えて意見を言ってもらいたいと思っている。」

SCHOOL OF LOCK!


「……以上、3つの宿題の答えを思いついた順番にサカナLOCKS!に提出してください。数が多かったものや、いい内容のものが多かったものから、授業で発表していきたいと思います。提出お願いします。」

今回の授業も終了の時間になりました。

「宿題を出すだけの時間になってしまったけど、これは大事なところなんだな。先生は音学の授業を持ってこのクラスを担当しているから、音楽の裏側とか、いろんなことを伝えていきたいと思う。なので、生徒諸君もこんな宿題をやって欲しいっていうものがあれば、サカナLOCKS!のチームで検討して出していきたいと思うので、感想なども送っていただけたらと思う。皆さんの宿題の提出をお待ちしています。」

宿題の提出は[→コチラ]から!たくさんの提出をお待ちしています。

そして!来週のサカナLOCKS!は、『第2回ミュージシャンしりとり』を開催します!電話で、生徒同士がミュージシャンの名前だけでしりとりをするという大会です。今回の大会は、ミュージシャンの名前を言った後に、そのミュージシャンのうんちくをひとつ言うという新ルールが導入されています。参加したい!我こそはミュージシャンしりとりのチャンピオンになれる!という生徒の皆さんは、[サカナ掲示板]や、[コチラ]からエントリーしてください!

SCHOOL OF LOCK!
カテゴリー: サカナクション
投稿者: nakashita
SCHOOL OF LOCK!


今週からSCHOOL OF LOCK! は新年度・新学期に突入。
毎週木曜日は、"音学(おんがく)" の授業、担当はサカナクションの山口一郎先生です。
まずはこの音学という授業について、そして新入生の皆さんに一郎先生から挨拶があります。

山口「はい、授業を始めますから席に着いてください。マンガを読んでいる生徒はマンガをしまいなさい。Twitterを開いている生徒はTwitterを閉じなさい。Instagramを開いている生徒はInstagramを閉じなさい。授業が始まりますよ。新入生の皆さん、おはようございます。ご入学おめでとうございます。毎週木曜日は、私、サカナクションの山口一郎が授業をお届けしているんですが、ご機嫌いかがですか?(笑) 生徒の皆さん、いいですか。このサカナLOCKS!は本当に厳しいんだ。私語厳禁だ!宿題は必ず提出するという硬い掟があるんだ。」

「君たち諸君に言っておきたいことがある。君たちはまだ、音楽の表層の部分しか分かっていないと思う。先生は、音楽という荒波を漕ぎ続けて早10年。この先生が音楽の深層心理に迫りつつ、生徒諸君にその浅瀬の部分を伝えていこうとしてやっているんだからな。LとRでステレオなのに君たちはイヤホンを恋人同士で片耳ずつ付けて聴いたりしているんだろう?それは音楽の半分しか理解していない……モノラルにすらなっていないんだ!(笑)そんな僕がお届けする授業は……」

SCHOOL OF LOCK!


「毎週木曜日は、"音を学ぶ"と書いて、音学の授業をお届けしていきます!いっしょに音楽の表と裏を学んでいきましょう。」

「さて、先週水曜日に発売された、サカナクションのベストアルバム『魚図鑑』が、なんと……週間オリコン1位という快挙を成し遂げましたー!!……ありがとうございます、ありがとうございます。アルバム2作続けてのオリコン1位ということで、まだサカナクションはオワコンじゃないということが証明されたかなと(笑)。そして、これはデジタルも1位。ストリーミングやサブスクリプションをやっていながらのベスト盤1位は初めてということでね。これは、ビクターの上から30番目〜40番目に落ちちゃった、サカナクション担当の人も20番目くらいに復活したということでね。僕らはまた皆さんのおかげで音楽を作ることができます。本当にありがとうございます。」

「何年もアルバムをリリースしていないことをごまかしつつ、サカナLOCKS!も続けてきましたが(笑)。ようやくニューアルバムのリリースにも期待が高まっているということでね。今回は、そのベストアルバム『魚図鑑』に関する書き込みをしてくれた生徒に直接電話をして、どうだったかを聞いてみたいと思います。それではいってみましょう。」

