あんにんどうふぅー 埼玉県 16歳 女
    2014.5.1

    私が小学校3年の時、彼は私のクラスに転校してきました。
    彼は明るい性格だったので、すぐにクラスに馴染み中心的存在に。
    ある日、私が下校していると彼が目の前を一人で歩いていました。通り過ぎようかとも思いましたが、同じクラスということもあり思い切って話しかけてみました。
    これが彼との初めての会話です。
    すぐに意気投合し、それからは二人で帰ることが多くなり、後ろから来る足音だけで「彼だ!」と分かるようにまでなりました。
    毎回どちらかが後ろからドーンと押したり脅かしたりして…本当に楽しかった日々が2年ほど続きました。
    この時私は、幼いながらに彼のことを「好き」だと思うようになっていましたが、そんな矢先、彼には好きな人がいることを知りました。そしてそれは私ではありませんでした。
    「でも彼は私を頼ってくれた…なら応えなきゃ。」
    私は自分の想いを消すことにしました。相談に乗るうえで邪魔になってしまうとおもったから。
    それから彼は好きな人に告白しましたが振られてしまい、それを慰めてあげていました。
    その頃には私の感情は消え、友達としての感情だけが残っていました。
    そして今度は私に好きな人ができ、それを彼に相談してという関係が小学校卒業まで続きました。
    小学校を卒業する時、私は好きな人に告白しましたが振られ、それを彼に報告しました。
    すると彼が「実はな、俺お前のことが好きだったんだ」と話し始めました。
    急なことで驚きましたが、彼は振られて私に相談していた時に、私のことを好きになってくれていたようです。でも過去形なんです。「だった」なんです。
    私は「私も好き“だった”んだよ」と伝えました。
    そして私は後悔しました。ちゃんと伝えていれば…もっと想っていればと。
    両想いだったのに。すれ違いが重なりに重なって実らなかった。
    これが私の初恋です。





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