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    たくさんの恋のエピソードを読ませていただきました。
    10代でこんなスゴい文を書くんだ!と感服するもの、短くて不器用な表現だけど思いのつまったもの、 素直な言葉、まだ何か隠しているんだろうなと感じる言葉、書かれ方は様々でしたけど、全部から生の〈声〉が聞こえてきました。

    なんでわたしじゃなくてあの子なの?
    カッコつけて彼女の恋を応援したくせに男泣き、
    苦しいときに迎えに来てくれた人、待っててくれた人、
    こんな自分を受け入れてくれた人、
    小悪魔に振り回された俺、連絡取れないってどういうこと?
    フラれたことを言いふらされた!
    彼氏なんて肩書きいらねえ! 誰かのものにならないで、
    わたしのことどう思ってるの?
    恋愛なんかキライだ、友だちに戻りたい、素直になりたい、
    これが嫉妬? 今の関係壊したくない、
    でもまだ好きだよ、相談相手でもいいよ、
    初恋、遠距離、一目惚れ、五年愛、十年愛、年の差愛、
    音楽がつなげてくれた恋、
    キスしたいキスしたいキスしたい! ドキドキして吐きそう、
    重いってなに? 付き合うってなに?
    離れたって平気だよ、気まずい、バーカ!
    好きだなんて絶対言わない!
    好きって言う勇気がほしい!
    でもうれしかった、ありがとう、最高に幸せ、告白できた!

    熱にやられました。
    と、同時に、この熱と圧におびえて、恋なんて無理だと踏み出せない人たちが、このメッセージの向こうに何倍もいるんだろうなと、ふと、考えました。
    ならば、言葉にできなかった人たちの物語を書きたい。
    それを代弁してくれていたのが、みるくみんとさんです。

    「恋をしよう」伝えるべきことはそれだけかなあ、と。

    役を担ってくださった9人のリスナーの皆さんは、とにかく上手でビックリしました。度胸、技量、日本の若者はすげえ進化してる!とワクワクしました。
    文字は誰かに喋っていただかないと命を宿しません。皆さんの体をお借りして、未来ちゃんも宮地もそのほかの登場人物たちも実体を得ることができました。ほんとうに感謝しています。
    収録現場もみんな楽しそうで、見ていてなんだかニヤニヤしました。

    このプロジェクトでは、10代の気持ち、恋ってなに?
    これまで解明できずにいたたくさんの謎を解く鍵をいただきました。
    わたしにとっても、ここは学校です。

    聴いてくださる方が、たったひとつ、どこかのセリフに、
    「ああ、わかる!」そう思ってもらえたら。
    そして踏み出せなかった一歩を、勇気を持って踏み出してくれたら、とてもうれしいです。

    安達奈緒子

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