222万通りの「お弁当サプリ」
心理状態を診断→総菜選び
慶大生、企業と共同開発
心理状態を診断し、222万通りの組み合わせの中から、自分に足りない栄養素を含んだ総菜を選ぶ。そんな弁当「デリ・サプリ」を、慶応大の学生と企業が共同開発した。横浜市中区の駅ビル「CIAL桜木町」で15、16日に試験販売し、全国展開も目指す。
心理診断はスマホに表示される写真を見て質問に答えるもので、「集中力」「自信」など自分が必要としている要素が示される。その「処方箋(せん)」をもとに、駅ビル内の9店舗計87種の総菜から4種を選び、カプセル形の弁当箱に詰めていく。
慶応大の小川克彦研究室の学生5人が、「駅から地域を活性化させる」という研究に取り組む中、駅ビルの総菜売り場に注目して発案。CIALを運営する横浜ステーシヨンビルなどが協力した。
3年の川口真実さんは「足りない栄養素を補うことで、なりたい自分になれるお弁当です」。駅ビル担当者も、店舗を超えてメニューを選べるのは学生ならではの柔軟な発想として、「来店頻度が高いお客様にも飽きずに楽しんでもらえる」と期待している。
※朝日新聞 2016年7月13日 夕刊 (東京本社版)