『フォロワー数が多いほどCDは売れるのか?』

SCHOOL OF LOCK!


山口「はい、授業を始めますから席に着いてください。マンガを読んでいる人はマンガをしまいなさい。Twitterを開いている人はTwitterを閉じなさい。Instagramを開いている人はInstagramを閉じなさい。授業が始まりますよ。新入生とか新学年を迎えた人たちはたくさんいると思いますけど、そろそろ慣れてきた頃じゃないですかね……思い出すなー……先生も。先生は地元から離れた高校に行ったから知らない人ばかりだったんだけど、ひとり可愛い子がいたのよ……叶わなかったけどね(笑)。」

「さあ、今年も始まっていますね……『未確認フェスティバル 2017』!昨日の生放送教室で、デモ審査を通過してネットステージに進出した皆さんが発表になりましたけど……1人、14才でEDMを作っている生徒がいました。つまりインストですね。これはサカナLOCKS!的に放っておけないぞと。Mantarrow君の曲……ちょっと聴いてみましょう。」


123W! / Mantarrow


「おー……!いいね、キックがちゃんときているね。ちゃんと低音を意識している。上手にできていますね……ミックスもサビ前のブレイクのところを少し落としてその後ぐっと上げたりとか、考えられて作っていると思います。14才でEDMっていうのもね……でも、EDMから入っていろんなダンスミュージックを知っていくんでしょうね。これ、でも決勝まで残ったらライブをやるわけですよね。結構、(演出で)レーザーとかね……あと、フリみたいなのを考えたほうがいいよね。盛り上げ方みたいなのが結構大事ですよね。ブレイクのところでしっかり落としきって、お客さんの手を上げさせて、"1、2、3……"のところでお客さんをドーンといかせるのがいいね。あと、自分で踊るっていうことを覚えることだね。グルーヴを感じるっていうことね。」

「さ『未確認フェスティバル』のネットステージは、皆さんが気に入ったバンドに投票することで審査が進みます。ネットステージ進出者は、『未確認フェスティバル』のサイトに載っています。気に入った人がいたら投票してみてください。先生もいい人がいたら投票したいと思います。また、サカナLOCKS!でもいくつかピックアップして紹介していきたいと思います。……ぼくりり(ぼくのりりっくのぼうよみ)も、サカナLOCKS!で最初に唾を付けたんだよ。そういうドリームもあるわけですから、是非聞いてみてください。……それでは黒板書きます。」

SCHOOL OF LOCK!


「先ほど、「Twitterを閉じなさい、Instagramを閉じなさい!」と言いましたけど、今夜はミュージシャンのフォロワー数と売上に関する授業をお届けしたいと思います。……まあ、難しく言っておりますけど、フォロワー数が多いほどCDは売れるのかというお話です。最近はSNSでミュージシャンがユーザーに発信できるようになったわけですよ。いろんなミュージシャンのオフィシャルサイトを見ても、一番上にメンバーやオフィシャルのSNSが載っていることも多くなってきましたね。」

「一郎先生もTwitterとInstagramをやっていますけど……CDの売上が上がっていくと同時期にフォロワー数が増えていったことはありましたね。……露出ですよね、やっぱり。テレビに出るとか、そういうことでフォロワー数が増えていったと思いますけど……フォロワー数の考え方って難しいんですよね。全員が全員ファンじゃないからね。1回フォローしたらフォローを外すのが結構面倒くさかったりするでしょう。忘れたりするし。そういうのもあってフォロワー数はどんどん増えていくんですけど。」

「ちなみに、一郎先生のTwitterのフォロワー数は37万人です。これは、日本で219番目にフォロワー数が多いそうです。……うわー、きたね。Instagramの方はフォロワー数、約20万人いてTwitterよりは少ない。ただTwitterを37万人がフォローしているからって、37万枚CDが売れるなんてことは絶対にありえません。僕的に、フォロワーの何人に1人がCDを買ってくれているかというと……10パーセントいかないんじゃないかなと思いますね。シングルってサカナクションを一番応援してくれている人たちが買ってくれている印象があるので……僕らのシングルは、初動で3万枚とか4万枚くらいなので、だいたい10パーセントくらいかと思います。」

それでは、日本のミュージシャンの「フォロワー数が多い」順位を紹介していきます!!

