サカナLOCKS! 再開!



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1ヶ月間の休講をはさんで、"音学" の授業、再び開講!しかも通算100回目の授業です。生徒の皆さんからはたくさんの、待ってました!書き込みも頂きました。どうもありがとうございます。今回は休講中に行なっていたサカナクションのLIVEツアー SAKANAQUALIUM2014"SAKANATRIBE" の話を中心にしていきたいと思います。


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山口「はい、授業を始めますから席に着いて下さい。マンガを読んでいる生徒、マンガを机の中にしまいなさい。Twitterを開いている生徒、Twitterを閉じなさい。授業を始めますよ。」


<教室が騒がしい>


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「……ん? どうした? 新学期、始まってるぞ?1ヶ月休講だったからって騒ぐんじゃない!サカナLOCKS!は、BUMP OF CHICKEN先生に乗っ取られずに、ちゃんと帰って来られたぞ!(笑) 先生、1ヶ月間、冷や冷やしていたぞ。サカナクションの旬も……サカナの旬も過ぎて、違う先生にこの授業を乗っ取られるんじゃないかと冷や冷やしていたぞ。でも、ちゃんと帰って来れたので、生徒諸君は引き続きサカナLOCKS!をよろしくお願いします。……それでは、授業を始めますよ。」




なんてったって春
「なんてったって春」聞きながら、 早くサカナLOCKS!始まんないかな、って思ってます。 なんか木曜日が物足りない!
ノンストップ猫ちゃん
女/14/神奈川県





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「あ〜、良い生徒ですね!「なんてったって春」っていう曲がサカナクションにあるんですけど、それを聴きながら、春を楽しみながら、サカナLOCKS!を待っていてくれたというね。もう、優等生じゃないですか。じゃあ、ノンストップ猫ちゃんは生徒会長だ!」

「それでは、黒板書きます。」


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「授業復帰早々ですが、今夜は、実は通算100回目の授業です!!……なんと、前回が99回目の授業だったんですね。今回が100回目。99で止まっていたんですね……危なっ。もし終わっていたら、100回目を迎えられずに終わるところでした。今日は記念すべき100回目の授業です。」


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「先日、仙台公演でファイナルを終えましたが、仙台公演は、実は、インフルエンザによるライブ中止の振替公演だったんですね。あのね、僕、インフルエンザになったときに、もう40度くらい熱が出てベッドで眠っていたんですよ。熱でうなされながら、iPhoneでSafariを開いたんです。そしたら、Yahoo!のトップ画面が立ち上がって、エンタメの所に「サカナ 山口 インフル」って書いてあって(笑)。俺、なんてことをしてしまったんだろうって。俺がインフルエンザになってしまったら、Yahoo!トップに載るのかと。それくらい重大な事を犯してしまったんだと思いました。ライブが中止になったことで、たくさんの人がライブに来られなくなってしまって、ご迷惑をおかけしてしまったんだなっていうことを感じて、気をつけなきゃいけないなと。……いや、気を付けてはいたんですけどね。それで、インフルエンザになって、2つ中止になった仙台公演が、振替公演でツアーファイナルとなったわけですね。全体的に、今回のツアーは本当に面白い、楽しい、というか、今のサカナクションをちゃんと体現できた良いツアーだったんじゃないかと思っています。」


そんな今回の全国ツアー SAKANAQUALIUM2014"SAKANATRIBE" の感想書き込みを紹介していきます。



SAKANATRIBE!LIVE!
2月25、26日SAKANATRIBE名古屋2日間参戦させていただきました。今回、人生初のサカナクションでしたが、LIVEが始まると自然に体が踊っていました。LIVEが始まった瞬間から、LIVE全体を通して、色々な意味の「0から100」が伝わってきました。2日目に一緒に行った姉は、人生初LIVEがこのサカナクションのLIVEで、本当に楽しめたみたいです。あの曲のあそこさ!と今でも家で姉とサカナクションの話でもちきりで、LIVEに行けなかった母が嫉妬しております(笑)なので、母のためにも47都道府県ホールツアーをお願いしたいです!今後もサカナクションを楽しみににしています。
SLOWLY18
女/19/三重県





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「わ、人生初ライブだったんだ!47都道府県ホールツアー!お〜、言うね!47都道府県ホールツアーをやるには、ものすごい量の予算がかかります。バンド5人で移動するわけじゃないから、スタッフも含めて30〜40人規模で全国を回るわけでしょう。すると、顎足枕(あごあしまくら)って言葉があるでしょ。顎、これは食費。足は移動費。枕はホテル、宿泊費ね。この3つのお金がかかりながら、彼らのギャランティも発生しつつ、ツアーを回らなければいけないので、すべての都道府県を回るとなると、結構なお金がかかるんですよ。で、会場を借りて1日しかライブをやらなかったら、仕込んでライブをやってその日にバラさないといけないのね。だから、お金が余計かかるんですよ。2日間とかできたら、1日分、丸々浮くわけじゃないですか。だから47都道府県で2DAYSずつできたら、ちゃんと清算ができるんですよ。ライブとして成立できるんですけど。なかなか僕らくらいの、全国的にもまだまだ認知度が低いバンドだとそれができないんですね。だから、これからそれができるように頑張って行きたいと思います。」


