宿題『 歌詞が好きな曲と、好きな歌詞を教えて! 』(1)


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よろしくね。
先日、ライブ映像発売記念Ustreamを見て感動でそのままライブBlu-ray購入しまして。ちゃっかりライブの先行予約も応募してチケット当たりました(笑)札幌公演(土)行く人はよろしくお願いします。一緒に楽しみましょう。
8センチメンタル
男/19/北海道




山口「先日、幕張メッセのライブの様子を収録したBlu-rayとDVDを発売して、その解説Ustreamをやったんです。この間、授業でもお話ししたんですけど、ライブでは6.1サラウンドでやったんだけど、収録したものは5.1サラウンド仕様で、それをバイノーラル・レコーディングしたんだよって話を、映像を使ってもっと細かく、直接僕が語りかけるように説明したんですね。8センチメンタルはそれを見てくれて、乗っかってBlu-rayを購入したっていう釣られた人ですね(笑)。ライブも来てくれるみたいで、本当にありがとうございます。今度のツアーも、これからセットリストを考えますけど、すごいことになりますよ。作戦をいろいろと考えていて、小さい所だからこそできることをやっていこうかと思っています。面白くなりそうなので、楽しみにしていて下さい。」

サカナクション先生が今年の5月に幕張メッセで行なったLIVEの様子を収録した映像作品「SAKANAQUARIUM 2013 sakanaction -LIVE at MAKUHARI MESSE 2013.5.19-」については、[ コチラ ] の授業で、山口先生が詳しく解説してくれているぞ!


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現在、サカナLOCKS!では、生徒の皆さんに「歌詞が好きな曲と、好きな歌詞を教えて!」という宿題を出していますが、たくさんの提出ありがとうございました。今夜は届いた回答を紹介していきながら、生徒の皆さんがいいと思う歌詞、どんな歌詞が心に響いているのか、実際に楽曲を聴きながら分析していきたいと思います。

「これは、楽しみですね。生徒から届いた宿題は1回、すべて目を通しました。あまりにも量が多かったからね。そこで感じたのは、みんなが良いっていうのは『 背中を押してくれる歌詞 』が多いということですね。悩んでいる時、辛い時、寂しい時、孤独なとき、そんなときに、ポン、と背中を押してくれるような言葉を選んでいる気がするな。あと『 名言感 』があるね。Twitter的に言うと、"名言bot"のツイートに出てくる言葉のような歌詞にみんなが反応しているっていう傾向があります。まあこれは、本当に客観的に分析したもので、もちろん、その中の内容や、どこに刺さったかの違いはあると思います。ただ、傾向としては、そういうものがあったということを理解した上で、聞いてもらえたらと思います。ミュージシャンとしては、サカナクションを除くと、BUMP OF CHICKEN、RADWIMPS、星野源、スピッツ、SEKAI NO OWARIなどが特に多かった印象です。やっぱり、すべてがサウンドだけではなく、歌詞もしっかり認識されているミュージシャンの名前が並んでいますね。」


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それでは、皆さんから届いたメッセージを紹介していきます!



私の歌詞が好きな曲は、クリープハイプの「傷つける」という曲です。"愛なんて……"という部分から、サビまでの歌詞が一番好きです!!この曲を聴いていると、涙がぽろりしちゃいます……。
萌仁花
女/15/兵庫県





クリープハイプ「 傷つける 」
(アルバム『 吹き零れる程のI、哀、愛 』収録曲)


「これはすごい歌詞だね。その前後は分からないけど、この一文だけを見ると、ものすごく現代的で、今の若者の気持ちを日常に近い物で比喩している感じがするね。……ここだけ読むと、どういうことなんだろうね。ボールペンのようにいつか無くなる物だと思っているのかな?途切れ途切れになるってことなのかな……いろんな意味合いがあるよね。歌詞の全文を見てみると……うーん、素晴らしい。サビで、文字から言葉に変化したんですね。いや〜、すごいね。上手と言うか、自分が知っている物に置き換えられて行くと、親近感があるし、読んでいて納得できる物になりますね。僕、大好き!なんか、ドキッとするね。……モテそう(笑)。モテそうだなぁ〜。僕ね(ボーカルの)尾崎世界観君との思い出がひとつあるんですよ。SWEET LOVE SHOWERに出演した時に、鹿野(淳)さんに、紹介した人がいるって言われて、それがデビューしたばっかりだったかな……その頃の尾崎世界観君で、「10万枚売るには、どうしたら良いんですか?10万枚、売りたいんです。」って言われたの。当時、僕らはCDが10万枚売れてたのかな。だから「何、この人!?」って思って。そんな風に言う人っていないからさ。だけどそれは野心があって、ちゃんと歌で勝負したくて、そこに食い込んで行きたいんだって気持ちがあるんだなって思ったんです。そしたら次から次に良い曲を出して、タイアップも出して……すごい歌、多いもんね。なんか、嬉しいですね。」


