SCHOOL OF LOCK!TIMES

SCHOOL OF LOCK!天声人語
RN シュガー 埼玉県 13歳

『私のお隣さん』

一人でも欠けたら、関係が崩れてしまう
「バリッバリッ」と壊れていくそんな瞬間が聞こえてくる。

私は中学校に入ってかけがえのない友達と出会った。
笑ったり、泣いたり、怒ったり、楽しんだり…
たくさんの小さな瞬間に、いつも私の隣には三人がいた。
私が悩んでいたら、私以上に悩んでくれる
素敵な素敵な…友達。

私は気がつけなかった。壊れていく瞬間を。

それは些細な事だった。
小さな事からはじまった、小さなけんか。
あの時、私は周りが見えなくなっていた。
気がついたら、大きなけんかになっていた。
「私は謝らない…悪くないから」
そう決めたのに
なのになのに、泣けてくる。…孤独。
思い出すのはささいな事で笑った楽しい日々。
「どうして…」

離れたときに初めて気がついた私の隣の存在。
「人間は痛い目に遭わないと気がつかないことがある」
部活の顧問の先生が言っていた言葉が心に響く…
「…謝ろう」
私は走った。

今、私の隣には素敵な友達がいる。
あの日、謝れなかったら私の隣は今も空いていただろう。
これからも真正面からどんどんぶかっていこう。
どんなに厚い壁がたちはだかろうとも、
この三人となら超えていける。
きっと、きっと…。

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