音楽との出会い方

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■ 歌詞完成おめでとうございます!
スランプ抜けたと聞いてとてもうれしく思いました。暗い部屋で聴いていましたが、一郎先生の光が見えました。おめでとうございます!
le knight crab
男/14/神奈川県




山口「そうなんですよ。本当にもう、歌詞が終わって。この間も話しましたけど、先生、5年ぶりに今、歌詞に追われない生活を過ごしています。プレッシャー無し(笑)。レコーディングも昨日終わったんだよね。だからもう完全に、一郎先生……フリーです!ハハハ(笑)。自由に過ごしているわけですが、たくさんの生徒からメッセージ、書き込みがありました。本当に先生、嬉しく思います。ありがとうございます。……なんか、こんな風に歌詞を書き終えたことをみんなと共有できることって、すごく心強いなって思うし、頑張ろうって思う気持ちに直結しますね。先生が音楽を始めた頃とかって、インターネットはあったけど、まだミュージシャンがホームページを作るっていうのも、そんなのあるんだって思うような時代だったし、ソーシャルネットワークなんて無かった時代ですからね。……友達が転校したらもう、今生の別れでしたからね(笑)。今だったら、LINEとかで『後でメールするね!』みたいなのができるけど、当時はできなかったから、泣きながらお別れしたような時代ですから。なので、今こういう風にみんなとの距離が近いってことは本当に嬉しいです。ありがとうございます。」

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「あとね、歌詞が完成した直後に、実は先生、ANREALAGE(アンリアレージ)っていう……みんな、見てくれたかな? 1月3日のNHKスペシャル『NEXT WORLD』に出演したときの衣装を担当してくれたファッションブランドがあるんですけど、そこの展示会……っていうのがあって、知らないだろう……生徒諸君。発売前の服を先取りする展示会っていうのがあるんだよ。そこに行って、森永(邦彦)さんっていうデザイナーさんと話して。あとはこの間、花見も行ったしね。風邪ひいちゃったけど(笑)。抵抗力が落ちていて。なので、歌詞も終わってすっきりしましたし、生徒諸君とこれからもバリバリと音学(おんがく)の授業をしていきたいと思いますので、よろしくお願いします。では黒板書きます。……真面目にやっていくからな!サカナLOCKS!は。ここは、バシバシ緊張感を持ってやっていくぞ(笑)。」

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「今夜は、新しい音楽との出会い方の授業をお届けしたいと思います。さあ、今日は音楽との出会い方の授業です。生徒のみんなは普段、どうやって新しい音楽と出会いますか?もっと言うと、能動的に音楽と出会っていますか?それとも受動的に音楽とであっていますか?テレビ、ラジオで流れてきた、CMでキャッチーなのが聞こえてきたとか、YouTubeで好きなミュージシャンの動画を見ていて、その関連動画でちょっと気になってポチッと押してみた……この辺は、割と受け身ですね。能動的、つまり自分から新しい音楽を探す場合、CDショップの視聴機を片っ端から聴いていていく……先生もやりましたよ。そうやって出会ったのが、ミッシェル・ガン・エレファント(Thee Michelle Gun Elephant)ですよ。当時付き合っていた女の子にCDを貸したりしてね……。覚えていますよ、先生(笑)。あとね、太陽の塔っていうバンドが居たんですよ。みんなは知らないと思うけど。それとかにも先生、出会いましたね。あと、『MUSICA』とか、雑誌で知ったミュージシャンの名前をYouTubeで検索してPVを見る……これは結構やっている生徒も覆いんじゃないですかね。いろんな方法があると思いますが、生徒のみんなはどうやって出会っているんでしょうか。」

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今回は、山口先生が教室に持ってきた2枚のレコードを元に、その音楽とどうやって出会ったのかという話をしていきます。

