SCHOOL OF LOCK!

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聴取期限 2020年1月17日(金)PM 11:27 まで



山口「はい、授業を始めますから席についてください。Twitterを開いている生徒はTwitterを閉じなさい。Instagramを開いている生徒はサカナLOCKS!のインスタアカウント(@sakanalocks_official)
をフォローしなさい。授業が始まりますよ。我々サカナクションは、来週1月15日に、LIVE Blu-ray & DVD『SAKANAQUARIUM 2019 "834.194" 6.1ch Sound Around Arena Session -LIVE at PORTMESSE NAGOYA 2019.06.14-』……をリリースします、なんでこんなにタイトル長いねん!(笑) ディレクターのミスだな(笑)。例えば僕がタワレコに買い物に行くとして、このタイトル言えないよね。「サカナクションの新しいLIVE Blu-rayください!」になっちゃうもんね。覚えられない……けど、まあいい。これがリリースとなります。ゲストに来てくれている田中監督が、編集からパッケージから全てやってくれているすっげーやつだから、ぜひ手に入れて欲しいと思う。」

「そして、来週1月18日、群馬県 高崎芸術劇場を皮切りに、全国ホールツアー『SAKANAQUARIUM2020 "834.194 光"』がスタートします。"光"に注目!これはすごいライブになるぞー。」

「それでは、黒板を書きたいと思います。」

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今回のサカナLOCKS!は、サカナクションのMV「『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』」「夜の踊り子」「さよならはエモーション」「新宝島」「多分、風。」「忘れられないの」や、映像作品の編集・パッケージデザインなどを手掛ける田中監督を迎えての授業。前回につづいてのご登場です。

■前回の授業はこちら→[2020年1月3日の授業]

山口「さて、田中裕介監督は、1月15日に発売するサカナクションの新しいLIVE Blu-ray & DVDの映像とジャケットとパッケージデザイン……全て担当しております。先週話せなかった部分もいろいろあると思うんですけど。本来、映像の仕事をしている人じゃないですか。パッケージを作るって違うジャンルですよね?」

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田中「違うジャンルですね。」

山口「どういう感覚なんですか、映像を作る時とは違う?」

田中「うーん……厳密には違うのかもしれないけど、一緒の気持ちでやっていて。今はあんまりその考え方は強くないんですけど、昔は映像って静止画の連続じゃないですか。だから、静止画を作るのも映像を作るのも変わらないって思っていたから。」

山口「全然違わない?」

田中「うん。大きくは違わない。」

山口「田中監督って学歴は?」

田中「多摩美術大学 グラフィックデザイン科を出ています。」

山口「映像じゃないんですね、グラフィックからきているんですね。」

田中「そうそう。だから当然、入りやすいっていうのもあるんですけど。」

山口「これが例えば、映像になると、「『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』」とか「忘れられないの」のMVにもコンセプトがあって、それをどうそこに着地するかっていうストーリーがあるわけじゃないですか。立体……パッケージを作るのにも似たような感じのものがあるんですか?」

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田中「うーんとね……あるけど……「忘れられないの」でいうと、あの世界観を頭の中に思い浮かべるんですよ、こんな世界観いいなって。"白い海岸で、みんな白い服を着ていて、青い空で、ヤシの木で……" みたいな。それをイメージして映像化すると、それを詳細に分解していくわけですけど。パッケージとかデザインって、すごい乱暴に言うと、そのひとつのビジュアルが強くて面白ければもう出来ている……みたいなところがあるから。」

山口「パッケージを作るのも面白いですか?」

田中「面白いです、面白いです。」

山口「サカナクションのグッズのデザインとかもやってもらったじゃないですか。そこのデザインとしての遊びも楽しめているんですね。」

田中「うん、面白い。」

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山口「そして、全国ホールツアー『SAKANAQUARIUM 2020 "834.194 光"』。前回はアルバムリリース前のツアーだったけど、リリース後のツアーがスタートします。田中監督は今回のライブで、なんと……今度は「総合演出」っていう。映像監督をやりながらパッケージとかも作っちゃうし、ライブの中の映像もやっちゃうのに……名刺にいくつ肩書きあるの!」

田中「(笑)」

山口「田中裕介のWikipediaに、ライブの総合演出っていう肩書きも増えますかね?」

田中「増えますかねー。」

山口「これは初ですか?」

田中「初です。」

山口「総合演出ってどんな仕事なんですか?」

田中「ね(笑)。それを聞かれても、僕も結構手探りで分からない中やってる感があるけどね(笑)。」

山口「ははは!(笑) でも、やっぱり絵コンテを書きますよね。」

田中「そうだね。結果、考えている様は映像と同じ。」

山口「見えているってこと?」

田中「うん、見る。アイディアを頭の中の映像に当てはめて、良い悪いを判断して。」

山口「まだ話せないこともたくさんあるんですけど、暗闇ライブ(あいちトリエンナーレ 2019 暗闇 KURAYAMI)の演出も田中監督と一緒にやったんですよ。それが結構今回のライブにいきているんじゃないかなと。ツアータイトルの"光"。そして、"834.194 "が逆さになっているんですよね。その意味とかもいろいろ分かってくるけど。」


