「生徒の相談『失恋をクリエイティブに持っていく方法は?』」

SCHOOL OF LOCK!


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聴取期限 2021年4月2日(金)PM 10:00まで




山口「はい、授業を始めますから席に着いてください。漫画を読んでいる生徒は漫画をしまいなさい。Twitterを開いている生徒は、Twitterを一度閉じなさい。Instagramを開いている生徒は、 サカナLOCKS!のインスタアカウント(@sakanalocks_official)をフォローしなさい。授業が始まりますよ。さて、先日生放送教室で発表になりましたけど、サカナLOCKS!は4月2日より、金曜日の22時半にお引っ越しします。早くなるよ。眠たいなって思っていた人は、間に合うようになるぞ。」

ということで、20201年4月からのサカナLOCKS!は、金曜日の22:30頃へ時間割が変更になります。1時間早く授業が始まるので気をつけてくださいね。


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今回の授業は、生徒から届いた悩みに一郎先生が答えていきます。


疑問
山口さんは失恋時に2曲作ったと言ってましたが、
どうやったら失恋の気分をクリエイティブな考えに持って行けますか?僕は、気分が下がりすぎてものすごく憂鬱になってます(苦笑)

Mikazk__
男性/17歳/愛知県


山口「振られちゃったのかな。ものを作ったりしている子なのかな?話を聞いてみましょうか。こんばんは!サカナクションの山口です。」

Mikazk__「こんばんは!よろしくお願いします。」

山口「Mikazk__は、サカナLOCKS!のカルトクイズ([2020年6月12日の授業]で優勝したやつ?」

Mikazk__「はい!お久しぶりです。」

山口「お前か〜!久しぶり。どうしたの?失恋した?」

Mikazk__「失恋しました。」

山口「何、どういう別れ方をしたの?彼女に振られたの?それとも、告白して振られたの?」

Mikazk__「彼女に振られたんですよ。付き合っていて、そしたら彼女が『他に好きな人ができた』って言って、それで別れてしまって。」

山口「え……?好きな人ができたって振られたの?それきついな……。付き合ってどれくらい経っていたの?」

Mikazk__「付き合って6ヶ月くらいでした。」

山口「6ヶ月付き合っていて、その彼女は他に好きな人ができちゃったと。付き合ったのはどんなきっかけだったの?」

Mikazk__「僕がその人と演劇関係のもので知り合って。僕は演劇部なんですけど、その大会みたいなものに参加したんですけど、その時に元カノがキャストとして演技をしていたんです。それで、イチコロで……(笑)。うわ……かっけーこの人……!ってなって。」

山口「(笑)」

Mikazk__「それからいろいろとやりとりして、そしたら向こうから『付き合ってください』って。」

山口「告白してきたんだ。同じ高校?」

Mikazk__「違う高校なんです。」

山口「違う高校だけど、ひとつの演技を一緒にやっていたんだ?役でも絡んでいたってこと?」

Mikazk__「劇なんですけど、ちょっと違う劇で。また別の演目みたいなものでその子が出ていたんですけど、それを僕が観ていて、うぉーって。」

山口「やばいやつがいるぞと。そう思っていたら向こうから告白してきたんだ。」

Mikazk__「そうなんです。」

山口「で、そうこうして6ヶ月間付き合っていた時の調子は良かったわけ?」

Mikazk__「何回か別れそうになって……なかなか彼女さんもデリケートな人で。些細なことで喧嘩になっちゃったりして。」

山口「喧嘩の原因とかは?」

Mikazk__「LINEとかでやりとりをしていたんですけど、急にLINEを彼女が見なくなって。どうしたの?って言ったら、『私、本当に愛されているのかな?』ってなって。急にどうした?ってなって、会話していたらいつの間にか喧嘩になって……。別れようっていう風になってもギリギリでなんとか止めて……ってやっていたんですけど、結局別れちゃって。」

山口「じゃあ、Mikazk__としては別れたくなかったんだ?」

Mikazk__「そうですね。」

山口「別れたくなかったけど、彼女に『好きな人ができた』って言われたら別れるしかないってなって別れちゃったんだ。今はどう?落ち込んでいるの?」

Mikazk__「一時期に比べたら大分落ち着いたんですけど、まだちょっと……」

山口「一番ひどかった時はどのくらい落ち込んでいた?結構やばかった?」

Mikazk__「やばかったですね。」

山口「ご飯食べられた?」

Mikazk__「ご飯は食べられたんですけど……その時にテスト習慣が重なっていて。」

山口「うわ、それやばいねー。勉強どころじゃないもんね。」

Mikazk__「勉強どころじゃないですよ、本当に!」

山口「いやー、でもそれきついなー。」

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山口「その、失恋したこの気持ちをクリエイティブな考えに持っていきたいって思っているの?」

