「一郎先生の誕生日記念『第1回の授業をリマスターします!』」

SCHOOL OF LOCK!


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聴取期限 2021年9月17日(金)PM 10:00まで






9月8日は山口一郎先生のお誕生日でした。おめでとうございます!今回のサカナLOCKS!は、約1ヶ月にわたる "言葉の潮干狩り" から帰ってきた一郎先生の授業です。


山口「先週は、授業を副担任'sの皆さんにお任せして、私はずっと言葉という名の潮干狩りに行っておりましたが、帰って来ました。はい、授業を始めますから席に着いてください。Twitterを開いている生徒はTwitterを一度閉じなさい。Instagramを開いている生徒は、サカナLOCKS!のインスタアカウント(@sakanalocks_official)をフォローしなさい。授業が始まりますよ。」

「さて、2012年4月にスタートしたサカナLOCKS!ですが……2012年ですよ?2012年に生まれた人は今9歳じゃん。小学校3〜4年生かな。今夜は、第1回目のリマスター授業をお届けしたいと思います!どういうことかと言いますと、音楽的にリマスターって言葉があるんです。The Beatlesの昔のアルバムをデジタル処理して現在の音質に合わせる……みたいなことをリマスターっていうんですけど。今回はリマスターというか、リアレンジという言い方でもいいのかもしれない。どういうことをやるかというと、サカナLOCKS!は、進行の台本っていうのがあるんです。いつも授業の最初に登場するカヲル先生が構成作家として台本を作ってくれて、それを見ながら一度打ち合わせをしてから授業を始めましょうねっていうのがあるんですね。これはどんなラジオにも大抵あると思う。ないのもあるけど、たいてい進行台本っていうのがあるんですよ。もちろん、第1回目の授業にも台本がありました。今回は、その台本を使って、いま41ちゃい(41才)になった、ラジオ歴も長くなってきた私がどういう風にしゃべるのか……そんな授業をお届けしたいと思います。」

「第1回目は9年半前ですからね。1回目の時って、ラジオとか全然慣れてないわけ。まったくと言っていいほどラジオずれしてないの。北の国からギターを一本持ってメンバー5人で東京に出てきたんだ。」

(♪急に「北の国から」が流れて……)

「父さん、僕は今、東京という街で、全国放送のラジオをやっています。……ルールルルル……」

「(普通のしゃべり方に戻って) ふふふ(笑)。こんな余裕もないの!(笑) こんな余裕もない中でやっていた第1回の放送を聴いてみましょうよ。」

(2012年4月2日の授業)→[コチラ!])


『(チャイムの音) はい、それでは授業を始めます。席に着いてください。それでは黒板を読み上げます。皆さんが普段知っている "音楽" と同じ発音なのですが、僕は今、黒板に "音を学ぶ" と書きました。音を学ぶで、 "音学"。』


「(♪水泡の音を聴きながら……)ブクブクあったね。ふふふ(笑)。暗……暗い先生だな(笑)。うわ、いきなり黒板書いていますよ。かたいなー……。何これ(笑)。……ちょっと待って!一回ストップ!(笑)……なんでこんな感じ?もっと明るく行こうよ一郎。どうしちゃった?……よし、続きを聴きましょう。」


『これはこの時間の授業の科目であり、僕が担当する授業になります。(♪不穏なBGMが流れてきて……)こんばんは。』


「……ちょ!ストップ、ストップ!!ヘルツ先生、このBGM何?(笑)このテンションにこのBGMを当てちゃったらそうなっちゃうじゃないですか。もう少しいきましょうよ、雰囲気を!(笑)。続きを聴きましょう。」


『今日からSCHOOL OF LOCK!の、毎週月曜のこの時間の授業を担当することになった、サカナクションの山口一郎でございます。『音を学ぶ』『音で学ぶ』『音に学ぶ』この授業で、音からいろんなことを皆さんに学んでいただけたらなと思います。』


「ふははははは!!(爆笑) ちょっと、ストップ!ちなみにこの時の他の講師って誰ですか?まず、Perfume研究員はいたじゃないですか。あと、Base Ball Bear先生!小出くんだ。あと、flumpool先生でしたね。……ちょっと異質すぎません?その並びの中でこのトーンのラジオ(笑)。はい、続き聴こう(笑)。」


