『先週に引き続き、サカナLOCKS!掲示板に書き込んでくれた生徒の悩み相談。』

SCHOOL OF LOCK!


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聴取期限 2020年12月11日(金)PM 10:00 まで





山口「はい、授業を始めますから席についてください。Twitterを開いている人はTwitterを一度閉じなさい。Instagramを開いている人は サカナLOCKS!のインスタアカウント(@sakanalocks_official)をフォローしなさい。授業が始まりますよ。今回は、先週に引き続き、最近書き込みが増えてきたと噂の[サカナLOCKS!掲示板] に相談書き込みをしてくれた生徒と話をしていきたいと思います。今回もリモートでお届けしているんですけど、リモートだからこそできる……山口B組、サカナLOCKS!先生ー!……って、『3年B組金八先生』すら知らない世代がいっぱいいるだろうからこの感じ分かんないだろうけど(笑)。相談にのるよ!」


★大学1年生

私は今年、実家のある関西から関東の大学へ進学しました。
ご存知のように新型コロナウイルスの影響で、まだ実家でオンライン授業を受けています。
友達が進学した関西の多くの大学は対面授業が始まっていますが、私の大学は10回だけ。しかもそれのためだけに上京することもできず、オンラインで参加しています。
もともと祖父母の家へ居候する予定だったので引っ越しもできず...
周りの友人が後期から大学生活をスタートしたなか、私はまだ高校3年生の長い春休み。寂しいです。

場違いかもしれませんが、先週の放送で掲示板の投稿が少なく...と仰っていて、せっかくなので投稿させていただきます笑
誰かにこの状況を知ってもらいたくて。

一郎先生はこのwithコロナの時代、どのようにお過ごしですか?

いまえ
男性/19歳/滋賀県


山口「え……そんな状況なんだ。早速繋いでみましょう。もしもし!」

いまえ「いまえです。よろしくお願いします。」

山口「書き込みありがとう。」

いまえ「いえ、こちらこそ。」

山口「この春から大学生ってこと?」

いまえ「はい。今大学1年生です。」

山口「オンライン授業で全然実感ないでしょ?」

いまえ「そうですね。朝起きて、パソコンに向かって授業を受けて、飯食ってまた授業を受けて寝る……みたいな。」

山口「じゃあ、ほぼ家ってこと?」

いまえ「はい。全然大学生って感じはしないですね。」

山口「自分が思い描いていた大学生活ってどんなだったの?」

いまえ「うーん……大学はもちろん勉強しに行くところですけど、人生の夏休みって言うように、サークルに入って友達できて、車の免許とって乗れるようになっていろんなところに行ったり、恋人できて……とか。今までとは違う生活を思い描いていたんですけど……本当に、高校生の長い春休みって感じですね。」

山口「ははは(笑)。そうだよねー……でも、かなりレアなケースじゃん。」

いまえ「そうですね。従来コロナが無かった時代では考えられなかったことだと思います。」

山口「じゃあ、勉強は捗っているわけ?学ぼうと思っていることは、オンライン授業では学べているのかな?」

いまえ「一応学べてはいますけど、やっぱり身は入りませんよね、勉強に対して。」

山口「緊張感ない?」

いまえ「はい。」

山口「いつごろ普通に学校生活が送れそうなのかな?コロナの状況によるってこと?」

いまえ「一応今年はもうオンラインと対面が併用っていう形ではあるんですけど、2年生になった時にどうなるかは何も予想がつかないので……」

山口「そうだよねー……いつまで続くか分からないしね。そっか……。でも、早く学校行きたい?」

いまえ「行きたいです。」

山口「そうだよね。もう、家嫌だよね(笑)。」

いまえ「嫌ですね(笑)。僕が関西から関東の大学に進学して、地元じゃない憧れみたいなのってやっぱりあって。そういう憧れを抱いていたのに、そうなれていないっていうのは嫌ですね。」