山口「もしもし!」

幻SOLファンクラブ会長のテン(以下、テン)「もしもし。栃木県 15歳、幻SOLファンクラブ会長のテンです。」

山口「会長のテン!『魚図鑑』は手に入れてくれましたか?」

テン「手に入れました。」

山口「どうだった?」

テン「でっかかったです(笑)。」

山口「ははは(笑)。どっちを買った?ダンボールに入っているやつ(完全限定プレミアムBOX)?」

テン「入ってないやつ(初回限定版)です。」

山口「あ、本のやつな。中、読んだ?どうだった?」

テン「通し読みしました。普通と違う感じがして……今まで見てきたCDと違うなって。曲の考察とかが載っているのを初めて見て……おもしろかったです。」

山口「よかった。このベストで初めて知った曲もある?」

テン「はい、たくさんあって……中でも気に入った曲があって、「ミュージック」がすごく気に入りました。」


■ サカナクション / ミュージック MV





山口「え?「ミュージック」知らなかった?」

テン「はい。通して聴いているときに、この「ミュージック」と出会ったって感じです。」

山口「そうなんだ。どういうところが気に入った?」

テン「あの…… (曲の後半の) "振り返った季節に立って" って入るところがあるじゃないですか。僕、曲が盛り上がるのがすごく好きで。この盛り上がり方がすごくいいなって感じがして……。」

山口「ライブ映像とか見た?」

テン「見ました!急に暗くなって、パッて明るくなったら、みんなが楽器を持っているのがかっこいいなーって思いました。」

山口「これは……是非ライブに来てね。生「ミュージック」を体験すると結構ワクワクすると思うよ。

テン「はい。」


山口「でも、サカナクションの曲で聞いたことがない曲がたくさんあるっていうことは、新曲みたいな感覚で聴いているってことかな?」

テン「そうですね。」

山口「そっか、そっか。サカナクションを最初に聴いた曲は何?」

テン「それが、「『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』」なんです。」

山口「おー。それは何きっかけ?」

テン「友達とボーリングに行った時に、音は聞こえないんですけど、上のスクリーンのところに人形が踊っていて……」

山口「ははは(笑)。うん、ミュージックビデオね。」


■ サカナクション / 『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』





テン「そうです。で、曲は聞こえないけど、これは聴いてみたいなって思って。」

山口「なるほどな(笑)。それでサカナクションを知って、今回『魚図鑑』を買ってみたんだ?」

テン「そうです。」

山口「2枚組の……<浅瀬>と<中層>の2枚のうち、どっちが好きかな?」

テン「あ……<浅瀬>の方が好きです。」

山口「おー。結構テンションが上がる、盛り上がる曲だからか。」

テン「そうですね。」

山口「それ、頑張って<中層>の方を繰り返して聴いてみて。するとね、結構趣向が変わってくるはずだから。」

SCHOOL OF LOCK!


山口「先生の持論を言っていいか?影響を受けるものを自分で選んでいると、都合のいい自分にしかなれないのよ。想像通りの自分にしかなれないんだけど、例えば自分があんまり興味がないなと思うものだったり、手に取るほどのものじゃないなって思うものを、積極的に自分から吸収していくと、想像できない自分に変化できる時があるのよ。<浅瀬>に引っかかったわけだろ、会長のテンは。それをきっかけに<中層>を聴いていくと、なぜ自分が<浅瀬>に惹かれていったのかが分かって、想像のできない自分の感覚にはまれる可能性があるから。だから、頑張って……ちょっと地味な曲が多いけど、繰り返し聴いていくうちに……サカナクションから離れられなくなるぞ(笑)。」

テン「はい(笑)。」

山口「是非みんなにサカナクションの素晴らしさを伝えてください(笑)。」

テン「はい、分かりました。」

山口「勉強も頑張ってな。」

テン「はい、ありがとうございます!」

山口「是非ライブにも遊びに来てください。」

テン「はい。」

山口「じゃあ、またね。」

テン「あ、先生。」

山口「どうした?」

テン僕が考えた挨拶があるんですけど、いいですか?

