『「未確認フェスティバル2018 」ファイナリストが決定!さっそくラインナップをチェック!』

SCHOOL OF LOCK!


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10代だけが出演できる夏フェス【 未確認フェスティバル 】
いよいよ、今年の8月26日(日)に開催するファイナルステージ@新木場Studio Coast の出演者が決定しました! 今回は一郎先生が、いち早くファイナリストのラインナップをチェックしていきます。

未確認フェスティバル2018 オフィシャルサイト [→コチラ]

山口サカナクション兼、NF Records室長の山口一郎でございます。表の審査員長は蔦谷好位置さんということで……裏の審査員長の山口一郎が裏優秀賞を一足早く決定したいと思う。応募総数なんと……3067組。各ミュージシャンにいろんなカラーがあると思う。全国にいっぱいあるメジャーレーベルにもいっぱいカラーがあると思う。どのミュージシャンがどのレーベルのカラーに合うかもいろいろアドバイスしたいとも思うし、もし良いミュージシャンがいれば、私たちのレーベルNF Recordsからリリースさせたいと思う。早めに唾つけておくから。」

<未確認フェスティバル 2018 ファイナリスト>
・The Shiawase (三重県)
・TRANS LUCENT LADY (東京都)
・エルモア・スコッティーズ (神奈川県)
・諭吉佳作/men (静岡県)
・ステレオガール (東京都)
・錯乱前線 (東京都)
・マッシュとアネモネ (東京都)
・かたこと (神奈川県)


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「全8組。とりあえず、全部聴いて感じたことをひとつ言う。今回のファイナリストは、前回よりもちゃんとレコーディングっていうものを意識して録られているものが多いね。僕たち時代のデモ音源っていうのは、カセットMTRとかで、レコーディングっていうのは何なのかが分からないまま録っていたけど、自分の好きなミュージシャンがどういう風にミックスされているのかっていうのを理解した上で自分たちがレコーディングをしている。あとは、クリック(を聞きながら固定のテンポで演奏すること)に対応している若手のミュージシャンが増えてきているっていうのは感じた。」

「けどもその分、なんか……まとまっちゃってて、この年齢での危うさみたいなものっていうのをあんまり感じなかったかなと思う……去年の未確認よりも。下手であることは、この年齢では実は武器になる。だけども、武器として下手さをうまく使えていない若手が多いかなと。……まとまっちゃってんだよなー。まとまっちゃってるんだったら、まとまっちゃってるなりに、めちゃくちゃすごくないとだめなんだな……って、先生は思ったぞ。」

「だが、2018年のファイナリストの中で、先生がおもしろそうだなーと思ったのは、この4組!」

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TRANS LUCENT LADY

よく練習してる。あとなんかね……90年代を感じるんだよなー。先生たちの世代のUK感っていうか。この子らがやっているっていう違和感はちょっとある。あとね、ボーカルのななちゃんが歌っているこの声は、ハスキーボイスじゃないけど、ちょっと歌がシャープして勢いのままいっている感じが、GAOとか知ってるかな……知らないと思うんだけど、こう……まとめようとしてもまとまらない粗さっていうかね。「マドンナ墜落事件」っていうタイトルは、狙っているワードだと思うんだけど、……歌詞を書く上で引っ掛けようっていう、その姑息さみたいなものが、この歌声で緩和されている感はあるね。他の曲はどんな曲があるのかっていうのはちょっと気になる。」

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諭吉佳作/men

正直、まだまだだけど、将来性を感じる。なんかね……足りないことにちゃんと美学を持っているっていうそのセンスはすごくおもしろいなって思うのと、メロディーセンスと歌詞の世界観みたいなもののコンテクストが、こういうサウンドだったり、ミニマルっていうものとかけ離れたところにあるっていうのがちょっとおもしろいなって思う。もうちょっと、音楽理論だったりその辺をバックアップしてくれる人たちが出てくると、結構おもしろいものになるんじゃないかと思うね。でも、もう少しまだメジャーとかを意識せずに、自分が好きだってものを追い詰める時期が何年かあったほうが良いと思うけど。だけど、おもしろい人が出てきたなって思ったよ。」

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The Shiawase

これはね……多分、お家が裕福なんだと思う(笑)。なんでここに行く必要があるのかっていうところに行くっていう……この年齢で。それを自分たちでやってしまっているっていう……これはおもしろいなと思うね。なんかね……こういうバンドが出てくると安心するなーって気がする。またバンドブームが来そうだな、みたいな。ベーシックに出来上がっているスリーピースの雰囲気は完成されているけど、こういう曲調ですごく大事なのは、演奏力とそれぞれがどう主張するかっていう……ドラム、ベース、ギター、ボーカルっていう、4つの音しかない中でどのくらい表現力を深く持てるのかっていう……そういうのが重要なジャンルではある。ボーカルをダブリングしてLとR(チャンネル)に振ったりするのも、結構いろいろ勉強しているんだろうと思うけど。なんかね、堂島孝平 先生の雰囲気を感じる。余裕がある生活をしている感ね(笑)。僕は結構好きかなー。レーベル的にはカクバリズムとか合いそう、おもしろいと思う。」

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ステレオガール

この子らがおもしろいのは、轟音でありながら、ボーカルのテンションが可愛いっていうそのギャップだね。でも、もうちょっと狙っても良いと思うんだよなー……自分たちが構成されている良さをもう少し狙って作りこむと引く手数多かなって。SONYっぽい感じはするね。でも、90年代に僕らが聴いてきたUKロック……Blurとか、Kula Shakerとか、Stereophonicsとか、あの辺の雰囲気がまた戻ってきている感じはあるよね。」

「ただ今回残念なのは、シティポップ系のバンドがいないっていうこと。今はムーブメントとして、ノーデザインの時代に入っていて、洋楽の影響を受けた世代がそのままそれを日本の音楽として消化して演奏するっていう時代が来ている中で、……その辺が10代から湧き上がっていないのは、やっぱりブームなんだな、流行なんだなって気はした。今のシティポップブームはそんなに長くは続かないのかなって気はしたね。でも、90年代の感じがフィードバックしてきているのは良い傾向かなと思う。」

「ということで、裏未確認フェスティバルの審査員長として、山口一郎が優秀賞を決めるとするならば……」

「今回は "該当者なし" !」

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「……優秀賞はいないが、この4組はおもしろいなと思う。なんか、まだ届かないかな。だから、NF Recordsの室長、山口一郎がNF Recordsで今すぐやりたい、唾をつけたいと思うミュージシャンは今回はいない。だが、今回紹介した4組はサカナLOCKS!的に要チェックである。……これは、蔦谷好位置さんには伝えないでください!(笑) 」

「しかもここ最近、ずっとBUMP OF CHICKEN先生の影響を受けた若手のバンドがたくさん出てきてる中で、音楽的傾向がだいぶ洋楽に寄り添ってきている感じは出てきたかな。(決して、BUMP OF CHICKEN先生たちの影響力が落ちてきたというわけではない!(笑) 僕らは洋楽に憧れて音楽を始めた人たちだから、また戻ってきつつあるのかなって気はちょっとするよね。なのでね、この4組には注目してもらいたいと思う。ということで、未確認フェスティバルは8月26日に開催です、お楽しみに!

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