山口「そうだよなー……。でも、今の状況ってマイナスに考えるとマイナスなことっていっぱいあるじゃん。大学に行けないとか、家にいなきゃいけないとか、みんな普通の大学生活を送っているのに自分だけ違うとかさ。すごく考えるとマイナスなことだらけだけど、それをどうプラスに変えるか……マイナス(ー)って横棒1本じゃん。でももう一本足すとプラス(+)になるじゃんね。どうプラスに変えるかっていう工夫……それを考えることっていうのは多分今この状況で生活している僕らしか考えられないことじゃん。例えば、コロナが終わって普通の生活に戻ったらその考え方って必要じゃなくなるから。また違うことを考えなくちゃいけなくなってくるけど、僕らだけが考えられる、工夫できるチャンスだって思うと、逆にワクワクするかなって思う。いまえが今オンライン授業で不満に思っていることとか、もっとこうだったらいいのにって思うことっていろいろ多分あるわけじゃん。そういうのを改善する企業を立ち上げるとか(笑)。家にいる時間が多いから、会社を学生で立ち上げるチャンス。何か新しいことを始めるチャンス……英会話をやってみるチャンスとかさ。普通の大学生活を送っている人たちではできないことを何かプラスやってみるっていうワクワク感を持つと生活にメリハリが出るよね。自分が絶対にやらなかったと思うこととかをちょっとやってみるとかすると、何か変わるかもしれないね。やっぱり、ワクワクすることって大事だと思うよ。」

いまえ「そうですね。マイナスだけに考えていたらそうなってしまうから……っていうことですね。」

山口「そう。逆に、こういう状況をラッキーって思わないと。誰も経験していないから、俺だったらこれが出来るよねとか。」

いまえ「はい。」

山口「僕が思ったのは、本当に英語を勉強しておけばよかったなって。マジで勉強しておけばよかった。ネイティブに英語が話せたら、今もっと違うことをやっていただろうなとか、音楽にも違う影響があっただろうなとか思うんだよね。だから、英語を死ぬ気にやってみるとか……例えばだけど。あと、同じように悩みを持っている学生を集めて話してみるとかも面白いかもしれないしね。今だからこそ持っている悩みをクリアするとか。そういうこととかも考えたらいっぱいある気がするけどな。」

山口「いまえ、趣味は何かあるの?」

いまえ「趣味は写真ですね。」

山口「写真!何撮るの?」

いまえ「旅行先に行った時に写真を撮るとか……コロナの前は、この春宮島とか行ったんですけど、そこで鹿の写真を撮ったりとか、水族館の写真を撮ったりとか。」

山口「へー!写真好きなんだ。」

いまえ「写真好きですね。」

山口「いいね。そういうのをどっぷり勉強する時間も、家にいるから、移動の時間がないから出来るかもしれないし。友達と飲みに行ったりとか、大学に行ったら絶対にあるじゃん。そうじゃなくて、自分と向き合う時間が人よりもある、普通の大学生よりあると思うと、自分の趣味を追求することも出来るかもしれないし。音楽が好きだったら、普段聴かない音楽を我慢して聴いてみるとか。」

いまえ「ふふふ(笑)。」

山口「いま僕も、ワールドミュージックって言ってさ、民族音楽をいろいろ聴いているんだよね。僕も今群発生頭痛を発症しちゃって体調が悪くてさ。今まででこんなに時間があるときがないくらい時間を持て余しているんだけど、その時間に吸収しよう、今まで聴いたことない音楽を聴いてみようと思っていろいろ聴いていると、どんどん面白くなってくるし、自分が次に作るものの蓄えになったりするもんね。なかなか自分で気づかないんだけど、自分がちょっとずつ変化しているっていうのがさ、ワクワクするじゃん。昨日の自分と今の自分が違うだけでもワクワクするし、それを1ヶ月続けるだけでも違うのに、それを10年続けたらもっと違う10年後になっていたりするとかさ。そういう風に自分を育てる時間に使ったりするとワクワクするんじゃないかなって思うし。」