山口「おう、言ってみろよ。」

テンしたっけねー……つって!

山口「ははは!(笑)おーし、分かった。それでいこうか?」

テン「はい!」

山口したっけねー

2人つって!

山口「(笑)」


山口「校長に毒された会長のテンだな(笑)※。」

(※「したっけー」は北海道のお別れの挨拶ですが、生放送教室で校長がよく使っています)

山口「でもね、<中層>にはまってほしいねー。<中層>ってどういうことかというと、『魚図鑑』を知らない生徒に説明をすると、僕らはベスト盤を3枚組と2枚組の2種類を出しているんです。で、<浅瀬>っていうのはシングル曲とか派手目のものが多くて、<中層>っていうのは初期の頃の曲とか、少しミドルテンポの曲が多いんです。<深海>っていうのはドープな……サカナクションの中でも暗い曲がたくさん入っているんです。会長のテンは、<浅瀬>の「アイデンティティ」とかが入っているやつが好きだっていって聴いているんだけど、<中層>に辿り着いて、こっちのよさに気づいてくれると、好きな音楽がどんどん増えていくと思うのね。だから、聴いてほしいなと思う。そして、<深海>の世界観に惹かれてくれるとね……15歳で<深海>が好きって言う人は、将来性があるからね(笑)。そこにまで行ってほしいなーと思うね。」

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もうひとり、電話をつなぎます!

山口「もしもし!」

マイケル サカナとアクションル(以下、マイケル)「北海道 15歳、 マイケル サカナとアクションです。」

山口「マイケル、『魚図鑑』手に入れた?」

マイケル「はい。」

山口「"魚図鑑"か"魚大図鑑"だったらどっちだった?」

マイケル「大図鑑です。」

山口「お、ダンボール箱に入っているやつ?」

マイケル「はい!」

山口「お!その箱はどうした?捨てた?」

マイケル「いや、とっておいています。」

山口「とっておいてるんだねー(笑)。えらいなー。どうだった?魚大図鑑手に入れてみて。」

マイケル「うーん……まず、本当にCDなんだろうかっていう衝撃で……」

山口「ははは(笑)。めちゃくちゃでかいもんな。」

マイケル「はい。CDが入っているケースも、CDのデザインもクールで、さすがサカナクションだなって。」

山口「いいねー。嬉しいわ。」



山口「3枚とも全部聴いて、どれが一番好き?」

マイケル「うーん……<中層>です。」

山口「おー!何の曲が好き?」

マイケル「明日から」です。」

山口「おー……「明日から」?」

マイケル「一郎先生の歌い方が好きだなって思いました。」

山口「ちょっと気だるい感じに歌ってるやつ?」

マイケル「そうです、はい!」

山口「これはダブリングって言って、同じ歌を2回歌っているのを重ねているのよ。古臭い雰囲気と気だるい歌い方が、曲の明るい感じに対して、テンションが緩いっていうかね。そういうバランスを作っている曲なんだよね。」



山口「マイケルは今、15歳、高校生になるのかー。」

マイケル「はい。」

山口「新しい学校に行って新しい友達がたくさんできると思うけど、周りにきっと、サカナクションが好きな人って居ないと思うんだよ。でも、居なくていいと思うんだよ。先生も高校生の時に好きだったミュージシャンを好きだっていう人って周りに一人も居なかったんだよね。だけど、同じように他の学校とか遠いところに、同じミュージシャンが好きで一人で居る人たちがたくさん居たんだよな。」

マイケル「はい。」

山口「サカナクションのベストアルバムは今回オリコン1位になったんだよ。」

マイケル「おめでとうございます。」

山口「ありがとうございます。マイケルみたいに、他にサカナクションが好きな人が居ないって思いながら、サカナクションを応援してくれている人たちが集まってオリコン1位になっていることはすごく面白いことだなーって思うんだよな。」

