「カラオケ」の授業(後編)
『山口一郎ふたりカラオケ』

SCHOOL OF LOCK!


山口「はい、授業を始めますから席に着いてください。マンガを読んでいる人はマンガをしまいなさい。Twitterを開いている人はTwitterを閉じなさい。Instagramを開いている人はInstagramを閉じなさい。授業が始まりますよ。今夜も、まずは黒板を書きます。」

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山口「今週も、先週に引き続きカラオケの授業をお届けしますが、今日はこの方を招集しました!」

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江島江島啓一です!」

山口「ドラムの江島くんが駆けつけてくれました。……カラオケどう?歌う?」

江島「歌わない、歌わない。全然来ないよ。」

山口「でも今日は熱唱していただけるということで(笑)」

江島「いや、静岡まで来てカラオケ来ると思わなかった(笑)」

山口「この忙しいときにな(笑)。今日は歌ってもらうからね。よろしくお願いします。」

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山口「先週、一郎先生はカラオケで高得点を取るにはどうしたら良いのかっていうのを検証していったんですよ。」

江島「あー……採点のやつ?」

山口「そう、採点のやつ。分かったのは、音程をしっかりとること。ビブラートとか、しゃくり、こぶしとかを使うことで得点が稼げるということ。」

江島「テクニックが必要なんですね。」

山口「そう。歌を上手く歌うっていうよりは、カラオケで高得点を取るためのテクニックがあるんです。」

山口「……先生ね、先週「新宝島」を歌ったんですよ。」

江島「お、自分の曲を。」

山口「そしたら、92点出たの。」

江島「それって高いのかな?」

山口「分かんないね……「まるで本人のようですね」っていうコメントが出たりして。」

江島「わー(笑)。素晴らしい!」

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山口「カラオケは本人かが分かるっていうくらいの機能があるってことが分かったから、今日はさらに歌っていきながら高得点を狙っていきたいんですけど……歌ってみる?早速。」

江島「ちょっと待って。僕、普段歌っていないんですよ。」

山口「知ってるよ。」

江島「素人代表で良いんですか?」

山口「もちろん。じゃあ……僕、歌うか。」

江島「先生から歌うの?」

山口「歌うよ。先生はカラオケをこういう風に楽しむんだなって分かってきたから。僕……これ歌うよ。歌えるかなー……知ってるか?THE YELLOW MONKEY先生の「JAM」!」

江島「お!知ってる、知ってる。良い曲。」

山口「この採点機能で上手く得点を稼げるように歌うからね。あんまり自分を出さないように歌わなきゃだめよ。音程を合わせるのが大事だから。キーは、+1。」

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<山口一郎先生のカラオケで『JAM』>

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山口「(ワンコーラス歌って)……間違ったー、最後!あらー……。」


山口「(歌い終わって)……さあ、見てみよう!」

江島「これ良いところ行ったんじゃないですか?」

山口「そう思うだろ?厳しいんだ……この機械。」

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江島「わー!90点!」

山口「お!90.006!分析レポートは、"音程は安定しています。慣れてきたらアレンジを入れてみても良いかも。"って……」

江島「結構入れていた感じだけどね。結構シビアなの?」

山口「シビアですよ。何やってもだめなのよ、この機械(笑)。」

山口「きっちり音程を狙っていっても、歌い始めのキーとかは特に原曲のキーと自分が想像しているキーが違ったりするのよ。そういうのがちょこちょこ違うの。画面に記載されているメロディーも原曲と違ったりするの。それは「新宝島」で発覚しているからね。」

江島「微妙なところをいってるやつとかね。」

山口「そうそう。だから、そういった部分で、機械に沿って、上手く歌うっていうよりは当てていく感じ……ビブラートも、本当のビブラートじゃなくても、ちょっと声を揺らせばビブラートでカウントしてくれるの。」

江島「そうなんだ。」

山口「そう。だから、そういうのをちょこちょこ入れて得点を稼いでいくというね。」

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山口「さあ、ここで江島君、行ってもらいましょうか。」

江島「マジか……。」

山口「何歌うの?」

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江島THE BLUE HEARTSとか行っていい?」

山口「いいねー!先生、THE BLUE HEARTS大好きだよ。何歌うの?」

江島「青空」。」

山口「それでは、江島選手に歌っていただきましょう!THE BLUE HEARTSで、「青空」!」

江島「よろしくお願いしまーす。」


<江島啓一先生のカラオケで『青空』>

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江島「(イントロで)……緊張するね。」

山口「(江島先生のカラオケを聞きながら)……いいね!音程いいね!音程、安定していますよー。これ、結構高得点行くんじゃないですか?」

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山口「フォールって何だ……あ、音程がグッて落ちるやつだね。」

