スノーバード先生


「アイアムアヒーロー」
花沢 健吾(著)

「キミの武器は何ですか?」

ありふれた日常から、ある日を境に非日常へと豹変する世界。
『ZQN』と呼ばれるゾンビ的な生命体(?)と生き残った人間との戦い!ってのがざっくりとしたストーリー。
冴えない35歳の主人公:鈴木英雄はいつも劣等感に悩まされていて、
夢と現実、オタクとコンプレックスの狭間で、どっちつかずに揺れ動いていて、
もしかしたら自分自身の過去のトラウマやジレンマに囚われているのかもしれない。
そんなマイナス思考と自意識過剰な所は、現代社会において共感出来る人は多いと思うの。
世の中に劣等感を抱くのって、
キラキラした部分。カッコイイ部分。表面的な部分。を見てる人かな。
それらと自分を比較しちゃいがち。英雄もそう。僕もそう。でもそれは違うの。
自分で動き出さないと物事の本質って見抜けないわけで。
自分で動いて探して見つけて考えてモノにして発揮して・・・。
英雄は、日常が非日常へとまるまる豹変したから変わることが出来て
(この場合、変わることが余儀なくだけど)『ZQN』と戦うことが出来たの。
そして信頼も得て本当の仲間も出来たの。英雄からヒーローになろうとしてるの。

じゃあ僕たちは劣等感という『ZQN』とどうやって戦う?
どうやってヒーローになる?
もう1度訊くね?

「キミの武器は何ですか?」