6/25 「SAKANAQUALIUM 2012 "ZEPP ALIVE" のセットリスト」

サカナクション


モード学園のあの曲が…

音源化キター\(^o^)/ 今からすごい楽しみです!!

スクールオブロックスチューデント
男/17/岐阜県
2012/06/19 22:11


「そうなんです。モード学園のCMソング「夜の踊り子」がシングル化決定しました! 8月29日リリースです。これもね、タイアップですよ!CMのために書き下ろした曲なのでね。CMソングについての話もいつかしたいですね。」


CM!

iphoneのCMで「サカナクション流して」っていってますよね!びっくりです!絶対に友達に教えて、サカナクションのアピールをしてきます!!

いちまるろくまる
女/15/広島県
2012/06/14 21:431


「siriのヤツね!僕もたまにsiriさんにはよく話しかけますよ (笑)」

サカナクション


さて今回の授業は、先日終了したサカナクションのLIVEツアー、SAKANAQUALIUM 2012 "ZEPP ALIVE" のセットリストの解説をしていきます!
これまで、この教室での "音学"の授業でセットリストについて、たくさん解説し、生徒みんなの宿題を採点してきた山口先生。今回のツアー・セットリストには、かなりのプレッシャーを感じていたみたいです。

サカナクション

「自分でハードル上げっちゃったところもありましたけど、結構いいツアーだったんでね。詳しくセットリストを紹介していきますよ!今回は会心の出来だったんじゃないかと思っております。今回の "ZEPP ALIVE" は、アンコール以外の本編は全会場、同じセットリストでいきました。セットリストの授業で言った通り、

最初盛り上げて、一回落として、フィナーレに持っていく

……というダイナミクス、この流れをくみました。架空のロックフェス、"黄昏ロックフェスティバル" のセットリストを考えた時はね、30分間だったから落としている場合ではないという引っ掛け問題みたいになりましたけど(笑)、今回はワンマンツアーだったので、この流れを重視しました。」

サカナクション

さあそれでは、山口先生 "改心の出来" というセットリストを大公開します!

SAKANAQUARIUM 2012 ZEPP ALIVE セットリスト
01.klee
02.アルクアラウンド
03.セントレイ
04.モノクロトウキョー
05.フクロウ
06.壁
07.ネプトゥーヌス
08.『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』
09.ホーリーダンス
10.インナーワールド
11.サンプル
12.僕と花
13.boku to hana remix
14.ネイティブダンサー
15.アイデンティティ
16.ルーキー
17.エンドレス

「本編は17曲、行ったのですが、僕らチーム.サカナクションは、3つのブロックに分けて構成をしました。」

サカナクション

【第1ブロック】
01.klee
02.アルクアラウンド
03.セントレイ
04.モノクロトウキョー


「見ていただいた通り、持ち上げ場所ですね。オープニングは特殊な事をしまして、開場して、お客さんが入ってきたところからずっと太鼓の音を鳴らし続けていました。その音をどんどん開演時間に向けて盛り上げて、鳴り終わった瞬間にステージ前の幕に、シルエットでサカナクションの5人が映るっていう演出でした。
ラップトップ・パソコンを使って歌のないインストゥルメンタルの曲を鳴らした後、『klee』が始まる訳です。『klee』がこのセットリストの中で一番BPMが高くて、曲が速いんですけど、これを1曲目に持ってくる事で、お客さんのテンションをフルMAXにしようと考えました。
その後『アルクアラウンド』と、みんなが知っている曲を早めに持ってくる事で更なる盛り上げを作ろうと思ったわけですね。ここで、チームサカナクションは "4曲では盛り上げきれないだろう" っていう意見もあったんですが、まあ大丈夫だろうと。みんな盛り上がってくれるだろうという事であえてこの4曲にしました。」

サカナクション


【第2ブロック】
05.フクロウ
06.壁 
07.ネプトゥーヌス
08.『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』
09.ホーリーダンス
10.インナーワールド
11.サンプル


「5曲目に『フクロウ』を持ってくる事で、お客さんを惹き付ける。ここで、落ち着く時間だという事を知らせるために持ってきました。そして、演出面ではここで初めて "オイルアート" というものを持ってきました。袖から、OHPという、視聴覚室にある拡大機で、水とオイルが混ざったものを映写するという方法を使いました。」

サカナクション

「そして、6曲目の『壁』これが第2ブロックでのキーポイントでした。この『壁』で、僕たちは "完全暗転" をしました。これは、真っ暗にするということですね。照明をいっさい使わずに演奏をしたんです。音だけに集中させるという狙いがありました。しかし、完全暗転にすると、トラブルだと思われる心配があるわけです。事故だと思われたら元も子もないので、"ニンジャーライト" という、LEDの照明の玉に紐がついていて、上下に動かす事ができる機材を使った演出をしました。『壁』の一番最後で僕の手元にそのライトをおろして、それを僕がつかんで一曲が終わるというものにしたことで、"そのための暗転だったんだ" ということを示したんですね。このような舞台っぽい演出がある事で、お客さんはドンドン "サカナワールド" に惹き込まれていくわけです。」