『そして、生徒諸君に、音楽の裏側を見せていきたいなと思っている所存でございます。よろしくお願いいたします。』


「……ちょっとストップ、ストップ!『所存でございます』って言ってますよ、僕(笑)。うわー……今よりも貫禄あるじゃない。続き聴こう。」


『"音楽の裏側" というと、堅苦しくなっていますけど、簡単に言うとですね、曲ができるまでのことだったり、音楽を作るということ。皆さんは実際に、"曲が出来上がったものを聞いて、それに対してどう思うか" っていうところしかないと思うんですけど、僕らミュージシャンからすると、作る過程があるわけですよ。そこにいろんなドラマがあったり、いろんなストーリーがあるんですよね。そういうことだったり、"なぜその曲が生まれたのか"、その理由みたいなものも色々あるんですよ。本当に話しだすと、朝になってしまうくらい、深い話もあるんですけど。あと、僕らが作った曲を皆さんのもとに届ける人がいたりするんですよね。例えば、僕が部屋で一曲作ったとします。それはもう、部屋の中だけで完結したら皆さんに届かないですけど、 それをラジオで流したりですね、CDにしたり、お店に届けたり、お店でそのCDを受注したりですね。話していくと止めどないのですが、そういういろんな人が関わったりしてるんですよ。皆さん、当たり前すぎてなかなか気づかないことだったりするかと思うんですけど、そういう音楽の裏側を、事細かく、米粒を拾うように……』


「ふふふ(笑)。完全に堅苦しいよね。ちょっと、ちょっとストップ!……米粒のくだり、いるかな?米粒を拾うっていうのはちょっと分かりにくいかなって思いますよね(笑)。でも9年前僕が言っていた、プロモーターとか営業の方とか、そういうところもちゃんと説明していきましょうっていうのはちゃんとやっていますよね。プロモーターの授業とかやってるし、有言実行してる。」


『真面目に、真剣に、話していけたらと思いますので、是非とも、生徒諸君、よろしくお願いいたします!それが "音学の講師" サカナクション、山口一郎の授業です。(♪「アルクアラウンド」のイントロが流れて……)』


「ははは(笑)。真面目にやってる。真剣にもやってるけど、トーンは明るくしてもいいかなって思ってこうしてる、今は。……おー、ここで「アルクアラウンド」にいくか。」

〜第一回を聞くのはここまで〜


「なるほどねー。ちょっとおちゃらけキャラの山口一郎って、ここ2〜3年だと思うんですよ。もうちょっと前かな?4〜5年かな?これは、サカナLOCKS!のせいなんですよ。せいって言ったらあれですけど……サカナLOCKS!を自分で聴いて、このままじゃだめだなって思ったんです。自分のキャラクターが、伝えたいって思うことが伝わらないと。Twitterのリアクションも薄いし、自分の授業を楽しみにしてくれている人が少ないっていうのはすごく実感していたし。これって、サカナクションのファンだけに向けてやるものじゃないから、サカナクションを知らない人にも聴いてもらうにはどうしたらいいのかっていうことをめちゃめちゃ考えたんですよ。その中で、できてきたのがこのおじさんなんですよ。だから、『サカナクションの山口一郎って、曲とイメージが違うよね』みたいなのは、完全にカヲル先生のせいなんですよ。だから今日、このリマスターの授業でもう1回プロデュースしてくださいよ。当時のカヲル先生がこうだったらいいなって思っていたやつを言ってくださいよ。その通りにやるから。」

カヲル先生(以下、職員)「分かりました。そうですね……多分、今のしゃべり口調はOKです。今このテンションはすごく良いと思います。やっていくうちにぐんぐん上がっていくのは、初回抑え目でやるとか。あと、裏側を見せていきたいっていうので、音楽の裏側っていうのはどういうところかっていうのを、2021年バージョンとして、2021年に見せるべき音楽の裏側って何かみたいなことを最初にぐっと強めに言って、楽しそうな授業だなって思わせるっていうのがいいかなと思います。」

山口「なるほど!フックね。」

職員「そう、フック。引っ掛かり大事です。」

山口「分かりました、やってみましょうよ!9年経ったらどれくらいラジオがうまくなっているかっていう授業でもありますからね。よし、じゃあ1回目の台本が手元にあるので、いってみましょう。」


(♪チャイムが鳴って……)

山口「(暗いトーンで)はい、それでは……ちょ、もう1回(笑)。ははは(爆笑)」

職員「はい、カットカット。聞いてました?さっきの話。」

山口「いやいや、引っ張られた!(笑)過去の一郎に。どこまでコピーするのかなって思って(笑)。すいません(笑)。」

職員「『はい、』っていう第一声がもうちょっと……」

山口「そこは行ったほうがいいですよね。そこは今までの感じでいいですもんね。」

職員「うん。」


山口「(明るく)はい!それでは授業を始めますから席に着いてください。黒板書きますよ……カツカツカツ……それでは黒板を読み上げます。"音学"。」

(♪不穏なBGMが流れて……)

山口「(笑)」

職員「はい、カットカット!BGMが。このBGMが、『世にも奇妙な……』になっちゃってるんだよ。」

山口「そうだそうだ(笑)。ヘルツ先生、そこはちょっとBGMも、もう少し今の感じにしてくださいよ。そこは僕じゃなくてヘルツ先生ですよね?」

職員「そう、今はディレクター(ヘルツ先生)が悪い。第1回と同じBGM出しちゃったから。」

山口「引っ張られちゃったから(笑)。」

職員「でも、一郎先生のテンションいいですよ。じゃあ、『黒板を読み上げます』のところからいってみましょう。」

山口「了解です。」


山口「それでは黒板読み上げます。"音学"。」

(♪「北の国から」が流れて……)

