「音楽にまつわる職業シリーズ 2021『プロモーター』」<前編>

SCHOOL OF LOCK!


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聴取期限 2021年4月23日(金)PM 10:00まで




SCHOOL OF LOCK!


音を学ぶ、音学(おんがく)の講師、サカナLOCKS!── 音楽の表側だけでなく裏側を紹介していく授業です。今回は、音楽にまつわる職業を紹介していくシリーズです。ピックアップするのは『プロモーター』というお仕事について。各レコード会社がリリースする最新楽曲やイチ推し楽曲を宣伝するお仕事です。

サカナLOCKS!に各レコード会社の現役プロモーターさんが登場。山口一郎先生、改め、エフエム小樽のFMディレクター:山口一郎ディレクターに、実際に楽曲のプロモーションしていただきます。一郎ディレクターがその曲に興味を持ったらそのままラジオ上でオンエアされるという授業です。


(〜エフエム小樽のオフィスの雰囲気〜)

山口ディレクター「あー、忙しい忙しい……私はエフエム小樽のディレクター、山口一郎。40歳。大学卒業からディレクター1本でやってきました。うーん、小樽でも一押しの新曲がほしい。生徒に聞かせる新曲を探しているんだけど、プロモーターの方たちはいらっしゃるかなー……」

プロモーターさん「すみません、今お時間よろしいでしょうか?」

山口「はいはい、どうぞ。」

代田「すみません、エイベックス・エンタテインメントの代田と申します。よろしくお願いします。」

山口「avexの代田さん。よろしくお願いします。今日はどんなミュージシャンを持ってきてくれたんですか?」

代田「はい、今日は、うちから1月20日にリリースしたZOCというアーティストを紹介させていただきたくて持ってきました。今日は意気込んでTシャツも……これは私物なんですけど、着てきました。」

山口「あれ、それはZOCのTシャツ?」

代田「はい。これはZOCのメンバーの顔が描いてあるんです。」

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山口「それは物販なんですか?」

代田「物販ですね。僕、普段ロックばっかり聴いているんですけど……」

山口「あー、見た目がthe telephonesっぽいですもんね。」

代田「ふふふ(笑)。the telephonesもそうなんですけど、ロックばっかり聴いているんですけど……っていう僕でもハマってしまったアイドル。ZOCはアイドルなんですけど。」

山口「ロック好きなあなたがハマってしまうほどのアイドルだと。なるほど。」

代田「そうなんです。めちゃくちゃ格好良くて。ZOCは1月20日にファーストのシングルを出しまして、そこからメジャーデビューなんですけど、そのメジャーデビューのCDが、新人ながらオリコンのウィークリーランキング5位を取得していて、その翌月には日本武道館で公演を行って、大盛況に終わっているという。」

山口「え、ちょっと待って。デビューした直後に武道館ってこと?」

代田「そうです。デビューした翌月に武道館が決まって。」

山口「それはすごいね。」

代田「そうなんです。今本当に勢いがあるアイドルで。今日も是非SCHOOL OF LOCK!のリスナーの皆さんしかり、山口さんにもお聴きいただきたいと思って持ってきた曲が、「DON’T TRUST TEENAGER」っていう1月のシングルの曲です。この曲は、作詞作曲をメンバー兼プロデューサーの大森靖子が行っています。」

山口「あ、大森靖子さん!僕、大好きです。」

代田「本当ですか?ZOCっていうアイドルは大森靖子のプロジェクトで、メンバーでもあるんですね。」

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山口「大森靖子さんがZOCに入っているってこと?」

代田「そうです。メンバーの1人に大森靖子さんがいるんです。で、作詞作曲を大森靖子さんがやっていて、編曲が、元ビークル(BEAT CRUSADERS)の日高央さん。」

山口「それ、最高コンビだね……」

代田「そうなんです。音源でギターを弾いているのも日高さんで、MVにも出てきていて、コーラスも入っていてと、ロック好きにはたまらない、パワフルなギターロックのサウンドで、超エモーショナルなナンバーになっていて。」

山口「なるほどね。すごい戦略的ですね。」

代田「めちゃくちゃ格好いい曲なので、是非お聴きいただきたいなと思っています。」

山口「どういったキャラなんですかね?紙資料とか見せていただけたら……」

代田「もちろんです。お持ちしました。遅くなってすみません。」

山口「紙資料のフォントとか、デザインとかでも結構査定するから。」

代田「デザインも、もちろん可愛く作っていますので。」

山口「あー……カラープリントですよ。これ、ビクターはやらないから。」

代田「うちはそこはケチらずにカラープリントでやらせていただいています。」

山口「カラープリントね(笑)。本当にアイドルだねー。へー。」

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代田「……で、山口さん。実は今日、自分、もう1つ伝えたいことがあって。」