「先生、いろんな方法で音楽を手に入れてきましたが……最近は、レコードで買うことが多いんですね。それはなぜかと言うと、先生が最近良いなと思った音楽って、配信もしていない、CDも出ていないっていうのが多いんですよ。レコードオンリー……バイナルオンリーってやつですね(笑)。っていうのが多いので、レコードで購入せざるを得ない状況になっています。その辺の事情等も説明していきたいと思うんですけど。まず紹介したいのは、これ!」

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「ミュージシャンの名前は、so inagawa(ソウイナガワ)さん。この方は、キャバレー(Cabaret)っていう、東京でやっているパーティーのメインアーティストを勤めている方で。パーティって言っても、生徒諸君はピンとこないと思うんだが、クラブで定期的にその名前でイベントをやっているんですよ。そこで例えば、自分の曲をかけて(お客さんの反応をみたり)、その曲がいずれレコードでリリースされるとか、発表会のような場所でもあると。キャバレーに出ているミュージシャンを聞きに、みんな踊りに行くっていうのが、クラブのイベントのパーティなんだけど。結構アンダーグラウンドっていうか、かっこいいイベントなんだけど。その、so inagawaさん。この人は、仕事でテレビドラマの音楽とかもやりながら、ミュージシャンもやっていて。日本でも海外ですごい人気がありますね。クラブミュージックの人ってそういう人が多いんですけど。この音楽と、先生はどんな出会い方をしたかっていうと、先生がよくいっしょに制作している、AOKI Takamasaさんっていうミュージシャン、生徒諸君に知っている人もいると思うが、そのAOKI Takamasaさんが、A.M.っていうグループをやっているんですよ。そのA.M.っていうのでパーティをやっていて、その時に先生、遊びに行ったんですよ。そこでDJしていた、MAA君って人が、『一郎君、すげー良いレコードがあるんだよ。ちょっと聴いてみる?』って、パーティが終わった後に教えてくれたんですよ。それを聴いた時に、ものすごいかっこよくて、これ欲しいって思って。MAA君に、このレコード良いっすね、ありますか?って言ったら、もう、国内に無いんだよって。so inagawaさんも人気があって、日本国内でもすぐなくなるし、海外でも売れているから、手に入らないんだよねって言われていたんですが、先生、ドラムの江島 “ヒゲマンボウ” 先生に、探し出せ命令を出しまして(笑)。ネットで探せよって言ったら、見つけてきましたよ。で、今かかっているこのレコードは、キャバレーの2枚目なんですけど、3枚あって、その3枚全て手に入れましたね。結構価値がある一枚になっているかと思います。so inagawaさん自身も、今このレコード無いって言っていました。あげちゃって手元に無いって言うくらい貴重。このときはinagawaさんに出会ってなかったんだけど、その後に無事出会って、今ではもうメールもできるくらいのね。鼻高々な、ミュージシャン冥利に尽きる状態になっています。素晴らしい曲なので、YouTubeとかにもあるし、是非聴いてみてもらえたらなって思います。『Cabaret』ね。これは、先生がミュージシャンだから見つけられた音楽かなと思って。だから、生徒諸君の見つけ方とはちょっと遠いかもしれないんですけど。」

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■ CabaretのSound Cloudで、他の曲も聴いてみよう![⇒コチラ]

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「じゃあ、次いってみようかな。ちなみに先生、ちょっと今日シャカシャカした服を着ているから(笑)。先生、冬の間、冬服を着られなかったから、頑張って冬服を着ているんだぞ(笑)。……先生、ちょっと今、暑いぞ(笑)。シャカシャカしてる音、聞こえるか?ハハハ(笑)。次はこちら!アーティスト名は、テン・ウォールズ(Ten Walls)。曲名は、『Walking With Elephants』。」

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YouTube : Ten Walls「Walking With Elephants」