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続いて……



私の好きな歌詞は、赤い公園というバンドの「カウンター」という曲の、"我々は未来から……"という部分です。私は時々、生きることが嫌になって、どう死んでやろうかとか考えてしまいます。でも、この歌詞を初めて見た時、この言葉があれば私は生きることができるんじゃないか、と思いました。きっとこれからも、生きることが嫌になることがあると思います。でも、そんなときはこの歌詞を唱えて、行きたいです。だから私は、この歌詞が大好きです。
GIANTS歴6年のbaby
女/17/茨城





赤い公園 「 カウンター 」
(アルバム 『 公園デビュー 』 収録曲)


「なるほどね〜。アレンジがすごいね!これ、コード感が本当にポップなんだけど、音色がすごく悪いからめちゃめちゃハードに聴こえる。ハードで前向きな感じって、Hi-STANDARDの感じなんだよ。すごい分かってるね〜、津野さん。この歌詞、英文にしてもカッコイイと思うよ。いくつだっけ、確かめちゃ若いんだよね……。22歳か!新世代って感じがしますね、赤い公園。津野さんとは一回対談したことがあって、しかもまた鹿野さんの企画で(笑)。俺、鹿野さんとしか会ってないんじゃないかって説があるけど(笑)。津野さんもすごい人でしたね。今の子って感じ、現代的な。でも、すごい闇を持っているね。すごい大きな闇を持っているけど、外に向かって立ち向かおうとしていて、ものすごく大きなマジョリティのことも大好きだし、すっごい小さなマイノリティのことも大好きな……良い意味での変態(笑)。そんな子だなって客観的に思いましたね。年上として見たらね。赤い公園は間違いないですね。アートワークとかをやっているチームは、東京事変のチームなんですよ。だから、周りからの期待も大きいしね。ミュージックビデオもめちゃ面白いよね。スタイリストがmomoさんなの。サカナLOCKS!の授業にも来てくれた、北澤"momo "寿志さん。一緒なんだよね。」


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BUMP OF CHICKENの「HAPPY」。サビの、"終わらせる勇気が……"の部分です!
トマト幻想曲
女/16/愛知





BUMP OF CHICKEN 「 HAPPY 」


「BUMP OF CHICKENの場合は、言葉と一緒に藤原さんの声が入ってくるよね。だから、余計に言葉の意味が付加される気がするな。これは若者の心を打つだろうと思いますね。BUMP OF CHICKENは、宿題で提出されてきた数が多かったですね……。名曲があり過ぎですよ。人それぞれ、思い入れのある曲がたくさんあって応募数も半端なかった。やっぱりモンスターバンドなんだって感じがする。曲だけではなく、言葉でも感じ取れるというのが素晴らしいですよね。……俺も頑張ろう!(笑)」


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Base Ball Bearの「 君はノンフィクション 」。"うつむいた君に……"というところです。歌詞に、歯の矯正器具という単語を使うのが斬新で好きです。
苺たましい
女/15/福島





Base Ball Bear 「 君はノンフィクション 」
(ミニアルバム『 初恋 』収録曲)


「タイトルからしてすごいよね(笑)。実際に聴いてみても、絶好調だね!(笑) これはすごいわ〜……。アレンジとかも、なんだこのニセモノ感、半端ないっすね。この曲は、Base Ball Bearと岡村靖幸さんと一緒に制作した曲なんですね。でも、マッチしてる。80's(エイティーズ)っていう、80年代の洋楽で、MTVが流行った時代に、こういう音楽が海外でもたくさん流れていて、そのリバイバルがつい最近、2年前くらいにあったんですよ。その流れから変化して現代の洋楽になっていて、その影響を受けている日本のミュージシャンが、ポップシーンでどう披露していくかを模索していたんだけど、バンド界はそれを表すのが難しいんですよ。ニセモノ感が出ちゃうから。WINK感が出ちゃうんです(笑)……分かんないか(笑)。日本語だっていうだけで、洋楽をうまく真似できていない感じが出てしまうんです。だけど、Base Ball Bearのこの曲は、そのニセモノ感を敢えて出して、本物にしちゃっていて、タイトルは「君はノンフィクション」って……これ、いろんなことが内容に付加されていますね。"歯の矯正器具が……"の部分、言葉数が合ってないからね!わざと引っかかるようにしてるんだよね。サビ前でこの言葉を持ってくるってことは、1回ブレイクする。そうやってブレイクさせる言葉が矯正器具……(笑)。ヒドイね、ヒドイ(笑)。いや、良い意味で、ね!かっこいいなと思いますね。小出君、すごいね〜。変な人と変な人が合わさったらこんな風になるんだ(笑)……ちょっと、じっくり聴いてみよう!」


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といったところで、授業終わりの時間がきてしまいました。

「早いね〜。みんな、他にもたくさん良い歌詞を送ってきてくれたので、紹介したい歌詞がたくさんあります。だから、続きは来週!」

ということで、来週も引き続き、生徒から届いた『 歌詞が好きな曲と、好きな歌詞 』を紹介していきます。山口先生が詞と曲を聞いて「天才だわ」と言った、SCHOOL OF LOCK!にも深く関わっているミュージシャンを来週紹介します!!

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