Mikazk__「思っていますね。」

山口「クリエイティブっていうのは?Mikazk__にとってのクリエイティブって何なの?」

Mikazk__「演劇のクリエイティブっていうのもあって。演じるもありますし、台本を書いたり演出をしたりいろいろあって。そっち方面にもクリエイティブに考えを持っていきたいなって思っていて、もうひとつは勉強とかそっちにも向けられないかなって。」

山口「あー。先生は、失恋すると良い曲が書けるっていう状態がずっとあったんだけど。なんでかっていうと、Mikazk__ここ最近で自分の感情が喜んだり悲しくなったりしたことがいくつかあったと思うけど、失恋した時に落ち込むのって今まで生きてきた中で結構でかくない?」

Mikazk__「でかいですねー。」

山口「幅としては、一番心の幅が大きく揺れているじゃん。揺れ幅が大きい時じゃん。自分がものを作る時に、心の揺れが大きい方が表現しやすくないかな?何もない時に作るのと、自分がすごく揺れている時に作るのって、生まれるものの種類が変わると思うんだよね。」

Mikazk__「確かにそうですね。」

山口「あと、落ち込んでいる時って、何か他のことに集中したくならない?」

Mikazk__「あー、分かります。」

山口「先生は音楽を作る人だから……今は自分が作った曲が100万人、200万人とかたくさんの人に聴いてもらう環境にいるから、作るものもたくさんの人に聴いてもらう場面を想定して作ることが多いけど、そもそもは、好きな人だったり、仲のいい友達だったり、少ない人数に向けて自分の感情をあらわにしたりしてきていたのよ。この人に聞いてもらいたい、この人が良いって言ってくれたら嬉しいっていうひとつの目標、指針があってクリエイティブをしていたけど、その時に恋愛があって失恋すると、自分の感情をそのまま表現できるっていうか……揺れをそのまま表現できるから、失恋っていうものが僕にとってはクリエイティブのエネルギーになっていたんだよね。」

Mikazk__「おー。」

山口「嬉しい時ってあんまり音楽を作ろうとか何かを作ろうって気持ちにはならなくて。悲しいとか辛いとか、恋愛とかじゃなくても、不安だとか、将来に対する悩みとかが頂点に達して落ち込んでいる時こそ、ものを作っていくと、すごく純粋に、ピュアで、自分らしいものが生まれる気がするんだよね。」

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Mikazk__「分かります。」

山口「Mikazk__は、そういうモードになかなかなれないってことでしょ?」

Mikazk__「落ち込んだのは落ち込んだんですけど、落ち込みすぎて逆にものを作ろうとかそういう方に回らない感じだったので……」

山口「振られて落ち込んでいるその自分の心の揺れみたいなものを描写してみようとは思わないんだ?何か詩を書いてみたり、文章を書いてみたり……」

Mikazk__「詩とかには、なかなか結びつかなかったですね。」

山口「その気持ちを表現してみるっていうことにぶつけてみるっていうのは、やってみたら分かるんじゃないかな?」

Mikazk__「そうですね。」

山口「先生は、失恋した時はウハウハだったよ(笑)。」

Mikazk__「ははは(笑)。ウハウハですか?」

山口「もちろんショックだけど、なんか、ショックな自分に酔う時とかないか?」

Mikazk__「あー、分かります。」

山口「先生はよく、高校時代とかは、失恋した後に夜歩いている自分……いけてる……!みたいな(笑)。『俺、失恋してすごく孤独にこの夜の道を歩いています。』みたいな。勝手に自分で酔う遊びみたいなのをやるじゃん。なんか、おしゃれして外を歩きたいって思う気分と似ているんだけど。そういった感覚を音楽にしようとしたりとかしていたけどな。」

Mikazk__「ほー……」

山口「Mikazk__将来役者になりたいの?」

Mikazk__「いや……まだちょっと夢が曖昧で。今悩んでいるっていう感じなんでけど。」

山口「今高校3年?」

Mikazk__「今高校2年です。」

山口「っていうことは、もう1年か。来年受験か。」

Mikazk__「来年受験ですね。」

山口「将来的には大学に行こうと思っているの?それは演技とは関係しているの?」

Mikazk__「そっちとは違って、歴史が好きなんですけど、その歴史関連の勉強をしようと思って。でも、大学に入ってからも演劇はサークルみたいなもので続けていきたいなっていう気持ちがあって、そういう時にも、演劇は台本とかを作ったりするのがあるので。」