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山口「(ワンコーラス歌ったところで)……良いですよ、これ高得点望めるんじゃないですか?ワンコーラス終わったところで、しゃくり8回、こぶし1回、フォール8回、ビブラート4回入っています!」

山口「(歌い終わって)……これは行ったんじゃないですか、江島選手!さあ、見てみましょう!」

江島「いやー……緊張した。」

山口「これ、良いんじゃないですか。フォールが14も入っているからね。」

江島「……お!」

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山口84.984点!」

江島「まあ、まあ、まあ……」

山口「分析レポートは、"喉が苦しくありませんか?舌の奥が持ち上がらない様にすると喉を傷めません。"って……」

江島「あ、ありがとうございます(笑)。」

山口「結構行ったと思ったけどなー……」

江島「いやいや、シビアなんだよ、やっぱり。」

山口「難しいだろ?」

江島「難しい。」

山口「これね、高得点を狙って歌うっていうのを習得すればもっと良くなると思うよ。」

江島「はい。」

山口「ビブラートだな……」

江島「ビブラートか。」

山口「ビブラートが結構得点を稼ぐらしいぞ。」

江島「やったことない。」

山口「俺もね、ビブラートはやったことないんだよ。どうやったらいいか分かんない(笑)。」

江島「じゃあ教えられない?(笑)」

山口「教えられないよー(笑)。」

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山口「サカナクションの中で江島と2人で歌う曲……ないと思うな……あ、あれじゃない?」

山口「表参道26時」とかで、サビをエジーが歌うとかじゃない?」

江島「ほー……!(笑) OK、OK。」

山口「それだったらいけるな。俺がAメロ歌うから、お前がサビ歌えよ。」

江島「おー。未だかつて一緒に歌ったことないですよね(笑)。」

山口「行ってみましょう!サカナクション『表参道26時』!」


<山口一郎先生と江島啓一先生のカラオケで『表参道26時』>

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山口「(イントロで)それでは、江島君とのデュエット……行ってみましょう!」

江島「行ってみましょう!」

山口「これ、得点狙っていくんだからお前足引っ張んなよ!」

江島「はい!頑張ります!」

山口「オケがダサい!オケのギターが違う!全然違うぞー!」

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(サビで高い声で歌う江島先生)

山口「……おい!頑張れよ!江島、頑張れ!」

江島「高いよー……!」

山口「(ワンコーラス終わって)……お前もっとちゃんと歌えよ!」

江島「もう……これが限界ですよ!だってここ女子のコーラスだもん!」

山口「おい(笑)。やればできるんだよ!」

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山口「(サビで)……ビブラート使え!ビブラート!いいねー!」

江島「いやー……高いな……」

山口「ビブラート!ビブラートだ!」

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(最後に、江島先生が歌っていたボーカルパートを歌い始める山口先生)

江島「一郎先生!(笑) 曲がフェードアウトするよ!ここは多分採点されてないです!」

山口「なんだよ!(笑)」


山口「お前、足引っ張るなよー。ちょっと、見てみましょう。本人だからな。」

江島「お!」

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山口「ほら!行った!90点90.784点。分析レポートは、"歌う前に深呼吸を。落ち着いて旋律に耳を傾ける余裕が出てきます。"……って、お前がもうちょっとちゃんと歌っていれば得点高かったんだからな。」

江島「まあ、でも90点って高いんじゃないですか?」

山口「本人だからな……本人で90点ってちょっと寂しい気がするよな。」

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そろそろ今回の授業も終了の時間になりました。

山口「ということで、2週に渡ってカラオケの授業をお送りしてきたわけですが、カラオケで高得点を狙うっていうのは遊びとしては面白いね。技術を競うっていう部分では。」

江島「うん、うん。」

山口「でも、歌が上手いか下手かっていう基準ではないな。」

江島「うん、そうね。」

山口「良い歌っていうのは、音程が合っていれば良いっていうことではないじゃん。例えば、ハナレグミ永積先生とかは、微妙にフラット(♭)して、わざと歌い続けることで味が出たりとか、サカナクションの曲にもそういうのがいっぱいあるけど。」

江島「あるねー。」

山口「ボーカリスト独特のキーがあるんだよな。それが "味" として上手く感じたりするわけじゃん。味っていう部分は、カラオケ採点の部分では評価されないけど、遊びとして採点を使うのはいいね。歌って楽しむことを忘れないようにしてほしい。」

江島「うん、高い点数だけを狙うんじゃなくてね。歌って楽しいのをね。」

山口「点数が高いのが上手いっていうわけではないと先生は思った。」

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山口「カラオケの授業、またやりたいね。」

江島「違うメンバーも連れてこようよ。モッチ(岩寺基晴先生)とか。」

山口「そうね。ハモらせようか。」

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