「ラジオとBGMの関係性についての授業」

SCHOOL OF LOCK!


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聴取期限 2021年10月15日(金)PM 10:00まで




2021年10月からSCHOOL OF LOCK!は、17年目に突入。こもり新校長と、ぺえ新教頭のふたりが就任しました。サカナLOCKS!は、10年目に突入しております。音を学ぶ「音学(おんがく)」の授業、サカナLOCKS!、これからもよろしくお願いします。


山口「はい、授業を始めますから席に着いてください。Twitterを開いている生徒はTwitterを一度閉じなさい。Instagramを開いている生徒は、サカナLOCKS!のインスタアカウント(@sakanalocks_official)をフォローしなさい。授業が始まりますよ。Instagramの写真で、山口一郎かくれんぼシリーズっていうのをやっているんですけど……もうこの近辺に隠れる場所がないね(笑)。カメラマンの樋口くんも事前にこの辺りでこんな感じでどうですかって調べておいてくれたらいいんですけど、やってくれないから毎回行き当たりばったりになっちゃうの(笑)。」

今回の "音学" の授業は「ラジオ番組におけるBGMについて」の授業です。ラジオ番組の中で、トークのバックなどに流れる音楽=BGMには、どんな効果があるのか。どんな影響があるのか。番組の雰囲気がどう変化するか、生徒の皆さんに体感してもらいます。

「まず、ラジオでいろんな人の曲が流れるのは、ラジオ局が(著作権管理団体に登録されている楽曲は)何をかけてもいいっていう包括契約っていうのを結んでいるからこそ、いろんな曲をかけることができます。例えば、僕のInstagram Liveとかでそれをやると一瞬でBANされちゃうんですね(配信停止になってしまう)。なので、ラジオで音楽が流れている音楽には、そういった事情があるっていうのも分かっていただきたい。」

「あと、サカナLOCKS!で流れている音楽って、僕が再生しているわけじゃないからね。(それまで流れていたBGM「陽炎」の音が止まって……)あ、今止まったでしょ?(笑) これも、ディレクターがパッと止めているわけですよ。ヘルツ先生が曲をかけたり止めたりするんです。今、BGMで「陽炎」が流れているでしょ?僕のしゃべり方も「陽炎」になってきたでしょ? (サビのところに合わせて)ウォッオゥ!……ふふふ(笑)。(BGMのボリュームが上がってきて)……ほら、体がのってきてるね。ボリュームが大きくなったりすることで、僕も高揚するのよ。そういう風に、BGMにのせられてしゃべっているっていうところがあるので、ディレクターってすごい大事だっていうことが分かりますよね。これは、音学室(スタジオ)だとできるんだけど、最近のコロナ禍でのリモート授業だと、なかなかうまくいかないんですよ。そういうシステムもヘルツ先生がセッティングしてくれていたけど、やっぱり音学室だとテンションが上がります。」

「今週からSCHOOL OF LOCK!は、新たにこもり校長とぺえ教頭をお迎えして、新体制のSCHOOL OF LOCK!でお届けしています。新しい校長・教頭を迎えて、番組の雰囲気も変えていこうと。つまり、BGMも、今までのことも踏襲しつつも新しくしていこうよっていうのをディレクター陣で話し合ってるわけですね。なので、BGMによってどういう風に番組の雰囲気が変わるのか、すでに体感している生徒もいると思います。」

「例えば、SCHOOL OF LOCK!のBGMといえばこれですよね。」



「これは、映画『Trainspotting』でも使われている、Iggy Popの「Lust For Life」という曲です。これを聴くとSCHOOL OF LOCK!だと思う生徒もたくさんいると思います。これを聴くと……さあ、始まりました!SCHOOL OF LOCK! サカナクションの山口一郎です!起立!礼!……みたいな感じがしてくるじゃない。BGMの影響って結構大きいでしょ?」

「そして、10月からのSCHOOL OF LOCK!で流れているBGMのひとつを聴いてみましょう。」



「ほら……なんか……冥王星は、惑星から外れてしまいました……しかし、冥王星に向かって声を張り上げよう!行くぜ、SCHOOL OF LOCK!……ははは!!(笑)違う?(笑) 僕がやるとこういう感じになる。ちょっと規模が大きくなるよね。日本から宇宙の冥王星まで行っちゃう。適当な感じに聞こえるかもしれないけど、そういうヒントになるわけですよ。トークする上でのテンションとかね。確かにSCHOOL OF LOCK!が変わった感じがしますよね。ロックからEDMになっているっていう時点で、ちょっとスケールが大きくなったというか。ちょっとストイックだったものが、いい意味でスケールが大きくなったんじゃないかなと思う。このように、BGMによって番組やトークの雰囲気が変わっていきます。」

「続いて、サカナLOCKS!でよく使っているBGMを聴いてみよう。」



「(しっかりした口調で……)『SCHOOL OF LOCK!の"音学"の授業、サカナLOCKS!。サカナクションの山口一郎です。』……って、普段より言い方がかたいけど、授業が始まるなって感じがするじゃない。他には……」



「(落ち着いた口調で……)『ちょっと聞いてくださいよー。』……って(笑)。こういう感じになるでしょ?……『人生にはこんなこともあるんだなってことがミュージシャンをやっているとよくある。たまたまね、この間ね……』っていう風に話が広がっていくでしょ?だから、音楽ってすごい大事なわけ。僕みたいなお調子者は、簡単に音楽でテンションが変わるから。」