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「でね、今回のツアーは、黒板にも書きましたけど、「0から100」がテーマだったんですね。何が0から100かと言うと、現実的なボリューム、音量の0から100っていうのもありますし、デビュー前から今っていう、過去から未来という部分の0から100っていう部分も含めたり、いろんな意味での0から100っていうのを、ライブで体現したんですね。ライブのオープニングは、今までのサカナクションのライブだと、いきなり照明がビカビカビカビカ!っとついて、音がドカーン!みたいな、お祭りがいきなり始まるような、大盛り上がりでメンバーが登場するようなことが多かったんですけど、今回のライブのオープニングは、クラシックのコンサートのように照明をつけて、無音の中をトコトコとメンバーが現れて、調律を始めるかのようにチューニングをして、僕が指揮者のように現れて演奏を始めていく、というスタイルだったんです。この演奏をスタートさせた最初の楽器の音量っていうのは、PAを通していない、つまり、会場のスピーカーから音を出さない、ステージの上で鳴らしている音だけのものでスタートしたんです。それを演奏していくうちに、PAの人が徐々に(会場のスピーカーからも)音を出していくというのをやったんですね。これは、ライブに行った人しか感じる事ができない、音が大きくなっていく感覚。それを今回は体現したくて、1曲目は「サンプル」という曲のリアレンジでやったんですが。これね、すごく面白かったんです。会場の"鳴り"が大事なんですよね。ライブハウスだと、結構、音がデッド(音が回らない)だったりするんですけど、今回は、仙台や高松、金沢や新潟はホールでライブをしたんですよ。ホールって音を響かせる構造になっているので、ステージで演奏している生音が会場で回るんですね。それと段々、PAが出して行く音と馴染んでいくというか、広がり方がライブハウスと違ってダイレクトじゃないんですよ。だから、お客さんがドンドン音を聴くのに集中していくじゃないですか。僕らはそれを「音ではめる」って言うんですけど、照明も段々暗くなっていって、ビジュアルとサウンドがうまく集中を導いていって、お客さんがその音に引き込まれていって、最終的には爆音になる。そうするとお客さんは一気に、はめられてしまう。それを今回は演出したかったんですけどね。それって実は、僕らが若い頃に体験したレイブパーティとか、クラブとかで音に包まれて、いつの間にか、気がついたら身体が動いていたというか、気がついたら2時間も3時間も経っていたという感覚で。それをなんとかバンドというスタイルで再現できないかなって思って始めたのがこの手法でした。スピーカーシステムも、普通のライブで出るスピーカーだけではなく、低音だけ出るスピーカー(サブウーファ)をバッチリ持ち込んで、ロックバンドのライブしか行った事がない人たちは、体験した事が無い、ハンパじゃない低音を体験したんじゃないかと思います。ホールでも、そのサブウーファを持ち込んだので、ホールでそんなに低音が鳴る事はないから、壁が鳴っちゃうんですよ。ビビビビと、低音で震えちゃって。多分、何年も落ちた事のないホコリとかが落ちてきたと思います(笑)。だから、ライブに来た人たちは、SLOWLY18も言っていましたけど、ものすごい体験をしたんじゃないかと思いますね。お姉ちゃんは人生初ライブだったんですもんね。人生初ライブであの低音を体感したら、多分なかなかほかのライブで満足できないんじゃないかなと。そういった形で、みんなが体感した事のないことを体験してもらうということ、それをテーマに「0から100」というライブツアーを今回やってみたわけですね。ライブに来てくれた皆さん、本当にありがとうございました。」


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「全国ツアーというのは人生であと何回、回れるんでしょうね。それはすごく……ツアーを終える度に痛感するんですけど。実はツアーを回っている裏で、メンバーもメンタル的に弱っちゃったりして。紅白とかに出たり、あまりの忙しさに、自分を見失っちゃったりしていたんですね。僕もだけど、体調を壊したりして、今もそんなに復帰できていないけど。本当に危ないところまで、実はツアー中に行ったりしたんですね。もう続けられないかもって思うくらい。音楽を生み出すっていうことはミュージシャンにとって使命だし、当たり前の事なんだけど、それを作って人に届けて生きていくってことになると、全く別の物になるんだなと。だけど、それをやることは自分たちにとって何か……大義名分って言ったら大げさだけど、大きな理由がないと続けて行く事がすごく難しいんだなって思ったし。今回のツアーを終えて、またサカナクションはひとつにまとまることができたけど、その中で確信したのは、音楽に興味が無い人たちに、音楽を伝えたい。バンドっていう形で与えられる感動の種類を増やしたい。それは今回のツアーを終えて、サカナクション5人で感じた事でしたね。今はもう次の目標に向かってレコーディングも始まっているし、不安定な時期はもう通り過ぎたんですけど。でも、もう、本当に……生物ですね。音楽ってね、本当に(笑)。みんな30も越えて、歳を取る事も忘れちゃうしね。いつまでも子どものような気がしちゃうし。だけどまあ、社会に出て生きている中で音楽を作るっていうのはどういう事なのかっていうのがこれからもっと分かってくると思うんでね。聴いてくれているリスナーのみんなと一緒に僕らも成長して行けたらと思うので。それを音楽にしていけたらいいなと、本当に痛感しました。」


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「みなさん、1ヶ月ぶりの授業でしたが、これからはビシビシ厳しい授業をして行きたいと思いますので!これからはっていうか、「これからも」ですけどね。なんか、宿題の提出率が悪いぞ……生徒諸君。前も言ったと思うんですが、宿題の提出は絶対です!これがないとサカナLOCKS!は終了します。サラバLOCKS!に入れ替わるぞ!(笑) サカナクションがサラバして……もう訳分かんなくなるぞ(笑)。だから、本当に、宿題の提出をお願いします。宿題は、各自サカナLOCKS!のサイトを見て提出してくださいね。」


ということで、今回の授業はここまで。
現在出ている宿題は、[ コチラ ]から。どんどん提出してください!

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