山口「先生は役者をやったこともないし、演劇の脚本を書いたこともないから、失恋した感情がそういう演技とか脚本に結びつくかどうかは分からないけど、でも、演じるっていうこととか、物語を作るっていうことってさ、自分が経験したこともそうだけど、経験していないことも作らなきゃいけなかったりするじゃん。だから、何か辛いことでも楽しいことでも、自分が経験できた、新しく起きた感情っていうものを新鮮に受け止めないと作る時にそれをうまく表現できなんじゃないかって気はするけどな。」

Mikazk__「はい。」

山口「なんかね、ミュージシャンってすごくひどい仕事だなって思ったことが先生にはあって。それは、自分がすごく大切に思っていた親戚の叔父さんが亡くなった時のことなんだけど。その時に、すごく悲しかったんだけど……すごく大切に思っていた人が亡くなったのに、嬉しかったんだよね。悲しいんだけど、この感情をまた音楽にできるって思っちゃったの。その時に、ミュージシャンってすごいひどい仕事だなって思ったし、自分って本当に最低だなって思ったんだよね。でも、結果的に、それが自分の仕事なのよ。自分の生き方なんだよね。だから、ものを作るとか、何かを生み出すっていうことを仕事にして生きていくってなると、どんな仕事もそうだけど、すごく辛い瞬間ってあるなって思うし、Mikazk__がその感情をすごく大切にとっておく方が先生はいいなって思う。無理にいかそうとしてもしょうがないし、受け止めることっていうのがまずは大事なのかもな。」

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Mikazk__「はい。」

山口「まだ落ち込みは晴れていないわけ?」

Mikazk__「大分立ち直っているっていう感じなんですけど……だんだん時間が解決しているっていう感じですね。」

山口「あー。一個だけ先生からアドバイスすると、他に好きな人を作ったりとか、そういうことでその落ち込みから逃げたらだめだぞ。落ち込みから逃げるために他の人を好きになったりして逃げるのは絶対にやめた方がいいと思う。それは癖になるから。自分と向き合って逃げ出さないと、次にちゃんとした恋ができなくなると思うよ。」

Mikazk__「あー……そうですか……」

山口「お前まさか、好きな人を作ろうとしているんじゃないだろうな?(笑) 同じ演劇のキャストに、やべーなって思ったりしてるんじゃないだろうな?」

Mikazk__「まさか、まさか(笑)。思うことはありますよ。この人すごいなって思うことはありますけど、それが恋愛に対して動くのはもうしばらくないと思うので。」

山口「うん。でも、ちゃんとリスペクトして、尊敬して人を好きになったのは、先生はすごく良いことだなって思うよ。なかなかないからね、そういうことってね。」

Mikazk__「はい。」

山口「めっちゃ傷ついたり、めっちゃ傷つけちゃったりすることが多分これからたくさんあるから。でも、先生が思うのは、高校生の時に好きだった子のことって、実は一生忘れないんだよな。」

Mikazk__「うわー(笑)。」

山口「いや、実はそういうもんなんだよ。その時とは違う感情でだけど、忘れないから。それも大切に自分の中で持っておくのがいいと思うよ。」

Mikazk__「はい。」

山口「先生、高校の時にめっちゃ好きだった子がいてさ。振られちゃったのよ。で、メジャーデビューしてから、地元の札幌のデパートで買い物している時に、子ども連れて歩いているのを見てさ……いろいろ思い出したよな……(笑)。」

Mikazk__「あー……」

山口「学校は?通常通り行ってたの?」

Mikazk__「そうですね。通常通り。」

山口「じゃあ、新学期は普通に授業に行けるようになるのかな?」

Mikazk__「そうですね。」

山口「そうか。まあ、大変な1年だったけど、逆にこの経験をいかして、新しい次のステップに踏み込んでいけよ。」

Mikazk__「はい。」

山口「勉強も頑張れよ!」

Mikazk__「頑張ります。」

山口「ありがとね。また会いましょう。さよなら。」

Mikazk__「ありがとうございました!さよなら。」


今回の授業もそろそろ終了の時間になりました。

山口「Mikazk__は、あのカルトクイズの王者だったねー。でも、恋愛して、それが自分のエネルギーになるっていうのはいつか分かると思うけどね。焦らなくていいと思います。」

山口「では、来週4月2日からサカナLOCKS!は22時半頃に時間割が変更になりますよ。遠山元校長も帰ってきますので、皆さん楽しみにしていてください。お忘れなく!」


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