山口「なんでしょう?」

代田「僕、今新卒2年目なんですけど、大学時代は4年間ライブスタッフをやっていて、僕が一緒に付いてやっていた担当社員がサカナクションの運営担当で。」

山口「え……?」

代田「なので、僕、サカナクションの関東近辺のライブは、表周りで運営をずっとやっていたんですよ。」

山口「……!!!」

代田「こうやって音楽業界に就職して、山口さんと一緒に音楽の仕事ができるのがすごく楽しみで!」

山口「あ……えーっと……なるほど、そういう角度で来るか。そういうことかー。」

代田「で、この「DON’T TRUST TEENAGER」っていう曲は、大森さんの"価値観を人に委ねるな"っていう想いがこもっているんですね。今SNSとかで簡単に誹謗中傷を浴びせたりすることを人に合わせてできちゃう時代だけど、ちゃんと自分を持って欲しいっていう心からの想いがこもったナンバーになっていて。これは、SCHOOL OF LOCK!の若い層のみんなにも是非聴いていただきたくて。何かが刺さればいいなって本気で思っていて。」

山口「うん。そうね……でも、もう売れちゃってるからね!」

代田「そんなことないです!」

山口「武道館でやるくらいだから。エフエム小樽でかける必要は……みんな知ってんじゃん、もう。」

代田「いや、全然まだまだ!そんなことないです。まだまだ全然足りていないです。トップアイドルを目指していきたいと思っていますので、まだまだ新人だと思っています。是非、聴いていただきたいなと。」

山口「まあ……今年のテーマは"若手を甘やかさない"だからなー……」

代田「いや、全然……会社に黙ってサカナクションのライブ手伝いに行かせていただきますので!」

山口「ぎゃははは!!(爆笑)」

代田「もちろん行かせていただきます。」

山口「まあなー……そうなー……そういう気持ちがあるんだったらなー……。でも、正直、大森靖子さん作詞作曲で日高さんが編曲っていうのは聴いてみたいなと思うよね。」

代田「リスナーの皆さん欲していると思うので。」

山口「……分かった。聴いちゃおう!」

代田「ありがとうございます!!」



山口「うん。僕らの世代からすると懐かしさがあるね。」

代田「そうなんですよ。ビークル世代は、あーってなるような。」

山口「いい時代だよね、ギターロックシーンの中でね。」

代田「本当にその世代が大好きなので……」

山口「分かりました。良いミュージシャンを教えていただいてありがとう!」

代田「是非です。よろしくお願いします。」

山口「現場ある時連絡するから!」

代田「はい、承知しました(笑)。伺わせていただきます!」

山口「会社に内緒でね。」

代田「もちろんです(笑)。」

山口「ありがとうございました。」

代田「ありがとうございました。」

■『ZOC』オフィシャルサイト
https://www.zoc.tokyo/


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山口「いやいやいや……やっぱり出会わないね、自分は掘らないところを持ってきてくれたっていうのはいいねー。……でもちょっと甘かったかなー……。でもね、目がマジだったから。本当に好きなのかなって思っちゃって、そこには惹かれたかなー。じゃあ、次のミュージシャンを探そうか。いやー、エフエム小樽のディレクターとして良いミュージシャンを発掘してリスナーに聴いてもらいたいなって思うからなー……忙しいなー……忙しい、忙しい……早くフリック入力覚えなきゃいけないなー……」

プロモーターさん「失礼しまーす。今お時間よろしいでしょうか?」

山口「はい、大丈夫です。」

吉永「初めまして、origamiPRODUCTIONSの吉永と申します。」

山口「初めまして。」

吉永「origamiPRODUCTIONS、以前Nenashiというアーティストをご紹介させていただいたんですけど、今回実は、origamiのなかで洋楽のレーベルといいますか、洋楽のアーティストをプロモーションする部門が立ち上がりまして。その名もASTERI ENTERTAINMENTというんですけど、そのASTERIの者としてまいりました。」

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山口「自分たちで海外のミュージシャンを発掘してプロモーションしていくっていう感じなんですか?」

吉永「そうですね。あとは、既に海外では少しずつ火が着き始めてきたミュージシャンを日本でもどんどん聴いてもらいたいということで、プロモーションしていく形になります。」

山口「なるほど、じゃあ今日はどんなミュージシャンを紹介してくださるんですか?」

吉永「本日は、Dayglowという……あの、バンドのDYGLではないんですけど、Dayglowという、21歳の、アメリカのテキサス出身の男の子。若いシンガーソングライターの紹介をさせていただきたいと思います。彼が、テキサス出身の21歳で若い世代なんですけど、日本の80年代のシティポップやシンセミュージックにすごく影響を受けているアーティストです。」

