「卒業生に贈る『一問一郎』」

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聴取期限 2020年3月13日(金)PM 11:27 まで



山口「はい、授業を始めますから席についてください。Twitterを開いている生徒はTwitterを一度閉じなさい。Instagramを開いている生徒は、サカナLOCKS!のインスタアカウント(@sakanalocks_official)をフォローしなさい。サカナLOCKS!のInstagram……フォロワー伸び悩んでる(笑)。このくらいかなー……っていうところで止まってるんで、皆さん、広めていこう(笑)。」

「ご存じの方もいらっしゃると思いますけど、サカナクションのライブツアー、SAKANAQUARIUM 2020 "光"が、新型コロナウイルスの感染拡大の状況を踏まえ、2月29日、3月1日の石川公演、3月12日と13日の広島公演、3月17日と18日の神戸公演を延期とさせていただきました。これは中止ではなく、延期ね。振替公演の日程が決まりましたので、チケットをお持ちの方はそのまま有効で、振替公演へご入場いただけます。また、振替公演に参加できない方は、チケットの払い戻しをいたします。詳しい案内は、ツアーの特設ページサカナクションのWEBサイトやSNSでアナウンスしているので、そちらをご覧ください。ツアーが延期になったことで、僕は、ツアーの追加公演が出来るんじゃないかなと。期間を伸ばせたんだから、追加公演の日程押さえられるんじゃないのっていう気持ちになっています。僕らは……ピンチをチャンスに変えるマンですから!"ピンチをチャンスに変えるクション"です。ピンチャンです!(笑)」

「そして、SCHOOL OF LOCK!的にも、非常に残念なお知らせです。僕も出演する予定だった『キズナ感謝祭』が開催中止になってしまいました。これは、とーやま校長辞めるなってことだったのかもしれないですけどね(笑)。でも、せっかく皆さん楽しみにしていたし、僕も楽しみにしていたし、どんな言葉をかけようかなとか、いろいろ考えていましたけど、現在、動画番組として配信できるようにいろいろ調整しています。僕もそこでできることがあれば、可能な限りお手伝いしたいと思っていますし、校長といい門出を一緒に迎えたいと思っています。」

「それでは、今回の授業内容を黒板に書きたいと思います。」

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会いたい

学校は休校になり、毎日がつまらなくて、早く学校に行きたいという気持ちがとても強くて、辛いです。
私は中3で、卒業までのカウントダウンをやっていたのですが、14日からいきなり、1日になって、、、。
その時はとても辛く、言葉が何も出なかったです。
しょうがないのですが、やっぱり辛い、友達に会いたい、、。
まだいつやるか、やるか分からない卒業式が待ってます、、。やってくれたら嬉しいけど、、、。

まきまっきー。
女性/15歳/東京都


「まきまっきー。は、『ミュージシャンなりきりインタビュー』の授業で、星野源役をやってくれた生徒ですね。高校受験合格の書き込みもしてくれていました。合格、おめでとう!でもね……この書き込みのように、日本全国で同じようなことが起こっていると聞きます。できれば卒業式はやって欲しいと思うんですけどね……難しい時代ですね。一人だけじゃなく、みんながそういう思いをしていて、ミュージシャンもそうですけど、仕事をしている会社員も、みんながコロナウイルスの影響で大変です。特に、この卒業式を迎える……人生に一度しかない門出のタイミングを、みんなと過ごせないっていう辛さみたいなものをふまえ、今回は、この春新たな道へ進む卒業生に送る『一問一郎』をお届けしたいと思います。

生徒から届いた質問に山口先生が一問一答で答えていく『一問一郎』。この授業では、一郎先生の目の前に、生徒から届いた質問が裏返しになって置いてあります。一郎先生はカードをめくるまで、どんな質問が出てくるのか分かりません。今回は、この春卒業を迎える生徒の皆さんに向けた質問に答えていきます。

山口「それでは、卒業生、起立!卒業生に向けた、『一問一郎』。(卒業式の"呼びかけ"を真似して)……楽しかった、修学旅行……修学旅行ー!ふふふ(笑)」

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Q.『これから音楽で体験して欲しいことは?』

「卒業生諸君、サカナクションの山口一郎です。これから皆さんが門出を迎え、社会に出て行く、新しい学校に進む……様々な卒業があると思う。そういった中で、これから音楽で体験して欲しいと思うこと……それは、"行ったことない場所に行ってみよう。"自分が行きたいなと思う場所や、ここに行くだろうなって思うところっていうのは、もう行ったも同然なのよ。自分が行ったことを想像できているわけだから。だから、行ったことないなとか、行くことないだろうなって思うところに一回行ってみると、何これっていう……自分が想像できていない体験ができると思うんですね。そういうのを一歩大人になった時に一個やってみるだけでも変わると思います。これは、クラブに行けとかそういうことじゃなくて、普段見なかった映画を見に行ってみるとか、そういうことでもいいと思う。遊園地とか全然興味がなかったけど行ってみようとか、ジムとか全然興味ないけど行ってみようかなとか、料理教室に一回体験で行ってみようかなとか……いろいろあるじゃない。自分がまさかするわけないよねっていうことを体験する中で、音楽っていうのはすごく近づきやすいものがあると思う。行ってわかることがあるから、みんなも行く予定じゃなかったり、行くつもりがないところに行ってみるっていうのを体験してもらいたいと思う。」