山口「(ぼそっと) 父さん……


職員「はい、カットカット!早い早い!」

山口「(爆笑)」

職員「だから、まだ番組の全貌が分かってないのにこのボケは伝わらない。この人が北海道出身かどうかも知らない生徒がいっぱいいるから。」

山口「そうですよ(笑)。早すぎる。」

職員「ただ、さすが9年経ってるから反応が速い。BGMに対する反応はめちゃめちゃ速い。」

山口「(爆笑)」

職員「ちゃんとやろう(笑)。」

山口「ちゃんといきましょう。」


(♪明るくオープニングらしいBGM)

山口「それでは黒板読み上げます。"音学"。皆さんが普段知っている "音楽" と同じ発音なのですが、僕は今、黒板に "音を学ぶ" と書きました。音を学ぶで、 "音学" 。これはこの時間の授業の科目であり、僕が担当する授業になります。こんばんは。今日からこの時間の授業を担当することになりました……サカナクションのー……山口一郎でーーーーす!!!(♪「夜の踊り子」が流れてくる) フーーーー!!!!みんな、まだまだ踊れるぅーーー!?


職員「はい、カット!」

山口「(笑)」

職員「上がりすぎ。」

山口「こうじゃないよね。」

職員「こうじゃないです。」

山口「分かりました。」


(♪明るくオープニングらしいBGM)

山口「こんばんは。今日からこの時間の授業を担当することになりました、サカナクションの山口一郎です。音を学ぶ、音で学ぶ、音に学ぶ "音学"の授業。この授業で、音からいろんなことを学び、生徒の皆さんに音楽の裏側を見せていきたいと思っています。音楽の裏側っていうのは、我々はミュージシャンとして普段生活しているんですけど、皆さんは僕らが作った音楽を、テレビであったり、ラジオであったり、サブスクリプションであったり、YouTubeであったり……いろいろなところで触れると思います。でも、その音楽がどんな過程を経て皆さんの元に届いているのか。そして、作られた音楽が一体どのような形で僕らのところに収入として入ってくるのか(笑)。ふふふ(笑)。」

職員「いいよ、いいよ。大丈夫よ。」

山口「もう、すごいところからすごいところまで、細かい……米粒くらいの小さいところから(笑)。もっと大きいところまで全部届けていきたいと思っています。そんなことを、生徒と一緒に学んでいく授業。それが、音学の講師、サカナクションの授業でーす!

職員「ふふふ(笑)。」

〜はい、2021年版リマスターは、ここで終了〜


山口「……どうですか?SCHOOL OF LOCK!の新しい講師としてこの新人のバンドがポンと来たら。」

職員「思ってたのと違う人が来たなって思います(笑)。」

山口「ははははは!(笑)」

職員「でも、これはこれで、この人は意外と楽しいことをしゃべるかもしれないから、楽しいのを混ぜつつやっていく方向になるなっていう。」

山口「結構早め……2年目くらいにミュージシャンしりとりいってました?」

職員「いってますね。半年後に。」

山口「半年後に(笑)。わー、じゃあ結構、損してますね、僕。でも、1回目聴くと勉強になりますね。成長の過程が分かるから。僕らもデビューシングルとかを聴き直したりすると、すごい当時のことを思い出すし、新しい曲を作っている中で昔の曲を聴くと影響が出ますからね。皆さんも、普段生活している中で振り返る瞬間があったらいいんじゃないかなと思います。」

SCHOOL OF LOCK!



そろそろ今回の授業も終了の時間になりました。

「リマスターというか、リアレンジというか。卒業アルバムを見返すような感覚ではありましたけど。最初からうまくいくことなんて滅多にないじゃないですか。でも、僕は習慣だったり、繰り返していくことが人を成長させていくっていう風に思うので。このサカナLOCKS!も、そのままでいいと思わなかった自分であったり、周りの人がいたからこそ変化させていく……今が100点とは思わないけど、変化させていこうって思ったことが自分を成長させたのかなって思いますね。だから、ちょっとずつでも習慣で変えていこうってやっていくと、進化するんだなって思います。」

「さかた校長……なんと、退任というお話を聞きました。9月30日ということでね。僕、まだ1回も生放送教室でお会いできてないんですよね。ちゃんとお会いしてお話ししたかったんですけどね……。でも、どこかで一度お会いできたらいいなと思っていますし、今度Instagram Liveとかでお話ししましょうよ。オンライン上で顔を突き合わせて。いろいろお話し聞きたいですしね。いやー……でも、びっくりしました。」

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