いまえ「しますね。」

山口「あと、モヤモヤするじゃん、こういう生活していると。するだろ?いまえ。」

いまえ「します。めちゃくちゃします。」

山口「夜誰かに電話したくなるだろ?」

いまえ「何の用事もないのにLINEしたりとか。」

山口「うん、なるよね、夜ね。でも、夜をどう乗りこなすか……それがセンスだからな。ははは(笑)。」

いまえ「試されていますね(笑)。」

山口「そう。夜に試されるのよ。だから、それも楽しまないとね。普通だったら漫画読むとか、Netflix見るとか、YouTube見るとか、誰かに意味もなくLINEしちゃうとか……だけど、そうじゃなくて、違う乗りこなし方をやってみるとか。読まない本を読んでみるとか、ひたすら習字を練習するとか(笑)。そういう風に違うことをやると変わるしね。でも、モヤモヤしていて書き込んだから今こうやって僕と話せたりしているからさ。コロナじゃなかったらこういう風に話せなかったもんな。」

いまえ「そうですよね。僕もまさかと思って(笑)。」

山口「うん。今は自分を育てる時期だと思う。だから、それを経験に出来れば……プラスにできれば。みんな同じ状況だったりするじゃん。もちろん大学に行って対面で授業を受けている人たちもコロナ禍で行っているわけだから、同じ状況ではあると思う。そういう中で自分は家で授業を受けているけど、自分なりに自分を育てることをちゃんとしていれば、逆に差がつくと思うし。」

いまえ「はい。」

山口「自分ってすごいぼんやりしているじゃん。自分の存在って、自分の中で。でも、そのぼんやりしているものも写真と一緒でさ、ピントをこうやって合わせるわけじゃん。ピントがバシっと合って、初めてシャッターを切るわけでしょ。人生のシャッターチャンスみたいなものを捉えるために、こういう時間にはピントを合わせる作業をしたほうがいいと思う。きっちりピントが合った時に、バシっと人生のシャッターチャンスでシャッターを切れる準備をしておいたほうがいいと思うよ。」

いまえ「分かりました!」

山口「ワクワクしよう、一緒に。」

いまえ「はい!」

山口「俺も今モヤモヤしているから、すごくいまえの気持ちが分かるわ(笑)。」

いまえ「ふふふ(笑)。」

山口「彼女欲しいだろ?」

いまえ「彼女欲しいです(笑)。欲しいっす。」

山口「彼女欲しいよなー。なんかお前、マッチングアプリみたいなのは絶対使うなよ!ああいうの使い始めちゃったら、1回使っちゃったら耐性がなくなっちゃってそういう出会いしかできなくなっちゃう気がするぞ(笑)。分かんないけど(笑)。」

いまえ「(笑)」

山口「でも、大学生活が始まって、いい人と出会って、みんなと理想の大学生活が送れる日は必ず来るから、それを信じて頑張ろうな。」

いまえ「頑張ります。」

山口「じゃあ、大学生活が始まるまで、"マイナスをプラスに変える"ね。ピンチをチャンスに変える……それをやってみてください。」

いまえ「はい!分かりました。」

山口「じゃあ、元気でね。また会いましょう。」

いまえ「はい!」

山口「さようなら!」

いまえ「はい、さようなら!」

今回の授業も終了の時間になりました。

山口「コロナが始まった当初はさ、大学がオンライン授業になっていますとか、いろんな声をいろいろ聞いていたけど、まだこの段階でもオンラインで授業を受けている人がいるっていうことを知ったのは驚きだったし、やっぱりそういう状況だよねっていうのを改めて確認できたよね。あとやっぱり、高校を卒業してから今までオンラインだけで授業を受け続けているっていうこの状況って本当に特殊だから、マイナスに考えるととことんマイナスになっちゃうよね。でも逆にすごく特別でスペシャルだって考えると何か他に出来ることがあるかもしれない。何かもっと他に自分にプラスになることがあるかもしれないって考える時間があるって思うと良かったりするのかなって思った。でも、こうやって知らない人とコミュニケーションをとる……いまえは僕のことを知っていたかもしれないけど。こうやって初めて話す人とコミュニケーションをとったりするだけでも刺激になったりするから、そういう機会みたいなものがあるといいなって思ったりしたし、そういう境遇の学生たちが集まってオンラインミーティングをしてみたりとかね。そういうのがあればいいのになって。リアルが一番良いっていうのはあるけどね。そんな風に思いました。引き続き[サカナLOCKS!掲示板] への書き込みをお待ちしています。」

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