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【写真説明】手作りキャンドル教室で子どもたちに作り方を教える松蔭高の生徒たち=神戸市灘区

環境考えよう 動く女子高生
神戸・松蔭の3年有志 商店街で催し

 私立松蔭高校(神戸市灘区)の女子生徒が、環境問題を考える課外活動「ブルー・アース・プロジェクト」に取り組んでいる。キャッチフレーズは「女子高生が社会を変える」。高校生ならではの視点でイベントを開き、節電や食糧問題などを訴える。
 同プロジェクトは進路の決まった3年生有志が卒業前の12月から3月に実施。33人が参加した今年は、テーマを「Mottainaiで未来を照らす」に決め、エネルギーや衣類、食糧問題を掘り下げてきた。
 22日夕には、節電を訴える催しを同区の水道筋商店街の一角で開いた。太陽光で発電する「ソーラーキャンドル」を約300個並べて、太陽をイメージしたキャンドルアートを展示。手作りのキャンドル教室も開き、多くの買い物客らが立ち寄った。
 副代表の巽日佳梨(ひかり)さん(18)は、「化石燃料を使って発電すると、二酸化炭素が出て地球温暖化につながる。太陽光を使うキャンドルでエコを考えてもらえれば」と話す。指導役の谷口理(ただし)教諭は、「いろいろと失敗するなかで試行錯誤して、社会を学んでほしい」と見守る。
 同様のイベントは、2月13日に神戸市中央区の「神戸ハーバーランドumie」、同28日には西宮市の「阪急西宮ガーデンズ」でもそれぞれ開催。「ブルー・アース・プロジェクト」は、同校から仙台、横浜、名古屋、沖縄の女子高生に広がり、3月には沖縄で「女子高生環境サミット」が開かれる予定だ。

※朝日新聞 2016年1月29日 朝刊(阪神版)
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