サカナLOCKS!

* 放送後記 *

2019.6.14(Fri)

「サカナクションのニューアルバム『834.194』を半解剖!」


アルバム完成おめでとうございます!
アルバム制作お疲れ様でした。
一郎さんは歌詞を完成するまでに多くの時間を要するのは有名な話ですが、
メロディーはどのようにして誕生しているのですか?

maskman
女性/22歳/東京都
「メロディーは、本当に僕、ポンポンポンポン、ポンポンポンポン、ポンポンポンポン……(笑) ってできるんですよ、本当に。すごい勢いでできますよ。まず、コンセプトを持って、サカナクションでセッションするんですね。そのセッションしたものに対して僕が適当にメロディーを歌っていって曲になることもあるんですよ、その場で。アドリブで。それでできた曲が、今回DISC1に収録されている「マッチとピーナッツ」っていう曲。なのでね……メロディーはできるのよ。だけど、歌詞がね……。鯉のぼりに目を入れるような作業だから、ちょっとでも納得がいかないと、それまでの鯉のぼりの体のディティールとかを一生懸命作っていても、目の雰囲気が違うと台無しになるじゃない。良い曲であるほど、そこに時間をかけちゃうのよ。……もうね、本当に。本当に……そこは、僕が不器用なんですよ。さくっとできればいいんだけどね。そうはいかないんですよね……才能がないんですよ。だから、努力でカバーしてきたんですけど。やはり歳をとってくるとね、考え方も凝り固まってきますし、自分の中でのハードルも上がっていくんですね。それを1回下げちゃうとなんでもよくなっちゃうから……自分の性格上、それを分かっているので、どうしてもそれを下げられないんですね。なので、考え方みたいなものは変えていかなきゃいけないけど、これからもちゃんと音楽と真剣に向き合っていけるために、今回、発売を延期してまでこういう風にやらせていただきました。良いものになっていると思うので、楽しみにしていただけたらと思います。」

[P.5/8]


SCHOOL OF LOCK!
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