サクラゾラ 愛知県 17歳 男
2014.5.23
僕は恋愛がキライだ。
といっても、マンガみたいな過去があるわけじゃない。
ただ、初恋に失敗しただけだ。
だから、嫌いというか逃げているだけなのかもしれない。いつも自分に言い聞かせてきた言葉がある。「これは好きじゃない。」って。
でも高校生になって、どんなに言い聞かせても無駄な人ができた。初めて本気で人を好きになった。
これは人生2度目の初恋物語。
君を初めて知ったのは、高校入学から1ヶ月後。君はどちらかというと陰の存在だったから。君がくれたじゃがりこをいらないと言ったのを今少し後悔している。
その夜男女のメール交換の仲介役になった俺。君だけ“Thank you”メールを送ってきた。しかも、デコメって。思わず笑った。そしてその律儀さと、時代にワンテンポ遅れた君に興味がわいた。
それから君と関わることが多くなった。自慢じゃないが男子の中で俺が一番関わったと思う。
球技大会。君はバスケだった。試合は君の3Pから始まった。素直にかっこ良かった。
夏休み。夜中0:00に君からメールが来た。内容は「誕生日おめでとう」だった。ちょー嬉しかった。携帯故障がなければずっと大切にとっていただろう。
文化祭。君の双子の妹には驚いた。俺にバレないように妹に紹介してたけどあれはなんだったんだろう。
帰り残って二人で勉強をしたこともある。二人で一緒に帰ったこともある。俺のじゃがりこ嫌いをクリスマス会で覚えていたのは驚いた。クラスの打ち上げで君と何回も目が合った。
二人だけの想い出はたくさんある。でも、心にあるのはあの言葉だった。でも言い聞かせたとこで想いは消なかった。しかし、6年間の俺の言葉の壁は一人の友達によって壊された。きっと生涯覚えてるだろう。12月26日。君を好きと言えるようになった。
一年生を終えて、人生2度目の初恋に俺は恐怖を感じている。君と目が合うとそらす癖がついた。君にメールをしようと思ったら緊張しすぎて体重が2キロ減って危うく部活に参加できなくなるとこだった。
恋愛なんて嫌いだ。自分のことを考えられなくなる。でも、それが人を好きになるということなのかもしれない。このまま告げずに終わったら必ず後悔する。だから今とりあえずここで言いたい。
真面目で、律儀で、バスケが上手くて、時代にワンテンポ遅れてて、自分に嘘偽りなくありのままに生きる君が今まで出逢った誰よりも好きです。
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