「宿題『曲名俳句〈秋〉』」

サカナLOCKS! 2018.11.8 木曜日

SCHOOL OF LOCK!



★Sakanazukan Seminer
初めてサカナクションのライブにお父さんと行きました!
自由に揺れたり踊ったりして楽しかったです!
お父さんもノリノリでした(笑)
また三重県に来てくださいお待ちしてます!

つじっちゃん
女性/18歳/三重県


山口「そう!最近、親子でくる人が多いんですよ。嬉しいですな。三重県、行ってきましたよ。三重県の津市。一文字の地名ですな。先生は、津は初めて行ったんだけど、初めての土地のLIVEっていうのはやっぱりおもしろくて、お客さんも熱があるし……あとね、踊り慣れていない人たちが一生懸命踊ると、その地方地方の民族的な踊りになっていくっていうことがあるのが分かってきた。だから、四国の方に行くと知らぬ間にみんな "よさこい" になっていくとかね。だからね、知らない地方に行ってLIVEをするのはとても楽しみですね。現在サカナクションはホールツアー中で、宇都宮が終わって、次は11月13日 埼玉県大宮ソニックシティ大ホールで行われます。アリーナツアーもあるので、ぜひ皆さんには来ていただきたいと思います。」

「ということで、黒板書きたいと思います。」

SCHOOL OF LOCK!


今回は、生徒の皆さんに出していた、宿題『曲名俳句〈秋〉』に提出された俳句を紹介していきます。今回は5・7・5の中に、秋の季語ならぬ、秋を感じさせる曲名を使って詠むというのが要点でした。

「本日は、音楽俳人の山口先生にお越しいただいて、皆さんから送っていただいた曲名俳句を紹介していきたいと思います。それでは、山口先生よろしくお願いいたします。」

(ご年配の名人感溢れる話し方で……)はい。曲名俳句、俳人の山口一郎名人でございます。それでは皆さんから届きました曲名俳句を紹介していきたいと思います。

秋の宵
ぼんやりアルク
アラウンド

ねこまんま12世
女性/14歳/京都府


■ サカナクション / アルクアラウンド



この句には、秋の風情が漂い、サカナクションの曲名である「アルクアラウンド」という曲名がその景色の中に織り込まれておる。その点においては非常に良くできた句であると思うが、曲名の雰囲気と"秋の宵 ぼんやり"という部分がミスマッチだと思う。ぼんやり「アルクアラウンド」を聴くというよりは、てくてくと「アルクアラウンド」を聴くという方が、「アルクアラウンド」を知っていて、本当に好きな人からするとバランス的には半々になるかなと先生は思う。

なので……50点!

SCHOOL OF LOCK!


秋風に
飛びすさぶるや
ワタリドリ

*この"すさぶ"は古典で気の向くままにの意味です(念のためです)
ポラリス
男性/18歳/東京都


■ [Alexandros] - ワタリドリ (MV)



秋風に気の向くままに渡り鳥が飛んでいく……SNSに溺れている10代。自分たちの世界、目で見える世界ではなく、インターネット上に広がる世界にだけ飛び回る現代の若者……そういった世界から飛びすさぶるように、渡り鳥のように現実の世界へ飛び立っていく様……それをこの句は表していると思う。

[ALEXANDROS]のミュージックビデオに木村拓哉が出ている……そういう点も踏まえ、70点!

小さな手
ひらり落ち葉と
風をあつめて


「風をあつめて」の「蒼空を翔けたいんです」が、小さいころ思ったことのある空を飛んでみたい!という想いを感じたのと、涼しい風に吹かれる紅葉が目に浮かびました。
サケの子はイクラ
女性/15歳/千葉県


山口名人がこの句を読んだ印象は……小さな手で、ひらり落ち葉と風をあつめているその様は、小さな頃お母さんと歩いたあのイチョウ並木……そこでふと見上げた木の上から降ってきた……銀杏が臭い(笑)。そんなことを思い出しました。

人それぞれの思い出を起こしてあげられる句ということで……この句は80点をあげたいと思う。


星の秋
上を見上げた
スターゲイザー

お昼寝の達人!はるチコ
女性/15歳/兵庫県


■スピッツ / スターゲイザー



寒空の秋の星……ふと見上げた時にスターゲイザーが……スターゲイザーって何だ?(笑) そもそもスターゲイザーとは何だ?……"スターゲイザー"と調べたところ、星を見上げる人、天文学者ということなので、上を見上げた天文学者という言い方になる。ここを、空ではなく上を見上げたということは……ある種建物の中を彷彿とさせるのではないかなと思う。なので、この人物は天文学者である。……あまり感情移入できない(笑)。絵画的な句であるのかなと思う。

しかしながら先生はスピッツが大好きである。この「スターゲイザー」という曲も、非常に愛すべき先生の胸奥に刻まれた1曲である。

……そう言った点を含め、80点をあげたいと思う。

SCHOOL OF LOCK!


秋の空
爽やか吹くもの
多分、風。

隣町のさぼさん
男性/14歳/京都府


■サカナクション / 多分、風。



サカナクションの「多分、風。」という曲名を使い、この句を考えてくれた隣町のさぼさん……「多分、風。」という曲名は、俳句にぴったりくるタイトルである。それに気付き、サカナクション先生のサカナLOCKS!の曲名俳句でサカナクション先生の曲を使うということ……ある種禁じ手ではある。しかしそれを使ってきた勇気を込めて、80点をあげたいと思う!

皆さん、たくさんの曲名俳句ありがとうございました。

さて今回の「曲名俳句」の授業、そろそろ終了の時間になりました。

「やっぱり、山口名人は曲名俳句の達人だから、見る角度が違うんだよね。だからいろいろ不平不満もあるだろうけど、その辺はしっかり受け入れて送ってきていただきたいと思う。まあね……山口名人は112歳なんですよ。明治生まれだから……ギリギリ徳川慶喜に会ってるから。そんな俳人だからね。ちゃんと敬うように!儒教の精神でよろしくお願いします(笑)。」

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