山口「今海外ですごいですもんね。山下達郎さんとかね。」

吉永「そうですね。彼は、YMOさんとか細野晴臣さんとか、もちろんサカナクションさんの音楽も大好きということで……」

山口「いやいやいや……え?サカナクションって誰?(笑)※」(※ここでは、エフエム小樽の山口一郎ディレクターなのです)

吉永「ふふふ(笑) で、5月21日にアルバムをリリースするんですけど、その中ですでにシングルとしてリリースされている「Close To You」という推し曲がございます。彼のちょっとシャイといいますか……男の子が女の子がパーティから抜け出そうよって言うんだけど抜け出せない……そんな甘酸っぱい楽曲がありまして。海外では、他の曲も含めてなんですけど、2億回近くのストリーミング再生があるという形なので、是非日本の……生徒の皆さんとも年代が近いアーティストなので聴いていただきたいなと思っています。」

山口「そうねー。最近の若い子達は洋楽に触れる機会が少なくなってきているものねー。」

吉永「はい。その中でも、日本の音楽に影響を受けているっていうところで、日本の生徒の皆さんも親しみやすいし、入り口になってくれればいいなと思っております。」

山口「……上手ね、君。上手、上手。」

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吉永「(笑)」

山口「でも、今日はごめんね。YouTubeで200万回再生とかしちゃってるんだもんね。」

吉永「でも、日本では分からないので……そんな山口さんに、今日ですね、なんと本人が……」

山口「ちょっと待って(笑)。」

吉永「このラジオに出演すると言ったら大喜びでコメントを用意してくれたので、是非聴いていただきたいと思います。」

山口「(笑)」

吉永「是非聴いてください。」

山口「リアリー?OK,OK!」

Dayglow「KONNICHIWA,Ichiro! This is Sloan from Dayglow. I’m really influenced by Japanese music, especially city pop. And after listening sakanaction, I thought Ichiro probably like same kind of music as me. So I’ll be stoked if you like my music too. Anyway, thanks for listening! Bye!」

山口「Oh,wow! センキュー!……あーごめん、英語全然分かんない!(笑)」

吉永「翻訳いたしますと、"こんにちは、一郎!Dayglowのスローンです。ぼくは日本の音楽にすごく影響を受けているんだけど、特にシティポップが好きで。だからサカナクションの音楽を聴いていて、もしかすると一郎も僕と同じような音楽を好きなんじゃないかなと思ったんだよね。だから、もし君が僕の音楽を気に入ってくれるならすごくうれしいよ。とにかく、聴いてくれてありがとう!じゃあね!"と。」

山口「あー……なんかね、僕はひねくれているから、吉永さんがDayglowに"コメントもらえたら曲をかけてもらえるかもしれないから送ってよ"って言って、"Really!? なんでそんなことしなきゃいけないの?"って、そんな会話があったんじゃないかと思っちゃうよ。」

吉永「そんなことありません(笑)。」

山口「"今ちょっとレコーディングで忙しいから(録音するのは)iPhoneレベルで大丈夫?"って、そういう会話があったんじゃないかって思っちゃうじゃないのよ。」

吉永「いやいや(笑)。海外なので、こういうラジオに出るんですけどどうですかって聞いてから少し時間がかかるかなって思ったんですけど、その日の時差分くらい……その日の夜にはすぐ、「一郎、聞いてくれ!」って感じでコメントが来たので……」

Dayglowコメント「KONNICHIWA,Ichiro!」

山口「ぎゃははは!!(爆笑) コンニチハー、イチロー!こんにちはー!……いや、ちょっともう1回聞かせて!」

Dayglowコメント「KONNICHIWA,Ichiro!」

山口「(カタコトで)コンニチハ、Dayglow!ウーン、カケチャオーウ!キイチャオーウ!」

吉永「やったー!!大喜びだと思います!」



山口「この感じ、また新しく感じるくらい回っちゃったんだねー。今はなかなかライブで来日は出来ないですけどね。是非いつか来日いただけたら、エフエム小樽にも来てもらって(笑)。」

吉永「是非!(笑) エフエム小樽にも本人が来ると思いますので。」

山口「ありがとうございました!アリガト、Dayglow!ガンバッテ、Dayglow!」

吉永「ありがとうございました!」

■リリース情報
2021/5/21 リリース Dayglow 2nd Album 『Harmony House』
https://www.dayglowband.com/



ということで、今回の授業はここまでです。
来週も音楽にまつわる職業シリーズ「プロモーター」の授業をお送りします。

そして、来週のサカナLOCKS!は、"一郎先生の秘蔵アイテム" をプレゼント!!

インスタ連動企画「一郎先生を探せ!」

4/23(金)オンエア当日、サカナLOCKS!の番組インスタグラムに投稿される写真の中に隠れている山口一郎を探し出してプレゼントに応募しよう!
一郎先生の秘蔵アイテムをゲットできるかもしれません!!


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