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SAKANAQUARIUM 2020 "834.194 光"   全国ホールツアーのタイトルが決定!   6.1chサラウンドのアリーナツアー、アルバム「834.194」リリース、あいちトリエンナーレ2019「暗闇」を経たサカナクション&チームサカナクションが、今だから構築できるライブ体験を全国にお届けします。ご期待ください。   ツアーのチケット最終受付は明日12/1(日)10時から。12/10(火)からはチケットトレードも始まります。タイミングが合わず、最終受付にトライできない方はこちらを是非! #SAKANAQUARIUM2020 #834194光 #AL834194

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山口「めちゃくちゃ特殊で、今までにないライブですよね。」

田中「うん。そうだと思います。」

山口「まだ何も言えないんだけどね(笑)。言えないっていうか……まだ我々も分かんないんだけど(笑)。」

田中「そうだね(笑)。途中だから。」

山口「だけど、楽しみだなーって思う部分がいっぱいありますよね。」

田中「うん。」

山口「ただ、アリーナ公演があるじゃないですか。5月1日と2日、横浜ぴあアリーナMM。新しいアリーナですね。あと、5月8日に大阪城ホール。ここでまたガラッと変わって……これを踏襲したものがどう変化するかっていうね。しかも、今回のアリーナツアーは、『SAKANAQUARIUM 2020 "834.194 光 Speaker+ "』っていうタイトルなんです。客席やアリーナ内にもスピーカーを設置して、音響的にスタンド席も含めて死角をなくした、サラウンドとは異なる新しいアプローチで行うコンサートです。通常の2.5倍のスピーカーをプラスする、『834.194』ツアーの最終アリーナ公演です。簡単に言うと、6.1chサラウンドライブは松竹梅の"松"なんですよ。で、いつものコンサートが"梅"。今回は、"竹"!(笑) 竹でも、非常に良い竹ね!」

田中「良い竹(笑)。松よりの竹。」

山口「そう。普通アリーナ席って、円形だとスダンド席の人って斜めから聴くじゃないですか。それを、スタンド席用のスピーカーを用意するので。サラウンドではないんだけど、ちゃんとバシンと音を感じ取れるようにスピーカーを足すっていう。死角なし!」

田中「なるほどね。」

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そろそろ2週にわたってお送りしてきた授業も最後の時間です。

山口「2週にわたってMVの話とかライブ演出の話とかを聞いてきましたけど、最後に田中監督からサカナLOCKS!を聞いている10代の生徒の中に将来映像ディレクターを目指している……映像の仕事をしたい生徒もいると思うんですよ。これから目指そうとしていなくても、音楽に興味のある生徒諸君に、映像ディレクター界のヒエラルキーのトップグループの中を走り続けている変態としてメッセージを一言黒板に書いていただいて、お話いただけますか?……苦手だと思うんですけど(笑)。」

田中「そうですね(笑)。ちょっと的を射ていないかもしれないんですけど……」

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田中「いろいろ仕事をしていくと、自分を含め、諦めないっていうことが強みな気がするんですよ。例えば、こういうことがやりたいって思った時に、いろんな事情で出来ないってなっても、諦めずに、何か別の実現できる道を探るとか。……一郎くんも全く諦めない(笑)。」

山口「(笑)」

田中「すげー諦めないなって。歌詞もね……Softbank music projectの時(「忘れられないの」)も、なかなか上がってこなくて、100何パターンやったって言っているのも。多分ある答えは出ているけど、何かもっと先があるかもしれなくて、諦めずにやり続けているんだろうなとか思うし。アイディアが出ない瞬間とかもよくあるんだけど。そういう時って大抵プランBがある。けど、諦めずにとことん考え抜いた結果プランAが出るとやっぱりそれは上手くいくから。諦めなきゃいけない瞬間にいっぱい立ち会うことになるんだけど、なるべく諦めない。」


山口「……憧れられる存在ではいたいですよね。」

田中「ねー。ダセーなって思われていたらやだね。」

山口「嫌ですよね。でも、僕らも上の世代とか「ケッ」って思っていましたもんね。」

田中「思ってた(笑)。……あ、そうそう!そう思ってたじゃない。で、結局自分が歳を取ってくると、若い人に会って、「この子俺のことを下に見てるな」って感じると嬉しくなるね(笑)。「すごい尊敬しているんですよ!」って言われるより、そうは言うけど裏では、「俺のほうが絶対良い映像作る!」……みたいな。山田(智和)くんみたいな(笑)。その感じで来られるほうが嬉しいね。」

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山口「ある種世の中に対して評価されているものに反発心を持つ時期ってあるじゃないですか。売れているっていう時点でダメっていう。だから、その文化がまだあるっていうのは希望だなって思います。ミーハーじゃないっていうか。そこがやっぱりすごい大事なところかなって思ったりするけどな。」

田中「そういう気持ちがないと戦えない気もするよね。」

山口「うん。ランキングとかね……そんなの気にしているなと。そう言っているそばでね、この間加湿器買う時にランキング1位のやつ買いましたけどね(笑)。」

田中「(笑)」

山口「そして、いよいよ来週からツアーです。田中監督、始まりますよ!」

田中「始まりますね、頑張ります。」

山口「楽しかったら良いですよね。最終的に完成するのもツアーの楽しみですしね。僕は、同じ船に乗ってツアーを一緒にやるっていうのは夢だったので。VISUAL LIVE SESSIONからここまで来れたのは、ひとつの集大成だと思っているので、引き続き頑張りましょう。」

田中「頑張りましょう。よろしくお願いします。」

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