第1位!フォロワー数480万人……きゃりーぱみゅぱみゅ!」



「「PON PON PON」のYouTube動画再生数1億回越え。シングル最高売上は「にんじゃりばんばん」で5万枚。フォロワー数480万人に対して売上5万枚は少ない気がしますね。でも、きゃりーちゃんは、ミュージシャンとしての要素以上に、タレントの要素が多いから、フォロワー数が圧倒的に増えますよね。テレビによく出る人はフォロワー数がどんどん増えると思いますよ。あと、キャラクターとしてアイコン化している人。あと、発言が注目される人とかね。きゃりーちゃんはカルチャー度が高いところにいるので、きゃりーちゃんの発言や動向を気にすると思うからフォローしている人が増えると思う。あと、写真を結構上げたりすると、それに対して可愛い!フォロー!ってなる傾向はあると思いますよ。」


「続いて、第2位!フォロワー数250万人……三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE!」



「最高売上は、シングル「starting over」約45万枚。2016年上半期トータルセールスが76億円で1位を獲得……これは、先ほどのきゃりーちゃんと比べてフォロワー数がぐっと近づいてきましたね。きゃりーちゃんよりも購買数が高めな印象がありますけど、これはカラオケで歌うっていう要素があるんじゃないかと思いますね。やっぱり、三代目 J Soul Brothersの歌をカラオケでかっこよく歌いたいっていう男子は多いと思う。あと、女子のファンが多いところもあるから……女子のCDを買う意欲って男子より多いんですよね。でも、フォロワー数250万人に対して売上が45万枚っていうのは結構高いですよね……というか、250万人フォロワーがいるってすごいことですけどね。」


「続いて、第3位!フォロワー数230万人……宇多田ヒカル!」



「最高売上シングルは、デビューの「Automatic」で約206万枚。1stアルバムの『First Love』は売上の累計が767万枚……すごい時代ですねー。こんな時代があったんですね。やっぱり、宇多田ヒカルさんの発言ってドライだし、飾っていないイメージがあるので、そこに魅力を感じる人もたくさんいると思いますね。ただ、最高売上の時代はまだSNSがなかった時代なんですね……すごい時代です。」


「続いて、第5位!フォロワー数160万人……SEKAI NO OWARI、Fukase君!」



「最高売り上げシングルは「RPG」で15万枚。およそフォロワーの10分の1がCDを買っている計算ですね。これはFukaseくんの個人アカウントってことですよね。やっぱり個人でTwitterをやっていると、フォロワーは個人のものが増えてオフィシャルは減るっていう傾向はありますよね。」


「続いて、第8位!フォロワー数126万人……ONE OK ROCK official!」



「最高売上シングルは「The Beginning」で8万枚。最新アルバム『Ambitious』26万枚。オフィシャルだと本人感が薄れるのでしょうかね。でも、フォロワー数126万人でシングルの売上が8万枚、アルバムが26万枚ってすごいですよね。シングルを8万枚売るバンドって今ほとんど居ないですからね……。」


「ちなみに、SCHOOL OF LOCK!の講師陣を見てみると、軒並みフォロワー数が多いミュージシャンランキングの上位に居ます。SEKAI NO OWARIのSAORI先生、フォロワー数80万人、セカオワのNAKAJIN先生、フォロワー数57万人。RADWIMPSオフィシャルツイッターはフォロワー数70万人。野田洋次郎先生個人では40万人。BUMP OF CHICKENのベース、チャマ(直井由文)先生!フォロワー50万人。[Alexandros]オフィシャルアカウントは48万人。LiSA先生、48万人。PerfumeスタッフTwitterは21万人……と。やっぱり、スタッフとなっていて本人感が薄れるとフォロワー数も少ないですね。」

「ちなみに、海外を見てみると、世界1位のフォロワー数が9700万人 ……Katy Perry!」



2015年最も稼いだアーティストと言われていて、売上は164億5,400万円
つまりフォロワー1人あたりおよそ160円の売り上げというわけですね。これを他のミュージシャンに当てはめますと、1億円稼ごうと思ったら、フォロワー数は63万人必要となります。となると、この計算式は合っているんですかね……どうなんですかね。」

SCHOOL OF LOCK!


「ただ、フォロワー数と売上の関連性はあると思うけど、それはファンによるよね。ライブとかにもあるんだけど、着券率が高いミュージシャンと低いミュージシャンっているんですよね。チケットを買うけど来ないっていう。そういうのもあって、フォローはするけどファンじゃないっていう数が多いミュージシャンもいるし、少ないミュージシャンもいると。そういう部分では、10万人しかフォロワーがいないけど、10万人全員めちゃくちゃファンっていう人もいるだろうから、そういう意味では一概に言えないけど、関連性はあると思う。フォロワーがいるから人気ってわけでもないと思いますけど、ミュージシャンはフォロワー数が多いんですね。期待されている分、発言とかも注目されているんですね。炎上とかも多いですからね……炎上商法って言葉が生まれたりしてますから。そういう形でTwitterをメディアとして捉えている人がたくさんいるっていうのが昨今の時代背景なんじゃないでしょうか。」

そろそろ今回の授業も終了の時間になりました。

「TwitterやInstagram、Facebookを使う人たちは、年齢層もあると思うけど、先生は最近Instagramの方にいっているかな。あとサカナクションのファンサイトの中にもSNSのようなものがあって、そこで情報交換をしていますけどね。あくまでTwitterは世の中の流れをリサーチする部分で使っているかなと思いますね。ダイレクトに本人がつぶやいているので、何のフィルターもないので、そういうリアリティを求めているっていうのが現代にはあるのかなと思います。」

サカナLOCKS! 放送後記

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