マイケル「はい。」

山口「だから、別に周りに共感されなくてもいいから、サカナクションの音楽をこれからも聴いていって欲しいと思うし、自分が好きになったものを他の人が好きって言わないこと……そういうことって、音楽以外にもたくさん出てくると思うんだよ。例えば、ファッションとかもそうだし、勉強したい、学びたいと思うことも含めてな。でも、自分が好きだと思ったら、それをちゃんと信じて吸収していって欲しいと思う。」

マイケル「はい、分かりました。」


SCHOOL OF LOCK!


山口「なにか質問あるか?聞きたいことがあったら答えるぞ。」

マイケル「僕がサカナクション先生の中で1番好きなのが「Ame(B)」なんですよ。なんでベストアルバムに「Ame(B)」が入ってないんだろうッて……」

山口「ははは!(笑) これなー……入れなかったんだよなー……。」

マイケル「「Ame(A)」が入っているのに、なぜ「Ame(B)」が入ってないんだろうと思って。」

山口「Ame(B)」を入れるなら、マイケルなら、<浅瀬>、<中層>、<深海>のどこに入れた?

マイケル「<中層>です。」

山口「<中層>かー。一郎先生からしたら、<浅瀬>だったのよ。LIVEでも1曲目に演ることが多かったんだけど、入れるなら<浅瀬>の1曲目かなって思っていたの。でも、ベストアルバムの1曲はもっと代表的な曲にしたいし、「新宝島」にしたかったんだよね。」

マイケル「はい。」

山口「そういう事情で「Ame(B)」っていうのは入らなかったのよ……残念だけどな……。」


山口「でもな、今は便利な時代で、デジタル配信とかで1曲買えるから(笑)。買って、プレイリストの中で「新宝島」の上にピョンと入れてもらえたらマイベストを作れるから!」

マイケル「はい(笑)。」

山口「でも、僕らはこの曲を愛していないわけではないからね。」

マイケル「はい。」



山口「明日、入学式か?」

マイケル「はい。」

山口「不安がらずに楽しんで。」

マイケル「はい。」

山口「入学おめでとう!」

マイケル「はい、ありがとうございます。」

山口「じゃあ、ぜひライブにも遊びに来てください。」

マイケル「はい、分かりました!」

山口「じゃあねー、バイバイ。」

マイケル「バイバイ。」

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今回の授業も終了の時間になりました。

山口「新高校1年生になる子たちが、サカナクションの古い曲を新曲のように聴いてくれるっていうのはすごく嬉しいと思うし、今ラジオを聴いてくれている生徒諸君の中にもきっといると思うんだよね。最近の先生もそういう感覚なのよ。今、古き良き音楽がインターネットで簡単に聴けるようになったでしょう?だから、先生が今聴いている曲は、80年代……60年代、70年代の曲を新曲のように聴いているんだよね。それを、自分の新しい音楽に取り入れようと思っているわけ。きっと、新しい音楽から影響を受けることもあるだろうけど、古き良き音楽も自分のものに取り込んで音楽を作る人たちが増えてくるんじゃないかなって思っています。だからこの『魚図鑑』を聴いて、新しくバンドを始めたいと思う人たちが増えたらいいなって思うし、サカナクションにちょっと興味がある人たちが、さらに音楽を好きになって、新しいミュージシャンに出会うきっかけになってくれたらいいなと思っています。まだ、聴いていない人もいると思うんですけど、いつか気が向いたら、手にとって聴いてもらえたらと思います。」

「さて、来週の授業ですが、生徒の皆さんに新学期の『宿題』をたくさん出したいと思います!……君たち、ここはサカナLOCKS!の音学の授業だ。いっしょに学んでいきたいので、いっぱい出しますよ。」

新学期もサカナLOCKS! をよろしくお願いします!
サカナクション先生へのメッセージや質問、『魚図鑑』の感想などは [サカナ掲示板] に書き込んでください。

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