サカナクション

「それから、「僕と花」のカップリング曲である『ネプトゥーヌス』を演奏して、少しずつお客さんの心を解放へと向かわせました。曲の後半に合唱部分がありますので、少しずつ気持ちが高まってくるんですね。
そして、次の瞬間『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』がくるんです! 今回、サビの合唱の部分からはじめました。普通にはじめると惹き付け方が弱かったので、あえて合唱のパートから始めるという演出をして、その後、『ホーリーダンス』『インナーワールド』『サンプル』と、DJをするように曲をつなげていきました。」

サカナクション


【第3ブロック】
12.僕と花
13.boku to hana remix.
14.ネイティブダンサー
15.アイデンティティ
16.ルーキー
17.エンドレス


「実は11曲目まで、すべての曲がつながっているんです。12曲目に入る直前に、初めて "間" が入るわけです。だいたい、演奏に間が入ると、お客さんはメンバーの名前を呼んだりするんですね。それがずっとなくて、初めてこのタイミングで間があると、"次何がくるんだろう?" とみんなのドキドキ感があおられるんです。

サカナクション

そこからくる『僕と花』。今回のツアーで初めて披露する事となるこの曲を、ここに持ってくるわけです。この "間" は、状況に応じてどれくらいの長さにするかは決めていたのですが、じっと様子を伺っている感じがあると、結構ためてましたね。長くて10秒くらいかな。そして、"ドラマの曲聞けた!" という感動を次につなぐために、サカナクションの見せ所、演奏の形態を変えてみせたラップトップで見せました。パソコンを5台並べて、メンバー全員で演奏をしたわけです。そしてその次の『ネイティブダンサー』は、今までバンド形態でしか見せた事がなかったので、見に来てくれたお客さんに対する、いい裏切りを作りました。後半のサビで、ラップトップから生演奏に切り替えてみせる事で、演奏形態の違いを見せつけ、フォーマットを変えることを意識しているんだということを見せつけました。」

サカナクション

「ここにきて、お客さんは大盛り上がりですよ! "わー!!!" っという歓声が上がった瞬間に『アイデンティティ』の太鼓を鳴らす! "タカタカタカタ!トントントトントン!!! "と。するともう、"ギャー! 「アイデンティティ」キター!!!!!!" となって、もう僕は "みんな行くぞー!!!!!!!" と、猪木バリのMCですよ。(笑) 僕らのテンションもMAXにさしかかって行きます! でも終わらないんです。"ラーラララーラー♪" と歌っていたかと思うと、それに重なって次の『ルーキー』の歌詞が入ってくるんです。お客さんはいつの間にか "見えない夜の月の代わりに〜♪" と歌い方がかわっていく。それを見ていて、すごく気持ちよかったですね。

サカナクション

最高潮のピークを迎えて、これで本編終了かと思わせるくらいの "間" を作りました。それから『エンドレス』を歌ったんですね。これは2011年に最も僕たちがやりたかった事を表現するのに時間をかけたこの曲を演奏して、「僕たちサカナクションは進化を続けているんだよ」という事を伝えたかったんです。演奏が終わった瞬間に、『エンドレス』のピアノがなり続ける中、僕たちはハケていきました。」

サカナクション

「SAKANAQUALIUM 2012 "ZEPP ALIVE"、あっという間だったんじゃないかと思いますね。いかがだったでしょうか? 実際にこのツアーのリハーサルは1ヶ月もなくて、2週間くらいだったのかな? その中でセットリストを考えて、アレンジも進めていくという過酷なスケジュールでした。リハーサルの最中に演出も決めていくので、曲順も変更があったりしたんですよ。演出の事を考えてドンドン入れ替えたりしながら、最終的にこれに落ち着いたという訳です。僕ら的にも今回は色々見えたライブだったので、よかったですね。」


いかがでしたか? 今回のツアーに参加したみなさんは、ライブ最中の興奮がよみがえってきたのではないでしょうか。参加できなかったみなさんも、この怒濤のセットリスト発表にドキドキしたのではないですか? さすがはサカナクション先生ですね! 曲の並びだけではなくて、細かい演出ひとつひとつに気合いと魂を感じました。まだライブに参加した事がないみなさんは、是非次に行ける機会を狙っておきましょう!


そんなサカナクション先生から、新しい宿題が出されましたよー!
前回、宿題として出したところ、あまり生徒のみんなに評判の良くなかった、小論文です!
宿題に評判が良いも悪いもないのですが。

サカナクション

今回のテーマは……
「ロックフェスについて、あなたなりの考えを140字以内で答えなさい。」

答えはないので、みなさんなりの考えを送ってきてください。
これから夏にかけて、ロックフェスに参加する生徒の皆さんも多いのではないでしょうか。
ロックフェスの良い点・悪い点。行ったなりのことや行く意気込みなどでも、ドンドン提出してくださいね!
今回の授業はここまで。