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「次!……それでは、卒業生、起立!……ふふふ(笑)。」

「生徒諸君、サカナクションの山口一郎です。卒業を迎えるあなたたちに、私が一言言う。このような言葉が先生に届いた。」

Q.『理不尽とどう立ち向かうべき?』

「これに対して、先生はこう思う……理不尽と戦わない夜はない。これね、理不尽だなって思わない日は1日もないと思え。理不尽だなって思うことがあるっていうことは、自分は戦う場所に足を置いているっていうことだから、良いことだと僕は思う。無茶苦茶だなって思うときに、自分の力を発揮できる人間になってほしいと思うよね。あと、会社員とかでも、すごく詰められているのを見て、うわー……可哀想だな……って思うけど、それにどう耐えるのか、どう乗り越えるのか、悔しいって思う気持ちをどこにぶつけるのかとか、そういうことが大事なのかなと思う。ただ、理不尽にも限度があるから。自分の命に関わったり、名誉に関わったり、家族に関わったりするようなときには、ちゃんと牙をむくべき人間であってほしいなと思うけどね。そこまで抑える必要はないと思う。その理不尽の意味合いを理解していくっていうのも大人になる過程なのかと、先生は思う。」

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「次。……それでは、卒業生、起立! 卒業生に向けた『一問一郎』!」

「卒業生の諸君、サカナクションの山口一郎です。今日卒業を迎える生徒諸君の中から、このようなメッセージが届いた。」

Q.『くじけそうになった時、何を信じればいい?』

「このような言葉が届いた時、私はこう思う……くじけちゃうなら、やめちゃえ!……ふふふ(笑)。あの……くじけるって、そりゃ、くじけますよ。挫折するけど、それでやめちゃうくらいだったら、それは自分に向いてないんだよね。僕ね、音楽を仕事にするまでに、16歳からバンドを始めて、18歳でビクターの育成バンドになって、27歳でデビューしたんですよ。で、29歳で東京に出てきたわけ。だから、下積みがめちゃくちゃ長かったんだけど、その間アルバイトをしながら、俺は絶対ミュージシャンになってやる……俺の曲は絶対に良いはずだって思いながらやっていたけど、もうやめようかな、趣味にしようかな、もう無理かもしれないって何回も思ったよね。ご飯食べるお金もなかったし。だけど、ひとつ自分の中で基準があったのよ。それは、おばあちゃんにお金を借りてまで自分の夢を追いかけるほど自分のプライドを捨てられるかって。人に頼ってまで、この夢を真剣に追いかけられるうちは、自分はまだ続けられるなって思った。もう、これ以上おばあちゃんにお金貸してって言えないって思った時には、夢を諦めようって思ってたんだよね。それは、おばあちゃんに甘えているっていうよりは、自分のプライドの話ね。だから、そこでくじけていたら、僕は音楽をやめようと思っていたし、自分の夢を諦めようと思っていたから。それぞれひとつ、そういうくじけるラインっていうのを持っていると良いかなと思う。でも、結局信じるのは自分だから。自分を信じられなくなったらやめるしかないよね。仕事が辛いとかいじめが辛いとか、そういうものに対してくじけそうになった時は、自分を信じるしかないよ。人に頼ることも大事だけど、自分を信じることだと思うよ。だから、自分が幸せになるためとか、自分の幸せとは何なのかっていうのを考えていくっていうのが、僕はすごく大事だなと思うし、くじけそうな時には、自分を信じること。それをどうやって乗り越えたら良いのかっていうのを相談することだと思うけどね。」

「……くじけないよ、大丈夫だよ。本当に辛い時は、頼るものがいっぱいある時代だから、どんどん頼っちゃえば良いと思うよ。僕、今Instagram Liveでいろんな職業の人と対談するっていうのをやっているんですよ。そこでいろんな人と話をするけど……みんな、人それぞれ。みんな必死に生きているし、真剣に生きていますよね。それに、簡単に繋がれるし簡単に話せるんだなって思った。だから、本当に辛かったら、いろんな人に繋がったらいいと思うよ。僕にも連絡くれたらいいしね。だから、そうやって乗り越えていきましょうよ、一緒に。」

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「卒業生諸君、あなたたちは卒業を迎えるにあたり……親に感謝!これ大事。……君、君も。あなたも、あなたも、あなたも、あなたも。今、お父さんお母さんに冷たくしている人もいると思う。だけども、気づく!30歳過ぎたくらいに気づく!やっぱ親ってすげーって。自分が親になるリアルが近づいてくると、より親のすごさに気づくから、今のうちに親に感謝したり優しくしとけ。……と、独身39歳の男性が言っておりますけども(笑)。卒業生の皆さん。卒業式に出られないという生徒もいるかもしれないけど、先生は、この場では、皆さんに、おめでとうをしっかり言いたいと思います。」

「卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます!」

「卒業シーズンが近づいてくる度に、先生は、生徒諸君が大人になっていくんだなっていう実感を持っていてね。先生も、生徒諸君と一緒に音楽で成長していきたいなといつも思いますよ。新しい環境に飛び込む人もたくさんいると思うし、卒業生じゃない人も、新しい環境になる人もたくさんいると思うので、そういう人たちも一緒に頑張っていきましょう。」


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「さて、このサカナLOCKS!の授業では、ライブ音源をオンエアして、その感想書き込みを送ってくれた生徒の中から抽選で1名に、超貴重なライブグッズ"834.194パーカー"をプレゼントします。……それでは発表します!」


ライブ音源感動しました!
イヤホンで聴いたのですが、会場にいるような感覚になりました。ステレオ版でしか再生したことがなく、今回の授業では臨場感がたっぷりでまったく違うものを聴いているようでした。会場の空気感を感じられて、私もいつかライブに行きたくなりました!素敵な授業を届けてくださりありがとうございました!

たまゆらり
女性/16歳/兵庫県


「たまゆらり、おめでとう!このサカナクションパーカーを着て、ライブに遊びに来てください!」

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