ひっつ先生


「海街diary」
吉田 秋生(著)

「誰もが“傷”を抱えながら生きている。再生の物語。」
大大大好きな吉田秋生先生の最新作…「海街diary」。
海と山に挟まれた鎌倉の街に住む、4姉妹のお話です。
主人公である4姉妹をはじめこの漫画に出てくる登場人物はみんな“心の傷”や“誰にも言えない事”を抱えながら生きてます。
明るく見えるあの子も、話づらいあの人も。それはきっと、君も、私も、一緒。
それなのに、どうしてどんなに近くにいても
君の傷も、私の痛みも、全てを理解することができないんだろう。
そんな無力な私たちが唯一できること。それは、寄り添うこと。
もし、君の友達が困っている時は何もできなくても側にいてあげてほしい。
誰かの時間を再生させるスイッチは、背中を勢い良く押す手だけじゃない。
君の静かで、温かい、眼差しかもしれないよ。

とにかく!この作品の何が素敵かって…その距離感!
こんな優しい距離感で大切な人と寄り添って生きていけたら…
こんな風に優しく生きていければなぁと、
読み返すたびに優しい気持ちになれます。オススメ!

追伸:
この作品を読んで、吉田秋生先生の作品が好きになったら
是非他の作品も読んで欲しい!
最高に美しいキスシーンが読める「ラヴァーズ・キス」や、ハードボイルド少女漫画「BANANA FISH」!
さらに女の子には「桜の園」、「夢見る頃を過ぎても」あたりも是非!