「で、ここからは、番組ディレクターのヘルツ先生が、いろいろなBGMを流してくれる。僕が聴いたことあるものもないものも含めて、僕のトークに合わせてBGMを変えていってくれるし、僕もBGMによってトークの内容を変えていく……みたいなことを打ち合わせなしでやっていこうと思います。つまり、ここからはライブですよ。ふふふ(笑)。」

「トークのテーマを設けたいんですけど、もう10月ですので……『秋』というのをテーマにやっていきたいと思います。」



「皆さん、こんばんは。サカナクションの、山口一郎でございます。えー、秋といえば、芸術、食欲、読書……と、いろんな秋があると思いますけど、私が知っている秋というのは、北海道からみた景色の秋でして。こちらの、本州に住まれている……北海道から言うと内地っていうんですけど、内地に住まれている方よりも、紅葉が早く始まるんです。10月の今頃といったら、もう雪……雪……雪を感じ始めているわけですね。雪を感じる中に、ひとつずつ思い出を積み重ねていく……」



「……父さん……膝まで積もった雪が、キュッ、キュッ、キュと音を立てております。電線が雪でたわみ、冬の風の中、ごうごうと音を立てています。……父さん……父さん……ルールルルル……ふふふ(笑)。」



「そんな中、やってきました山口一郎。この季節、冬を……冬を……冬を待ち侘びる……ふふふ(笑)。厚いダウンの下にはヒートテック。しかしながら、まだダウンだと暑い季節だという……夏と冬の間で揺れる、恋心。胸ポケットには、白いハンケチ(※ハンカチのことです)。……ふふふ(笑)。スパゲッティで汚れた唇拭いてみた。洗濯しても、落ちないな……母さん、ごめん。ハンカチが青春のように汚れてしまったよ……

♪ (尺八と琴の和風なBGM) ※著作権フリー音源

しかし!ここで現れたのは、サカナクションの山口一郎!いざ、参らん!……右脇に刺した刀……この刀で何を語るか……ロックミュージシャンとして、ギターは刀でもありうるのです……!さあ、やってきたぞ、カウントダウンの季節……」



「しかしながら、私、サカナクション 山口一郎という人物はですね、北海道生まれで、東京に出てきたのも20代後半ということで、非常に遅かったんですね。その遅い中で……青春、青年期、ある種社会人の一部まで北海道で過ごしてから東京にきたということで、そこで見えてきたものというものは、一段と違うものなのではないかと思う。しかし、北海道というその地で育った秋の感覚と、本州で過ごす秋……この違和感というものにきっと僕の音楽の真髄が隠されているのではないかと思っているのです。」



「しかし、まー、この秋晴れの空の中で、一体どんな恋が生まれているのか……いくつ恋が生まれているんだろう?そんなことを思いながら、今日も公園を散歩するのです。散歩をしている中で、よく見えてくるものがあるんです。そう……鳥たちのささやきです。ミュージシャンになると、音が見えると言い換えたりすることがあるんですね。秋の公園の鳥たちの声。木々の音……いろいろ見えてきますね。」



さあ、クライマックスがやってきました!サカナクションの山口一郎です。トリをつとめます、ありがとうございます。まあ、こうやってラジオのBGMに対していろんなしゃべり方をしていくんですけど、やっぱり音楽っていうのは人間の気分を作りますよね。つまり、匂いに似ている。匂いというものも、人間の気分を構築するものだし、音楽っていうものも同じような効果がある……つまり、目で見えない、手で触れないが、我々の気分を作ってくれる音楽。そんな音楽が、我々の心に染み付いていくんです。……では、聴いてください。サカナクションで「新宝島」!



「……こういう感じですよ。そういう意味でも、「新宝島」のイントロってめちゃめちゃ効果があると思いません?使い勝手がいいんですよ。「新宝島」がリリースされた直後によく言われたのは、「ラジオで使いやすい」ってことでした。何かの発表がある時に「新宝島」があると、発表が大きく感じるし、その後のリズムも明るいから非常に使いやすい。」

「……さあ、いよいよ発表です!」

(急に一郎先生が発表の流れを始める。)

<ドラムロールが流れてきて……>

「……優勝は……さかた元校長―――!!!

(♪「新宝島」のイントロが流れて……)

おめでとーーーーーう!!!!

「……ほらね?使いやすいのよ。なんでもいけちゃうかもしれない。暗い発表でも、「新宝島」が流れたら明るく感じちゃうんじゃないか説。まあ、でも、BGMにはこういう効果があるっていうことが分かりました。」


今回の授業も終了の時間となりました。

「ラジオ番組っていうのは、パーソナリティだけで成立しているわけではない。台本を作る構成作家がいて、ディレクターがいて、みんなのチームワークでひとつの番組ができているっていうことが分かっていただけたと思う。これはどんなジャンルにも該当すると思うんです。サラリーマンにもあると思うし、僕らミュージシャンでいうと、エンジニアがいて、プレイヤーがいて、プロモーターがいて、マネージャーがいて……いろんな人が関わっていろんなものができあがっていると。つまり、音楽に関わるものってそういうことが多々あるんですよね。だから、いいミュージシャンの周りにはいいチームができているっていうのもよく聞く話かなと実感しています。このサカナLOCKS!のチームも、10年目。10年やれたっていうのは良いチームだったからかなと思っています。」

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