今回の授業は、大学入試センター試験直前ということで、受験生の生徒に直接エールを送ります。
★絵馬に感謝しています。
センター試験まであと少しです。約1年前、一郎先生が、「サカナLOCKSの生徒達がうまく受験と向き合えますように」と書いてくださった絵馬をたまに見て、自分を励ましながらこれまで勉強しました。絵馬を書いてくださりありがとうございました！あと少しの時間なので自分に負けずに頑張りたいです！！
フるーツグれープ
女性/18歳/長野県
女性/18歳/長野県
山口「……という書き込みがきています。この絵馬っていうのは、昨年僕が福岡にある太宰府天満宮に行った際に、サカナLOCKS!の生徒たちのことを想って書いた絵馬のことですね。」
山口「この生徒に電話をしてエールを送りたいと思います。」
山口「もしもし！山口一郎です。」
フるーツグれープ「フるーツグれープです。」
山口「フるーツグれープ、センター試験まで本当に少しだね。今どんな日々を過ごしてます？」
フるーツグれープ「今はずっと勉強漬けです。」
山口「1日どのくらいやってるの？」
フるーツグれープ「1日10時間くらい……」
山口「えー！10時間も……それはぶっ続け？休憩入れてる？」
フるーツグれープ「休憩入れてます。」
山口「10時間も集中続く？辛くなったりするでしょ？」
フるーツグれープ「辛くなりますね。」
山口「この、"サカナLOCKS!の生徒がうまく受験と向き合えますように"っていう僕が書いた絵馬を見て頑張ってるの？」
フるーツグれープ「はい、それをスマホのロック画面にして。」
山口「え、本当？嬉しいな。サカナクションの音楽は聴いてくれているの？」
フるーツグれープ「たまに聴きます。」
山口「何の曲が好き？」
フるーツグれープ「「さよならはエモーション」です。」
山口「おー、嬉しい。あれは僕もすごく苦しい時に作った曲だから、嬉しいですよ。」
山口「センター試験の結果が大学受験にどのくらい影響するの？」
フるーツグれープ「センター試験利用入試で、判定型が5教科と4教科と3教科っていうのがあって、それの全部の出願をするので、そのまま全部影響します。」
山口「あー。やっぱり苦手な科目もあるんですか？」
フるーツグれープ「あります。日本史です。」
山口「日本史かー。先生は日本史得意だったのよ、逆に。じゃあ、得意な科目は？」
フるーツグれープ「英語です。」
山口「英語かー。第一志望はもう決まってるの？」
フるーツグれープ「決まっています。」
山口「どう？いけそう？」
フるーツグれープ「ギリギリです……。」
山口「ギリギリか……。なんでその大学を第一志望にしたの？」
フるーツグれープ「その大学は、法学部があって、その法学部は著作権を専門としている先生がいて。」
山口「著作権？」
フるーツグれープ「はい。最近チケットの転売問題とか、音楽の聴き方がストリーミング再生とかになって、その中で著作権についてしっかり学んで、私は音楽と音楽を作る人を守れる手助けに少しでもなれたらなと思ったので。」
山口「え……なんか泣けてくるわ……ミュージシャンとして。でもさ、フるーツグれープの年齢の周りの友達は、著作権のこととかあんまり考えずに生活している友達ばかりじゃない？きっと。それに対して違うのになーって思っていたってことだよね？」
フるーツグれープ「そうです。」
山口「……すごいねー。じゃあ、大学に行って著作権のことを勉強して、音楽を守ってみたいんだ。」
フるーツグれープ「守ってみたいです。」
山口「わー……応援するよ！頑張ってほしい。」
フるーツグれープ「はい。」
山口「大学受験、今はすごく大変だと思うけど、そこで終わりじゃなくて始まりなわけじゃん。大学に入って今度はその著作権のことを勉強して音楽を守るっていうこと。」
フるーツグれープ「はい。」
山口「僕は、受験もすごく大事なことだと思うけど、その夢をかなえるっていうことが一番大事だと思うんだよね。その一番の近道がその受験なんだと思うんだけど、ちゃんとその夢を実現できるように、僕はミュージシャンとしてフるーツグれープの夢が叶うように、応援し続けるから。」
フるーツグれープ「はい。ありがとうございます。」
山口「フるーツグれープの夢が叶うように、フるーツグれープに守ってもらう音楽を……ふふふ(笑)。守りたいと思う音楽を作っていきたいと思うね。」
フるーツグれープ「はい。」
山口「じゃあ……最後に、フるーツグれープをはじめすべての受験生に、サカナクションの曲を1曲送りたいと思います。「さよならはエモーション」をフるーツグれープに送るよ。」
フるーツグれープ「ありがとうございます！」
山口「敵は自分なんで。」
フるーツグれープ「はい。」
山口「頑張って下さい。僕も頑張ります。」
フるーツグれープ「ありがとうございます。」
山口「じゃあ……するよ。あ、曲紹介してもらおうかな。フるーツグれープに。」
フるーツグれープ「え……！はい！」
山口「それでは、受験生 フるーツグれープ。曲紹介をお願いします！」
フるーツグれープ「それでは聴いてください。サカナクションで「さよならはエモーション」です。」
山口「ありがとう！」
フるーツグれープ「ありがとうございました。」
山口「頑張ってね。応援してるね。」
フるーツグれープ「はい、ありがとうございます。」
今回の授業も終了の時間になりました。
山口「音楽のために大学受験を頑張ってますっていう……そんな子たちがいて、そういう子達に向けて自分たちは曲を作っているっていう、ミュージシャンとしての責任感もふつふつと湧いてきますね。……すべての受験生の皆さん。僕らは音楽を作ることしかできないけど、応援していますので、頑張っていただきたいと思います。でも、この受験がすべてじゃないからね。受験はあくまでも入り口だから。その先に待っている自分の夢をかなえるっていうことを一番大事にしてもらいたいと思います。」
■ サカナクション - さよならはエモーション （MUSIC VIDEO）
