プールモンキー 神奈川県 16歳 男
    2014.5.9

    僕は中学三年の時恋をした。
    10月頃席替えである子と同じ班になり、その子は僕に積極的に話してきてくれて最初はそんな気持ちもなかったのに、気が付いたら彼女のことを目で追ってた。
    彼女の笑顔を見る度に胸がズキズキ痛くて
    最初は「なんだこれ!?」と、自問自答していた。
    でも、いつしか、それが恋だということに気づいた。
    彼女と同じ班の間、彼女が授業でわからないところを聞いてくると必ず教えてあげて、「ありがとう」を言われるとすごく嬉しかった。
    でも、自分から教えようとすると、拒否することが多かった…そのときは物凄く寂しかった。
    この事がますますその子を好きだと確信させた。
    それから月日が流れ、卒業式の日。
    僕は「式が終わったら告白しよう」と彼女を呼ぶための手紙も持ってきていた。
    そして式が始まる前にその手紙をそっと彼女の机の中へ入れた。
    卒業式後、僕のクラスが騒がしかったのは言うまでもなく、僕は恥ずかしくて机に伏せてた。
    そして帰宅後、僕はすぐに学校の近くの神社に行った。
    そこにはもう彼女がいて、挨拶をしたあと「話って?」と聞いてきた。
    「僕…君のことが好きなんだ…付き合ってくれないかな…?」
    少しの沈黙が流れて彼女は言った…。
    「彼氏いるんで…気持ちだけ受け取っとくね…ごめんね…」
    僕は失恋した。
    別れて、家にかえると、後悔しか出てこなくて、涙も出なかった…。

    高校進学後、僕はいろんな女子のことが気になったけど、恋愛感情は全く沸いてこなかった。
    むしろあの時の片思いから僕の恋愛は止まったまま。
    でも、早くあの時の片思いを笑い話にできるような恋をしてみたい。

    これが僕の初恋。



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