「この曲、実は先生、Instagramにも画像を上げていたんですけど。この曲との出会いの話をすると……先生よく、最近見ているYouTubeがあるんですよ。それは、ボイラー・ルーム(Boiler Rooom)っていうチャンネルがあって、海外のクラブでDJを生配信しているチャンネルがあるんですね。ライブで放送しているんですけど、アーカイブで過去に放送した映像とかも残っていて、先生がすごく憧れているミュージシャンとかが、ドイツのクラブ……先生が、ドイツに行った時に行った事があるクラブとかから放送したりしているんですけど。それをよく見ているんですね。それを見ていて、とあるDJがこの曲をプレイしていたんですよ。その曲を先生は聴いて、この曲かっこいいなって、何て曲なのかなって思った時に、iPhoneアプリの “Shazam”って知ってます?流れている音楽を、何の曲なのか見つけ出してくれるアプリがあるんですけど、それに音楽を聴かせて、この曲を見つけてくれたんですね。ところがこれは、配信もしていないし、CDもなかったんですよ。なので、レコードで見つけるしかないと。結果、先生は海外のサイトで見つけて手に入れました。……っていう出会いなんですね。これは、生徒諸君でも出来る音楽の見つけ方かなと思います。Shazamって無料版もあるんですよ。便利なので、例えば、お店に行って良い曲が流れているなーと思ったら、このアプリをポチッと押して、結構低い音量でもパッと見つけてくれるし、検索できない曲も結構あるんだけど、頑張れば見つけられたりするんですよ。日本の曲ももちろん見つけられるし。その、Shazamで検索されたトップランキング100とかが知れたりするんですよ。そうすると、アメリカの人ってよくこういうのを検索しているんだな、とか、日本ではこの曲が検索されているんだなっていうのが分かったりして結構面白いので、みんな、使ってみたらどうかなと思います。ラジオから流れてくる曲も、もちろん検索できるよ。わざわざホームページで見て、今流れているのかなって検索しなくても、このアプリがあれば一発なのでね。先生のおすすめです。これが、先生の音楽の見つけ方だったりしています。」

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YouTubeのBoiler Room チャンネルを見てみよう![⇒コチラ]

Shazamで、気になった曲を探してみよう![⇒コチラ]

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ということで、音楽との出会いの授業。山口先生のアナログ盤2枚との出会いについて、話を聴いてきましたが、ここで生徒の皆さんに宿題を出したいと思います!

宿題『あなたは、新しい音楽とどう出会いましたか?』

「出会い方と、出会ったミュージシャンや曲を書いて、サカナLOCKS!に送ってきてください。みんながどういう風に音楽と出会っているのか、先生、とても興味があります。先生方が生徒諸君の年齢の頃の音楽の見つけ方って、基本的に雑誌かラジオか……。ラジオをカセットテープに録音して、それを何度も何度も聴いたりしましたもんね。時代が違うし、音楽を聴く環境も違うと思うので。生徒諸君はどういう風に音楽を見つけているのか、どういう風に音楽と出会っているのか教えてください。あと過去のエピソード……自分がすごく好きな曲に、過去はどうやって出会ったかっていう、それも教えてくれたら嬉しいです。……嬉しいですっていうか、これ……宿題なので(苦笑)。必ず提出するように。頼みますよ。先生、制作が終わって、1日のうち10時間くらいこのことを考えるぞ(笑)。フフフ。音楽に生きていくわけですから。」

「でもやっぱり、今の時代もラジオから音楽を見つける人は多いかもしれないですね。新曲解禁をラジオでスタートさせる人もいっぱい居ますしね。今日も、BUMP OF CHICKEN先生の新曲を初オンエアしていましたけども。これ、ミュージシャンの音楽の見つけ方を聞くのも面白いですよね。普段はどういう風に見つけているのかとかね。そういうのも、機会があればやりたいと思います。」

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さて来週の授業ですが……
以前『1万円あったら、音楽にどう使いますか?』という宿題で、1万円の使い方を詳しく教えてもらい、1番良い使い方を書いてくれた生徒に、実際に1万円をプレゼントするという授業を行ったのですが、その授業の第二弾──『2万円あったら、音楽にどう使いますか?』を行ないます。今回は2万円を優秀な生徒にプレゼントします!お楽しみに!!

サカナLOCKS! 放送後記

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